最終更新日:2026年8月10日
この記事でわかること
- 「卒論で落ちる」の実態と、実は稀であるという事実
- 卒論が落ちる7つのパターン(感想文化・論証不足・盗用・論理破綻・文字数・引用違反・期限遅れ)
- 感想文にならないための具体的な書き方
- 論証・引用ルールの実務的な基準
- 「出せばなんとかなる」という俗説の真偽
- 落ちない卒論に共通する5つの特徴
- 提出前に確認すべきチェックリスト
執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成の依頼に対応してきた編集チームが、卒論が「落ちる」パターンと、それを回避する実践的な方法を、業界内部の視点で体系的にまとめている。「落ちる基準」の可視化により、不安の客観化と実践的対策の両方を提供する。
「卒論で落ちるってあり得るの?」「どんな卒論が落ちるのか」——このキーワードで検索する人は、卒論の合格判定に不安を抱えている大学4年生である。
結論から言えば、「卒論で落ちる」ケースは実は稀である。しかし、落ちる時には明確な7つのパターンがある。これらのパターンを避ける具体的な行動を取れば、卒論の合格は堅実に確保できる。
上位の記事の多くは「落ちる理由」を漠然と扱っているが、具体的な回避策の体系化には至っていない。本記事では、落ちる7つのパターンと、それぞれに対する具体的な回避策、提出前チェックリストまで、実践的な対策を整理する。
「落ちるかどうか不安」という漠然とした状態から、「7つのパターンのどれに該当していないか」という具体的なチェックポイントに変換することで、対策が明確になる。この可視化こそが、本記事の最大の目的である。
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「卒論で落ちる」の実態
結論:卒論で不合格になる学生は、大学全体で見ると少数派である。ただし、明確に「落ちる基準」に該当した卒論は、確実に不合格となる。基準を知ることで、不安と実態のギャップを埋められる。
「落ちるかも」と感じる学生は多いが、実際の不合格率は決して高くない。まずはこの実態を整理する。
実は不合格は稀である
提出された卒論が「不合格」になるケースは、業界内部の実感としては少数派である。多くの卒論は、修正指示を経て合格に至る。
指導教員は「自分が指導した卒論を落としたくない」という自然な動機を持つ。致命的な問題があれば、提出前に修正が求められる。「提出まで到達した卒論=大半が合格」というのが実態である。
「落ちる」より「提出できない」ケースが多い
卒論での失敗の多くは、「不合格」ではなく「そもそも提出できなかった」ケースである。
締切に間に合わない、書き終えられない、体調不良で提出を諦めるなど、提出そのものに至らないパターンが多い。詳細は卒論の落単|3つのパターンと再履修を参照してほしい。
この意味で、「提出まで到達する」ことが最も重要な課題となる。完璧な内容を目指すあまり提出できないより、8割程度の完成度でも提出する方が、卒業への確率が高まる。
「落ちる」の意味の整理
本記事では「卒論で落ちる=提出後に不合格判定される」という意味で扱う。「未提出による落単」とは別の状態である。
この区別が重要である。「提出したのに落ちた」は、内容に明確な問題があったことを意味する。以降で扱う7つのパターンは、この「提出したのに落ちる」ケースに該当する。
卒論が落ちる7つのパターン
結論:卒論が不合格になる理由は「感想文化」「論証不足」「盗用」「論理破綻」「文字数不足」「引用違反」「期限遅れ」の7つのパターンに集約される。自分の卒論がこれらに該当していないかを確認したい。
7つのパターンを整理することで、自己チェックが可能になる。以下では各パターンを具体的に見ていく。
パターン1:感想文化(主観的すぎる)
「私はこう感じた」「〇〇だと思う」といった主観的な感情や価値観を中心にした卒論は、学術論文として不合格となる。
卒論は「学術論文」であり、主観的な感想文ではない。「私の気持ち」より「客観的な事実と根拠」を中心にする必要がある。文学作品の批評や芸術論などは主観が入りやすい分野だが、それでも客観的な根拠に基づく論証が求められる。
