最終更新日:2026年8月10日
この記事でわかること
- 学術界における「共著」の定義と、卒論での意味の違い
- 卒論での共著の可否と、大学規定の確認方法
- ICMJEが定める共著者資格の3要件
- 著者順序(First author・Corresponding author)のルール
- 共著の場合の評価と業績としてのカウント
- 共著と謝辞の使い分けの判断基準
- 大学院進学・研究者キャリアへの共著の影響
- 共著時のトラブル予防策
執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成の依頼に対応してきた編集チームが、共著に関する学生・院進希望者からの相談データをもとに、学術界の共著制度と卒論への適用を業界内部視点で整理している。学部生には馴染みが薄い共著の学術的ルールを、卒論の文脈で読み解けるよう体系化した記事である。
「卒論 共著」——このキーワードで検索する人は、学術論文における「共著」の意味を理解した上で、卒論に共著という形が可能なのか、その場合の扱いはどうなるのかを知りたい学生である。特に大学院進学を考えている場合、共著の意味を正確に理解しておくことは、その後のキャリアにも関わる重要な知識となる。
結論から言えば、卒論で共著が認められるかは大学規定によって全く異なる。多くの大学では「卒論は個人で執筆する」が原則だが、一部の学部・学科では共同研究の共著が認められている。共著者としての資格は国際的な基準(ICMJE基準)が存在し、単に手伝った程度では共著者とは認められない。この記事では、学術界の共著制度を卒論の文脈で読み解ける形で整理する。
この記事では、学術界での「共著」の定義、卒論での共著の可否、ICMJE基準の3要件、著者順序のルール、共著の業績カウント、共著と謝辞の使い分け、大学院進学への影響、トラブル予防策まで、業界内部の視点で誠実に整理する。学部生には馴染みが薄い学術ルールも、卒論という文脈で理解できるよう配慮した内容となっている。
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「共著」とは:学術界での定義と卒論での意味
結論:「共著」とは、複数の著者が名前を連ねて1つの論文を発表する形式である。学術界には明確なルールが存在し、それを卒論に適用する場合も同じ考え方が求められる。
まず、共著の基本的な意味を整理する。学部生の多くは共著の学術的な意味を明確に知らないまま「共著したい」と考えることがあるが、それは適切な理解に基づいた判断とは言えない。
学術界での「共著」の定義
学術論文における共著とは、複数の研究者が実質的な貢献を行い、その名前が論文に明記されている状態を指す。
共著は、単に「一緒に作業した」という意味ではない。研究の構想、実験の実施、データの分析、論文の執筆、最終稿の承認——これらのいずれかに実質的な貢献をした者だけが、共著者として名を連ねることができる。学術界では、この基準を満たさない者を共著者として記載することは「ギフト・オーサーシップ」と呼ばれ、研究不正の一種として扱われる。
卒論での共著の位置づけ
卒論における共著は、学術論文の共著制度の考え方を踏襲するが、大学ごとの規定によって認められる範囲が異なる。
多くの大学では「卒論は個人で執筆する」が原則である。これは、卒論が「学生個人の学習成果」として評価されるためである。ただし、理系の実験系テーマや、社会調査のように1人では実施困難な研究では、共著が認められる場合がある。
共著が持つ2つの側面
共著には「責任」と「評価」の2つの側面がある。
共著者となることは、論文の内容に対する責任を負うことでもある。研究倫理違反が発覚した場合、共著者全員が責任を問われる。一方、共著は業績として認められ、キャリア形成において有効に働く。この2つの側面を理解した上で、共著の可否を判断する必要がある。
卒論での共著の可否は大学規定次第
結論:卒論の共著が認められるかは、大学・学部・学科の規定によって大きく異なる。個人での執筆を原則とする大学が多い一方、共同研究の共著を認める大学もある。
共著を検討する前に、必ず大学の規定を確認する必要がある。以下、確認の観点を整理する。
個人執筆を原則とする大学
多くの大学、特に文系学部では、卒論は個人で執筆することが規定されている。
この場合、共著は認められない。仮に2人で研究を行っても、卒論は各自で執筆し、それぞれが単著の卒論として提出する必要がある。「共同研究の一部分」として2人で行った作業がある場合は、卒論内に「本研究は〇〇氏との共同研究として実施した」と明記する形で対応する。
共著を認める大学
理系の実験系・工学系の一部の学部・学科では、共著による卒論提出が認められる場合がある。
