最終更新日:2026年7月19日
この記事でわかること
- 「おわりに」と「結論」「まとめ」の厳密な違いと使い分け
- 「おわりに」に入れる4要素(結論・残された課題・今後の展望・謝辞)
- 「はじめに」との呼応を作る3つのパターン
- 分野別「おわりに」慣習(文系/理系/看護/心理/教育)
- 締めのフレーズ集を目的別に整理(結論提示型/課題提示型/展望型/謙譲型)
- 卒論・修論での「おわりに」の書き方
- 「おわりに」のNG構成5パターン
- 「おわりに」で減点された実際のケーススタディ
執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成の依頼に対応してきた編集チームが、業界内部の視点で「おわりに」の書き方を中立的に整理している。
「レポート おわりに」——このKWを検索する人の多くは、本論を書き終えて「おわりに」パートで何を書けばよいかわからない状況にある。「結論」と同じでよいのか、それとも別の要素を入れるべきか、判断に迷うポイントである。
結論から言えば、「おわりに」は結論より広い概念で、「結論」「残された課題」「今後の展望」の3要素+場合により謝辞を含む。「はじめに」と対応させる形式で書くのが業界の標準である。
この記事では、「おわりに」と「結論」の違いから、4つの構成要素、「はじめに」との呼応、分野別の慣習、締めのフレーズ集、卒論での書き方まで、業界内部の視点で公平に整理する。
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「おわりに」と「結論」「まとめ」の厳密な違い
結論:「おわりに」は結論より広い概念で、結論に加えて「残された課題」「今後の展望」も含む。「まとめ」は本論の要約に近い。3語を厳密に使い分けると、レポートの完成度が上がる。
まず、「おわりに」を書くにあたって整理しておくべきなのが、「結論」「まとめ」との違いである。多くのサイトで「同じ」と説明されるが、実は微妙に異なる概念である。
それぞれの役割の違いを理解すると、「おわりに」で何を書くべきかが明確になる。
「おわりに」の役割
「おわりに」は、レポート全体を締めくくるパートであり、結論に加えて「残された課題」「今後の展望」も含む広い概念である。「はじめに」との対応で使われる。
「おわりに」は、序論を「はじめに」と書いた場合の末尾に対応する見出しである。この対応関係により、レポート全体の首尾が整った印象を与える。
「結論」の役割
「結論」は、序論で提示した問いに対する最終的な答えを示すパートである。「おわりに」の中心的な要素であり、単独の見出しとしても使われる。
「結論」は、「序論」と対応する末尾の見出しとして使われることが多い。「おわりに」より学術的で厳密な印象を与える見出しである。詳細な書き方はレポートの結論の書き方で解説している。
「まとめ」の役割
「まとめ」は、本論の要約に力点を置いた末尾パートである。カジュアルなレポートで使われることが多い。
「まとめ」は、大学生の一般的なレポートで最もよく使われる見出しである。厳密には「結論」より要約色が強く、「おわりに」より狭い概念となる。
| 見出し | 対応する冒頭 | 含む要素 | 主な使用場面 |
|---|---|---|---|
| おわりに | はじめに | 結論+残された課題+今後の展望+(謝辞) | 学術論文・卒業論文 |
| 結論 | 序論 | 問いへの答え+根拠+意義 | 論述型レポート |
| まとめ | 導入 | 本論の要約 | カジュアルなレポート |
「おわりに」に入れる4要素の構成
結論:「おわりに」には「結論の再提示」「残された課題」「今後の展望」の3要素が基本で、卒論では「謝辞」を加えた4要素で構成する。順序を守ると論理的な締めくくりになる。
「おわりに」で何を書くかは、業界内で標準的な構成が存在する。3〜4要素を順序通りに配置することで、読者にとって理解しやすい締めくくりとなる。
