最終更新日:2026年7月19日
この記事でわかること
- 本論の定義とレポート全体での位置づけ
- 本論の分量配分(15:70:15ルール)
- 本論の内部階層3層設計(章 → 節 → パラグラフ)
- 論証構造5つの型(演繹・帰納・比較・時系列・因果)
- パラグラフ・ライティングの実践的な書き方
- 引用と自論の配分の3対7ルール
- 段落間つなぎ表現の6カテゴリー
- レポート種別(説明型・論証型・実験型・書評型)ごとの本論設計
- 本論で減点される7パターンと回避策
執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成の依頼に対応してきた編集チームが、業界内部の視点でレポートの本論の書き方を中立的に整理している。学生向けの一般記事では扱われにくい「内部構造の設計論」や「論証の型の体系」まで踏み込んで解説する。
「レポート 本論」——このKWを検索する人は、序論は書けたが本論の書き方で行き詰まっているか、本論の分量や構造の正解を探している状況にあることが多い。
結論から言えば、本論はレポート全体の約70%の分量を占め、内部を「章 → 節 → パラグラフ」の3階層で設計し、パラグラフ単位で論証を積み上げるのが基本である。書き出しに迷ったら、まず内部構造から設計する。
この記事では、本論の分量配分・内部構造・論証の型・パラグラフ設計・引用と自論の配分・種別ごとの書き方・減点回避まで、業界内部の視点で公平に整理する。
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レポートの本論とは何か?
結論:本論は「序論で立てた問いに、証拠と論証で答える中核部分」である。レポート全体の70%を占め、評価の8割はここで決まる。
まず、本論の定義とレポート全体での位置づけを整理する。
本論を正しく理解するためには、序論・結論との役割分担を明確にする必要がある。
序論・本論・結論の3構成における本論の位置
レポートは「序論 → 本論 → 結論」の3構成が基本である。
それぞれの役割は明確に異なる。序論は問いを立てる場、本論は問いに答える場、結論は答えを振り返る場である。
- 序論:テーマ・背景・問いを提示する(全体の15%)
- 本論:証拠と論証で問いに答える(全体の70%)
- 結論:本論の要点を要約し、含意を述べる(全体の15%)
本論が担う「主張の証明」機能
本論のメインは「主張すること」ではなく「なぜその主張になるかを証明すること」である。
初心者は「〜と考える」を繰り返しがちだが、それは感想文の書き方であってレポートではない。本論では、主張1つに対して、証拠と論証をセットで示す必要がある。
この「証明」の視点は、大学文章論などのライティング指導系サイトでも共通して強調されるポイントである。本論を書き始める前に「私は何を証明しようとしているのか」を1文で書き出しておくと、方向性がぶれない。
本論と感想文の決定的な違い
本論と感想文の違いは、「根拠の有無」と「客観性」にある。
感想文は「私はこう感じた」だけで完結するが、本論では「なぜそう言えるか」を客観的な根拠で示す。
- 感想文:「格差社会は問題だと思う。なぜなら生きづらいからだ」
- 本論:「格差社会は問題である。厚生労働省の2024年調査によれば、上位1%の資産保有率は〇〇%であり…」
本論はレポート全体でどれくらいの分量を占めるべきか
結論:本論はレポート全体の約70%を占めるのが標準である。「序論15%:本論70%:結論15%」の3分割ルールを目安にする。
本論の分量配分を、字数別の目安で具体化する。
指定字数から本論の目標字数を逆算できるようにする。
15:70:15の3分割ルール
序論15%・本論70%・結論15%が最も定着した配分である。
この比率は、修道大学のライティング支援資料や複数の大学配布資料でも共通して示される目安となる。序論と結論を短くまとめ、本論に集中させるのが基本設計である。
字数別の目標配分
指定字数ごとの本論の目安は、以下の一覧表で整理できる。
