卒論がほぼ先行研究になる原因|独自性を出す実践的な突破口

最終更新日:2026年8月10日

方向性の立て直しは卒論が迷走する原因|方向性を取り戻す4段階の立て直し、卒論の質全般は卒論のクオリティを高める7要素と実践的な改善アクション、文献研究という研究方法は卒論の文献研究の進め方|定義・種類・構成・実務の実践指針を参照してほしい。この記事は「ほぼ先行研究になってしまう」という切実な悩みに特化した実践ガイドである。

この記事でわかること

  • 「卒論がほぼ先行研究」問題の実態(あなただけの悩みではない)
  • なぜそうなってしまうのか、5つの根本原因
  • 「先行研究レビュー」と「先行研究の要約」の本質的違い
  • 適切な先行研究レビューの比率(全体の20〜30%が目安)
  • 独自性を出す6つの具体的方法
  • 既に「ほぼ先行研究」で書いてしまった場合の脱却プロセス
  • 指導教員への効果的な相談の仕方
  • 提出間近での緊急対処(1週間・2週間・1ヶ月前)

執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成の依頼に対応してきた編集チームが、「書いてみたらほぼ先行研究の要約になってしまった」と悩む学生の相談データをもとに、業界内部視点で実践ガイドを整理している。この悩みは、卒論を書く学生の3〜4割が一度は経験する典型的な問題である。決してあなただけではない。この記事は、原因分析から独自性の作り方、緊急対処まで、具体的な突破口を提供する。

「卒論 ほぼ先行研究」——このキーワードで検索する人は、書き進めるうちに「これって、ほぼ先行研究の要約じゃないか?」という不安に襲われている学生である。「独自性がない」「自分の議論がない」「教員に何と言われるか」——こうした具体的な不安を持って、この記事にたどり着いているはずである。

結論から先に伝えたい。まず、あなただけではない。卒論を書く学生の3〜4割が、一度は「ほぼ先行研究になってしまった」という状況に直面する。この問題には5つの典型的な原因があり、それぞれ対処可能である。適切な先行研究レビューは卒論全体の20〜30%が目安であり、それを超える場合は独自性を追加する余地がある。既に「ほぼ先行研究」で書いてしまった場合でも、脱却プロセスがある。提出まで時間がある場合とない場合、それぞれの対処法を知ることで、慌てず適切に対応できる

この記事では、問題の実態、5つの原因分析、レビューと要約の違い、適切な比率、独自性を出す方法、脱却プロセス、教員相談、緊急対処まで、業界内部の視点で実務的に整理する。この記事を参考に、「ほぼ先行研究」問題を突破してほしい。

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「卒論がほぼ先行研究」問題の実態

結論:「卒論がほぼ先行研究になってしまう」問題は、多くの学生が直面する典型的な悩みである。まず「自分だけではない」と知ることで、冷静に対処できる。

問題の実態を整理する。

問題の一般性

卒論を書く学生の3〜4割が、この問題を経験する。

特に文系・社会科学系で多い。決して珍しい問題ではなく、卒論作成における典型的な壁の1つである。教員も学生からこの相談を頻繁に受けている。

典型的な状態

「ほぼ先行研究」状態には、以下の典型的な特徴がある。

これらに当てはまるほど、問題は深刻である。

  • 卒論の50%以上が先行研究の紹介・要約
  • 「〇〇氏はこう言っている」「〇〇氏はこう言っている」の羅列
  • 自分の主張・議論がほとんどない
  • 結論が先行研究の要約になっている
  • 「本研究の独自性は?」と聞かれても答えられない

この問題の深刻度

この問題は、卒論の合否に関わる深刻な問題である。

「独自性のない卒論」は、大学によっては合格判定が難しい場合がある。ただし、修正可能な問題である。原因を理解し、適切に対処すれば脱却できる。

「気づけた」ことの価値

「ほぼ先行研究では?」と自分で気づけたことは、大きな価値である。

気づかずに提出する学生も多い。気づいたということは、卒論の本質(独自性の必要性)を理解している証拠である。この気づきを行動に変えることで、卒論の質が飛躍的に向上する。

