最終更新日:2026年8月10日
先行研究や書籍・論文の引用については、卒論のデータベース活用術|論文検索と資料収集の実践ガイドを参照してほしい。この記事は、YouTube・映画・テレビ番組・オンライン講義など、動画資料を卒論に引用する実務ガイドである。
この記事でわかること
- 卒論で動画を引用する意義と適用範囲
- 動画の種類別引用方法(YouTube・映画・テレビ・オンライン講義・ライブ配信・SNS動画)
- 引用書式の実践(SIST02・APA・MLA・シカゴ)
- タイムスタンプの活用と部分引用の実務
- セリフ・場面の引用方法とスクリーンショットの扱い
- 著作権と適正引用の4要件
- 動画引用のNG例5つ
- 配信中止・削除された動画への対処法
執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成の依頼に対応してきた編集チームが、動画資料の引用に悩む学生の相談データをもとに、業界内部視点で実践ガイドを整理している。「YouTube引用の断片的な情報」ではなく、「動画資料全般を卒論に組み込む統合的な指針」を提供することを最優先の方針としている。動画引用には著作権と学術的引用ルールの両方への配慮が必要である。
「卒論 動画 引用」——このキーワードで検索する人は、卒論でYouTube動画・映画・テレビ番組・オンライン講義などの動画資料を引用したい学生である。「YouTubeの引用書式は?」「映画のシーンをどう引用するか」「動画のセリフを引用してもいいのか」——こうした具体的な実務の疑問を持って、この記事にたどり着いているはずである。
結論から先に伝えたい。動画は卒論の重要な引用対象であり、書籍・論文と同様に適切な引用が可能である。ただし、書籍とは異なる書式ルール(タイムスタンプの明記・URL等)があり、著作権への配慮も求められる。動画の種類(YouTube・映画・テレビ・オンライン講義・ライブ配信・SNS動画)によって引用方法が異なるため、それぞれに応じた適切な書式を採用する必要がある。
この記事では、動画引用の意義、動画種類別の引用方法、書式の実践、タイムスタンプ活用、セリフ・場面の引用、著作権と適正引用の要件、NG例まで、業界内部の視点で実務的に整理する。この記事を参考に、動画資料を適切に卒論に組み込んでほしい。
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卒論で動画を引用する意義
結論:動画は、書籍・論文では得られない情報を提供する重要な引用資料である。特に近年、YouTube・オンライン講義等のデジタル動画が学術研究でも活用されている。
動画引用の意義を整理する。
動画資料の学術的価値
動画には、以下の学術的価値がある。
書籍だけでは得られない情報源となる。
- 専門家の講義・講演を直接参照できる
- 映像・音声としての情報(表情・トーン等)が伝わる
- 公開直後の最新情報が入手できる
- 視覚的な事象(実験・現場等)が確認できる
- 本人が語る一次情報として活用できる
卒論での動画引用の場面
動画を引用する典型的な場面は以下である。
自分の卒論に該当するかを確認する。
- 専門家のオンライン講義から理論を引用
- 映画・ドラマの特定シーンを分析対象として引用
- ドキュメンタリーから事実データを引用
- 企業のIR動画・決算説明会動画から情報を引用
- ニュース映像から出来事の記録を引用
- 研究対象の人物・団体のYouTube発信を引用
学部・テーマ別の活用
動画引用は、以下の学部・テーマで特に活用される。
該当する場合、本記事の内容が特に有用である。
- 映像学・メディア研究:映画・ドラマ・番組の分析
- マーケティング:企業広告・PR動画の分析
- 教育学:授業・教育コンテンツの分析
- 社会学:社会現象・SNS動画の分析
- 政治学:政治家の発言・討論会の分析
- 経営学:経営者インタビュー・IR動画の活用
動画引用の位置づけ
動画は補助的な引用資料として活用するのが基本である。
学術書・論文が中心の引用対象であり、動画はそれを補完・補強する位置づけである。動画のみを主要な引用源とすると、学術的な信頼性が担保しにくい。
