理系卒論の構成|IMRAD章別テンプレと分量配分3型

最終更新日:2026年7月31日

この記事でわかること

  • 理系卒論の基本構成(IMRAD構成)
  • IMRAD形式とは(Introduction・Materials and Methods・Results・Discussion)
  • Introduction(序論)の書き方
  • Materials and Methods(方法)の書き方
  • Results(結果)の書き方
  • Discussion(考察)の書き方
  • Conclusion(結論)の書き方
  • 図表の使い方
  • 参考文献の位置
  • 【オリジナル】IMRAD章別テンプレ(各章の書き出し実例)
  • 【オリジナル】分量配分3型(実験系・理論系・情報系)
  • 【オリジナル】章間の論理の流れ4段接続
  • 【オリジナル】本筋・脇筋の判別実務
  • 【オリジナル】章立ての階層構造4段(章-節-項-細目)
  • 失敗パターン5つと提出前チェックリスト12項目

執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成の依頼に対応してきた編集チームが、「理系卒論の構成」を業界内部視点から体系的に整理している。IMRAD章別テンプレ、分量配分3型、章間の論理接続、本筋・脇筋の判別、章立ての階層構造の豊富な相談経験を踏まえ、理系ならではの構成戦略を解説する。

「卒論 構成 理系」——このキーワードで検索している人の多くは、理系学部で卒論を控えており、章立て・構成の具体的な組み立て方を知りたい学生である。同時に、「IMRADって何?」「章はいくつ立てる?」「各章に何を書く?」「本筋と脇筋の区別は?」等、構成特有の疑問を抱えている。

結論から言えば、理系卒論の構成は「IMRAD形式」が世界標準。Introduction(序論)・Materials and Methods(方法)・Results(結果)・Discussion(考察)の頭字語で、その前後に要旨(Abstract)・結論(Conclusion)・参考文献・付録を配置する。全体構成は「要旨→序論→先行研究→方法→結果→考察→結論→参考文献→付録」の9要素。分量配分は「実験系(結果重視)・理論系(考察重視)・情報系(方法重視)」の3型がある。東大森畑研の解説でも「本筋・脇筋の区別が章立てから見て取れる工夫」が重要と指摘されている。

この記事では、まず「理系卒論の基本構成」「IMRAD形式」「各章の書き方(序論・方法・結果・考察・結論)」「図表の使い方」「参考文献」の必須知識を整理する。その上で、業界内でも希少な「IMRAD章別テンプレ」「分量配分3型」「章間の論理接続4段」「本筋・脇筋の判別実務」「章立て階層構造4段」「失敗5パターン+チェックリスト12項目」を独自に整理した。読み終える頃には、理系卒論の構成戦略が具体的に手に入るはずである。

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理系卒論の基本構成|9要素で組み立てる

結論:理系卒論の基本構成は「①表紙、②要旨(Abstract)、③目次、④序論(Introduction)、⑤先行研究、⑥方法(Materials and Methods)、⑦結果(Results)、⑧考察(Discussion)、⑨結論(Conclusion)、⑩参考文献、⑪謝辞、⑫付録」の12要素。中核はIMRAD構成(序論・方法・結果・考察)の4章で、その前後に要旨・結論・参考文献・付録が配置される。全体で1.5〜2万字が標準。累計6,000件超の相談から抽出した実務データ。

12要素の全体構成

  • 表紙
  • 要旨(Abstract)
  • 目次
  • 序論(Introduction)
  • 先行研究
  • 方法(Materials and Methods)
  • 結果(Results)
  • 考察(Discussion)
  • 結論(Conclusion)
  • 参考文献
  • 謝辞
  • 付録

中核はIMRAD構成

  • Introduction(序論)
  • Materials and Methods(方法)
  • Results(結果)
  • And
  • Discussion(考察)

前後の要素の役割

  • 要旨:全体の要約(400-800字)
  • 目次:章立て一覧
  • 結論:全体のまとめ+展望
  • 参考文献:引用文献一覧
  • 付録:補足資料

要旨(Abstract)の位置

  • 本文の前に配置
  • 日本語+英語両方が多い
  • 400-800字
  • 研究全体の要約

目次の位置

  • 要旨の後・序論の前
  • 章・節・項の階層
  • ページ番号記載
  • Wordの自動生成機能

先行研究の位置

  • 序論内に配置(実験系多い)
  • 独立章にする(理論系多い)
  • 研究室の伝統に従う

付録の使い方

本文に入れると読みにくくなる補足データ・コード・詳細図表は付録に配置。実験データの詳細、プログラムコード、追加のグラフ等。本文の流れを阻害せずに情報を提供できる。