感想文化は、書いている本人には自覚しづらいことが多い。「これで大丈夫か」を判断するには、指導教員に一部を読んでもらうか、第三者の視点で読み返す時間を持ちたい。特に「私は」で始まる文が多い場合、感想文化の警告サインである。
パターン2:論証不足(根拠がない)
主張はあるが、それを支える根拠・証拠・データが提示されていない卒論は、不合格となる。
「〇〇である」と書くだけでは、学術論文にならない。「〇〇である。なぜなら△△だから(注1、注2、統計データ)」の形式で、根拠を明示する必要がある。「注」がついていない主張は、想像で書いたフィクションと区別がつかない、と厳しく指摘される。
パターン3:盗用(コピペ・剽窃)
他の論文・書籍・ネット記事から無断で文章をコピーする「盗用」は、発覚した時点で即不合格となる。
多くの大学は、盗用を検出するツール(iThenticate、Turnitinなど)を導入している。「ちょっとくらい」の盗用も、確実に検出される時代である。適切な引用ルールを守ることが、盗用回避の基本となる。
「原文を少し書き換えたから大丈夫」も誤解である。文章構造や思考の流れが同じであれば、それも盗用と見なされる。他者のアイデアを使う場合は、正しい引用と共に、自分の言葉で完全に再構成することが求められる。
パターン4:論理破綻(構造の問題)
「序論と結論が対応していない」「章の間の論理が繋がっていない」といった構造的な問題を抱える卒論は、不合格になりやすい。
「序論で問いを立て、本論で論証し、結論で答える」の基本構造が保たれていることが重要である。この基本ができていないと、いくら詳細を書き込んでも、卒論全体としては評価されない。
提出前に、序論の問いを紙に書き出し、結論の答えと並べて比較する習慣を持ちたい。両者が明確に対応していれば、大枠の論理は成立している。ここがずれていると、詳細をいくら磨いても、根本的な問題は残る。
パターン5:文字数不足
指定文字数を著しく下回る卒論(半分以下など)は、内容以前に不合格となる。
大学が指定する文字数(2万字が一般的)は、最低ラインである。この基準を大きく下回ると、「そもそも卒論として成立していない」と判定される。8割程度あれば大半は許容されるが、それ以下は危険領域である。
文字数を稼ぐために、無駄な繰り返しや冗長な表現を追加するのは逆効果である。教員は「水増し」を見抜く。文字数を確保するなら、追加の文献レビュー、事例の追加、考察の深掘りなど、内容そのものを充実させる方向で取り組みたい。
パターン6:引用ルール違反
引用の形式が守られていない、引用元が明示されていない、といったルール違反は、不合格の直接的な原因となる。
引用符・注番号・参考文献リストの3つが揃っていなければならない。この基本ルールが守られていないと、「盗用の疑い」と見なされる。特に注番号の欠如は、指摘されやすい問題である。
大学によって指定される引用形式(APA形式、シカゴ形式、MLA形式など)は異なる。自分の学部の指定形式を、卒論を書き始める前に必ず確認したい。書き上げた後に「形式が違う」と分かると、大幅な修正が必要になる。
パターン7:期限遅れ
提出期限を過ぎての提出は、多くの大学で受理されず、自動的に不合格となる。
「1日遅れ」でも受理しない大学が多い。時間管理の徹底が、この最も基本的な問題を回避する鍵となる。詳細は卒論を5月から始める理想スケジュールを参照してほしい。
感想文にならないための書き方
結論:感想文化を避けるには「主語の管理」「根拠の明示」「一般化の禁止」の3つを徹底する。この3点で、卒論は学術論文として成立する。
「感想文になっている」と指摘されるのは、卒論不合格の最も多いパターンの1つである。具体的な回避策を整理する。
主語の管理
「私は〜と思う」「私は〜と感じた」を極力使わない。事実を主語にした書き方に統一する。
「私は〜」ではなく「調査データによると〜」「先行研究では〜」と、客観的な事実を主語にする。「思う」「感じる」は「〜であることが示される」「〜と考えられる」に置き換える。この書き方だけで、感想文の印象は大きく変わる。