心理的な影響

この問題は、学生に強い不安・自己否定感を与える。

「自分には独自の考えがないのでは」「才能がないのでは」——このような心理に陥りがちである。しかし、これは能力の問題ではなく、方法論の問題である。適切な方法を知れば、誰でも脱却できる。

問題を認識した今が転機

今、問題を認識した瞬間が、卒論の質を変える転機である。

認識しない限り、修正は始まらない。認識できた今、原因を理解し、対処を始めよう。

なぜ「ほぼ先行研究」になってしまうのか(5つの原因)

結論:「ほぼ先行研究」になる原因には、5つの典型がある。自分がどれに該当するかを認識することで、適切な対処が見える。

5つの原因を整理する。

原因1:準備段階の設計不足

卒論の準備段階で、「何を明らかにするか」の問いが曖昧だった。

問いが曖昧なため、独自の分析ができず、先行研究の紹介で埋めることになる。準備段階での問いの明確化が最も重要である。

原因2:独自視点の欠如

先行研究とは違う「自分独自の切り口」がないまま書き始めた。

「〇〇について書く」は独自視点ではない。「〇〇について、〇〇の観点から〇〇を明らかにする」というレベルの視点が必要である。この視点がないと、先行研究の後追いになる。

原因3:データ・分析対象の不足

自分独自に分析するデータ・対象を持っていない。

アンケート・インタビュー・実験のデータがない、独自に分析する文献・史料が特定できていない——このような状況では、先行研究の紹介以外に書くことがなくなる。詳細は卒論でデータがない時の6パターン|補完方法と代替アプローチを参照してほしい。

原因4:執筆時間の不足

時間がないため、書きやすい先行研究の紹介で埋めた。

独自の分析には時間がかかる。時間がないと、既存文献の要約でページを埋めがちである。時間管理の失敗が根本原因の場合もある。

原因5:自信の欠如

「自分の意見を書いていいのか」という不安から、先行研究の紹介に逃げた。

「学部生の自分の意見に価値があるのか」と不安になる。しかし、卒論は「学部生としての独自の議論」を書く場所である。既存研究の要約ではなく、自分の議論を書く勇気が必要である。

複合的な原因

実際には、複数の原因が絡み合っていることが多い。

「準備不足+独自視点欠如+時間不足」——このように複合的に発生することが典型的である。自分の状況を冷静に分析し、主要な原因を特定する。

原因特定の重要性

原因を特定することで、適切な対処法が見える。

準備不足なら計画の立て直し、独自視点欠如なら視点の設定、データ不足なら追加調査——原因に応じた対処が必要である。次章以降で対処法を扱う。

「先行研究レビュー」と「先行研究の要約」の違い

結論:「先行研究レビュー」と「先行研究の要約」は、本質的に異なる。前者は必要、後者は不要である。この違いを理解することで、脱却への道が見える。

両者の違いを整理する。

先行研究レビューの本質

先行研究レビューは、自分の研究の位置づけを示すためのものである。

「これまで何が明らかにされてきたか」「何が明らかにされていないか」「その中で自分は何を明らかにするか」——この3点を示すためのレビューである。単なる紹介ではない。

先行研究の要約の問題

先行研究の要約は、単なる情報の羅列である。

「〇〇氏はこう言っている」「〇〇氏はこう言っている」——この羅列は、自分の研究の位置づけを示していない。読者にとっての価値も低い。

良いレビューの構造

良い先行研究レビューは、以下の構造を持つ。

この構造が「自分の研究の位置づけ」を明確にする。

  • テーマ別・観点別に先行研究を整理
  • 各研究の主張・方法・貢献・限界を示す
  • 研究間の対立・共通点・発展を示す
  • これまで明らかにされていない部分(研究のギャップ)を指摘
  • そのギャップに対する自分の研究の位置づけを明示

悪いレビューの特徴

悪い先行研究レビュー(=要約)の特徴は以下である。

これらに当てはまるレビューは、修正が必要である。

  • 時系列で並べただけ
  • 各研究を独立に紹介するだけで、関連を示さない
  • 批判的視点がない(良い部分だけ紹介)
  • 研究のギャップを指摘していない
  • 自分の研究の位置づけがない