IMRAD形式とは|理系論文の世界標準

結論:IMRAD形式は「Introduction(序論)・Materials and Methods(方法)・Results(結果)・And・Discussion(考察)」の頭字語で、理系論文の世界標準構成。「①理論を中心とした序論と考察で、②現実についての記述を中心とした方法と結果を挟む、③初心者は事実と解釈を書き分ける、④世界中の学術誌で採用、⑤発表しやすい」の5つの特徴。リバネスの解説でも「事実と解釈の書き分け」の重要性が指摘されている。

IMRADの5つの特徴

  • 理論(序論・考察)
  • 現実(方法・結果)
  • 事実と解釈の書き分け
  • 世界中の学術誌で採用
  • 発表しやすい

IMRADの発音

  • 「イムラッド」
  • 頭字語(頭文字を取ったもの)
  • Introduction, Materials and Methods, Results, and Discussion

構造の視覚化

  • 序論(理論):問題提起
  • 方法(現実):実験の詳細
  • 結果(現実):事実の記述
  • 考察(理論):結果の解釈

事実と解釈の書き分け

  • Results:事実「測定値がいくつだったか」
  • Discussion:解釈「予測と比べて高い/低い、なぜ起きたか」
  • 混同するとNG

IMRADの起源

  • 20世紀後半に標準化
  • 医学論文で普及
  • 各学問領域に広がる

IMRADの利点

IMRAD形式のおかげで「お互いが奇想天外な実験や理論をぶつけ合う」ことができる(リバネス)。ボクシングなどの格闘技と一緒で、競争する条件を揃えている。初心者でも書き方が分かる。

IMRADの適用範囲

  • 実験研究:標準的に適用
  • 調査研究:方法を調査手順に
  • 理論研究:考察を厚めに
  • 情報系:方法にアルゴリズム

Introduction(序論)の書き方

結論:Introduction(序論)は「①研究の背景、②先行研究の整理、③本研究の位置づけ、④研究の目的、⑤本論文の構成」の5要素で構成する。全体の15-20%の分量。1.5万字なら2250-3000字が目安。「一般から特殊へ」の逆三角形構造で書く。読者を研究の中心に導く「顔」の役割を担う。累計6,000件超の相談から抽出した実務データ。

序論の5要素

  • 研究の背景
  • 先行研究の整理
  • 本研究の位置づけ
  • 研究の目的
  • 本論文の構成

分量の目安

  • 全体の15-20%
  • 1.5万字:2250-3000字
  • 2万字:3000-4000字
  • 先行研究含む場合は多め

逆三角形構造

  • 広い一般論から始める
  • 徐々に絞り込む
  • 本研究のテーマにつなげる
  • 読者を導く

研究の背景の書き方

  • 社会的重要性
  • 学術的重要性
  • 実用的重要性
  • データや事実で示す

先行研究の書き方

  • 時系列順・視点別に整理
  • 主要研究の批判的検討
  • 先行研究の限界指摘
  • 10-20本以上

本研究の位置づけ

先行研究の空白を指摘し、本研究がそれを埋める旨を明示。「先行研究では〇〇について検討されてきたが、××については明らかにされていない。本研究は××に着目し…」の型。

研究目的の明示

  • 「本研究の目的は〇〇である」
  • 明確な問い(リサーチクエスチョン)
  • 仮説を明示
  • 目的から方法・結果が予測可能

Materials and Methods(方法)の書き方

結論:Materials and Methods(方法)は「①材料・試薬・機器の詳細、②実験の手順、③データ収集方法、④解析方法、⑤統計処理」の5要素で構成する。全体の20-25%の分量。1.5万字なら3000-3750字が目安。「読者が再現できる詳細さ」が最重要。「〇〇を用いて××した」の受動態が標準。累計6,000件超の相談から抽出した実務データ。

