卒論でWikipediaは引用できるか|理由・代替・活用の実践指針

最終更新日:2026年8月10日

動画資料の引用については卒論で動画を引用する方法|書式・著作権・実務の実践ガイド、雑誌記事の引用については卒論で雑誌を引用する方法|書式・種類別・実務の実践ガイド、論文検索や文献データベースの活用については卒論のデータベース活用術|論文検索と資料収集の実践ガイドを参照してほしい。この記事は、Wikipediaを卒論で扱う際の判断と実務を整理する。

この記事でわかること

  • 「Wikipediaを卒論に引用していいか」への率直な回答
  • Wikipediaが引用元として避けられる4つの理由
  • Wikipediaの適切な活用法(引用ではなく参考)
  • Wikipediaから信頼できる原典へたどる5段階のワークフロー
  • Wikipedia記事の品質見極め方
  • やむを得ずWikipediaを引用する場合の書式
  • 教員・分野別の許容度の違い
  • AI生成コンテンツ(ChatGPT等)との類似性と扱い方

執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成の依頼に対応してきた編集チームが、Wikipediaの扱いに悩む学生の相談データをもとに、業界内部視点で判断ガイドを整理している。「Wikipediaはダメ」で終わらせず、「便利なツールをどう賢く活用するか」の実務的な指針を提供することを最優先の方針としている。Wikipediaは避けるべき情報源だが、活用法を知れば卒論作成の効率を大きく高めることができる。

「卒論 wikipedia 引用」——このキーワードで検索する人は、Wikipediaを卒論で使いたい、または使ってしまった学生である。「Wikipediaは本当にダメなのか?」「引用したらバレるか?」「代わりに何を使えばいいか?」——こうした切実な疑問を持って、この記事にたどり着いているはずである。

結論から先に伝えたい。Wikipediaを卒論の「引用元」として使うのは基本的に避けるべきである。ただし、Wikipediaは調査の「入口」として極めて有用である。適切な活用法を知れば、Wikipediaは卒論作成を大きく助けるツールとなる。禁じられているのは「Wikipediaを引用元にすること」であり、「Wikipediaを見ること」自体は問題ない。この違いを理解することが、卒論作成の効率化につながる

この記事では、Wikipedia引用への率直な回答、避けられる理由、適切な活用法、原典へのたどり方、品質見極め、書式、教員・分野別許容度、AI生成コンテンツとの類似性、NG例まで、業界内部の視点で実務的に整理する。この記事を参考に、Wikipediaと賢く付き合ってほしい。

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「Wikipediaを卒論に引用していいか」への率直な回答

結論:Wikipediaを卒論の引用元として使うのは、原則として避けるべきである。ただし「絶対に禁止」ではなく、条件と代替がある。

この率直な回答の背景を整理する。

原則NGの理由

Wikipediaは学術的な引用元として認められにくい。多くの教員が、Wikipediaを引用した卒論を減点する。

「Wikipediaは学術的な情報源ではない」というのが、大学教員の一般的な見方である。学部・大学によっては、卒論のガイドラインで明示的に禁止されている場合もある。

絶対禁止ではない

ただし、法的・制度的な「絶対禁止」ではない。書式を守れば引用自体は可能である。

Wikipediaを引用したら大学が退学処分——ということは通常ない。減点・評価下落のリスクがある、というのが実際の状況である。教員によっては許容する場合もある。

条件付き活用の余地

以下の条件を満たせば、Wikipediaの活用は許容されうる。

「引用」ではなく「参考」としての活用が現実的である。

  • 用語の概念把握のための予備知識
  • 調べる範囲・キーワードの整理
  • 原典へたどるための参考文献リストの活用
  • 研究テーマの周辺情報の把握
  • 教員が明示的に許容する場合の直接引用