レビューの書き方の転換

「〇〇氏はこう言っている」から「〇〇について、〇〇の研究では〇〇が明らかにされているが、〇〇の点は未解明である」への転換が重要である。

主語を「研究者」から「研究テーマ」に変えることで、レビューが議論的になる。この転換だけで、レビューの質が大きく変わる。

レビューの完成の指標

先行研究レビューが完成する指標は、「その章の最後に自分の研究の位置づけが自然に導かれる」ことである。

レビューが議論の土台となり、そこから自分の研究が必然的に導かれる——これが理想的な構造である。

適切な先行研究レビューの比率

結論:先行研究レビューは卒論全体の20〜30%が目安である。これを大きく超える場合、独自性を追加する余地がある。

比率の目安を整理する。

研究方法別の目安

研究方法によって、先行研究レビューの適切な比率が異なる。

自分の研究方法に応じた比率を意識する。

  • アンケート・実験型:先行研究レビュー20%、方法・結果・考察が中心(60%以上)
  • フィールドワーク型:先行研究レビュー20〜30%、フィールドデータの分析が中心
  • 文献研究型:先行研究レビュー30%、独自の分析対象文献の分析が中心(40〜50%)
  • 事例研究型:先行研究レビュー25%、事例分析が中心(40〜50%)

「50%以上」は要注意

先行研究レビューが卒論全体の50%を超える場合、要注意である。

この比率を超えるということは、独自の分析・議論が不足している可能性が高い。「ほぼ先行研究」問題に該当する。

比率の測り方

「先行研究レビュー章」だけでなく、他章に含まれる先行研究紹介も含めて比率を測る。

本論・考察の中で「〇〇氏の研究では〜」の記述が延々と続く場合、実質的な先行研究レビューである。全体でどれくらいが先行研究の紹介・要約かを客観的に測る。

実質的な自分の議論の割合

「自分の分析・議論・解釈」がどれくらいの分量あるかを確認する。

卒論全体の50%以上が「自分の分析・議論・解釈」で占められているのが理想である。それ以下の場合、独自性を強化する必要がある。

章別のバランス

各章のバランスも重要である。

「先行研究レビュー章」が卒論の半分を占め、他章が薄い——このようなバランスの悪さも「ほぼ先行研究」問題の兆候である。各章の分量が偏らないよう配慮する。

分野別の慣習

分野によって、先行研究レビューの適切な比率の慣習が異なる。

指導教員に「自分の分野での標準的な比率」を確認するのが確実である。過去の先輩の卒論の比率も参考になる。

独自性を出す6つの方法

結論:独自性を出す方法には、6つの視点がある。「大発見」を目指す必要はない。小さな独自性の積み重ねで、十分に価値のある卒論になる。

6つの方法を整理する。

方法1:研究対象の絞り込み

先行研究が扱っていない特定の対象を扱う。

「〇〇一般」の研究は多いが、「〇〇の中でも〇〇」に絞ると独自性が生まれる。地域・時代・年代・種類の絞り込みが実務的である。

方法2:分析視点の設定

先行研究とは異なる視点から分析する。

「同じテーマを異なる観点から見る」ことで独自性が生まれる。心理学の視点、社会学の視点、経済学の視点——同じ対象でも視点によって見えるものが変わる。

方法3:小規模でも独自データ

小規模でも自分でデータを集める。

20人のアンケート、5人のインタビュー、身近な事例1〜3件の分析——このような小規模データでも、独自性の源泉になる。詳細は卒論アンケートは70人で十分か|サンプル数の判断基準を参照してほしい。

方法4:既存データの再分析

既存の公開データを、新しい視点で再分析する。

政府統計・オープンデータ・企業の公開情報などを、既存研究とは異なる切り口で分析する。詳細は卒論の財務分析の書き方|指標・分析・執筆の実践的な進め方を参照してほしい。