ただし、結論部分では「筆者は〜と結論する」といった表現が許容される場合もある。全体を通して「事実の主語」を基本にしつつ、結論の一部で自分の判断を明示する構成が、学術論文として自然である。この使い分けを意識したい。
根拠の明示
主張には必ず根拠(データ・文献・統計)を添える。1つの段落に1つは根拠を提示するイメージで書く。
「〇〇である。なぜなら△△という調査データがある(注1)」の形式が基本である。根拠なしの主張が続くと、感想文化する。段落ごとに「この段落の根拠は?」と自問する習慣を持ちたい。
一般化の禁止
「みんな〜だ」「一般的に〜」といった曖昧な一般化は避ける。具体的な範囲・対象・条件を明示する。
「若者は〜」ではなく「20代の男女500人を対象とした調査によれば〜」と具体化する。範囲が広すぎる主張は、根拠を示せず、感想文的な印象を与える。範囲を絞ることで、論証可能な卒論になる。
論証・引用ルールの実務基準
結論:引用ルールは「引用符・注番号・参考文献」の3セットが必須である。この3つが揃っていない引用は、盗用と見なされる。
盗用回避のためには、正しい引用ルールを徹底することが最重要である。ルールを整理する。
直接引用のルール
他人の文章をそのまま引用する場合は「かぎ括弧」で囲み、注番号を付ける。
「〇〇は△△である(注1)」の形式が基本である。かぎ括弧・注番号のどちらかが欠けると、引用として不完全となる。多くの学生が、この基本を守れていない。
短い引用でも、この形式を守る必要がある。「1文だけだから省略していい」ではない。引用と自分の言葉を明確に区別することが、学術論文の基本作法である。
間接引用のルール
他人の主張を自分の言葉で言い換えて使う場合も、必ず注番号を付ける。
「〇〇氏によれば△△である(注2)」の形式で、他人の主張であることを明示する。「自分の言葉で言い換えたから引用不要」は誤解である。他人のアイデアを使う場合は、必ず出典を示す必要がある。
間接引用は「他者のアイデアを紹介する」役割を持つ。自分の主張を裏付ける根拠として使うこともあれば、批判的に扱うこともある。どちらの場合も、出典の明示は必須である。
参考文献リストの作成
卒論の末尾に、引用したすべての文献を一覧にした「参考文献リスト」を掲載する。
著者名・書籍名・出版社・出版年を、統一されたフォーマットで記載する。大学ごとに指定フォーマットがあるため、自分の学部のルールを確認したい。このリストがないと、引用が正しくないと判定される。
参考文献リストの作成は、提出直前に慌ててやると抜け漏れが発生する。文献を参照するたびに、リストに追加する習慣を持ちたい。ExcelやNotionなどで管理すると、後の整理が楽になる。
「出せばなんとかなる」の真偽
結論:「出せばなんとかなる」は半分正解、半分不正解である。提出は最低条件だが、内容が致命的に問題があれば不合格となる。ただし、指導教員の指導を受けた卒論は、大半が合格する。
この俗説の真偽を整理することで、卒論への向き合い方が明確になる。
「なんとかなる」の側面
締切に提出できて、指導教員の面談を継続して受けていれば、多くの場合は合格する。「完璧でなくてもよい」という意味では、なんとかなる。
教員は「学部生の卒論」に、修士論文レベルの完成度を求めない。学部生としてのレベルで、真摯に取り組んだ卒論は、大半が合格する。詳細は卒論60点で単位を取る戦略を参照してほしい。
「完璧を目指して提出できない」より「不完全でも提出する」方が、卒業には近い。この現実的な判断ができるかどうかが、卒論成否を分ける重要な要素である。
「なんとかならない」の側面
本記事で提示した7つのパターン(感想文化・論証不足・盗用など)に該当する卒論は、提出しても確実に落ちる。
特に「盗用」と「文字数半分以下」は、内容以前の問題として不合格となる。「出せばなんとかなる」を信じて、致命的な問題を放置するのは危険である。
真の意味での「出す」