動画の種類別引用の考え方
結論:動画には複数の種類があり、それぞれに応じた引用方法が異なる。書式の細部は動画の性質で変わる。
主な動画の種類と引用の考え方を整理する。
種類1:YouTube・ニコニコ動画等のプラットフォーム動画
個人・団体がプラットフォームにアップロードした動画である。
「投稿者名」「動画タイトル」「プラットフォーム名」「投稿日」「URL」「参照日」を明記する。最も引用機会が多い形式である。
種類2:映画・劇場作品
映画館・DVD・配信サービスで見られる映像作品である。
「タイトル」「監督」「制作会社」「公開年」「メディア(DVD・配信等)」を明記する。特定シーンを引用する場合、時間表記も追加する。
種類3:テレビ番組・ドキュメンタリー
放送局が制作した番組である。
「番組タイトル」「放送局」「放送日」「回・シーズン(該当時)」「エピソード名」を明記する。NHKオンデマンド等の配信で確認した場合はその旨も記載する。
種類4:オンライン講義・教育動画
大学・教育機関が公開する講義動画である。
「講師名」「講義タイトル」「所属機関」「公開年」「プラットフォーム(OCW等)」「URL」を明記する。学術的な引用対象として特に価値が高い。
種類5:ライブ配信・アーカイブ
YouTube Live・ニコ生等でのライブ配信と、その後のアーカイブ動画である。
配信者名・タイトル・配信日時・アーカイブURL・参照日を明記する。アーカイブが残っていない場合の引用は困難なため、可能なら記録を取っておく。
種類6:SNS動画
X(旧Twitter)・Instagram・TikTok等の短尺動画である。
投稿者名・投稿内容の要約・投稿日・URL・参照日を明記する。削除リスクが高いため、必要ならスクリーンショットで記録する。
引用書式の実践
結論:動画引用の書式は、大学・学部が指定する引用スタイル(SIST02・APA・MLA・シカゴ等)に従う。指定がなければ、SIST02(日本の科学技術情報流通技術基準)が無難である。
各スタイルの書式を整理する。
大学の指定を最優先
まず、自分の大学・学部の卒論マニュアルで指定される引用スタイルを確認する。
「日本語論文はSIST02、英語論文はAPA」など、混合の場合もある。指定がある場合はそれに従う。1つの卒論で複数のスタイルを混在させないことが重要である。
SIST02スタイル(日本の学術基準)
SIST02は日本の学術論文で広く使われる基準である。
YouTubeの基本書式は以下のとおりである。
投稿者名. 動画タイトル. 動画サイト名, 投稿日. URL, (参照 参照日).
例:ヒカキンTV. 猫の名前が決まりました. YouTube, 2018-07-15. https://www.youtube.com/watch?v=xxxxx, (参照 2026-08-10).
APAスタイル
APAは心理学・教育学系で広く使われる国際的な引用スタイルである。
YouTubeの基本書式は以下のとおりである。
投稿者名 [ユーザー名]. (投稿年, 投稿月日). 動画タイトル [Video]. YouTube. URL
例:HikakinTV [HikakinTV]. (2018, July 15). 猫の名前が決まりました [Video]. YouTube. https://www.youtube.com/watch?v=xxxxx
MLAスタイル
MLAは文学・映像研究系で広く使われる引用スタイルである。
映画・映像作品の基本書式は以下のとおりである。
“動画タイトル.” 監督者名(, 脚本家名, 出演者名), 制作会社, 公開年.
例:”千と千尋の神隠し.” 監督:宮崎駿, スタジオジブリ, 2001.
シカゴスタイル
シカゴは歴史学・人文科学系で使われる引用スタイルである。
YouTubeの基本書式は以下のとおりである。
投稿者名. “動画タイトル.” YouTubeビデオ, 動画の長さ. 投稿年月日. URL.
例:HikakinTV. “猫の名前が決まりました.” YouTubeビデオ, 5:23. July 15, 2018. https://www.youtube.com/watch?v=xxxxx.