推奨される姿勢

「Wikipediaで概念を把握し、原典を引用する」というスタンスが実務的である。

Wikipediaを完全に排除するのではなく、賢く活用する。ただし、卒論の本文では原典を引用元とする。この使い分けが重要である。

教員への確認

最終的な判断は、指導教員による。事前に確認することが安全である。

「Wikipediaを引用してもいいか」を教員に直接尋ねると、明確な指針が得られる。事前確認により、後の減点リスクを避けられる。

Wikipediaが避けられる4つの理由

結論:Wikipediaが学術的な引用元として避けられるのには、明確な理由がある。以下の4つを理解することで、なぜ代替情報源が必要かがわかる。

4つの理由を整理する。

理由1:著者の匿名性と非専門性

Wikipediaの記事は、匿名の編集者が書いている。専門家とは限らない。

学術論文の著者は、その分野の専門家として明示されている。責任と権威が担保されている。Wikipediaにはこれがない。「誰が書いたか」が学術的な信頼性の基盤である。

理由2:査読の不在

Wikipediaの記事は、専門家による事前査読を経ていない。

コミュニティによる相互編集はあるが、学術論文の査読とは性質が異なる。事実誤認・偏った記述が、修正されないまま残る場合がある。品質にばらつきがある。

理由3:内容の可変性

Wikipediaの記事は、誰でも編集でき、内容が変わる可能性がある。

「参照時点では〇〇と書かれていた」が、後日には別の内容に書き換わっている可能性がある。引用元としての固定性が担保されない。学術的な引用は、後から検証可能でなければならない。

理由4:一次情報源ではない

Wikipediaは他の情報源をまとめた「二次情報源」である。

学術研究では、原則として一次情報源(元の論文・書籍・データ)を引用する。二次情報源を経由することで、情報の変形・省略が起きるリスクがある。Wikipediaで見た内容の元となる論文を、直接引用することが望ましい。

4理由のまとめ

これら4理由は、学術的な引用元の基本要件と対応している。

専門性・査読・固定性・一次性——学術的な引用元にはこれらが必要である。Wikipediaはこれらを満たさない。ただし、Wikipediaが「悪い」わけではなく、「学術的引用元としては不適切」というだけである。

他のWebサイトも同様

Wikipedia以外の一般Webサイトも、同様の理由で引用元として不適切である。

個人ブログ、まとめサイト、質問サイト(Yahoo!知恵袋等)、SNS——これらもWikipedia同様の理由で避ける。学術的な引用元は、専門性が担保された媒体に限る。

Wikipediaの適切な活用法

結論:Wikipediaを「引用元」としてではなく「参考ツール」として活用する。この使い分けが、卒論作成の効率を大きく高める。

適切な活用法を整理する。

活用法1:用語・概念の予備知識

初めて出会う専門用語・概念の概要を素早く把握する。

「〇〇理論とは何か」「〇〇氏はどんな人か」——このような予備知識の取得には、Wikipediaが便利である。ただし、この段階で得た情報は「参考」として頭に入れるだけで、卒論本文の引用元にはしない。

活用法2:関連キーワードの整理

Wikipedia記事のリンク・分類から、関連キーワードを収集する。

調査の広がりを把握できる。この関連キーワードを使って、CiNii・Google Scholar等の学術データベースで検索を行う。詳細は卒論のデータベース活用術|論文検索と資料収集の実践ガイドを参照してほしい。

活用法3:参考文献リストの活用

Wikipedia記事の「参考文献」「外部リンク」から、信頼できる情報源をたどる。

優れたWikipedia記事には、多数の学術論文・書籍・公式資料へのリンクがある。これらは卒論の引用元として活用できる。Wikipediaは「情報源への入口」として最も価値がある。

活用法4:歴史的経緯の把握

ある事象・人物・概念の全体的な歴史的経緯を、コンパクトに把握する。

詳細な議論は書籍・論文で確認するが、全体像の把握にはWikipediaが便利である。時系列・関連人物・主要な議論の整理に活用できる。

活用法5:英語Wikipediaの活用

英語版Wikipediaは、日本語版より充実していることが多い。

特に海外の研究者・国際的な事象については、英語版のほうが詳細である。参考として活用する。読解には翻訳ツールを使うこともできる。

「参考」と「引用」の違い

「参考」は情報収集のプロセスで頭に入れるだけ、「引用」は論文本文に出典として書くこと。

この違いを常に意識する。Wikipediaは「参考」として使い、「引用」はしない——この原則を守ることで、Wikipediaのメリットを享受しつつリスクを避けられる。