ここでは、それぞれの要素の役割と書き方を整理する。
要素1:結論の再提示
「おわりに」の最初は、レポートの結論を端的に再提示する。序論で提示した問いに対する答えを、1〜2文で明確に述べる。
「本レポートでは○○について論じ、△△が明らかになった」という形式が典型的である。長々と要約するのではなく、コアな主張のみを提示する。
要素2:残された課題
次に、本レポートで扱いきれなかった論点や、解決できなかった問題を「残された課題」として提示する。研究の限界を誠実に認める部分となる。
残された課題は、レポートの完成度を下げるのではなく、むしろ研究者としての誠実さを示す要素である。「本レポートでは○○について明らかにできなかった」と正直に書くのがよい。
要素3:今後の展望
残された課題を踏まえ、今後どのような方向で研究や検討を進めるべきかを示す。レポートの視野を未来に開く役割を持つ。
「今後は△△の観点からの検討が必要である」「○○の分野での応用可能性が期待される」といった表現が使われる。抽象的すぎず、具体的な方向性を示すのが理想である。
要素4:謝辞(卒論・修論のみ)
卒業論文・修士論文では、指導教員や協力者への謝辞を「おわりに」の末尾に入れることがある。ただし、独立した「謝辞」の章を設ける形式が主流である。
大学生の一般的なレポートでは謝辞は不要である。授業内レポートに謝辞を入れると、大げさな印象を与えかねない。
| 要素 | 役割 | 分量目安 | 必須度 |
|---|---|---|---|
| 結論の再提示 | 主張の明示 | 1〜2文 | 必須 |
| 残された課題 | 限界の誠実な提示 | 1〜2段落 | 推奨 |
| 今後の展望 | 未来への視野 | 1〜2段落 | 推奨 |
| 謝辞 | 協力者への感謝 | 1段落 | 卒論のみ |
「はじめに」との呼応を作る3パターン
結論:「おわりに」は「はじめに」と論理的に対応させる必要がある。呼応の作り方には「問い応答型」「テーマ回帰型」「発展提示型」の3パターンがある。
「おわりに」の質は、「はじめに」との呼応がとれているかどうかで大きく変わる。序論で提示した問いや目的に対して、末尾で明確な応答が返ってこそ、レポート全体が完結する。
パターン1:問い応答型
「はじめに」で提示した問いに対して、「おわりに」で明確な答えを提示する形式である。最も基本的で、論述型レポートで最も使われる。
「はじめに」で「○○はなぜ△△なのか」という問いを立てたら、「おわりに」で「本レポートの検討から、○○が△△である理由は◇◇であることが明らかになった」と応答する。この対応関係が読者に見えると、レポート全体の論理が引き締まる。
パターン2:テーマ回帰型
「はじめに」で提示したテーマや問題意識に、「おわりに」で立ち返る形式である。調査型レポート・読書感想型レポートで使われる。
「はじめに」で「近年、○○が社会問題となっている」と書いたら、「おわりに」で「本レポートの調査を通じて、○○の構造がより明確になった」といった形で、冒頭のテーマに応答する。
パターン3:発展提示型
「はじめに」で提示した論点を、「おわりに」でさらに発展的な視点から捉え直す形式である。長文レポート・卒業論文で使われる。
「はじめに」の問いに答えるだけでなく、その答えが持つより広い意味や、次に問われるべき新しい問いを提示する。「本レポートの結論は、○○という新たな課題を浮かび上がらせた」といった書き方となる。
| 呼応パターン | 「はじめに」の要素 | 「おわりに」の応答 | 適する場面 |
|---|---|---|---|
| 問い応答型 | 問いの提示 | 問いへの直接的な答え | 論述型レポート |
| テーマ回帰型 | テーマ・問題意識 | テーマへの立ち返り | 調査型・読書感想型 |
| 発展提示型 | 論点の提示 | 発展的な視点の提示 | 長文レポート・卒論 |