方法の5要素

  • 材料・試薬・機器の詳細
  • 実験の手順
  • データ収集方法
  • 解析方法
  • 統計処理

分量の目安

  • 全体の20-25%
  • 1.5万字:3000-3750字
  • 2万字:4000-5000字
  • 実験系は多め

再現性の確保

  • 読者が同じ実験を再現可能
  • 詳細な条件記述
  • 試薬の濃度・純度
  • 機器の型番

材料・試薬の書き方

  • 「A社製の〇〇(純度××%)を使用した」
  • 試薬の入手先明記
  • 濃度・純度の情報

機器の書き方

  • 「A社製××型を用いた」
  • 機種名・型番
  • 設定条件

実験手順の書き方

  • 時系列順
  • 過去形の受動態
  • 「試料を〇〇分間振盪した」
  • 時間・温度・条件を明示

統計処理の書き方

  • 使用ソフト(R, Python等)
  • 統計手法(t検定、ANOVA等)
  • 有意水準(p<0.05等)

情報系の場合の変化

情報系(AI・ソフトウェア研究)では、方法にアルゴリズムの詳細・実装環境・データセットが入る。「Pythonで実装し、GPU(NVIDIA A100)を用いた」等。方法が25%以上と多めになる。

Results(結果)の書き方

結論:Results(結果)は「①実験データの提示、②図表の効果的な使用、③統計的有意性の明示、④客観的事実のみ、⑤時系列や条件別の整理」の5要素で構成する。全体の25-30%の最大分量。1.5万字なら3750-4500字が目安。「事実だけを書き、解釈はDiscussionで」が最重要ルール。累計6,000件超の相談から抽出した実務データ。

結果の5要素

  • 実験データの提示
  • 図表の効果的な使用
  • 統計的有意性の明示
  • 客観的事実のみ
  • 時系列や条件別の整理

分量の目安

  • 全体の25-30%
  • 1.5万字:3750-4500字
  • 2万字:5000-6000字
  • 実験系で最大

事実のみを書く

  • 「〇〇の測定値は××だった」
  • 解釈は書かない
  • 「なぜ」もDiscussionで

図表の効果的使用

  • データを視覚的に示す
  • キャプション必須
  • 本文中で必ず言及
  • 「[図1]に示すように…」

図表の種類

  • 棒グラフ:比較
  • 折れ線グラフ:時系列
  • 散布図:相関
  • 表:数値詳細
  • 写真:実験風景

統計的有意性

  • p値の明示
  • 「p<0.05で有意」
  • 信頼区間
  • 効果量

結果の整理方法

  • 時系列順
  • 条件別
  • 実験別に節分け
  • 読者が理解しやすい順序

図表のキャプション

図表単独で意味が分かるキャプションを書く。「図1: 〇〇の温度別変化(縦軸:測定値、横軸:温度、エラーバーは標準偏差、n=5)」等。本文を見なくても図表の意味が分かる。

Discussion(考察)の書き方

結論:Discussion(考察)は「①結果の解釈、②先行研究との比較、③予測との差異の分析、④研究の意義・限界、⑤今後の展望」の5要素で構成する。全体の20-25%の分量。1.5万字なら3000-3750字が目安。「なぜその結果が出たか」「先行研究と比べてどう違うか」「意義は何か」を論じる。累計6,000件超の相談から抽出した実務データ。

考察の5要素

  • 結果の解釈
  • 先行研究との比較
  • 予測との差異の分析
  • 研究の意義・限界
  • 今後の展望

分量の目安

  • 全体の20-25%
  • 1.5万字:3000-3750字
  • 2万字:4000-5000字
  • 理論系で最大30%

結果の解釈

  • 「なぜこの結果が出たか」
  • 理論的説明
  • メカニズムの提示

先行研究との比較

  • 「先行研究では〇〇が示されていた」
  • 「本研究では××が明らかになった」
  • 共通点・相違点の分析

予測との差異

  • 仮説どおりの結果
  • 予想外の結果
  • 差異の原因分析

研究の限界

  • サンプルサイズの限界
  • 実験条件の制約
  • 解釈の範囲
  • 正直に書く

今後の展望

  • 次に取り組むべき研究
  • 応用可能性
  • 実用的意義

考察の書き方の注意

「感想」でなく「論理的分析」が考察。「面白い結果だった」「意外だった」等の主観的表現はNG。「〇〇のメカニズムが××に影響した可能性がある」等の客観的分析が必要。