原典へたどる5段階のワークフロー

結論:Wikipediaから信頼できる原典へたどるには、体系的なワークフローがある。以下の5段階を進めることで、Wikipediaを情報源への「入口」として最大限活用できる。

ワークフローを整理する。

段階1:Wikipedia記事で概念把握

調べたいテーマのWikipedia記事を読み、概念・用語の輪郭を把握する。

「〇〇とは何か」「どんな流派・理論があるか」「主要な人物は誰か」——このような基礎情報を頭に入れる。ここで得た情報は「参考」に留め、出典として使わない。

段階2:参考文献リストのチェック

Wikipedia記事末尾の「参考文献」「関連文献」「外部リンク」を確認する。

質の高いWikipedia記事には、多数の学術論文・書籍・公的資料へのリンクがある。これらが原典へたどる出発点である。「著者名」「書名」「論文タイトル」「出版年」をメモする。

段階3:原典の検索・入手

メモした参考文献を、CiNii・Google Scholar・図書館で検索する。

論文なら学術データベース、書籍なら図書館OPACで検索する。多くの原典は電子版で無料入手可能である。有料の場合、大学契約で入手できることも多い。

段階4:原典の内容確認

入手した原典を読み、Wikipedia記事の記述内容と照合する。

Wikipedia記事に誤りや解釈違いがある場合もある。原典に基づく正確な情報を、自分の言葉で理解する。ここでWikipediaは「読了」して閉じる。

段階5:原典を卒論に引用

卒論本文では、Wikipediaではなく原典を引用元として記載する。

「〇〇氏(2020)によれば〜」——このように、Wikipediaを経由して見つけた原典を、直接引用する。Wikipedia自身は引用リストに含めない。この段階でWikipediaは完全に姿を消す。

ワークフローの意義

このワークフローにより、Wikipediaの便利さと学術的な正確さを両立できる。

「Wikipediaで学び、原典で書く」——このスタンスを守れば、卒論の質を落とさずにWikipediaを最大限活用できる。効率と質の両立が実現する。

Wikipedia記事の品質見極め方

結論:Wikipedia記事の品質は記事によって大きく異なる。品質を見極めることで、Wikipediaをより効果的に活用できる。

品質見極めの基準を整理する。

基準1:参考文献の数と質

参考文献が多く、学術論文・専門書籍が中心の記事は品質が高い。

参考文献の量と質は、記事の信頼性を判断する最も重要な指標である。参考文献がほぼない・個人ブログばかりの記事は、参考にする際も慎重にする。

基準2:出典明示の徹底

記事内の各記述に、出典が個別に付されている記事は品質が高い。

文末に「[1]」「[2]」のような脚注番号が並ぶ記事は、記述の根拠が確認できる。「要出典」タグが付いた記述が多い記事は、信頼性が低い。

基準3:編集履歴の安定性

編集履歴が安定している(頻繁に大きく変わっていない)記事は品質が高い可能性がある。

編集履歴タブで、過去の変更を確認できる。編集が頻繁で内容が二転三転する記事は、争いのあるトピックであり、注意深く扱う。

基準4:トークページの議論

記事のトークページ(議論ページ)で、記述内容がどう議論されているかを確認する。

複数の編集者による建設的な議論がある記事は、質が担保されやすい。争いばかりのトークページの記事は、内容が偏る可能性がある。

基準5:品質評価テンプレート

Wikipediaには「秀逸な記事」「良質な記事」などの品質評価がある。

これらのラベルが付いた記事は、コミュニティが品質を認めた記事である。学術的引用元にはしないが、参考としての信頼度は比較的高い。

品質が特に低い可能性のある記事

以下の記事は特に慎重に扱う。

参考にする際も、原典確認を必須にする。

  • 参考文献がほとんどない記事
  • 「要出典」タグが多い記事
  • 非常に短いスタブ記事(基本情報のみの短い記事)
  • マイナーな人物・団体の記事
  • 編集履歴が頻繁で議論のある記事