分野別「おわりに」の書き方の慣習
結論:「おわりに」の書き方は、分野によって微妙に異なる慣習がある。文系・理系・看護・心理・教育の5分野で、それぞれ特徴的なパターンがある。
分野ごとに、レポートの学術的な作法には違いがある。「おわりに」の書き方も例外ではない。ここでは、主要な5分野での慣習を整理する。
文系(人文・社会科学)の「おわりに」
文系のレポートでは、「おわりに」で論の発展性や新たな問いの提示に力点を置くのが慣習である。「結論を提示して終わる」より、「次の問いに開かれた終わり方」が好まれる。
「本レポートの検討は、○○という新たな問いを提示するものである」といった表現がよく使われる。答えの提示だけでなく、思考の発展を示すのが文系の作法である。
理系(自然科学・工学)の「おわりに」
理系のレポートでは、「おわりに」で実験結果の総括と、次に検証すべき仮説の提示に力点を置く。文系より客観的・簡潔な文体が好まれる。
「本実験の結果、仮説△△は支持された」「今後は、○○の条件下での追加実験が必要である」といった簡潔な記述が中心となる。感情表現は極力排する。
看護のレポートの「おわりに」
看護のレポートでは、「おわりに」で臨床実践への示唆に力点を置くのが慣習である。理論的な結論だけでなく、実際の看護活動にどう活かせるかを示す。
「本レポートで明らかになった○○は、△△の場面での看護実践に応用できる」といった記述が典型的である。理論と実践の接続が求められる分野である。
心理学のレポートの「おわりに」
心理学のレポートでは、「おわりに」で研究の限界を明示する慣習が強い。サンプルサイズ・対象者の偏り・測定手法の限界などを誠実に述べる。
「本研究には○○という限界があり、今後の追加検討が必要である」という記述が標準的である。限界の明示が、研究者としての誠実さを示すとされる。
教育のレポートの「おわりに」
教育のレポートでは、「おわりに」で教育現場への還元可能性に触れるのが慣習である。理論と教育実践をつなぐ視点が求められる。
「本レポートの知見は、○○の授業設計に活かせる可能性がある」といった記述が典型的である。学問と実践のつながりを意識する。
| 分野 | 「おわりに」の特徴 | 典型的な締め表現 |
|---|---|---|
| 文系 | 発展性・新たな問いの提示 | 「新たな問いを提示するものである」 |
| 理系 | 客観的・簡潔・次の仮説 | 「今後は△△の追加実験が必要である」 |
| 看護 | 臨床実践への示唆 | 「看護実践に応用できる」 |
| 心理 | 研究の限界の明示 | 「本研究には○○という限界がある」 |
| 教育 | 教育現場への還元 | 「授業設計に活かせる可能性がある」 |
「おわりに」で使える締めのフレーズ集
結論:「おわりに」の締めフレーズは「結論提示型」「課題提示型」「展望型」「謙譲型」の4タイプに分類できる。目的に応じて使い分ける。
「おわりに」の書き出しや締めのフレーズには、業界内で使われる定型表現がある。これらを使い分けることで、「おわりに」の質が大きく向上する。
ここでは、4つのタイプ別に、実際に使えるフレーズを整理する。
結論提示型のフレーズ
結論そのものを提示するときに使える定型表現である。「おわりに」の冒頭で使うと自然な流れになる。
- 「以上、○○について論じてきたが、本レポートの結論は△△である」
- 「本レポートでは○○を検討した結果、△△が明らかになった」
- 「以上の検討から、○○は△△であるといえる」
- 「本論での分析を踏まえると、○○は△△と結論づけられる」
- 「これまでの議論を総合すると、△△という結論が導かれる」
課題提示型のフレーズ
残された課題を提示するときに使える定型表現である。中盤で使うと自然な流れになる。
- 「しかしながら、本レポートでは○○について明らかにできなかった」