「出せばなんとかなる」の真意は、「指導を受けて、致命的な問題を潰した卒論を出す」ことである。
単に「何かを提出する」ではない。指導教員の面談を継続的に受け、修正を積み重ねた卒論を提出することが、実質的な合格ラインとなる。
落ちない卒論の共通点
結論:落ちない卒論には「明確な問い」「客観的な論証」「教員の指導履歴」「引用ルールの遵守」「基本の完成度」の5つの共通点がある。
合格する卒論に共通する特徴を整理する。自分の卒論がこの5点を満たしているかを、提出前に確認したい。
明確な問いがある
「この卒論で何を明らかにするか」が、序論で明確に提示されている。
問いが曖昧だと、以降の論証も曖昧になる。「〇〇について論じる」ではなく「〇〇が△△に与える影響を明らかにする」といった、具体的で答えられる問いを立てる。
「良い問い」は範囲が明確で、答えを検証できる。「日本の社会について」は問いとして広すぎる。「東京都のシングルマザー世帯における教育費負担の実態」は、範囲が明確で、データで検証可能な良い問いである。
客観的な論証がある
主張には必ずデータ・文献・調査結果などの根拠が添えられている。
1つの主張に対して、少なくとも1つの根拠が示されているのが基本である。この積み重ねが、学術論文としての卒論を成立させる。
教員の指導履歴がある
提出までに、指導教員から複数回のフィードバックを受けている。
指導履歴があることで、致命的な問題は事前に潰されている。詳細は卒論を教授に相談する5タイミングを参照してほしい。教員の指導を受けた卒論は、統計的にも合格率が高い。
教員も「自分が指導した学生の卒論」を落としたくない心理を持つ。指導履歴は、卒論そのものの品質向上だけでなく、教員との関係構築という副次的な効果も持つ。この二重の効果が、合格率を高める。
引用ルールが守られている
直接引用・間接引用・参考文献リストが、統一フォーマットで整えられている。
引用ルールの遵守は、卒論の学術論文としての最低条件である。この基本ができていることで、盗用リスクを回避できる。
基本の完成度がある
文字数・章構成・体裁が、指定基準を満たしている。
これらは「最低ライン」であり、超えていることが合格の必要条件となる。内容が優れていても、基本の完成度が欠けていると、不合格リスクが上がる。
提出前チェックリスト
結論:提出前に以下の12項目をチェックすることで、落ちるリスクを大きく下げられる。1つでも不備があれば、修正してから提出する。
提出直前に必ず確認したい12項目を整理する。このチェックリストが、最後の砦となる。
内容面のチェック(6項目)
- □ 序論で明確な問いを立てているか
- □ 各章に根拠(データ・文献)が添えられているか
- □ 「私は〜と思う」といった主観表現を極力減らしたか
- □ 結論が序論の問いに答えているか
- □ 論理の飛躍がないか
- □ 章の間の繋がりが明確か
形式面のチェック(6項目)
- □ 指定文字数を満たしているか(8割以上が推奨)
- □ 引用符・注番号が正しく付けられているか
- □ 参考文献リストが揃っているか
- □ 大学指定の体裁(表紙・目次・ページ番号)が守られているか
- □ 誤字脱字がないか
- □ 提出期限に余裕があるか
落ちた場合の対処
結論:万一落ちた場合は「不合格通知の受領」「教員との面談」「再提出の可能性の確認」「翌年度計画」の順で対応する。感情的な混乱の中でも、この順序を守ることで冷静な対応ができる。
落ちた時のショックは大きいが、対応次第で状況は改善する。ここでは4つのステップを整理する。
Step1:不合格通知の受領
大学からの不合格通知を、冷静に受け止める。感情的な即座の行動は避けたい。
通知には「不合格の理由」が記載されていることが多い。この理由を確認することで、以降の対応が明確になる。
通知を受けた直後は、精神的なショックが大きい。すぐに反応せず、1〜2日は感情を整理する時間を持ちたい。ただし、あまり長期間放置すると、対応の選択肢が狭まる。1週間以内には、次のステップに進むことが望ましい。
Step2:教員との面談
不合格通知を受けたら、指導教員に速やかに面談を申し込む。詳細な理由と、今後の可能性を確認する。