やむを得ずWikipediaを引用する場合の書式

結論:教員が許容する、または他に情報源がないなど、やむを得ずWikipediaを引用する場合の書式を示す。ただし、これは最終手段であり、原則としては原典を引用する。

書式を整理する。

Wikipedia引用の基本書式

Wikipediaを引用する場合、以下の情報を明記する。

SIST02スタイルでの基本書式:
「記事タイトル」. Wikipedia. 最終更新日. URL, (参照 参照日).
例:「地球温暖化」. Wikipedia. 2026-07-15. https://ja.wikipedia.org/wiki/地球温暖化, (参照 2026-08-10).

最終更新日の記載

Wikipedia記事は内容が変わるため、「最終更新日」を明記することが重要である。

記事末尾または左サイドバーで最終更新日が確認できる。この情報を含めることで、「参照時点ではこの内容だった」ことを示せる。

固定版のURL活用

Wikipediaには特定時点の版を指すURLがある。これを活用することで固定性を担保できる。

左サイドバーの「ページ情報」→「この版への恒久リンク」で取得できる。「oldid=xxxxx」を含むURLになり、その時点の内容が固定される。これを引用URLとすれば、後の編集で内容が変わっても、参照時点の内容が保存される。

著者の扱い

Wikipedia記事には特定の著者がいないため、「著者名」の欄には記事タイトルまたは「Wikipedia」と記載する。

スタイルによって扱いが異なる。APAスタイルでは記事タイトルを主エントリとし、SIST02スタイルでも同様である。

「Wikipedia」の書き方

Wikipedia以外の情報源が本文にある卒論では、Wikipediaを引用することの重みが軽減される。

大量の学術書・論文の中で、Wikipediaが1〜2本だけ含まれる程度なら、教員の許容度も上がる。Wikipedia引用を最小限に抑えることが重要である。

引用しない選択

迷ったら、Wikipediaを引用しないという選択も重要である。

「引用したい情報が、他の情報源にないか」を再度確認する。多くの場合、Wikipediaで見た情報は、書籍・論文で確認できる。この一手間を惜しまないことが、卒論の質を保つ。

教員・分野別の許容度の違い

結論:Wikipedia引用の許容度は、教員・学部・分野によって異なる。自分の環境の許容度を把握することで、適切な判断ができる。

許容度の違いを整理する。

厳格な分野

Wikipedia引用に特に厳しい分野がある。

法学・医学・自然科学(理学・工学)・経済学の実証研究——これらの分野では、Wikipedia引用は評価を大きく下げる。学術的な正確性が特に重視される分野である。

比較的緩やかな分野

比較的許容度が高い分野もある。

メディア研究・情報学の一部・現代文化研究など、Wikipedia自体が研究対象になる分野では、Wikipediaの引用が許容される場合がある。ただし、この場合も「研究対象としての引用」と「引用元としての引用」を区別する必要がある。

教員による違い

同じ学部でも、教員によって許容度が異なる。

「Wikipediaは絶対NG」の教員もいれば、「入口として使うのはOK、引用は不可」の教員もいる。所属ゼミの教員の方針を、事前に確認することが重要である。

卒論マニュアルの確認

大学・学部の卒論マニュアルに、Wikipediaに関する規定がある場合がある。

「Wikipedia等の匿名Web情報源は引用元として認めない」といった明示的な規定があることもある。マニュアルを事前確認する。

安全な選択

迷ったら「Wikipediaは引用しない」を選ぶのが安全である。

減点リスクを避けるには、Wikipediaを引用リストに含めない方が確実である。原典を探して、そちらを引用する。この手間が卒論の質を担保する。

AI生成コンテンツとの類似性と扱い方

結論:近年、ChatGPT等のAI生成コンテンツも、Wikipediaと類似の問題を持つ。Wikipediaへの対処と同様のスタンスで臨むのが実務的である。

AI生成コンテンツとの類似性を整理する。

Wikipediaと似た問題

AI生成コンテンツは、Wikipedia以上に問題を抱える。

著者不明・査読なし・内容の可変性・一次情報でない——Wikipediaと共通の問題に加え、事実誤認(ハルシネーション)のリスクがある。「実在しない論文」を提示する場合もある。

