最終更新日:2026年7月19日
この記事でわかること
- 「孫引き」「二次引用」「重引」「再引用」の使い分け
- 孫引きが原則NGとされる3つの理由
- 孫引きが例外的に許される4条件(古典/絶版/入手不可/外国語)
- 孫引きの標準書式|3方式の比較と使い分け
- パターン別(古典/絶版/外国語/統計)の書き方4実例
- 孫引きを回避するための実務ワザ(NDL Digital・ILL・大学図書館)
- 統計データ・図表の孫引きの扱い
- 孫引きが発覚したときのリスク段階
執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成の依頼に対応してきた編集チームが、業界内部の視点で孫引きのルールを中立的に整理している。
「レポート 孫引き」——このKWを検索する人の多くは、原典を確認せずに引用してよいか、あるいは原典が英語論文や絶版本のように入手困難な状況で困っている。「先生から『孫引きに注意』と言われたが、どこまでNGなのか」といった疑問もある。
結論から言えば、孫引きは原則NGだが、古典・絶版・入手不可・外国語といった4条件下では例外的に許容される。ただし、その場合も「原典と二次資料の両方」を明記する特別な書式が必要となる。
この記事では、孫引きの定義から、許容条件、標準書式、回避の実務ワザ、リスク段階まで、業界内部の視点で公平に整理する。
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孫引きとは何か|4語(孫引き/二次引用/重引/再引用)の違い
結論:孫引きとは「原典を確認せず、別の資料が引用している内容をそのまま引用する行為」である。「二次引用」「重引」「再引用」も類似語だが、微妙にニュアンスが異なる。
まず、多くの学生が混同している4つの類語を整理する。これらは学術文脈で使われるが、それぞれに微妙な違いがある。
「孫引き」の定義
孫引きは、原典に当たらずに、別の資料(二次資料)が引用している内容をそのまま自分のレポートに引用する行為である。「祖父→父→子→孫」のように、原典から2段階以上離れた引用となる。
例:Aの原論文をBが引用し、そのBを自分がレポートで引用する場合、自分の引用はAから見て「孫引き」となる。
「二次引用」の定義
二次引用は、二次資料からの引用全般を指す。孫引きより広い概念で、原典を確認しない引用すべてを含む。
実務的には「孫引き」とほぼ同じ意味で使われることが多い。学術文脈では「二次引用は避ける」と表現されることもある。
「重引」の定義
重引(じゅういん)は、孫引きの正式な学術用語である。「重ねて引く」から来ており、複数段階の引用を意味する。
「重引」は書式や引用ルールを扱う専門書で使われる用語である。日常のレポート指導では「孫引き」の方が通じやすい。
「再引用」の定義
再引用は、他者が引用した内容を再度引用することを指す。書式表記で「〜より再引用」と使われる。
「再引用」は書式表記の用語であり、行為そのものを指す「孫引き」「二次引用」とはやや異なる位置づけとなる。
| 用語 | 意味 | 使用場面 |
|---|---|---|
| 孫引き | 原典を確認せず二次資料経由で引用する行為 | 日常的な指導 |
| 二次引用 | 孫引きより広い概念、原典未確認の引用全般 | 学術文脈 |
| 重引(じゅういん) | 孫引きの学術用語(正式名称) | 書式専門書 |
| 再引用 | 孫引き時の書式表記(「〜より再引用」) | 書式表記時 |
孫引きが「原則NG」とされる3つの理由
結論:孫引きが原則NGとされる理由は「誤引用の連鎖リスク」「原意の歪みリスク」「研究倫理上の問題」の3つである。この3点を理解すると、なぜ厳しく指導されるかがわかる。
「なぜ先生は孫引きを禁じるのか」——この疑問に答えるため、孫引きが避けるべきとされる3つの理由を整理する。
理由1:誤引用の連鎖リスク
二次資料が原典を誤って引用している場合、その誤りをそのままコピーしてしまう。書き間違い・訳し間違い・数値の記載ミスなど、二次資料に含まれる誤りが自分のレポートにも移る。