結論と参考文献の書き方

結論:Conclusion(結論)は「①研究成果の要約、②研究の意義、③今後の展望」の3要素で構成し、全体の10%の分量。参考文献は「①学術書、②論文、③公式サイト、④統計資料」の4種類で30-50本が目安。理系は本文中で「[1]」「(Smith, 2020)」等の番号or著者年式で引用する。累計6,000件超の相談から抽出した実務データ。

結論の3要素

  • 研究成果の要約
  • 研究の意義
  • 今後の展望

結論の分量

  • 全体の10%
  • 1.5万字:1500字
  • 2万字:2000字
  • 簡潔にまとめる

結論の書き方

  • 「本研究では〇〇が明らかになった」
  • 3-5個の要点
  • 問いへの答え
  • 展望で締める

参考文献の種類

  • 学術書
  • 論文
  • 公式サイト
  • 統計資料

参考文献の数

  • 理系卒論:30-50本
  • 実験系:多め
  • 理論系:少なめ
  • 質より量ではない

引用方法(理系)

  • 番号式:[1][2](登場順)
  • 著者年式:(Smith, 2020)
  • 研究室・学問領域による

謝辞(Acknowledgements)

  • 指導教員への謝辞
  • 研究室メンバー
  • 研究協力者
  • 資金提供者

参考文献リストの書式

学問領域により書式が異なる。ACS(化学)、APA(心理学)、IEEE(工学)、Nature/Science式など。研究室の伝統・指導教員の指示に従う。

IMRAD章別テンプレ(オリジナル)

結論:理系卒論のIMRAD各章の書き出しテンプレを提示する。「①序論:近年、〇〇分野において××が注目されている、②方法:本研究では、〇〇株式会社製の××(型番)を用いて実験を行った、③結果:〇〇の測定値は△△であった(図1)、④考察:結果から〇〇のメカニズムが××に寄与していると考えられる、⑤結論:本研究では〇〇について検討し、△△を明らかにした」の5テンプレ。書き出しに悩む時に活用できる。

序論の書き出しテンプレ

「近年、〇〇分野において××が注目されている。〇〇の重要性は△△にある。しかし、××については十分に明らかになっていない。本研究では、〇〇の××を明らかにすることを目的とする」——一般から特殊への逆三角形構造。

先行研究の書き出しテンプレ

「〇〇に関する研究は、Smith(2020)によって始められた。彼らは××を用いて△△を示した。次に、Jones(2021)は〇〇を報告した。これらの研究は××という点で貢献しているが、△△については解明されていない」——時系列順+批判的検討。

方法の書き出しテンプレ

「本研究では、〇〇株式会社製の××(型番:△△)を用いて実験を行った。試料は××の条件下で△△分間振盪した」——過去形の受動態+詳細な条件記述。

結果の書き出しテンプレ

「〇〇の測定値は△△であった(図1)。××の条件下では、△△が観察された。統計処理の結果、p<0.05で有意な差が認められた」——事実のみ+図表参照+統計。

考察の書き出しテンプレ

「結果から、〇〇のメカニズムが××に寄与していると考えられる。これは先行研究(Smith, 2020)の結果とも一致する。ただし、△△の点で異なる結果が得られた。この差異は××に起因すると推察される」——解釈+先行研究比較+差異分析。

結論の書き出しテンプレ

「本研究では〇〇について検討し、以下の結果を得た。第一に、××が△△に影響することを示した。第二に、△△のメカニズムが解明された。今後は××の応用が期待される」——箇条書き的まとめ+展望。

テンプレ活用の注意

テンプレはあくまで書き出しの型で、〇〇の中身は自分の研究に応じて埋める。テンプレをそのまま提出は絶対にNG。書き始めの参考として活用し、自分の研究の言葉で組み立て直す。

分量配分3型(オリジナル)

結論:理系卒論のIMRAD分量配分は「①実験系(結果重視型):序15%+方20%+結30%+考25%+結10%、②理論系(考察重視型):序20%+方15%+結20%+考30%+結15%、③情報系(方法重視型):序15%+方25%+結25%+考20%+結15%」の3型がある。研究テーマ・分野の性質に応じて選ぶ。累計6,000件超の相談から抽出した実務パターン。