大規模な実験プロジェクトや、複数人で1つのシステムを開発するテーマなど、1人では実施が困難な研究で共著が認められることがある。この場合、指導教員の許可を得た上で、各自の貢献範囲を明記する必要がある。
確認の方法
確認は、以下の順序で行う。
推測ではなく、必ず公式な情報源で確認することが必要である。
- 学部・学科の「卒業論文提出要領」「卒論の手引き」を確認する
- 指導教員に「共著は認められますか」と直接質問する
- 学務課・教務課で公式な回答を得る
- 過去に共著の卒論が提出された事例があるかを確認する
認められない場合の対応
共著が認められない場合、各自で単著の卒論を執筆する必要がある。
ただし、共同で行った作業(実験・調査など)は、卒論内で「共同研究として実施した」旨を明記することで、貢献を示すことは可能である。詳細は卒論を2人で進める4つの意味|認められる形とNGな形を参照してほしい。
ICMJEが定める共著者資格の3要件
結論:共著者となる資格は、国際的にICMJE(国際医学雑誌編集者委員会)基準として定められている。この基準は医学分野に限らず、多くの学術分野で共著者資格の判断に用いられており、卒論の共著の判断にも援用される。
ICMJEの基準は、共著者となるための最も広く認知された基準である。以下、その3要件を整理する。
要件1:研究への実質的な貢献
研究の構想・計画・データ収集・分析・解釈のいずれかに、実質的な貢献をしていること。
単に「作業を手伝った」「アドバイスをした」程度では、実質的な貢献とはみなされない。研究の骨格に関わる部分に貢献したことが求められる。卒論の文脈では、共同研究者としてデータ収集・実験実施・分析を担当した場合、この要件を満たす。
要件2:論文執筆または重要な修正への関与
論文の草稿を執筆する、または重要な知的内容について批判的に修正する形での関与があること。
共著者は、論文の執筆自体にも関わる必要がある。単に研究を手伝い、その後の執筆には関与していない場合、共著者ではなく謝辞に記載される対象となる。卒論の共著の場合、少なくとも1つ以上の章の執筆に主体的に関わることが求められる。
要件3:最終稿の承認と責任
論文の最終版に対して承認を与え、研究のすべての側面に責任を負うことに同意すること。
共著者は、論文の内容に対して連帯責任を負う。研究倫理違反が発覚した場合、共著者全員が責任を問われる可能性がある。この責任を引き受ける意思がない者は、共著者としての要件を満たさない。
3要件のすべてを満たす必要
ICMJE基準では、3要件のすべてを満たす場合のみ共著者として認められる。
1つでも満たさない場合、共著者ではなく謝辞への記載が適切となる。この判断を曖昧にすると、後で共著者資格を巡るトラブルになる可能性がある。
著者順序のルール
結論:学術界では、著者の順序に重要な意味がある。First author(第一著者)、Corresponding author(責任著者)、そしてその他の共著者という位置づけがあり、それぞれが異なる貢献と責任を表す。
共著の場合、単に「名前を並べる」だけではなく、順序自体が貢献度を表す情報となる。以下、主な位置づけを整理する。
First author(第一著者)
論文の最初に名前が来る著者で、研究に最も貢献した中心人物である。
First authorは、研究の中核を担い、論文の主要な執筆を行った者である。多くの分野で最も重視される位置づけで、業績評価においても最も高く評価される。卒論の共著の場合、「主に研究を主導した学生」がFirst authorとなる。
Corresponding author(責任著者)
論文に関する問い合わせ窓口となり、研究全体の責任を負う著者である。
学術論文では、投稿・査読対応・出版後の問い合わせ対応を行う責任者として、Corresponding authorが指定される。多くの場合、指導教員がこの役割を担う。卒論の共著の場合、指導教員がCorresponding authorとなり、学生2人がFirst author・Second authorとなる形が一般的である。
Second author以降
2番目以降の著者は、First authorに次ぐ貢献を行った順に配置される。
分野によって扱いが異なるが、Second authorも重要な貢献者として認識される。逆に、順序が後ろに行くほど、貢献度が低いと解釈されるのが一般的である。
著者順序の合意
共著者間で、事前に著者順序について合意しておくことが極めて重要である。
「誰がFirst authorになるか」は、学術界で最もトラブルになりやすい問題の1つである。研究開始時、または遅くとも執筆開始前に、貢献度の合意と著者順序の合意を書面で残しておく。これはトラブル予防のための必須事項である。
分野別・著者順序の慣習の違い