過去には、孫引きによる誤引用が長年にわたって学術界で流通し続けた例もある。「原典を必ず確認する」という原則は、こうした事故を防ぐためのものである。
理由2:原意の歪みリスク
二次資料の著者は、原典の一部分を意図的に切り取ったり、独自の解釈を加えたりしている可能性がある。孫引きすると、原典の本来の主張から離れた引用になる恐れがある。
特に、対立する学派の議論では、批判のために原典を都合よく引用することがある。原典に当たると「実は反対の主張だった」というケースも珍しくない。
理由3:研究倫理上の問題
原典を確認せずに引用するのは、「その文献を実際に読んだ」という印象を偽装することにつながる。研究者としての誠実性に関わる問題となる。
参考文献リストに原典を書きながら、実は読んでいないという状態は、研究倫理の観点で問題視される。過去には、この問題で職を解かれた研究者もいる。
孫引きが例外的に許される4条件
結論:孫引きは原則NGだが、「古典」「絶版」「入手不可」「外国語」の4条件下では例外的に許容される。この4条件を判断フローで確認する。
すべての孫引きが完全にNGというわけではない。学部生のレポートでは、以下の4条件を満たせば孫引きが許容される場合がある。
条件1:古典文献(数百年前の資料)
数百年前の古典文献は、原典の入手が現実的に困難であることが多い。この場合、現代の研究者による訳文や引用を経由することが認められる。
例:プラトンやアリストテレスといった古代ギリシア哲学の原典は、原語で読むのが困難なため、日本語訳や研究書からの引用が実務的に許容される。
条件2:絶版・入手困難な文献
すでに絶版となり、図書館にも所蔵がない文献は、原典を確認する手段がない。この場合、二次資料からの引用が現実的な選択肢となる。
ただし、絶版とされる書籍でも、国立国会図書館(NDL)のデジタルアーカイブや大学図書館の相互貸借(ILL)で入手できる場合が多い。「絶版だから」と即断せず、まず入手可能性を確認する。
条件3:物理的に入手不可能な文献
特殊な資料(発表未刊、未公開の講演記録、私文書等)で、物理的に入手できないものは、二次資料経由の引用が認められる。
「聞き取り調査で語られた内容」「学会の口頭発表」「テレビ番組の発言」等が該当する。これらは記録が公開されていないため、二次資料が唯一の情報源となる。
条件4:外国語文献で翻訳が困難
マイナー言語で書かれた原典を、学部生の語学力で読むのが困難な場合、翻訳や研究書からの引用が実務的に許容される。
ただし、英語文献については、大学レポートでも原典確認が期待される場面が増えている。「英語が読めないから孫引き」は、大学院以降では通用しにくいため、学部のうちから原典に当たる習慣をつける方が望ましい。
| 条件 | 典型例 | 回避可能性 | 許容度 |
|---|---|---|---|
| 古典 | プラトン・古代文書 | 困難 | ★★★★★ |
| 絶版 | 戦前の学術書 | NDL・ILL経由で可能なことも | ★★★ |
| 物理的入手不可 | 口頭発表・私文書 | ほぼ不可能 | ★★★★★ |
| 外国語 | マイナー言語 | 翻訳者への依頼 | ★★ |
孫引きの標準書式|3方式の比較
結論:孫引きの書式には「より再引用型」「引用の引用型」「参照表記型」の3方式がある。原典と二次資料の両方を明記するのが共通ルールである。
やむを得ず孫引きを行う場合、書式を守ることで「孫引きであることを透明に示す」ことができる。ここでは、業界で使われる3つの書式を整理する。
方式1:「より再引用」型
本文中に「原典の内容」を書き、その後に「(著者A, 年, ページ)」と原典情報を示し、「(著者B, 年, ページ)より再引用」で二次資料を示す方式である。
書式例:「プラトンは『理想の統治者は哲学者でなければならない』と述べている(プラトン『国家』第5巻)(佐藤, 2020, p.42 より再引用)」。原典と二次資料が両方明確に示される、業界で最も推奨される方式である。
方式2:「引用の引用」型
本文中に「B(年)によれば、A(年)はこう述べている」と間接的に書く方式である。二次資料経由であることが自然と読者に伝わる。