詳細は理系卒論の文字数もあわせて参照してほしい(章別配分の詳細)。

型1:実験系(結果重視)

  • 序論15%
  • 方法20%
  • 結果30%
  • 考察25%
  • 結論10%

実験系1.5万字の配分

  • 序論:2250字
  • 方法:3000字
  • 結果:4500字
  • 考察:3750字
  • 結論:1500字

型2:理論系(考察重視)

  • 序論20%
  • 準備・方法15%
  • 結果20%
  • 考察30%
  • 結論15%

理論系1.5万字の配分

  • 序論:3000字
  • 準備・方法:2250字
  • 結果:3000字
  • 考察:4500字
  • 結論:2250字

型3:情報系(方法重視)

  • 序論15%
  • 方法(アルゴリズム)25%
  • 実装・結果25%
  • 考察20%
  • 結論15%

情報系1.5万字の配分

  • 序論:2250字
  • 方法:3750字
  • 実装・結果:3750字
  • 考察:3000字
  • 結論:2250字

3型の判別

実験データがメイン→実験系、理論の展開がメイン→理論系、実装・アルゴリズムがメイン→情報系で判別する。研究テーマの性質・研究室の伝統で選ぶ。

章間の論理接続4段(オリジナル)

結論:理系卒論の章間をスムーズに接続する4段の論理構造は「①先行研究の限界指摘→②本研究の位置づけ、③方法の選択理由→④結果の妥当性、⑤結果の事実→⑥考察の解釈、⑦考察の総括→⑧結論の要約」の4段接続。各章の終わりで次章への橋渡しの一文を入れる。累計6,000件超の相談から抽出した実務戦略。

4段の論理接続

  • 先行研究→本研究位置づけ
  • 方法の選択理由→結果妥当性
  • 結果の事実→考察の解釈
  • 考察の総括→結論の要約

先行研究→序論の接続

「以上の先行研究の限界を踏まえ、本研究では〇〇に着目する」——先行研究の後に本研究の位置づけを明示。

方法→結果の接続

「以上の方法により、以下の結果が得られた」——方法章の最後に結果への橋渡し。

結果→考察の接続

「以上の結果について、以下で詳細に考察する」——結果の事実提示から考察の解釈へ移行。

考察→結論の接続

「本考察の総括を以下の結論に示す」——考察の分析から結論の要約へ。

章間接続の型

  • 各章の最後の段落で次章への予告
  • 各章の最初の段落で前章の要約
  • 読者を迷わせない

節間の接続

  • 「次に〇〇について検討する」
  • 「〇〇に加えて、××も分析した」
  • 接続詞の適切使用

論理の一貫性

全体を通して「問い→方法→結果→答え」の論理が一貫している。序論の問いが結論で明確に答えられる。中間で論理が飛躍・矛盾しないよう注意。

本筋・脇筋の判別実務(オリジナル)

結論:東大森畑研の解説で指摘される「本筋・脇筋の区別」は理系卒論の構成の要。「①研究の意義を最も説明しやすい流れが本筋、②本筋に脇筋は含めない、③脇筋も網羅的に語る、④章立てから本筋・脇筋の区別が読み取れる、⑤自身の研究の経緯とは必ずしも一致しない」の5原則で判別する。累計6,000件超の相談から抽出した実務戦略。

本筋・脇筋の5原則

  • 意義を説明しやすい流れが本筋
  • 本筋に脇筋は含めない
  • 脇筋も網羅的に語る
  • 章立てから本筋・脇筋が読み取れる
  • 研究の経緯とは一致しない

本筋の見つけ方

  • 研究の意義から逆算
  • 「何を明らかにしたか」
  • 1つの明確な流れ
  • 複数の候補から選ぶ

脇筋の扱い

  • 本筋と区別して記述
  • 省略しない(卒論の場合)
  • 「本研究では〇〇も検討した」
  • 付録に配置する場合も

章立てへの反映

  • 本筋を章のメインタイトル
  • 脇筋は節・項レベルに配置
  • 付録に脇筋を配置

複数の流れの整理

「AにBを適用した」研究の場合、Aの改善(本筋)とBの応用(脇筋)の2つの流れがある。どちらを本筋にするかで章立てが変わる。研究の意義を最も説明しやすい方を本筋に選ぶ。