共通する必須要素
どのスタイルでも、以下の要素は必ず含める。
これらが欠けると、引用として不完全になる。
- 投稿者・制作者名
- 動画タイトル
- プラットフォーム・メディア
- 投稿日・公開年
- URL(Web動画の場合)
- 参照日・アクセス日(Web動画の場合)
タイムスタンプと部分引用の実務
結論:動画の特定部分を引用する場合、タイムスタンプ(何分何秒か)を明記する。これにより、読者が該当部分を確認できる。
タイムスタンプの実務を整理する。
タイムスタンプの必要性
1〜2時間の動画で「動画全体」を引用しても、読者は該当箇所を探せない。
特定の発言・場面を引用する場合、タイムスタンプで正確な位置を示すことが必須である。読者が検証できる引用が、学術的な引用の基本である。
タイムスタンプの表記方法
「〇分〇秒」または「〇:〇〇」の形式で表記する。
1時間を超える動画は「〇時間〇分〇秒」または「〇:〇〇:〇〇」の形式である。範囲を示す場合は「10:20-12:35」のようにハイフンで区切る。
YouTubeのタイムスタンプ機能
YouTubeでは、特定時刻から再生されるURLを生成できる。
「共有」→「開始位置」でチェックを入れると、時刻付きURL(例:https://youtu.be/xxxxx?t=125)が得られる。これを引用に含めることで、読者がワンクリックで該当箇所を再生できる。
映画・番組の時間表記
映画・番組では、開始からの経過時間で表記する。
「25:30」のように、映画・エピソードの冒頭からの経過時間を明記する。DVDのチャプター番号も併記できる。
複数箇所の引用
同じ動画から複数箇所を引用する場合、それぞれのタイムスタンプを明記する。
「〇氏は10:20で〇〇と述べ、25:35では〇〇と述べている(投稿者名, 動画タイトル, YouTube, 投稿日, URL)」——このように、複数の時点を1つの引用元に紐付けて示す。
セリフ・場面の引用方法とスクリーンショットの扱い
結論:動画内のセリフや場面を引用する場合、テキスト引用とスクリーンショットの2つの方法がある。それぞれ適切な使い分けと注意点がある。
実務を整理する。
セリフのテキスト引用
動画内の発言・セリフを、テキストで引用する方法である。
「〇氏は『〇〇〇〇』と述べている(投稿者名, 動画タイトル, YouTube, 投稿日, タイムスタンプ, URL)」——このように、カギ括弧で発言を囲み、出典情報を明記する。
正確な文字起こし
セリフを引用する場合、正確に文字起こしする。
「言った内容の要旨」ではなく、実際の発言をそのまま記述する。方言・言い間違いも原則そのまま記述する。長い発言の場合、間の部分を「(中略)」で示す。
スクリーンショットの活用
視覚的な情報を伝える場合、スクリーンショットを掲載する方法もある。
ただし、著作権への配慮が必要である。「引用の要件」を満たす必要がある(後述)。無断でスクリーンショットを掲載するのは著作権侵害となる可能性がある。
スクリーンショット掲載の注意点
スクリーンショットを掲載する場合、以下の点に注意する。
適正引用の要件を満たすように工夫する。
- 本文での議論に必要不可欠であること
- スクリーンショットの割合が本文に対して従属的であること
- キャプション(説明文)を必ず付ける
- 出典を明記する(投稿者・タイトル・URL・タイムスタンプ)
- 不必要に大きく・多く掲載しない
- 可能であれば、ぼかし・切り抜き等で最小限に
スクリーンショットが不要な場合
スクリーンショットは、テキストで代替できるなら省略する。
「〇〇の場面で、〇〇が映っている」と文章で説明できる場合、画像を掲載する必要性は低い。著作権リスクを避けるためにも、必要性が明確な場合のみ掲載する。
著作権と適正引用の4要件
結論:動画も著作物であり、著作権法上の「適正引用の要件」を満たす必要がある。要件を満たせば、著作者の許可なしに引用できる。
著作権法の要件を整理する。
要件1:公表された著作物であること
すでに公表されている動画のみが引用対象となる。