書式例:「佐藤(2020)によれば、プラトンは『理想の統治者は哲学者でなければならない』と述べている」。二次資料の著者を主語にすることで、孫引きの構造が明示される。
方式3:「参照表記」型
本文中に(参照:著者B)や(cited in著者B)といった表記を挟む方式である。英語の学術書式ではよく使われる。
書式例:「プラトン(参照:佐藤, 2020, p.42)は『理想の統治者は哲学者でなければならない』と述べている」。原典を主語に置きつつ、二次資料への参照を明示する形式である。
| 方式 | 特徴 | 使う場面 | 推奨度 |
|---|---|---|---|
| より再引用型 | 原典と二次資料を並記 | 直接引用の孫引き | ★★★★★ |
| 引用の引用型 | 二次資料を主語に | 間接引用の孫引き | ★★★★ |
| 参照表記型 | 原典を主語+参照表記 | 英語論文書式 | ★★★ |
孫引きの実例|4パターンの書き方
結論:孫引きの実際の書き方を、古典・絶版・外国語・統計データの4パターン別に示す。それぞれで書式に微妙な違いがある。
孫引きの書式は、原典の種類によって微妙に変わる。ここでは、業界で使われる4つの典型パターンを実例で整理する。
パターン1:古典文献の孫引き
本文中の記載例:「プラトンは『理想の統治者は哲学者でなければならない』と述べている(プラトン『国家』第5巻473c-d)(山田, 2020, p.42 より再引用)」
古典の場合、原典はページ数ではなく巻・段落番号(古典特有の慣例)で示す。二次資料は現代の研究書として通常の書式で記載する。
パターン2:絶版書籍の孫引き
本文中の記載例:「戦前の教育制度について、三宅(1935)は『国民学校令の意義』を強調している(三宅, 1935, p.15)(田中, 2018, p.87 より再引用)」
絶版書籍の場合、原典の書誌情報を可能な限り正確に記す。田中(2018)の研究書経由で三宅(1935)を引用したという構造を明示する。
パターン3:外国語文献の孫引き
本文中の記載例:「Bourdieu(1979)は文化資本を『継承される非物質的資産』と定義している(Bourdieu, 1979, p.20)(石田, 2015, p.34 より再引用)」
外国語文献の場合、原典の著者名は原語で記す。フランス語・ドイツ語文献等でよく使われるパターンである。ただし、英語文献は原典確認が期待されるため、可能な限り原典に当たる方が望ましい。
パターン4:統計データの孫引き
本文中の記載例:「日本の子どもの貧困率は13.5%である(内閣府『子供・若者白書』2024)(朝日新聞2024年5月15日朝刊p.3 より再引用)」
統計データも孫引きの対象となる。新聞記事で紹介された政府統計データを、原典を確認せずに使う場合、この形式で明記する。ただし、政府統計はe-Statや白書で原典に当たれることが多いため、極力原典を確認する。詳細はレポートで統計データを引用する書き方を参照してほしい。
孫引き回避の実務ワザ|3つのアクセス方法
結論:「原典が入手できない」と諦める前に、NDL Digital・大学図書館ILL・オンラインデータベースの3つのアクセス方法を試すべきである。多くの場合、原典に当たれる。
「絶版だから孫引きするしかない」と思っていた文献も、実は入手できることが多い。ここでは、業界で使われる3つのアクセスワザを紹介する。
ワザ1:国立国会図書館デジタルコレクション
国立国会図書館(NDL)は、絶版書籍や戦前の学術書を大量にデジタル化して公開している。一部は自宅からもアクセスでき、多くは国会図書館内・登録館(全国の公共図書館)で閲覧できる。
「NDLデジタルコレクション」で検索すれば、想像以上に多くの書籍に当たれる。「絶版で入手不可」と思う前に、まずNDLで検索する習慣をつける。
ワザ2:大学図書館の相互貸借(ILL)
大学図書館は、他大学の図書館から書籍や論文コピーを取り寄せる「相互貸借(ILL)」サービスを提供している。学生も無料または低料金で利用できる。
手続きは大学図書館のカウンターで相談する。書籍の貸借は1〜2週間、論文コピーは3〜7日程度で入手できる。孫引きを避ける最も現実的な手段である。