教員も学生の卒業を望んでいるため、多くの場合、丁寧に事情を説明してくれる。詳細は卒論を教授に相談する5タイミングを参照してほしい。
Step3:再提出の可能性の確認
大学によっては、修正して再提出できる制度がある。教員と教務課の両方で、この可能性を確認する。
再提出できる場合、指示された修正を最速で行い、指定期限内に再提出する。この対応で、留年を回避できるケースがある。
再提出の期限は非常に短いことが多い(1〜2週間)。この期間で修正するには、教員からの指摘を優先度順に整理し、致命的な問題から着手する姿勢が重要である。
Step4:翌年度計画
再提出できず留年が確定した場合、翌年度の卒論計画を立てる。前年度の反省を活かした計画設計が重要である。
詳細は卒論での留年|決定後の1年間の過ごし方を参照してほしい。留年した1年間は、卒論を確実に完成させる貴重な機会となる。
前年度の不合格の理由が「7つのパターンのどれか」に該当しているはずである。翌年度は、その理由を明確に踏まえて対策することで、確実に合格に到達できる。同じミスを繰り返さない設計が、翌年度の成功を保証する。
卒論が落ちることに関するよくある質問(FAQ)
卒論の合格判定について、よく寄せられる質問を7つに整理した。
Q1. 提出すれば絶対に合格しますか?
絶対ではないが、指導教員の指導を継続して受けた卒論の合格率は極めて高い。
「出せばなんとかなる」は、指導ありきの前提での話である。指導なしで提出する卒論は、7つのパターンに該当するリスクが上がる。
特に、指導教員との面談を全く受けずに、独自の解釈で書き上げた卒論は、7つのパターンのどれかに該当することが多い。「1人で書き上げた」ことを誇るより、「指導を受けて磨き上げた」ことを目指したい。
Q2. 文字数が足りない場合は落ちますか?
指定文字数の8割以上あれば大半は許容される。半分以下だと不合格リスクが高い。
文字数は「最低ライン」の指標である。内容が優れていても、著しい文字数不足は不合格に繋がる。9割以上を目標にしたい。
逆に、指定文字数を大きく超えるのも問題である。「多い分にはよい」と考える学生もいるが、大学によっては上限を超えると受理されないケースもある。指定範囲の80〜120%程度に収めることが、最も安全である。
Q3. 盗用チェックはどのくらい厳しいですか?
大学の盗用検出ツールは非常に高精度である。「ちょっとくらい」でも確実に検出される。
iThenticate・Turnitinなどのツールは、ネット上の文章、他大学の卒論、既存の学術論文と照合する。引用ルールを守った正しい参照が、唯一の安全な方法である。
チェックツールでは「一致率〇%以上で警告」といった基準が設定されている。この基準を超えると、教員に自動で通知される仕組みである。「バレなければ大丈夫」という思考は、現代の技術環境では通用しない。
参考にした資料は「盗用」ではなく「引用」として明示することが、健全な学術活動の基本である。この基本を守れば、盗用のリスクは完全に回避できる。
Q4. 感想文っぽいと言われました、どう修正すれば?
「私は〜と思う」を「〇〇によれば〜と考えられる」に置き換え、各段落に根拠を追加する。
感想文化は書き方の癖である。主語を「事実」に変え、根拠を明示するだけで、学術論文の体裁になる。全体を通してこの書き方に統一する。
修正の際は、まず全体を「Ctrl+F」で「私は」「思う」「感じる」を検索し、該当箇所を1つずつ書き直す作業から始めたい。この機械的な作業で、感想文化した箇所を漏らさず修正できる。
Q5. 論理破綻が心配です
提出前に「序論の問い」と「結論の答え」が対応しているかを確認する。
この2つが対応していれば、大枠の論理破綻は避けられる。細かい論理は、教員のチェックで発見して修正すればよい。
また、目次を見返して「章ごとの繋がり」を確認する。「第2章で述べた〇〇を受けて、第3章では△△を扱う」という繋がりが見えるかを確認する。この繋がりが弱いと、卒論全体としてまとまりが欠ける。
Q6. 期限当日に提出は危険ですか?