方法5:異分野の理論の応用

他分野の理論を自分のテーマに応用する。

心理学の理論を経営学に応用、社会学の理論を教育学に応用——このような越境的な応用が独自性を生む。異分野の理論との出会いを大切にする。

方法6:比較の軸の設定

複数の対象を新しい軸で比較する。

「AとBを〇〇の観点から比較」——このような比較が独自性を生む。比較軸が新しいほど、独自性が高い。

「小さな独自性」の価値

卒論に「大発見」は求められていない。小さな独自性で十分である。

「先行研究では見落とされていた小さな発見」「新しい観点からの再解釈」「小規模データからの示唆」——このような小さな貢献が積み重なって、卒論の独自性となる。

「ほぼ先行研究」からの脱却プロセス

結論:既に「ほぼ先行研究」で書いてしまった場合、以下の4段階のプロセスで脱却できる。段取りよく進めることで、卒論の質を大幅に改善できる。

4段階を整理する。

段階1:現状分析

現時点の卒論の構成・分量を客観的に分析する。

各章の分量を測り、「先行研究の紹介」と「自分の議論」の比率を出す。これで問題の深刻度が把握できる。

段階2:問いの再確認

「何を明らかにするか」の問いを再確認する。

問いが曖昧な場合、独自性が出せない。問いを具体化し、その問いに答えるための分析・議論を追加する方向性を決める。

段階3:独自性の追加

独自性を追加する具体的な作業を行う。

前章の6方法から、実行可能なものを選んで追加する。「小規模データの収集」「既存データの再分析」「新しい視点での考察の追加」——これらを卒論本文に組み込む。

段階4:先行研究レビューの再構成

既存の先行研究レビューを、要約から議論的レビューに変換する。

時系列的な紹介から、テーマ別・観点別の議論的な整理に組み直す。各研究のギャップを指摘し、自分の研究の位置づけを明示する構造にする。

段階の進め方

各段階を順番に進めるが、時間との相談で優先順位をつける。

時間があれば段階1〜4を全て実施、時間がない場合は段階3(独自性追加)を優先する。何もしないよりは、部分的な改善でも大きな効果がある。

脱却のマイルストーン

脱却の達成指標は、「自分の分析・議論が卒論全体の50%以上」である。

この基準をクリアすれば、「ほぼ先行研究」問題は解消される。数値目標を持つことで、進捗管理がしやすい。

指導教員への効果的な相談の仕方

結論:「ほぼ先行研究」問題の解決には、指導教員への相談が不可欠である。効果的な相談の仕方を知ることで、質の高いフィードバックが得られる。

相談の仕方を整理する。

相談前の準備

相談前に、以下を整理する。

準備することで、教員も的確なアドバイスがしやすい。

  • 現時点の卒論の目次・章構成
  • 各章の分量
  • 先行研究の紹介と自分の議論の比率
  • 「ここが独自性」と考えている部分(あれば)
  • 時間的な余裕(提出まで何日か)

率直な相談

「ほぼ先行研究になってしまっています」と率直に相談する。

取り繕う必要はない。教員はこの相談を頻繁に受けている。率直に相談することで、具体的なアドバイスが得られる。

具体的な質問

「どうすればいいですか」ではなく、具体的な質問をする。

「先行研究レビューが多すぎますか」「〇〇の分析を追加するのはどうですか」「時間内で実行可能な独自性追加の方法はありますか」——このような具体的な質問が有効である。