非公開動画・限定公開動画・関係者のみ視聴できる動画は、引用対象として不適切である。原則として、誰でもアクセスできる公開動画を引用する。
要件2:引用の目的が正当
引用は、研究・批評・報道など正当な目的のために行う。
「面白かったから紹介」「気に入ったから使う」は正当な目的とはいえない。卒論では「研究の議論に必要不可欠」であることが正当な目的である。
要件3:主従関係の明確性
自分の論述が「主」、引用部分が「従」の関係でなければならない。
引用の割合が本文より多い、引用しかない章がある——これらは主従関係が逆転しており、適正引用とみなされない。引用は、あくまで自分の論述を補強するために使う。
要件4:出典の明記
引用元の出典を、明確に記述する。
投稿者・タイトル・プラットフォーム・投稿日・URLなどを、参考文献リストに掲載する。本文中でも、引用箇所ごとに簡略な出典を示す(著者-年方式など)。
4要件のまとめ
4要件を全て満たせば、原則として著作者の許可なしに引用できる。
ただし、判断に迷う場合は指導教員に相談する。大学の卒論マニュアルにも著作権に関する規定がある場合が多い。事前確認が安全である。
動画埋め込みの扱い
YouTubeでは、公式の埋め込み機能で動画を紹介できる。
ただし、卒論(印刷物)では埋め込みは使えないため、URL引用となる。デジタル形式の卒論(PDF等)では、リンク付きURL引用が実用的である。
大学の卒論規定の確認
大学の卒論規定に、動画引用に関する規定がある場合がある。
「動画は参考文献に含めるか」「Web資料としての扱いか」——大学によって扱いが異なる。卒論マニュアルを事前に確認し、規定に従って書式を整える。教員から個別の指示がある場合はそれに従う。
動画引用のNG例5つ
結論:動画引用には典型的なNG例がある。以下を避けることで、著作権リスクを回避し、学術的に適切な引用ができる。
失敗例と防止策を整理する。
NG1:出典不明記のスクリーンショット掲載
スクリーンショットだけを本文に貼り、出典が書かれていない失敗である。
防止策:必ずキャプションと参考文献リストで出典を明記する。「〇〇より筆者作成」のような形も避け、正確な出典を書く。
NG2:主従関係の逆転
動画の内容紹介が本文の大半を占め、自分の論述が薄い失敗である。
防止策:動画引用は「議論を補強する材料」に留める。自分の論述・分析・考察が主体であることを保つ。
NG3:タイムスタンプなしの引用
長い動画から特定の発言・場面を引用しているのに、タイムスタンプがない失敗である。
防止策:必ずタイムスタンプを明記する。読者が該当箇所を確認できる引用にする。
NG4:非公開動画の引用
限定公開・削除された動画・自分だけが視聴できる動画を引用する失敗である。
防止策:公開動画のみを引用する。動画が消えるリスクがある場合、印刷物・記事・書籍等の代替情報源を探す。
NG5:動画のみを情報源とする卒論
学術書・論文の引用がほぼなく、動画ばかりを情報源にする失敗である。
防止策:動画は補助的な引用として位置づけ、学術書・論文を主要な情報源にする。詳細は卒論のデータベース活用術|論文検索と資料収集の実践ガイドを参照してほしい。
配信中止・削除への対処
引用した動画が配信中止・削除される場合の対処法もある。
Wayback Machine(Internet Archive)などのアーカイブサービスで残されている場合、そのURLも併記する。可能であれば、引用時にスクリーンショットや文字起こしを保存しておく。「参照日」を明記することで、「参照した時点では確認できた」ことを示せる。
動画引用の実務ワークフロー
結論:動画引用を効率的に進めるワークフローがある。以下の5段階を段取りよく進めることで、後から慌てずに引用を整理できる。
実務のワークフローを整理する。
段階1:視聴時に情報を記録
動画を視聴する時点で、引用に必要な情報を記録する。
投稿者名・動画タイトル・投稿日・URL・引用したい箇所のタイムスタンプ——これらをその場でメモする。後から思い出そうとしても、詳細が失われている場合が多い。
段階2:引用リストを作成
視聴した動画を、引用候補リストに整理する。