- 「一方で、△△の点については十分に検討できていない」
- 「本レポートで扱えなかった論点として、○○が残されている」
- 「今後の課題としては、△△の分析が求められる」
- 「なお、○○の観点からの検討は本レポートの範囲を超えており、別稿に譲る」
展望型のフレーズ
今後の展望や発展的な視点を提示するときに使える定型表現である。末尾に近い位置で使うと自然な流れになる。
- 「今後は、△△の観点からの追加検討が必要である」
- 「本レポートの知見は、○○の分野への応用可能性を示唆する」
- 「今後の研究では、△△の条件下での検証が期待される」
- 「○○の課題は、△△という新たな視点から捉え直せる可能性がある」
- 「本レポートは、○○という新たな問いを提示するものである」
謙譲型のフレーズ
研究の限界や自己評価を述べるときに使える定型表現である。心理学・社会学のレポートで特に使われる。
- 「本レポートには○○という限界があることを認めなければならない」
- 「本レポートの主張は、△△の条件下でのみ妥当である」
- 「本レポートは、○○の一側面を扱ったに過ぎない」
- 「本レポートの結論は暫定的なものであり、追加検証が必要である」
- 「本レポートの分析には、△△の点で不十分な部分が残されている」
卒業論文・修士論文での「おわりに」の書き方
結論:卒業論文・修士論文での「おわりに」は、通常のレポートより長く(1,000〜2,000字)、独立した章として位置づける。4〜5段落構成が標準である。
卒業論文・修士論文では、「おわりに」の重要度が通常のレポートより大きくなる。分量も長く、構成も複雑になる。ここでは、卒論・修論での「おわりに」の書き方を整理する。
卒論の「おわりに」の分量
卒業論文の「おわりに」は、1,000〜2,000字程度が業界の標準である。20,000字前後の卒論では、全体の5〜10%を「おわりに」に割く。
修士論文になると、「おわりに」も2,000〜4,000字に増える。研究の総括と残された課題を丁寧に整理する必要がある。
卒論の「おわりに」の5段落構成
卒論の「おわりに」は、5段落構成が業界の標準である。それぞれの段落で異なる役割を持たせる。
典型的な構成は、第1段落で研究の総括、第2段落で結論の再提示、第3段落で研究の限界、第4段落で今後の展望、第5段落で謝辞または締めの言葉となる。
- 第1段落:研究全体の総括(何を明らかにしようとしたか)
- 第2段落:結論の再提示(明らかになったこと)
- 第3段落:研究の限界(扱えなかったこと)
- 第4段落:今後の展望(次に検討すべきこと)
- 第5段落:締めの言葉または謝辞
卒論の「おわりに」の注意点
卒論の「おわりに」で最も注意すべきなのは、本論で扱わなかった内容を新たに追加しないことである。「おわりに」は本論の総括であり、新しい論点の場ではない。
また、卒論の「おわりに」では、感情的な表現や過度な自己主張は避ける。「本研究は画期的である」「大きな成果を上げた」といった自己評価は控えめにするのが業界の慣習である。
「おわりに」のNG構成5パターン
結論:「おわりに」で避けるべきNG構成は「本論の繰り返し」「新論点の追加」「感想羅列」「一般論への逃げ」「自己主張の過剰」の5パターンである。
「おわりに」を書くときに陥りがちなNG構成には典型的なパターンがある。これらを避けるだけで、「おわりに」の質が向上する。
NG1:本論の繰り返し
本論で述べた内容を、ほぼ同じ言葉で繰り返してしまうパターンである。読者にとって冗長で、「おわりに」の価値が薄れる。
対策は、本論の細部を削り、コア論理だけを抽出して要約することである。「本論の第2節で述べたように○○」といった参照で済ませ、詳細な再説明はしない。
NG2:新論点の追加
「おわりに」で、本論に登場していない新しい論点や事実を追加するパターンである。論理の一貫性が崩れる。