結論:著者順序のルールは、学問分野によって慣習が異なる。理系・文系・医学系でそれぞれ異なる考え方があり、卒論の共著でもこの慣習を意識する必要がある。
「共著の著者順序」の意味は、分野によって異なる。以下、主な分野別の慣習を整理する。
理系(物理・化学・工学など)
理系では、First authorが「実際に研究を主導した若手」、Last authorが「研究室の責任者(教員)」となるのが一般的である。
Last authorは「シニア・オーサー」とも呼ばれ、研究資金・環境を提供し、研究方針を指導した責任者を意味する。卒論の共著の場合、指導教員がLast authorとなり、実際に手を動かした学生がFirst authorとなる形が一般的である。
医学・生命科学系
医学系も理系に近く、First author=主要研究者、Last author=責任者という配置が一般的である。加えて、Corresponding authorの重要性が高い。
医学系ではジャーナルの査読・出版プロセスが厳密であり、Corresponding authorの責任範囲も広い。共著者間で誰がCorresponding authorになるかを事前に明確化する必要がある。
文系(人文・社会科学)
文系では、著者順序が貢献度を厳密に反映する慣習が強い。単独著者(単著)が多く、共著も少ない。
文系は「一人の研究者が長期間かけて1つの論を構築する」文化が強く、共著自体が少ない。共著の場合も、著者名はアルファベット順ではなく、貢献度順に並ぶのが一般的である。卒論の共著は、文系ではほぼ想定されない形式と言える。
数学・理論物理
数学・理論物理では、著者名はアルファベット順に並べる慣習がある。
これらの分野では、共著者全員が対等に貢献したという考え方が強く、著者順序に貢献度の意味を持たせない。ただし、卒論の共著では、この慣習を採用する大学は少ない。
共著の評価と業績としてのカウント
結論:共著論文は、各共著者が自分の業績としてカウントできる。ただし、著者順序と貢献度によって、業績としての重みが変わる。
「共著だから業績が半分になる」というのは誤解である。ここで、共著の評価と業績のカウントについて整理する。
業績としての基本的な考え方
共著者は、それぞれが自分の業績として共著論文をカウントできる。
2人の共著論文であっても、各自が「共著論文1本」として自分の業績リストに記載できる。これは水増しではなく、学術界の一般的な扱いである。ただし、業績リストには共著者全員の名前と自分の著者順位を明記する必要がある。
著者順序による重みの違い
業績評価においては、著者順序による重みの違いがある。
First authorが最も重視され、Corresponding authorが2番目、その他の共著者はそれに続く形で評価される。大学院入試や研究職の採用では、「First author論文」を特別にカウントする場合もある。単に「共著論文がある」だけでは不十分で、著者順序も評価に影響する。
卒論での共著の評価
卒論での共著の場合、大学の評価は各共著者の貢献度に応じて分かれる。
「共著だから両者が同じ評価」とはならない。指導教員は各共著者の貢献度を評価し、それぞれに個別の成績を付ける。貢献度の低い共著者が高い評価を得ることはない。この点を認識した上で、共著を検討する必要がある。
共著と謝辞の使い分け
結論:研究に関わった人物のうち、ICMJE基準の3要件を満たす者だけが共著者となる。それ以外の貢献者は、謝辞に記載するのが適切である。
「研究に関わった全員を共著者にする」のは、学術倫理に反する。共著と謝辞の使い分けを正しく理解する必要がある。
共著者に記載すべき人物
ICMJE基準の3要件をすべて満たす人物は、共著者として記載する。
研究の中核に関わり、執筆に関与し、最終稿を承認し、責任を負う——これらすべてを満たす人物である。単に手伝った程度では、共著者にはならない。
謝辞に記載すべき人物
研究に協力したが、ICMJE基準を満たさない人物は、謝辞に記載する。
謝辞に記載すべき典型的な例は以下の通りである。
- データ収集を手伝ってくれた友人
- 調査対象者・実験協力者
- 助言をくれた他分野の教員
- 技術的な支援をしてくれた研究員
- 研究資金を提供した機関
判断に迷う場合の対処
共著者にすべきか謝辞にすべきか迷う場合、指導教員に相談する。
ICMJE基準を厳密に適用すると、多くの協力者は謝辞に記載されるべき対象となる。「気を遣って共著者にする」ことは、後で問題になる可能性がある(ギフト・オーサーシップとして扱われる)。判断に迷う場合、必ず指導教員に確認する。
大学院進学・研究者キャリアへの共著の影響