Excelやスプレッドシートで一覧化する。項目:投稿者・タイトル・プラットフォーム・投稿日・URL・視聴日・引用したい箇所・メモ。詳細は卒論のNotion活用ガイド|管理から執筆までの実践テンプレを参照してほしい。
段階3:引用の必要性を再確認
執筆段階で、リストの各動画について「本当に引用する必要があるか」を再確認する。
「あった方がいい」ではなく「議論の展開に必要不可欠か」で判断する。必要性が低いものは、参考文献リストからも外す。動画引用は最小限にする方針が実務的である。
段階4:書式を統一
選定した動画を、指定の引用スタイルで統一書式にする。
参考文献リストと本文中の引用の両方を、統一の書式で整える。混在が最も見苦しいため、テンプレートを作って統一する。
段階5:最終確認
提出前に、全ての動画引用が正確かを最終確認する。
各URL が有効か、投稿日が正確か、タイムスタンプが該当箇所を指しているか——これらを1つずつ確認する。時間をかける価値のある最終工程である。
効率化のコツ
動画引用の効率化には、以下のコツがある。
時間短縮しつつ品質を担保する工夫である。
- 視聴時のメモを詳細に(後から探す時間を削減)
- YouTubeの「後で見る」「再生リスト」で候補を整理
- ブラウザのブックマーク機能を活用
- Zotero等の文献管理ツールに動画も登録
- 引用書式のテンプレートを事前に作成
教員への相談タイミング
動画引用について迷ったら、指導教員に相談する。
「この動画を引用していいか」「この形での引用は適切か」——判断に迷う場合、教員の確認を取ることが安全である。特に、スクリーンショットの掲載や、複数箇所からの引用については、事前確認が望ましい。
選択肢の1つとしてのレポートビズ
結論:動画引用を含む卒論の書き方に不安がある場合、参考資料としてレポートビズも選択肢の1つとなる。
レポートビズは2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成依頼に対応してきた法人型サービスである。動画資料を含む卒論の引用・執筆についても、相談実績がある。
参考資料としての活用法
「そのまま提出する」のではなく、書き方の型を確認する参考資料として活用する使い方が推奨される。
累計6,000件超の実績データから、動画資料を組み込んだ卒論の型を参考にできる。「引用書式の具体例」「著作権に配慮した書き方」の参考として役立つ。
相談の流れ
公式LINEから匿名で無料相談ができるため、状況に応じて活用してほしい。
いきなり依頼するのではなく、まずは自分の状況を相談する流れが自然である。相談段階での料金は発生せず、依頼するかどうかも自由に判断できる。
「卒論での動画引用」に関するよくある質問(FAQ)
「卒論での動画引用」に関して、多くの相談者から寄せられる質問をまとめた。
Q1. YouTubeの動画は卒論に引用できますか?
できる。公開動画なら、適正引用の要件を満たせば引用できる。
ただし、動画のみを主要な情報源にするのは避け、学術書・論文と組み合わせることが実務的である。
Q2. 映画のスクリーンショットを卒論に載せていいですか?
適正引用の4要件を満たせば掲載可能である。ただし、必要性が明確な場合に限定する。
本文の議論に必要不可欠で、割合が従属的で、キャプションと出典を明記——これらを守る。テキストで代替できるなら、スクリーンショットは省略する。
Q3. タイムスタンプは必須ですか?
特定の発言・場面を引用する場合は必須である。動画全体を参考にした場合は不要。
「〇氏は〇〇と述べている」と特定発言を引用するなら、その時刻を必ず明記する。
Q4. 引用スタイルはどれを使うべきですか?
大学・学部の卒論マニュアルの指定に従う。指定がなければSIST02が無難である。
1つの卒論では1つのスタイルに統一する。混在は避ける。
Q5. 引用した動画が削除されたらどうしますか?
参照日を明記した上で、Wayback Machine等のアーカイブURLを併記するのが実務的である。
削除リスクがある場合、引用時に文字起こしやスクリーンショットで記録を残しておく。
Q6. SNS動画(X・TikTok等)も引用できますか?