危険である。印刷トラブル・ファイル破損・体裁不備など、思わぬ問題で提出できないリスクがある。
特に、Wordのファイルが破損する、印刷所の混雑で印刷が終わらない、書類の1ページが白紙で印刷される、といった事故は実際に起きる。当日提出は、こうしたトラブルへの対処時間がゼロとなるため、極めてハイリスクである。
1週間前には完成状態にし、遅くとも3日前には提出したい。この余裕が、最後のトラブル回避に繋がる。
特に印刷所の混雑は、1月末の卒論提出時期に顕著である。大学生協や近隣の印刷所は、この時期に予約が埋まりがちである。当日印刷を目指すのは、大きなリスクを負う選択となる。
Q7. 落ちるかどうか、事前に分かりますか?
指導教員に事前確認することで、大まかな判断は得られる。
「この状態で提出したら、通りそうですか?」と教員に確認する。教員の反応で、大まかなリスクが分かる。詳細は卒論を教授に相談する5タイミングを参照してほしい。
教員は明言を避けることが多いが、「もう少し〇〇を強化した方が」といった具体的な指摘が返ってくれば、それが警告サインである。「特に問題はない」と言われれば、大まかに合格ラインを超えている可能性が高い。
まとめ|落ちる基準を知って、確実に合格する
卒論が落ちるのは「7つのパターンに該当する時」に限られる。逆に言えば、この7つを回避すれば、大半の卒論は合格する。基準を知ることで、無駄な不安を減らし、必要な対策に集中できる。
本記事で提示した7つのパターン認識、5つの共通点、12項目のチェックリストを活用すれば、落ちるリスクを大きく下げられる。「落ちるかも」の漠然とした不安ではなく、「基準を満たしているか」の具体的な確認で、卒論に向き合いたい。
- 「卒論で落ちる」は稀だが、7つのパターン(感想文化・論証不足・盗用・論理破綻・文字数・引用違反・期限遅れ)に該当すると確実に落ちる
- 感想文化を避けるには「主語の管理・根拠の明示・一般化の禁止」の3つを徹底する
- 引用ルールは「引用符・注番号・参考文献」の3セットが必須
- 「出せばなんとかなる」は指導ありきの前提。指導なしでは危険
- 落ちない卒論の5共通点(明確な問い・客観的論証・指導履歴・引用遵守・基本完成度)を満たす
- 提出前に12項目のチェックリスト(内容6・形式6)で確認する
- 万一落ちた場合は「通知受領・教員面談・再提出確認・翌年度計画」の順で対応する
より詳細な情報は、卒論の落単|3つのパターンと再履修・挽回の実務ガイド、卒論が原因で卒業できない割合、卒論での留年|決定後の1年間の過ごし方、卒論を教授に相談する5タイミングとメール例文、卒論60点で単位を取る戦略、卒論を5月から始める理想スケジュールもあわせて参照してほしい。
提出前チェックリストで不安が残る箇所がある場合、参考資料としての外部活用も選択肢となる。レポートビズのような、卒論の参考資料作成を請け負う業者に相談してみるのも1つの道である。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは現状の相談から始めるのが安全な出発点となる。
ただし、外部の作成物をそのまま提出することは大学の学則違反となる。あくまで参考資料として活用し、最終的な卒論は自分の言葉と自分の考察で仕上げるという原則は守りたい。落ちる基準を知ることは、不安を煽るためではなく、確実に合格するための地図として活用したい。
そして最後に伝えたいのは、「基準を知って恐れる」より「基準を知って対策する」姿勢を持ってほしいということである。本記事の7つのパターンは、避けるべき地雷ではなく、通るべき道標である。1つずつ確認して、確実に合格ラインを超えていきたい。
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