| 全体字数 | 序論 | 本論 | 結論 |
|---|---|---|---|
| 1,000字 | 150字 | 700字 | 150字 |
| 2,000字 | 300字 | 1,400字 | 300字 |
| 4,000字 | 600字 | 2,800字 | 600字 |
| 8,000字 | 1,200字 | 5,600字 | 1,200字 |
| 10,000字 | 1,500字 | 7,000字 | 1,500字 |
配分を守ることの本質的な意味
この配分は「読み手の集中力の配分」を反映している。
読み手(教員)は、序論で「何を論じるか」を素早く把握し、本論で「その論証を丁寧に追い」、結論で「結局何が言えるか」を確認する。本論が短すぎると「論証不足」、序論・結論が長すぎると「主張と要約ばかりで実質がない」と評価される。
本論の内部構造はどう設計するか
結論:本論は「章 → 節 → パラグラフ」の3階層で設計する。長さに応じて章立てを省略するが、パラグラフ単位の設計は必須である。
本論の内部構造を、階層的に設計する方法を整理する。
字数によって適切な階層数は変わるが、基本の考え方は共通である。
3階層の設計原則
本論の階層は「章(大見出し)→ 節(中見出し)→ パラグラフ(段落)」の3層で構成する。
それぞれの階層は、担う機能が異なる。
- 章:1つの大きな論点をまとめる単位。1本論に2〜4章
- 節:章の中の下位論点。1章に2〜4節
- パラグラフ:1つの主張と根拠を含む最小単位。1節に3〜8パラグラフ
字数別の階層設計
本論の字数が3,000字以下なら章立ては省略し、節とパラグラフの2層で構成する。
短いレポートで章立てをすると、かえって断片的な印象を与える。逆に5,000字を超えるレポートで章立てがないと、読み手が全体像を掴みづらくなる。
字数が5,000字を超える場合は、章立てを入れるのが読みやすさの観点から必須となる。目次を付けるかどうかは、教員の指示や課題の性質次第である。
見出しの階層と数字の付け方
章は「1.」「2.」、節は「1-1.」「1-2.」のように階層番号を振るのが学術的な標準である。
算用数字を使い、章と節の関係が視覚的に分かるようにする。ローマ数字(I, II)や漢数字(一、二)は使わないのが原則である。
本論の論証構造にはどんな型があるか
結論:本論の論証構造には「演繹・帰納・比較・時系列・因果」の5つの型がある。テーマに応じて型を選ぶと、論証が明快になる。
本論を構成する論証の型を、体系的に整理する。
どの型を選ぶかは、テーマの性質と扱う証拠の種類による。
型1:演繹型(一般原理から個別へ)
演繹型は「一般原理を提示し、それを個別事例に適用する」構造である。
「A理論によればXである」→「本件はAに該当する」→「したがってXである」という三段論法が典型例となる。法学・経済学・哲学系のレポートで多用される。
演繹型の強みは、論理展開が明快で反論しにくい点にある。一方、大前提となる一般原理が正しくないと結論も崩れるため、原理の選定に慎重さが求められる。
型2:帰納型(個別事例から一般へ)
帰納型は「複数の個別事例を並べ、そこから一般原則を導く」構造である。
「A社ではXが起きた」「B社でもXが起きた」「C社でもXが起きた」→「業界全体でXが起きている」と結論づける形。社会学・経営学・実証研究で多用される。
帰納型の強みは、具体的な事例から出発するため説得力が高い点にある。ただし事例の選び方に偏りがあると、結論の一般性が疑われるリスクがある。
型3:比較型(2つ以上を対比する)
比較型は「2つ以上の対象を軸で対比する」構造である。
「AとBを、視点X・Y・Zで比較する」形。比較軸を明示することで、単なる列挙ではなく分析になる。国際比較や政策比較で多用される。
比較型を書く際は、比較軸を先に決めることが重要である。軸が曖昧なまま2つの対象を並べると、印象論に陥りやすい。
型4:時系列型(時間軸で追う)
時系列型は「対象の変化を時間順に追う」構造である。