経緯と本筋の違い

  • 実際の研究:失敗・回り道あり
  • 論文:整理された論理
  • 読者に伝わりやすい流れ
  • 「後付け」でOK

本筋・脇筋の判別チェック

  • 目次だけで本筋が分かるか
  • 脇筋が混乱していないか
  • 読者が迷わないか
  • 指導教員のレビュー

章立ての階層構造4段(オリジナル)

結論:理系卒論の章立ての階層構造は「①章(1章・2章)、②節(1.1・1.2)、③項(1.1.1・1.1.2)、④細目((1)・(2)または①②)」の4段構造。深すぎる階層は読みにくく、浅すぎる階層は情報整理が甘くなる。適切な階層設計が理系卒論の質を決める。累計6,000件超の相談から抽出した実務戦略。

4段の階層

  • 章(第1章、第2章)
  • 節(1.1、1.2)
  • 項(1.1.1、1.1.2)
  • 細目((1)(2)または①②)

階層の目安

  • 章:5-8個
  • 節:章に3-6個
  • 項:節に2-4個
  • 細目:項に2-5個

章立ての例(実験系)

  • 第1章:序論
  • 第2章:先行研究
  • 第3章:実験方法
  • 第4章:実験結果
  • 第5章:考察
  • 第6章:結論

節の例(第3章方法)

  • 3.1 材料・試薬
  • 3.2 実験機器
  • 3.3 実験手順
  • 3.4 データ解析

項の例(3.3実験手順)

  • 3.3.1 前処理
  • 3.3.2 反応の実施
  • 3.3.3 生成物の精製

深すぎる階層はNG

1.1.1.1.1のような5段以上の階層は読みにくい。4段までに収める。情報が細かすぎる場合は箇条書き・表を活用。

Wordの見出しスタイル

  • 見出し1:章
  • 見出し2:節
  • 見出し3:項
  • 見出し4:細目
  • 目次自動生成が可能

理系卒論構成の失敗5パターン+提出前チェックリスト12項目(オリジナル)

結論:理系卒論の構成の失敗は「①IMRAD構成を無視、②結果と考察の混同、③本筋・脇筋が混乱、④階層構造が深すぎる/浅すぎる、⑤章間の論理接続が不明」の5つ。それぞれのBefore/Afterで具体的な改善策を示す。加えて、提出前チェックリスト12項目で失敗をゼロにできる。

失敗1:IMRAD構成を無視

Before(NG):文系的な自由な章立てで、読者が構造を理解できず
After(OK):IMRAD構成に沿った標準的な章立て

失敗2:結果と考察の混同

Before(NG):結果章で「××が○○だった。これは△△という理由による」と解釈を混ぜる
After(OK):結果は事実のみ、考察で解釈を書き分ける

失敗3:本筋・脇筋が混乱

Before(NG):本筋と脇筋が章立てから読み取れない、読者が迷う
After(OK):本筋を章のメイン、脇筋を節・付録に配置

失敗4:階層構造の問題

Before(NG):5段以上の階層で読みにくい、または2段しかなく情報整理甘い
After(OK):4段階層(章-節-項-細目)で適切に整理

失敗5:章間の論理接続が不明

Before(NG):各章が独立していて、章間の論理の流れが分からない
After(OK):4段接続で各章の終わり・始まりに橋渡しの文

提出前チェックリスト12項目

基本構成(3項目)

  • □ IMRAD構成に沿っているか
  • □ 12要素(表紙・要旨・目次…付録)が揃っているか
  • □ 分量配分3型のいずれかに合致するか

各章内容(3項目)

  • □ 結果と考察が明確に書き分けられているか
  • □ 図表のキャプションが独立して意味を持つか
  • □ 統計処理が正しく記述されているか

論理構造(3項目)

  • □ 本筋・脇筋が章立てから読み取れるか
  • □ 章間の論理接続4段が実現されているか
  • □ 序論の問いが結論で答えられているか

階層・見た目(3項目)