教員の視点

教員は分野の専門家として、独自性の可能性を見出す視点を持っている。

自分では気づかない独自性の切り口を、教員が指摘してくれる場合が多い。「先行研究には〇〇の視点が欠けている」「〇〇のデータを再分析すれば独自性が出る」など。

早めの相談

気づいた瞬間に、できるだけ早く相談する。

提出直前の相談は、対処の選択肢が限られる。早めに相談すれば、大幅な改善が可能である。

複数回の相談

1回の相談で終わらせず、段階的に複数回相談する。

「1回目:問題の相談」「2回目:改善案の相談」「3回目:実施結果の相談」——このような段階的な相談が、卒論の質を確実に高める。

提出間近の緊急対処

結論:提出まで時間がない場合の緊急対処法がある。時間帯別に実行可能な対処を知ることで、慌てず適切に対応できる。

時間帯別の対処を整理する。

提出まで1ヶ月ある場合

本格的な独自性追加が可能である。

小規模データの収集(20人アンケート等)、既存データの再分析、新しい視点での考察の全面書き直し——これらが実行可能である。教員と相談し、実行する対処を決める。

提出まで2週間ある場合

部分的な独自性追加が可能である。

既存データの再分析、考察の書き直し、先行研究レビューの再構成——これらが実行可能である。データ収集は難しいが、既存資料での分析追加は可能である。

提出まで1週間ある場合

先行研究レビューの再構成と考察の追加を優先する。

既存のレビューを議論的な構造に書き直し、考察章を大幅に追加・充実させる。これで卒論の印象が大きく変わる。

提出まで3日以下の場合

先行研究レビューへの「自分の解釈」の追加を優先する。

各先行研究紹介の後に「これから何が言えるか」「本研究との関連は何か」の1〜2文を追加する。これだけで、単なる要約から議論的レビューに変わる。

提出後の対処

既に提出してしまった場合は、口頭試問での説明で挽回を図る。

口頭試問で「本研究の独自性は〇〇です」と明確に説明することで、印象を改善できる。書面では表現しきれなかった独自性を口頭で補足する。

期限延長の相談

状況が深刻な場合、教員に期限延長を相談することも選択肢である。

大学・学部・教員により対応は異なるが、正当な理由(独自性追加のための追加調査等)があれば、認められる場合がある。無理に不十分な卒論を提出するより、延長を求める方が結果的に良い場合もある。

選択肢の1つとしてのレポートビズ

結論:「ほぼ先行研究」問題の解決に不安がある場合、参考資料としてレポートビズも選択肢の1つとなる。

レポートビズは2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成依頼に対応してきた法人型サービスである。「独自性が出せない」「先行研究レビューだけになってしまった」という相談実績も豊富である。

参考資料としての活用法

「そのまま提出する」のではなく、独自性の作り方の型を確認する参考資料として活用する使い方が推奨される。

累計6,000件超の実績データから、テーマに応じた独自性の作り方の参考にできる。「先行研究レビューと自分の議論のバランス」の参考として役立つ。

相談の流れ

公式LINEから匿名で無料相談ができるため、状況に応じて活用してほしい。

いきなり依頼するのではなく、まずは自分の状況を相談する流れが自然である。相談段階での料金は発生せず、依頼するかどうかも自由に判断できる。

「卒論がほぼ先行研究」に関するよくある質問(FAQ)

「卒論がほぼ先行研究」問題に関して、多くの相談者から寄せられる質問をまとめた。

Q1. 「ほぼ先行研究」で提出したら不合格ですか?

大学・学部・教員によるが、不合格になる可能性はある。ただし、多くの場合は「合格だが低評価」となる。

合否は基準・教員の判断による。ただし、独自性の欠如は評価を大きく下げる。詳細は卒論の評価基準|A評価の取り方と不可判定になるパターンを参照してほしい。

Q2. 先行研究レビューはどれくらいの分量が適切ですか?

卒論全体の20〜30%が目安。50%を超えると「多すぎる」と判断される可能性が高い。

研究方法によって適切な比率が異なる。文献研究型は多め(30%程度)、実験型は少なめ(20%以下)が一般的である。

Q3. 独自性がないと感じています

「大発見」を目指す必要はない。小さな独自性の積み重ねで十分である。

本文の「独自性を出す6つの方法」を参考にしてほしい。研究対象の絞り込み、視点の設定、小規模データの分析、既存データの再分析、異分野理論の応用、比較軸の設定など。

Q4. 教員に「ほぼ先行研究」と指摘されました

指摘は成長の機会。素直に受け止め、具体的な改善案を教員と相談する。

「どうすれば独自性が出せますか」「どの部分を追加すればいいですか」——具体的な質問をすることで、実行可能な改善案が得られる。

Q5. 提出まで1週間、間に合いますか?

可能である。先行研究レビューの再構成と考察の追加で、大きな改善ができる。

本文の「提出まで1週間ある場合」を参考にしてほしい。時間がない中でも、優先的な対処が可能である。

Q6. 文献研究の卒論でも「ほぼ先行研究」問題は起きますか?

むしろ文献研究型で最も起きやすい問題である。

文献研究では独自の分析対象(一次資料等)が明確でないと、先行研究レビューだけで卒論が終わってしまう。詳細は卒論の文献研究の進め方|定義・種類・構成・実務の実践指針を参照してほしい。

Q7. 実験・アンケートをしないと独自性は出せませんか?