「1990年代 → 2000年代 → 2010年代」のように時代区分を切り、各期の特徴を論じる。歴史学・産業史・政策史のレポートに適している。
時系列型では、単なる年表の羅列にならないよう注意する。各時期を貫く一貫した分析軸を持つことで、時系列が「物語」ではなく「分析」になる。
型5:因果型(原因から結果へ)
因果型は「原因を分析し、その結果を論じる」構造である。
「Xという現象の原因はA・B・Cである」→「その結果としてYが起きている」という論理展開。社会問題・経済現象の分析でよく使われる。
因果型では「相関関係」と「因果関係」を混同しないよう注意する。単に2つの事象が同時に起きているだけでは、因果関係の証明にはならない。
パラグラフ・ライティングで本論を書く方法
結論:パラグラフ・ライティングは「1段落1主張」の原則で、トピック・センテンス+サポート・センテンスで構成する。本論の質は、この単位設計で決まる。
本論を書く際の実践的な単位となるのが、パラグラフである。
パラグラフ・ライティングの原則を守れば、論理的で読みやすい本論になる。
パラグラフ・ライティングの基本原則
「1つの段落で言いたいことは1つ、それを段落の冒頭に置く」のが基本原則である。
これは信州大学ライブラリーや修道大学ライティング支援などの大学配布資料でも共通して示される定石である。
トピック・センテンスとサポート・センテンス
1つのパラグラフは「トピック・センテンス+サポート・センテンス」で構成する。
段落の第1文(トピック・センテンス)にその段落の主張を書き、続く文(サポート・センテンス)で理由・証拠・具体例を提示する。
- 第1文:主張(トピック・センテンス)
- 第2文:理由の提示
- 第3〜5文:具体例やデータ
- 最終文:段落のまとめ、または次段落への橋渡し
パラグラフの適切な長さ
1つのパラグラフは200〜400字が読みやすい範囲である。
100字未満だと論証が薄く、500字を超えると論点が複数混ざっている可能性が高い。長すぎる段落は分割を検討する。
目安として、A4用紙で1段落が5〜10行程度に収まるのが視覚的にも読みやすい。1段落がページ全体を埋めるほど長いと、読み手の集中が途切れる。
トピック・センテンスだけで要旨が読める設計
各段落の第1文だけをつなげたときに、本論全体の要旨が読み取れるのが理想的な設計である。
これはパラグラフ・ライティングの品質を自己チェックする最も有効な方法となる。トピック・センテンスだけを抜き出してつなげ、意味が通るかを確認する。
本論で引用と自論はどう配分すべきか
結論:引用と自論の配分は「引用3:自論7」が目安。引用ばかりでは要約になり、自論ばかりでは根拠不足になる。
本論の説得力は、引用と自論のバランスで決まる。
ここでは、両者の配分と使い分けの基準を整理する。
3対7ルールの根拠
引用30%・自論70%が学術レポートの標準配分である。
引用が半分を超えると「他人の意見の寄せ集め」になり、自論が9割を超えると「根拠のない主張」になる。3対7が最もバランスの取れた比率となる。
引用の使い所
引用は「自論の根拠として不可欠な部分」でのみ使うのが原則である。
統計データの提示、専門家の見解の紹介、対立する立場の提示など、自論を補強する目的で使う。参考文献の引用の仕方については、参考文献の書き方ガイドで詳しく扱っている。
自論の書き方
自論は「〜と考える」だけで完結させず、必ず理由と証拠をセットにする。
「Aは重要である」→「なぜなら、Bという事実があるからだ」→「その根拠として、資料Xが示している」という3段構成が最小単位となる。
引用符と参考文献の連携
直接引用は「」で囲み、間接引用(要約)は「」なしで参考文献番号を付けるのが標準である。
いずれの場合も参考文献リストへの参照は必須である。引用ルールの詳細は参考文献の書き方ガイドを参照してほしい。
段落と段落の接続はどう作るか
結論:段落間のつなぎ表現は「順接・逆接・添加・言換・例示・帰結」の6カテゴリーに分類できる。適切なつなぎ語を選ぶと論理展開が明確になる。
本論の論理性は、段落間のつなぎ表現で明確化される。
ここでは、つなぎ表現を6カテゴリーで体系化する。