  • □ 章立ての階層が4段以内か
  • □ Wordの見出しスタイルで統一されているか
  • □ 目次が自動生成されているか

理系卒論の構成で悩む時|レポートビズの位置づけ

ここまで理系卒論の構成を体系的に整理したが、「本筋・脇筋の判別・章間論理接続で本当に間に合うか」の疑問が残ることもある。そんな時の選択肢を整理する。

利用できる外部リソース

  • 研究室の先輩の卒論(最優先)
  • 指導教員のオフィスアワー
  • 『理系卒論の書き方』系書籍
  • 学会誌の投稿論文
  • 大学の卒論支援センター

「参考資料としての活用」という発想

代行業者を利用する場合でも、成果物をそのまま提出するのではなく「参考資料」として活用する発想が現実的である。プロが書く理系卒論の構成実例を見ることで、自分の書き方が改善する。

あくまで自分で書く経験を通じたスキル向上を大切にしたい。

レポートビズの位置づけ

レポートビズは2021年5月開業のレポート・卒論作成の法人型サービスで、累計6,000件超の実績を持つ。理系卒論の構成・IMRAD章別テンプレ・章間論理接続の相談にも対応可能である。ハイブリッド型(参考資料としての活用)の位置づけで、公式LINEから匿名で無料相談ができる。

まずは理系卒論構成の悩みを客観的に相談する目的で使うのが安全な始め方となる。

まとめ|理系卒論はIMRAD構成、章別テンプレと分量配分3型で最適化

理系卒論の構成は、「①IMRAD構成が世界標準(Introduction・Materials and Methods・Results・And・Discussion)、②12要素で全体組み立て(表紙・要旨・目次・序論・先行研究・方法・結果・考察・結論・参考文献・謝辞・付録)、③序論5要素(背景・先行研究・位置づけ・目的・構成)、④方法5要素(材料・機器・手順・データ・統計)、⑤結果5要素(データ・図表・統計・事実のみ・整理)、⑥考察5要素(解釈・比較・差異・意義限界・展望)、⑦結論3要素(要約・意義・展望)、⑧参考文献30-50本、⑨IMRAD章別テンプレ、⑩分量配分3型(実験系・理論系・情報系)、⑪章間論理接続4段、⑫本筋・脇筋の判別、⑬章立て階層構造4段」の13原則で設計できる。IMRAD構成の理解が理系卒論の質を決める。この基本を押さえれば、世界水準の質の高い卒論が完成する。

  • 理系卒論構成:IMRAD形式が世界標準
  • 【12要素】表紙・要旨・目次・序論・先行研究・方法・結果・考察・結論・参考文献・謝辞・付録
  • 【中核IMRAD】Introduction・Materials and Methods・Results・And・Discussion
  • 【序論5要素】背景・先行研究・本研究位置づけ・目的・構成
  • 【方法5要素】材料試薬・機器・手順・データ・統計処理
  • 【結果5要素】データ提示・図表・統計有意性・事実のみ・整理
  • 【考察5要素】結果解釈・先行研究比較・予測差異・意義限界・展望
  • 【結論3要素】研究成果要約・意義・展望
  • 【参考文献】30-50本・番号式or著者年式引用
  • 【IMRAD章別テンプレ】序論/先行研究/方法/結果/考察/結論の書き出し実例
  • 【分量配分3型】実験系(結果30%)・理論系(考察30%)・情報系(方法25%)
  • 【章間論理接続4段】先行研究→位置づけ・方法→結果・結果→考察・考察→結論
  • 【本筋・脇筋の判別】意義から逆算・脇筋も網羅・章立てから読み取れる
  • 【章立て階層構造4段】章-節-項-細目
  • 失敗5パターン:IMRAD無視・結果考察混同・本筋脇筋混乱・階層問題・接続不明
  • 提出前チェックリスト12項目で理系卒論構成の失敗ゼロに

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「理系卒論の構成が自分の研究に合うか不安」「IMRAD章別テンプレ・分量配分3型・章間論理接続4段が自分のケースに合うか確認したい」時、参考資料としての外部活用も選択肢の1つとなる。レポートビズのような、累計6,000件超のレポート作成実績を持つ業者に一度相談してみるのも1つの選択肢である。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは理系卒論構成の悩みを客観的に相談する目的で使うのが安全な始め方となる。ただし、あくまで「参考資料としての活用」という発想を持ち、自分で書く経験を通じたスキル向上を大切にしてほしい。

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