ワザ3:オンライン学術データベース
J-STAGE、CiNii Articles、Google Scholar等のオンラインデータベースで、多くの論文が全文閲覧可能である。学術論文の孫引きを避けるための主要なチャネルとなる。
特に、大学の図書館アカウントを使えば、有料データベース(EBSCO・ProQuest等)にもアクセスできる。海外論文の原典確認にも有効である。
| アクセス方法 | 対応範囲 | 費用 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| NDLデジタル | 絶版書籍・戦前資料 | 無料 | 即時 |
| 大学ILL | 他大学所蔵書籍・論文 | 無料〜低料金 | 3日〜2週間 |
| オンライン学術DB | 学術論文全般 | 大学経由なら無料 | 即時 |
孫引きが発覚したときのリスク段階
結論:孫引きが発覚したときのリスクは「軽微な減点」「単位不認定」「学問的信用の失墜」の3段階がある。学部レベルでは減点程度が多いが、卒論以上では深刻な問題になりうる。
孫引きが発覚した場合、どの程度のリスクがあるのかを段階的に整理する。学部生と大学院生・研究者ではリスク段階が異なる。
段階1:軽微な減点(5〜10点程度)
学部生の一般的なレポートで孫引きが疑われた場合、多くは軽微な減点にとどまる。「原典に当たること」というコメントとともに、5〜10点程度の減点が典型である。
教員も学部生の孫引きにはある程度寛容だが、繰り返すと厳しい対応になる。1回目の指摘を真摯に受け止めることが重要である。
段階2:単位不認定・再提出
孫引きが多数見つかった場合、あるいは重要な引用が孫引きだった場合、単位不認定や再提出の指示が出ることがある。卒業論文でも発生しうる。
孫引きに気づかれるのは、教員が引用元の原典と照らし合わせたとき、書き方や解釈にズレが見つかる場面である。誠実に修正する姿勢が求められる。
段階3:学問的信用の失墜(大学院・研究者)
大学院・研究者レベルで孫引きが発覚すると、学問的信用の失墜という深刻な結果を招く。過去には、これで職を解かれた研究者もいる。
学部生のうちに孫引きの習慣を絶ち、原典を確認する姿勢を身につけることが、将来の研究者・実務家としてのキャリアを守る。
| 段階 | 対象 | 影響 | 頻度 |
|---|---|---|---|
| 段階1 | 学部生の1回目 | 5〜10点減点 | 高 |
| 段階2 | 学部生の常習・卒論 | 単位不認定・再提出 | 中 |
| 段階3 | 大学院・研究者 | 信用失墜・職を解かれる | 低(重大) |
実例|良い孫引きと悪い孫引きの対比3本
結論:同じ孫引きでも「透明な表記」と「隠蔽的な表記」で評価が大きく変わる。ここでは3つの対比例で、業界標準の書き方を示す。
孫引きの良し悪しは、実例で比較すると明確になる。ここでは、業界内部で使われる「良い孫引き」と「悪い孫引き」の対比例を3本示す。
対比例1:古代哲学者の引用
悪い例:「アリストテレスは『人間は社会的動物である』と述べている(アリストテレス『政治学』)」
良い例:「アリストテレスは『人間は社会的動物である』と述べている(アリストテレス『政治学』第1巻)(山田, 2020, p.42 より再引用)」
悪い例は、実際にアリストテレスの原典に当たったかのような印象を与える。実は山田(2020)経由で知ったにもかかわらず、その事実を隠している。良い例は、山田経由であることを透明に示すことで、誠実な引用となる。
対比例2:海外論文からの引用
悪い例:「Bourdieu(1979)は文化資本を『継承される非物質的資産』と定義している」
良い例:「Bourdieu(1979)は文化資本を『継承される非物質的資産』と定義している(Bourdieu, 1979)(石田, 2015, p.34 より再引用)」
悪い例では、Bourdieuの1979年のフランス語原著を読んだような印象を与える。実際は石田(2015)の日本語研究書経由で知った場合、良い例のように孫引きを明示する必要がある。
対比例3:統計データの引用