AI活用の原則

AI生成コンテンツも、Wikipedia同様「引用元」ではなく「参考ツール」として使う。

AIが提示する情報は、必ず一次情報源で検証する。AI経由で見つけた論文・書籍は、実在確認をしてから引用する。この検証プロセスを省くと、卒論の信頼性が損なわれる。

AIの適切な活用場面

AIは以下の場面で有効に活用できる。

Wikipediaと類似の使い方である。

  • 用語・概念の予備的な理解
  • 調査キーワードのアイデア出し
  • 関連トピックの整理
  • 文章の推敲・校正の補助
  • 複数の視点の提示

AI引用の書式

AI生成コンテンツを引用する場合、AIサービス名・生成日・プロンプトを明記する。

ただし、多くの大学ではAI引用を推奨せず、AIの利用状況を明示的に報告する規定がある。指導教員と大学のAI利用ガイドラインを必ず確認する。

AI丸ごと生成の禁止

AIに卒論を書かせて提出するのは、剽窃・研究不正である。

参考としての活用と、生成物の丸ごと利用は全く別の問題である。多くの大学がAI検出ツールを導入しており、AI丸ごと生成は発覚のリスクが高い。卒業取り消しリスクもある。詳細は卒論のNotion活用ガイド|管理から執筆までの実践テンプレのツール活用の考え方も参考にしてほしい。

選択肢の1つとしてのレポートビズ

結論:Wikipediaを含む情報源の使い分けに不安がある場合、参考資料としてレポートビズも選択肢の1つとなる。

レポートビズは2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成依頼に対応してきた法人型サービスである。情報源の選択や引用の書き方について、豊富な相談実績がある。

参考資料としての活用法

「そのまま提出する」のではなく、書き方の型を確認する参考資料として活用する使い方が推奨される。

累計6,000件超の実績データから、Wikipediaに頼らず適切な情報源で構成された卒論の型を参考にできる。「学術的な情報源の選び方」の参考として役立つ。

相談の流れ

公式LINEから匿名で無料相談ができるため、状況に応じて活用してほしい。

いきなり依頼するのではなく、まずは自分の状況を相談する流れが自然である。相談段階での料金は発生せず、依頼するかどうかも自由に判断できる。

「卒論でのWikipedia引用」に関するよくある質問(FAQ)

「卒論でのWikipedia引用」に関して、多くの相談者から寄せられる質問をまとめた。

Q1. Wikipedia引用がバレたらどうなりますか?

減点・評価下落が主なリスクである。卒業取り消しにはならないが、成績への影響がある。

Wikipediaは検出されやすいため、教員は気づく可能性が高い。減点を避けるには、原典を引用する方が安全である。

Q2. Wikipediaの内容を「参考」にするのはOKですか?

OKである。「引用元にしないこと」が重要で、「見ること」は問題ない。

Wikipediaで概念を理解し、原典を探す——このワークフローは推奨される使い方である。

Q3. Wikipediaを引用してしまいましたが、どうすればいいですか?

まだ提出前なら、原典に置き換える。提出後なら、次回以降の学びとする。

Wikipediaで見た情報は、多くの場合原典が特定できる。Wikipedia記事の参考文献リストから原典を探し、引用を差し替える。

Q4. 英語Wikipediaも同じ扱いですか?

基本的に同じ扱いである。言語に関係なく、Wikipedia全般が引用元として不適切である。

英語版は日本語版より充実している場合が多いが、それでも学術的な引用元としては認められにくい。参考として使い、原典を引用する。

Q5. Wikipedia以外に「入口」として使える情報源はありますか?

百科事典(平凡社『世界大百科事典』等)、学術入門書、教員推薦の概説書などが有効である。

これらは学術的な信頼性が担保されており、「入口」としてもそのまま引用元としても活用できる。図書館での確認が確実である。

Q6. Wikipediaの画像・図表は引用できますか?