対策は、新しい論点が浮かんだら本論に戻して追加するか、「残された課題」として位置づけることである。結論の場に新しい論点を持ち込まない。
NG3:感想の羅列
「〜と感じた」「〜が印象的だった」といった感想を並べるパターンである。「おわりに」が感想文化する典型的な形である。
対策は、感情表現を排し、事実と論理で締めくくることである。感想は個人の体験、結論は論理的な帰結という違いを意識する。
NG4:一般論への逃げ
「社会全体で考えるべき」「みんなが取り組むべき」のような一般論で締めるパターンである。誰でも書ける言葉は「おわりに」として弱い。
対策は、具体的なアクターと行動を明示することである。「○○の分野で△△が求められる」のように、具体性を持たせる。
NG5:自己主張の過剰
「本レポートは画期的である」「大きな成果を上げた」といった自己評価が強すぎるパターンである。学術文章では控えめな表現が好まれる。
対策は、成果の提示は「一定の意義がある」「示唆に富む」といった控えめな表現に留めることである。読者が判断する余地を残す。
「おわりに」の実例|分野別3つの模範例
結論:「おわりに」の書き方を具体的に理解するには、実例を見るのが最も効果的である。ここでは文系・理系・看護の3分野の模範例を示す。
抽象的な説明だけでは実際に書くときに戸惑いやすい。ここでは、分野別に「おわりに」の模範例を示し、業界標準的な書き方を具体的に確認する。
文系(社会学レポート)の「おわりに」例
テーマは「SNS利用と若者の孤独感の関係」を想定した例である。
「本レポートでは、SNS利用と若者の孤独感の関係について、既存研究のレビューと大学生への意識調査を通じて検討してきた。分析の結果、SNS利用時間の長さそのものよりも、他者との比較を促す機能の使用頻度が孤独感と強く関連することが明らかになった。この結果は、SNSと孤独感の関係が『量の問題』ではなく『質の問題』であることを示唆する。」
「しかしながら、本レポートには対象者を1つの大学に限定した点で限界がある。今後は、複数の大学や年代を横断した比較研究が求められる。また、SNSの機能設計が孤独感に与える影響については、心理学的な視点からの追加検討が必要であろう。本レポートは、SNS研究において『機能の質』という新たな視座を提示するものである。」
理系(化学実験レポート)の「おわりに」例
テーマは「酸塩基滴定による未知試料の濃度測定」を想定した例である。
「本実験では、未知試料Aの濃度を酸塩基滴定により測定した。測定の結果、試料Aの濃度は0.102 mol/Lであり、標準値との誤差は2.0%以内に収まった。この結果から、本実験の測定手法は妥当な精度を持つといえる。」
「一方で、本実験では終点の目視判定に依存したため、判定者による誤差が生じた可能性がある。今後は、pHメーターを用いた電位差滴定法との比較検討が必要である。より高精度の測定が求められる場面では、機器分析法の併用が有効であると考えられる。」
看護レポートの「おわりに」例
テーマは「高齢者のせん妄予防における看護活動の重要性」を想定した例である。
「本レポートでは、高齢者のせん妄予防における看護活動の重要性について、文献レビューと自院での事例分析を通じて検討してきた。分析の結果、環境調整・睡眠パターンの維持・家族との交流機会の確保という3つの要素が、せん妄予防において特に重要であることが明らかになった。」
「なお、本レポートでは自院の事例に限定した検討にとどまったため、一般化には慎重を要する。今後は、複数の医療機関を対象とした調査により、せん妄予防の看護介入プロトコルを体系化することが求められる。本レポートの知見は、日々の看護実践において『予防的視点』を強化する示唆を含むものである。」
3例に共通する構造のポイント
3つの分野の例に共通するのは、「結論の再提示」「残された課題」「今後の展望」の3要素が明確に配置されている点である。分野が異なっても、基本構造は同じ形が保たれる。