結論:大学院進学、特に博士課程・研究職を目指す場合、共著論文の有無は評価に大きく影響する。ただし、単に「共著がある」だけでなく、著者順序と貢献の質が重要である。
共著が将来のキャリアにどう影響するかを整理する。
大学院入試への影響
大学院入試の面接では、卒論の内容と貢献について詳しく質問される。共著の場合、自分の貢献範囲を明確に説明できる必要がある。
「共著論文があります」と主張しても、面接で「あなたは具体的に何を担当したのですか」と聞かれ、答えられないと逆効果になる。共著の場合、自分の貢献を明確に言語化する準備が必要である。
研究者キャリアへの影響
研究者を目指す場合、業績リストにおける論文数と質が重要である。特にFirst author論文の数が評価される。
卒論での共著は、業績の第一歩となる。ただし、他の共著者が指導教員や先輩院生である場合、学部生がFirst authorになるのは珍しい。多くの場合、Second author以降の位置づけとなるが、それでも「卒業前から共著論文がある」ことは、研究者としての意欲の証明となる。
就職活動への影響
一般企業への就職活動では、共著論文の直接的な評価は限定的だが、研究職・技術職では有利になる場合がある。
製薬・化学・IT・電機などの研究職では、共著論文がある学生は「研究能力の実績」として評価される。文系企業の一般職では、卒論の内容自体が問われることは少ないが、面接で「なぜ共著にしたのか」といった質問への準備は必要である。
共著時のトラブルと予防策
結論:共著は、学術界で最もトラブルになりやすい形式の1つである。著者順序・貢献度・責任範囲について、事前に書面で合意しておくことが最大の予防策となる。
共著で発生する典型的なトラブルと、その予防策を整理する。
典型的なトラブル
共著で発生するトラブルは、以下の5つに集約される。
これらは事前の合意で予防可能なものが多い。
- 著者順序を巡る対立(誰がFirst authorになるか)
- 貢献度の認識の相違(自分が多く働いたと感じる)
- 執筆の分担の不均衡(片方だけが書いている)
- 研究倫理違反発覚時の責任の押し付け合い
- 投稿先ジャーナルの選定を巡る意見の対立
予防策1:事前の書面合意
研究開始時に、著者順序・貢献範囲・責任範囲を書面で合意する。
「A:実験実施・データ収集、B:分析・執筆」といった形で、具体的に分担を記録する。この記録は、後のトラブル発生時に重要な証拠となる。書面が難しければ、メールで確認する形でもよい。
予防策2:定期的な進捗確認
週1回程度、共著者間で進捗を確認する場を設ける。
進捗が不均衡になると、後で「自分ばかりが働いた」という不満が発生する。定期的な確認で、不均衡が発生した時点で調整することで、大きな対立を防げる。
予防策3:指導教員の介入
共著者間で対立が発生した場合、早めに指導教員に相談する。
共著者間だけで解決しようとすると、感情的な対立になりやすい。指導教員は同様の対立を経験しており、第三者として調停できる。「言いにくい」と抱え込むより、早めに相談する方が結果的に良い解決に至る。
予防策4:他大学の学生との共著の慎重な扱い
他大学の学生と共著する場合、両大学の規定確認と、指導教員間の合意が必要である。
他大学の学生を卒論の共著者にすることは、多くの大学で認められていない。仮に認められる場合でも、両大学の指導教員の合意、両大学の規定確認、共同研究契約の締結など、複雑な手続きが必要となる。学部生が単独で進めるのは現実的でない。
選択肢の1つとしてのレポートビズ
結論:共著の是非を検討する中で、参考資料としてレポートビズも選択肢の1つとなる。ただし、共著自体の判断は大学規定と指導教員への相談が最優先となる。
レポートビズは2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成依頼に対応してきた法人型サービスである。「共著の卒論の書き方が分からない」「共著の場合の貢献記述の書き方を知りたい」といった相談も寄せられている。
参考資料としての活用法
「そのまま提出する」のではなく、共著の場合の記述方法(貢献範囲の明記、著者順序の記載など)の参考として活用する使い方が推奨される。
共著の場合の卒論構成は、単著と異なる部分がある。累計6,000件超の実績データから、共著の記述形式の実例を参考にすることで、体裁を整えられる。
相談の流れ
公式LINEから匿名で無料相談ができるため、状況に応じて活用してほしい。
いきなり依頼するのではなく、まずは自分の状況を相談し、参考資料としての活用が適しているかを含めて検討する流れが自然である。相談段階での料金は発生せず、依頼するかどうかも自由に判断できる。
卒論の共著に関するよくある質問(FAQ)
卒論の共著に関して、多くの相談者から寄せられる質問をまとめた。
Q1. 卒論で共著は認められますか?