悪い例:「日本の子どもの貧困率は13.5%である(内閣府, 2024)」
良い例:「日本の子どもの貧困率は13.5%である(内閣府, 2024)(朝日新聞2024年5月15日朝刊p.3 より再引用)」
悪い例では、内閣府の統計を直接確認したような印象を与える。実は朝日新聞で紹介された数値をコピーしただけの場合、良い例のように新聞経由であることを明示する。ただし、この場合は原典であるe-Statや白書を確認する方が望ましい。
3対比例に共通するポイント
3つの対比に共通するのは、「原典を確認したふりをするか、二次資料経由を明示するか」の姿勢の違いである。透明性を保つことで、教員から誠実な引用と評価される。
孫引きそのものは大きな減点対象ではないが、孫引きを隠す姿勢は研究倫理違反として厳しく評価される。「知らないふり」ではなく「わからないことは正直に」が業界の標準的な倫理観である。
孫引きを避けるための実務的な習慣
結論:孫引きを避けるには「引用元を必ず記録する」「読んでいない文献は書かない」「原典確認の時間を確保する」の3つの習慣を身につける。これで無意識の孫引きも防げる。
意図せず孫引きしてしまうパターンには、共通する原因がある。ここでは、業界内部で使われる予防的な3つの習慣を紹介する。
習慣1:引用元を必ずリアルタイムで記録する
資料を読みながら気になった箇所は、その場で「著者・年・ページ・引用文」を記録する。後回しにするとどこから取ってきたかがわからなくなる。
ノート・Word・引用管理ソフト(Zotero、Mendeley等)のどれでも構わない。重要なのは「引用箇所と出典を必ずセットで記録する」ルールを徹底することである。
習慣2:読んでいない文献は参考文献リストに書かない
実際に自分の目で確認していない文献は、参考文献リストに書かない。二次資料経由で知った文献は、孫引きの形式で明記する。
「参考文献リストが長い方が印象が良い」と考える学生もいるが、教員はリストの中身を確認する。読んでいない文献を並べると、リストの信頼性が下がる。
習慣3:原典確認の時間を計画に組み込む
レポート執筆のスケジュールに、原典確認の時間を明示的に組み込む。時間の余裕がないと、つい孫引きに走ってしまう。
ILLでの取り寄せは3日〜2週間かかるため、締切直前では間に合わない。締切2週間前には原典確認を完了する計画で臨むと、孫引きに頼らずに済む。
どうしても原典に当たれないときの選択肢
結論:締切直前で原典に当たれない場合、レポート代行サービスは「参考資料としての活用」という選択肢の一つとなる。ただし、大学の学則を確認したうえで慎重に判断すべきである。
孫引きを避けたいが、時間が足りず原典に当たれない——このパターンは多くの学生が経験する状況である。特に、締切直前でILLを頼めない場合、選択肢が限られる。
そのような場合、外部の作成サービスを「参考資料」として活用するのも、選択肢の一つとなる。ただし、多くの大学の学則では、他者に書かせたレポートをそのまま提出することは不正行為として扱われる。この点は必ず理解したうえで判断する必要がある。
レポートビズのような法人型のレポート作成サービスは、参考資料としての活用を前提に、原典確認を含めた形で対応している。累計6,000件超の実績から、学術図書館の相互貸借に頼らず必要な文献に当たれる情報網が蓄積されている。
公式LINEから匿名で無料相談ができるため、料金や納期を確認したうえで、自身の学則と照らして判断するのが安全な進め方となる。
レポートの孫引きに関するよくある質問(FAQ)
レポートの孫引きに関して、多くの相談者から寄せられる質問をまとめた。
Q1. 孫引きは絶対にダメなのか?
結論:原則NGだが、古典・絶版・入手不可・外国語の4条件下では例外的に許容される。
学部生の一般的なレポートでは、孫引きを完全にゼロにするのは現実的ではない。ただし、孫引きが許されるのは限定的な条件下のみである。「英語が苦手」「時間がない」といった理由での孫引きは、教員から見て正当化されない。詳細な引用ルールは参考文献の書き方も参照してほしい。
Q2. 孫引きしていることを教員は見抜けるのか?