また、いずれの例でも感情表現(感動した・驚いた等)は使われず、「〜と考えられる」「〜であるといえる」といった客観的な表現で統一されている。この客観性が、学術的な「おわりに」の質を保つ要素となる。
実際のケーススタディ|「おわりに」で減点された3事例
結論:「おわりに」関連で減点される典型パターンは「感想文化」「本論との断絶」「一般論での締め」の3つに集約される。事前に構造を確認すれば防げる。
実際の相談事例から、「おわりに」関連で減点された3つのケースを紹介する。
ケース1:感想文化で10点減点(文学部Gさん)
「おわりに」を「〜と感じた」「〜と思った」の連続で書いてしまい、10点減点されたケースである。教員から「感想文になっている」と明確なコメントを受けた。
Gさんは、次のレポートから「〜と考えられる」「〜であるといえる」の表現に切り替えた。以降、同じ指摘は受けていない。
ケース2:本論との断絶で再提出(社会学部Hさん)
「おわりに」で本論に登場しない新しい事実を持ち出し、論理の一貫性が崩れたケースである。教員から「本論とおわりにが対応していない」との指摘を受け、再提出となった。
Hさんは、「おわりに」を書く前に本論の論点を箇条書きで整理する習慣を身につけた。以降、論理の断絶は発生していない。
ケース3:一般論での締めで低評価(経済学部Iさん)
「おわりに」を「社会全体で考えるべき問題である」で締めてしまい、低評価となったケースである。「独自性が感じられない」というコメントを受けた。
Iさんは、具体的なアクター(政府・企業・消費者)と行動(政策・投資・行動変容)を明示する形に修正した。以降、「おわりに」の評価も改善している。
どうしても「おわりに」が書けないときの選択肢
結論:締切直前で「おわりに」が書けない場合、レポート代行サービスは「参考資料としての活用」という選択肢の一つとなる。ただし、大学の学則を確認したうえで慎重に判断すべきである。
本論まで書き終えたのに、「おわりに」だけがどうしてもまとまらない——このパターンは多くの学生が経験する状況である。特に、卒業論文の「おわりに」は分量が長く、構造も複雑なため、時間的な余裕がなくなりやすい。
そのような場合、外部の作成サービスを「参考資料」として活用するのも、選択肢の一つとなる。ただし、多くの大学の学則では、他者に書かせたレポートをそのまま提出することは不正行為として扱われる。この点は必ず理解したうえで判断する必要がある。
レポートビズのような法人型のレポート作成サービスは、参考資料としての活用を前提に、「おわりに」の構成も含めた形で対応している。累計6,000件超の実績から、4要素構造(結論・課題・展望・謝辞)を意識した納品体制が整っている。
公式LINEから匿名で無料相談ができるため、料金や納期を確認したうえで、自身の学則と照らして判断するのが安全な進め方となる。
レポートの「おわりに」に関するよくある質問(FAQ)
レポートの「おわりに」に関して、多くの相談者から寄せられる質問をまとめた。
Q1. 「おわりに」と「結論」は同じ意味か?
結論:重なる部分は多いが、「おわりに」の方が広い概念である。
「結論」は序論で提示した問いへの答えに絞られるが、「おわりに」は結論に加えて「残された課題」「今後の展望」も含む。「はじめに」に対応させる場合は「おわりに」、「序論」に対応させる場合は「結論」を使うのが自然な選択となる。詳細はレポートの結論の書き方もあわせて参照してほしい。
Q2. 「おわりに」に謝辞を入れるべきか?
結論:卒業論文・修士論文では入れるが、通常のレポートでは不要である。
謝辞は、指導教員・協力者・調査対象者への感謝を述べる要素で、卒業論文以上の正式な学術文書で使われる。授業のレポート課題で謝辞を入れると、大げさな印象を与えかねない。卒業論文でも、独立した「謝辞」の章を設ける形式が主流である。
Q3. 「おわりに」の分量はどのくらいが適切か?