ライセンス(CC-BY-SA等)を確認すれば使用可能な場合があるが、卒論での引用元としての適切性は別問題である。

技術的に使えることと、学術的に適切なことは異なる。図表も原典から入手することが望ましい。

Q7. Wikipediaを一切見ずに卒論を書くべきですか?

見ることは問題ない。「見る」と「引用する」を区別することが重要である。

Wikipediaで予備知識を得て、原典を引用する——このワークフローは効率的で推奨される。Wikipediaを完全に排除する必要はない。

まとめ|Wikipediaは「入口」に留め、原典を引用する

Wikipediaを卒論の引用元として使うのは、原則として避けるべきである。著者の匿名性・査読の不在・内容の可変性・一次情報源でないこと——4つの理由で、Wikipediaは学術的な引用元として認められにくい。しかし、Wikipediaを完全に排除する必要はない。用語・概念の予備知識、関連キーワードの整理、参考文献リストの活用——これらの目的で活用すれば、卒論作成の効率を大きく高められる。重要なのは「参考」と「引用」の使い分けである。Wikipediaで学び、原典を引用する——このスタンスを守ることで、Wikipediaの便利さと学術的な正確さを両立できる。5段階のワークフロー(Wikipedia記事で概念把握→参考文献リストのチェック→原典の検索・入手→原典の内容確認→原典を卒論に引用)を活用してほしい。教員・分野・大学の許容度を確認し、迷ったら「Wikipediaは引用しない」を選ぶのが安全である。同様のスタンスは、AI生成コンテンツ(ChatGPT等)にも当てはまる。

本記事の要点を再掲する。以下のリストは、Wikipedia活用のチェックリストとしても活用してほしい。

  • Wikipedia引用は原則NG、絶対禁止ではないが減点リスクあり
  • 避けられる理由は4つ(匿名性・査読不在・可変性・二次情報源)
  • 他の一般Webサイト(ブログ・SNS・質問サイト)も同様の理由で不可
  • 「引用」ではなく「参考」として活用する
  • 5段階ワークフロー(Wikipedia→参考文献→原典検索→内容確認→原典引用)を実践
  • Wikipedia記事の品質は5基準(参考文献・出典明示・編集履歴・トーク・品質評価)で判断
  • やむを得ず引用する場合は最終更新日・固定版URLを明記
  • 教員・分野・大学の許容度を事前確認
  • 厳格な分野(法学・医学・自然科学)は特に注意
  • AI生成コンテンツ(ChatGPT等)もWikipedia同様のスタンスで扱う

より詳細な情報は、卒論で動画を引用する方法|書式・著作権・実務の実践ガイド卒論で雑誌を引用する方法|書式・種類別・実務の実践ガイド卒論のデータベース活用術|論文検索と資料収集の実践ガイド卒論のデータが足りない時の対処法|補完・転換・相談の判断卒論のクオリティを高める7要素と実践的な改善アクション卒論の評価基準|A評価の取り方と不可判定になるパターン卒論のNotion活用ガイド|管理から執筆までの実践テンプレ卒論を4ヶ月で書き上げる週別ロードマップ卒論が迷走する原因|方向性を取り戻す4段階の立て直し卒論が書けない時の6つの症状と原因別の対処テクニックもあわせて参照してほしい。

Wikipediaを含む情報源の使い分けに不安がある場合、レポートビズのような、累計6,000件超の実績を持つ業者を参考資料として活用するのも1つの選択肢である。公式LINEから匿名で無料相談ができる。ただし、本記事で繰り返してきたとおり、Wikipediaは「便利な入口」であり、「引用元」ではない。この使い分けを守れば、Wikipediaの便利さを享受しつつ、卒論の学術的な質を保てる。今日、この記事を参考に、まず自分の卒論で「Wikipediaを引用元にしている箇所」がないかを確認してほしい。もしあれば、原典を探して差し替える——この一手間が、卒論の質を大きく高める。情報源の選び方は、卒論だけでなく、社会人になってからの調査力・情報リテラシーの基礎にもなる一生の財産である。Wikipediaと賢く付き合う姿勢を、この機会に身につけてほしい。

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