大学・学部・学科によって異なる。多くの大学では個人執筆が原則である。
共著を検討する前に、必ず「卒業論文提出要領」を確認し、指導教員に質問する。一部の理系学部・学科では認められる場合があるが、多くの大学では認められていない。
Q2. 共著者としての資格はどう判断されますか?
ICMJE基準の3要件(研究への実質的貢献・執筆または重要修正・最終稿承認と責任)を満たす必要がある。
これは学術界の国際的な基準であり、卒論の共著でも同じ考え方が求められる。単に「手伝った」程度では、共著者ではなく謝辞への記載が適切である。
Q3. 共著の場合、評価は同じですか?
同じとは限らない。指導教員は各共著者の貢献度を評価し、それぞれに個別の成績を付ける。
貢献度が異なれば、評価も異なる。共著だからといって「相手が優秀なら自分も優秀」とはならない。自分の貢献を確実に積み上げる必要がある。
Q4. 他大学の学生を共著者にできますか?
多くの大学で認められていない。認められる場合でも、複雑な手続きが必要である。
両大学の規定確認、両指導教員の合意、共同研究契約の締結など、学部生が単独で進めるのは現実的でない。共同研究として関わった場合、共著者ではなく謝辞に記載する形が一般的である。
Q5. 大学院進学に共著は有利ですか?
基本的には有利に働くが、著者順序と貢献の質が問われる。
大学院入試の面接では、自分の貢献範囲を明確に説明できる必要がある。単に「共著論文があります」では不十分で、「自分は〇〇を担当しました」と具体的に答えられる準備が必要である。
Q6. First authorになれない場合はどうすればいいですか?
Second author以降でも、共著は業績として意味を持つ。
学部生がFirst authorになるのは珍しく、多くの場合Second authorやそれ以降となる。それでも「共著論文がある」ことは、研究への意欲と実績の証明として評価される。
Q7. 分担執筆と共著の違いは何ですか?
共著は1つの論文を複数人で発表する正当な形、分担執筆は各自の卒論を分担して書く不正行為である。
共著は指導教員の許可を得て、貢献度を明記した上で行われる正当な形式である。一方、「AがBの章を書き、BがAの章を書く」といった形は分担執筆であり、剽窃・不正行為に該当する。詳細は卒論を2人で進める4つの意味|認められる形とNGな形を参照してほしい。
まとめ|共著は学術界のルールに基づく責任ある関係
卒論の共著は、単に「2人で書く」ことではなく、学術界のルールに基づく責任ある関係である。共著者となることは、貢献の対価としての名誉を得ると同時に、研究に対する連帯責任を負うことでもある。共著を検討する場合、まず大学規定を確認し、ICMJE基準に照らして自分たちの関係が共著者として適切かを判断する必要がある。
本記事の要点を再掲する。
- 共著は複数の著者が実質的貢献のもとに名前を連ねる学術的形式である
- 卒論での共著の可否は大学規定によって異なる、多くの大学では個人執筆が原則
- 共著者資格はICMJE基準の3要件(実質的貢献・執筆関与・責任負担)で判断される
- 著者順序(First author・Corresponding author)には貢献度と責任の意味がある
- 共著は各自が業績としてカウントできるが、著者順序による重みの違いがある
- ICMJE基準を満たさない協力者は、共著ではなく謝辞に記載する
- 共著は大学院進学・研究職キャリアで評価されるが、自分の貢献の言語化が必要
- 共著時のトラブル予防には、事前の書面合意・定期進捗確認・教員介入が有効
- 他大学の学生との共著は複雑な手続きが必要、多くは謝辞での対応が現実的
- 共著と分担執筆は本質的に異なる、後者は剽窃・不正行為である
より詳細な情報は、卒論を2人で進める4つの意味|認められる形とNGな形、卒論に向いてないと感じる原因|時期別の対処と選択肢、卒論をボロクソに言われた時の受け止め方と対処ステップ、卒論をゴミだと感じた時の客観視と改善のためのステップ、卒論のクオリティを高める7要素と実践的な改善アクション、卒論の評価基準|A評価の取り方と不可判定になるパターン、卒論を7月から始める場合の逆算スケジュール、卒論を4ヶ月で書き上げる週別ロードマップ、卒論 残り5日で書き上げる緊急対応、卒論 1日で書くのは可能?24時間対応、卒論は1日何時間やるべき?期間別・状況別の目安一覧、卒論の平均は?文字数・ページ数・時間の学部別目安一覧、レポート・卒論の書き方完全ガイド、参考文献の書き方、大学レポートの書き方、レポート例文集もあわせて参照してほしい。
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