結論:全体の5〜10%が業界の標準である。
2,000〜5,000字の中量レポートでは、「おわりに」は200〜400字程度が目安となる。卒業論文の場合、20,000字前後の全体で1,000〜2,000字の「おわりに」が標準的な分量となる。長すぎても短すぎても不自然なので、全体とのバランスを意識する。
Q4. 「おわりに」で新しい参考文献を引用してよいか?
結論:原則として避けるべきである。
「おわりに」で初めて登場する参考文献を引用すると、論理の一貫性が崩れる。新しい文献を紹介したい場合は、本論に戻して追加するか、「残された課題」の文脈で「今後は○○の観点からの検討が必要」と示唆に留める。参考文献の扱いは、参考文献の書き方もあわせて参照してほしい。
Q5. 「おわりに」の書き出しに使える表現は?
結論:「以上、○○について論じてきた」「本レポートでは○○を検討した」等の総括表現が定型である。
他にも「これまでの議論を総合すると」「以上の検討から」「本論での分析を踏まえると」といった表現が定型として使える。同じ表現を毎回使うと単調になるため、複数のパターンを使い分けるとよい。詳しくは本記事の「締めのフレーズ集」を参照してほしい。
Q6. 「おわりに」に「感想」を書いてもよいか?
結論:学術的なレポートでは避けるべきである。
「おわりに」は学術的な締めくくりのパートであり、個人の感想を並べる場ではない。感想を書きたい場合は、「〜と感じた」ではなく「〜という点で示唆に富む」といった学術的な表現に置き換える。感想文化を防ぐ具体的な方法は、レポートの結論の書き方で詳しく解説している。
Q7. 「おわりに」を最後に書いていて時間がない場合はどうする?
結論:4要素のうち「結論の再提示」だけは必ず入れ、他は簡潔にまとめる。
時間がないときは、まず「結論の再提示」を1〜2文で書き、残された課題と今後の展望を1文ずつで済ませる。合計4〜5文でも、構造が整っていれば「おわりに」として成立する。締切直前で間に合わない場合、即日でのレポート代行のような選択肢もあるが、大学の学則を確認したうえで判断する必要がある。
まとめ|レポート「おわりに」の正しい書き方
レポートの「おわりに」は、「結論の再提示」「残された課題」「今後の展望」の3要素+卒論の場合は謝辞の4要素で構成するのが業界の標準である。「はじめに」との呼応を意識し、論理の一貫性を保つのが最重要ポイントとなる。
分野(文系/理系/看護/心理/教育)によって「おわりに」の慣習が異なる。自分のレポートが属する分野の作法を意識すると、より完成度の高い「おわりに」となる。
この記事の重要ポイントを整理する。
- 「おわりに」は「結論」より広い概念で、課題・展望も含む
- 「はじめに」と対応させる形式で使うのが自然
- 4要素構成(結論・課題・展望・謝辞)を守ると論理的な締めくくりになる
- 「はじめに」との呼応3パターン(問い応答/テーマ回帰/発展提示)を使い分ける
- 分野別の慣習を意識すると完成度が上がる
- 締めのフレーズ集を目的別に使い分ける
- 卒論では5段落構成が業界の標準
- NG構成(本論繰り返し・新論点追加・感想羅列・一般論・自己主張過剰)を避ける
- 感想文化を防ぐには「〜と考えられる」等の客観表現を使う
より詳細な情報は、レポートの結論の書き方、レポートの書き方の総合ガイド、レポートの例文集、参考文献の書き方、Wordを使ったレポートの書き方、大学生向けレポートの書き方もあわせて参照してほしい。
本論まで書き終えたのに「おわりに」だけがまとまらないとき、レポートビズのような法人型の作成サービスに参考資料として相談してみるのも1つの選択肢となる。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは料金と納期の確認から始めるのが安全な道となる。ただし、大学の学則を確認したうえで慎重に判断してほしい。
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