できるが、削除リスクが高いため慎重に活用する。
投稿者・投稿日・URL・参照日を明記する。可能ならスクリーンショットで記録する。学術的な信頼性は低めなので、補助的な引用に留める。
Q7. 動画を書き起こしたテキストを引用してもいいですか?
本人の発言を正確に書き起こしたなら可能である。要約や解釈を交えるのは避ける。
書き起こしたテキストであることを明記(「筆者による書き起こし」等)し、動画の出典も併記する。
まとめ|動画引用は書式・著作権・実務の3軸で判断
動画は卒論の重要な引用対象であり、書籍・論文と同様に適切に引用できる。ただし、書籍とは異なる書式ルール(タイムスタンプ・URL・投稿日等)と、著作権への配慮が必要である。動画の種類(YouTube・映画・テレビ・オンライン講義・ライブ配信・SNS動画)によって引用方法は異なる。引用スタイル(SIST02・APA・MLA・シカゴ)は大学・学部の指定に従う。特定の発言・場面を引用する場合はタイムスタンプを明記し、スクリーンショットは適正引用の4要件を守る。動画のみを情報源にせず、学術書・論文と組み合わせる。5つのNG例(出典不明記・主従逆転・タイムスタンプなし・非公開動画・動画のみ情報源)を避け、質の高い引用を実現してほしい。動画引用は書式・著作権・実務の3軸で判断する誠実な姿勢が最重要である。
本記事の要点を再掲する。以下のリストは、動画引用のチェックリストとしても活用してほしい。
- 動画も重要な引用対象、書籍・論文の補助として活用
- 動画の種類は6分類(YouTube・映画・テレビ・オンライン講義・ライブ配信・SNS)
- 引用スタイルは大学指定を最優先、なければSIST02が無難
- タイムスタンプで特定箇所を明示、読者が検証可能な引用に
- セリフは正確に文字起こし、スクリーンショットは適正引用の4要件を守る
- 著作権の4要件(公表・正当目的・主従関係・出典明記)を必須で満たす
- NG5例(出典なし・主従逆転・タイムスタンプなし・非公開・動画のみ)を避ける
- 動画削除リスクにはアーカイブURL・スクリーンショットで対処
- 1つの卒論では1つの引用スタイルに統一
- 迷ったら指導教員に相談、大学の卒論マニュアルも確認
より詳細な情報は、卒論のデータベース活用術|論文検索と資料収集の実践ガイド、卒論に年表を活用する方法|作成技法と引用の実践的な整理、卒論のデータが足りない時の対処法|補完・転換・相談の判断、卒論のクオリティを高める7要素と実践的な改善アクション、卒論の評価基準|A評価の取り方と不可判定になるパターン、卒論のNotion活用ガイド|管理から執筆までの実践テンプレ、卒論を4ヶ月で書き上げる週別ロードマップ、卒論が迷走する原因|方向性を取り戻す4段階の立て直し、卒論が書けない時の6つの症状と原因別の対処テクニック、卒論アンケートの進め方|準備から分析までの全プロセスガイドもあわせて参照してほしい。
動画引用を含む卒論の書き方に不安がある場合、レポートビズのような、累計6,000件超の実績を持つ業者を参考資料として活用するのも1つの選択肢である。公式LINEから匿名で無料相談ができる。ただし、本記事で繰り返してきたとおり、動画引用は「書式の正確さ」と「著作権への誠実な配慮」の両方が求められる。適切な書式で出典を明記し、タイムスタンプで読者が検証できる形にし、著作権の4要件を守る——この基本を守ることで、動画資料を安心して卒論に組み込める。今日、この記事を参考に、まず自分の卒論で使う予定の動画をリストアップし、それぞれの出典情報(投稿者・タイトル・URL・投稿日)を整理してほしい。その1枚のリストが、質の高い動画引用への第一歩である。動画は現代の学術研究において重要な情報源であり、適切に活用することで、あなたの卒論はより深く、より豊かなものになる。
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