結論:専門的な内容ほど見抜かれやすい。
教員は自分の専門分野の文献に精通しているため、孫引きされた引用の細部にズレがあると気づく。書き方の違和感、独特の解釈、二次資料特有の抜粋パターン等から見抜かれる。学部生のうちは気づかれない場合もあるが、卒業論文以上のレベルでは高確率で発覚する。
Q3. 二次資料の解釈をそのまま使うのはNGか?
結論:二次資料の解釈を引用する場合は、その解釈者を明記すれば問題ない。
「山田(2020)は、プラトンの理想国家論を『現代の民主主義への批判』と解釈している」と書く場合、これは山田(2020)の解釈を引用しており、孫引きではない。山田の見解を紹介しているだけであり、原典への直接的な言及ではないためである。
Q4. 教科書からの引用は孫引きになるか?
結論:教科書の内容そのものを引用するなら孫引きではないが、教科書に載っている他人の説を引用するなら孫引きとなる。
教科書に「マズローの欲求段階説」の説明があり、その説明を教科書からそのまま引用する場合、それは教科書著者の説明を引用しているだけである。ただし、マズローの原論文をそのまま引用したい場合、教科書経由では孫引きとなる。
Q5. Wikipediaに書かれている引用を使うのはOKか?
結論:原則NGである。
Wikipediaは編集履歴で複数人が加筆しており、二次資料としての信頼性が保証されない。Wikipediaで見つけた引用は、必ず原典に当たってから使う。原典が確認できないなら、その引用は避ける。Wikipediaは検索の出発点として使い、引用元としては使わないのが業界の慣習である。
Q6. 孫引きを避けるためにChatGPTに聞くのはどうか?
結論:AI回答自体を引用するのは避けるべきである。
AIの回答は、原典を確認せずに要約している可能性がある。むしろAIの回答は「二次資料」より信頼性が低い場合もある。AIは検索・整理の補助として使い、引用は必ず一次資料または信頼できる二次資料から行う。
Q7. 締切直前で原典確認が間に合わないときは?
結論:孫引きの標準書式で正直に記載するのが業界の慣習である。
孫引きを隠すよりも、「〜より再引用」の形で正直に表記する方が、教員からの評価も高い。1つ2つの孫引きなら大きな減点にはならないが、無表記の孫引きが発覚すると信用を失う。締切に間に合わない場合、即日でのレポート代行のような選択肢もあるが、大学の学則を確認したうえで判断する必要がある。
まとめ|レポートの孫引きの正しい向き合い方
レポートの孫引きは、「原則NG、ただし古典・絶版・入手不可・外国語の4条件下では例外的に許容される」のが業界の共通ルールである。やむを得ず孫引きする場合は、「〜より再引用」の書式で原典と二次資料の両方を明記するのが誠実な対応となる。
孫引きを避けるには、NDLデジタル・大学図書館ILL・オンライン学術データベースの3つのアクセスワザを活用し、原典確認の時間をスケジュールに組み込む習慣が有効である。締切2週間前に原典確認を完了する計画が理想である。
この記事の重要ポイントを整理する。
- 「孫引き/二次引用/重引/再引用」の4語は微妙にニュアンスが異なる
- 孫引きが原則NGな理由は「誤引用連鎖・原意の歪み・研究倫理」の3つ
- 許容される4条件は「古典/絶版/入手不可/外国語」
- 標準書式は「より再引用型/引用の引用型/参照表記型」の3方式
- NDLデジタル・ILL・オンライン学術DBの3ワザで多くは原典確認可能
- リスク段階は減点(学部)→単位不認定(卒論)→信用失墜(大学院)
- 予防習慣は「引用元記録/未読は書かない/確認時間の確保」の3つ
- 孫引きは隠すより「〜より再引用」の書式で正直に記載する
- 統計・図表の孫引きも避け、e-Statや原資料に当たる
より詳細な情報は、レポートの書き方の総合ガイド、参考文献の書き方、レポートで図を引用する方法、レポートで統計データを引用する書き方、レポートの例文集、大学生向けレポートの書き方もあわせて参照してほしい。
原典確認の時間が確保できないとき、レポートビズのような法人型の作成サービスに参考資料として相談してみるのも1つの選択肢となる。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは料金と納期の確認から始めるのが安全な道となる。ただし、大学の学則を確認したうえで慎重に判断してほしい。
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