そうではない。実験・アンケートなしでも、独自性は出せる。

既存データの再分析、新しい視点での考察、事例研究、比較研究——これらの方法で独自性は十分に出せる。

まとめ|「ほぼ先行研究」問題は突破可能な壁

「卒論がほぼ先行研究になってしまう」問題は、卒論を書く学生の3〜4割が経験する典型的な壁である。決してあなただけの問題ではない。原因は5つに分類できる(準備段階の設計不足・独自視点の欠如・データ不足・時間不足・自信の欠如)。自分がどれに該当するかを認識することで、適切な対処が見える。「先行研究レビュー」と「先行研究の要約」は本質的に異なる。前者は自分の研究の位置づけを示すもの、後者は単なる情報の羅列である。適切な先行研究レビューの比率は卒論全体の20〜30%が目安であり、50%を超える場合は要注意である。独自性を出す方法は6つある(対象の絞り込み・視点の設定・独自データ・既存データ再分析・異分野理論応用・比較軸の設定)。「大発見」は必要ない。小さな独自性の積み重ねで十分である。既に「ほぼ先行研究」で書いてしまった場合、4段階の脱却プロセス(現状分析→問いの再確認→独自性追加→レビュー再構成)で改善できる。指導教員への率直な相談が、解決の鍵である。提出まで1週間しかなくても、対処法がある。「ほぼ先行研究」問題は、認識し対処すれば必ず突破できる壁である。

本記事の要点を再掲する。以下のリストは、「ほぼ先行研究」問題のチェックリストとしても活用してほしい。

  • 「ほぼ先行研究」は3〜4割が経験する典型的な壁
  • 5つの原因(準備不足・視点欠如・データ不足・時間不足・自信不足)
  • 「レビュー」と「要約」は本質的に異なる
  • 先行研究レビューの適切な比率は20〜30%、50%超は要注意
  • 独自性の6方法(対象絞り込み・視点・独自データ・既存データ再分析・異分野理論・比較軸)
  • 「大発見」不要、小さな独自性の積み重ねで十分
  • 脱却プロセス4段階(現状分析→問い再確認→独自性追加→レビュー再構成)
  • 指導教員への率直な相談が解決の鍵
  • 提出間近でも対処法がある(時間帯別に優先順位)
  • 「気づけた」ことが最大の価値、行動に変えれば必ず改善する

より詳細な情報は、卒論が迷走する原因|方向性を取り戻す4段階の立て直し卒論のクオリティを高める7要素と実践的な改善アクション卒論の評価基準|A評価の取り方と不可判定になるパターン卒論の文献研究の進め方|定義・種類・構成・実務の実践指針卒論の文献調査の進め方|情報収集・整理・活用の実践ガイド卒論の文献の扱い方|種類・役割・引用・参考リストの実践指針卒論でデータがない時の6パターン|補完方法と代替アプローチ卒論が書けない時の6つの症状と原因別の対処テクニック卒論の見つけ方|公開状況・入手先・活用時の実践的な注意点卒論の見本の探し方|良い見本の特徴と活用時の実践的な指針もあわせて参照してほしい。

「ほぼ先行研究」問題の解決に不安がある場合、レポートビズのような、累計6,000件超の実績を持つ業者を参考資料として活用するのも1つの選択肢である。公式LINEから匿名で無料相談ができる。ただし、本記事で繰り返してきたとおり、この問題は認識し対処すれば必ず突破できる壁である。「気づけた」ことが最大の価値である。多くの学生は気づかずに提出し、低評価を受けてしまう。あなたは既に気づいた。ここから行動を起こせば、卒論の質は必ず向上する。今日、この記事を参考に、まず自分の卒論の目次を見返し、各章の分量比率を測ってほしい。「先行研究レビュー」がどれくらいの割合を占めているか、「自分の議論」はどれくらいあるか——これを客観視することが、脱却の第一歩である。そして、指導教員に「相談したいことがあります」と連絡を取ってほしい。教員はあなたの味方である。「ほぼ先行研究」問題は、決してあなただけの問題ではなく、決して越えられない壁でもない。適切に対処すれば、必ず独自性のある卒論を完成させられる。

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