つなぎ表現の6カテゴリー
段落間のつなぎ表現は、以下の6カテゴリーで整理できる。
| カテゴリー | 用途 | 代表表現 |
|---|---|---|
| 順接 | 前段落を受けて進める | したがって、そのため、ゆえに |
| 逆接 | 反対の視点を導入 | しかし、一方で、これに対して |
| 添加 | 同じ方向で情報追加 | さらに、加えて、また |
| 言換 | 別の表現で言い直す | すなわち、つまり、言い換えれば |
| 例示 | 具体例を挙げる | たとえば、具体的には、実際に |
| 帰結 | 結論を導く | 以上より、要するに、結局 |
つなぎ表現の重複を避ける
同じつなぎ表現を連続して使わないのが基本的な作法である。
「しかし」を3段落連続で使うと、単調で稚拙な印象を与える。逆接なら「しかし」「一方で」「これに対して」「他方」などをローテーションさせる。
つなぎ表現を使いすぎない
すべての段落の冒頭につなぎ表現を置く必要はない。
論理関係が明白な場合は、つなぎ語なしで新しい段落を始める方が読みやすい。むしろつなぎ語の乱用は「頭で整理せずに書き連ねている」印象を与える。
レポート種別で本論の書き方はどう変わるか
結論:レポートには「説明型・論証型・実験型・書評型」の4種類があり、本論の書き方はそれぞれ異なる。種別を意識せずに書くと、評価が下がる。
レポートは一括りに語られがちだが、実は種別によって本論の設計が大きく異なる。
ここでは、4つの主要な種別と、それぞれの本論の書き方を整理する。
説明型レポートの本論
説明型は「用語・概念・制度などを分かりやすく解説する」レポートで、本論は情報の整理と体系化が中心となる。
「〇〇について説明しなさい」という課題が代表例。本論では、定義 → 特徴 → 分類 → 応用の順で情報を整理する。論証よりも網羅性と正確性が重視される。
説明型で評価を上げるには、単なる事典的説明に留まらず、複数の情報源を統合して整理し直す姿勢が重要となる。1つの資料を要約するだけでは、独自性のあるレポートにならない。
論証型レポートの本論
論証型は「あるテーマについて自分の主張を根拠と共に示す」レポートで、本論は論証構造の設計が中心となる。
「〇〇について論じなさい」という課題が代表例。本論では、主張 → 根拠 → 反論の想定 → 反論への応答という構造を作る。演繹型・帰納型・比較型・因果型の論証構造をここで使う。
論証型で高評価を得るには、反論への配慮が不可欠である。自分の主張に対して想定される反論を先回りして提示し、それに応答する形を取ると、論証の完成度が格段に上がる。
実験型レポートの本論
実験型は「実験の手順と結果を報告する」レポートで、本論は「方法 → 結果 → 考察」の3節構造が固定である。
理系の授業でよく課される形式。方法節では実験手順を再現可能な形で記述し、結果節ではデータを客観的に提示し、考察節でその意味を論じる。
実験型で最も注意すべきは、結果節と考察節の分離である。結果節で解釈を混ぜると、事実と解釈の区別がつかなくなり、レポート全体の信頼性が下がる。
書評型レポートの本論
書評型は「文献を読んで要約と考察を述べる」レポートで、本論は「要約 → 論点抽出 → 考察」の3段構造となる。
ブックレポートやリーディング・レスポンスがこの形。単なる要約で終わらせず、著者の主張を批判的に検討することが本論の中心となる。
本論の書き出しはどう始めるべきか
結論:本論の書き出しは「まず〇〇を整理する」「本節では〇〇について述べる」といった「これから何を論じるか」を明示する形が最も無難である。
序論は書けたが本論の1文目が書けない、というのはよくある悩みである。
ここでは、本論の書き出しの型を整理する。
「これから何を論じるか」を明示する型
最も無難なのは、本論冒頭でその節の論点を宣言する型である。
- 「本節では、〇〇について検討する」
- 「まず、〇〇の現状を整理する」
- 「以下では、〇〇の要因を3つの側面から分析する」
具体的なデータや事例から入る型
いきなり具体的なデータや事例から入る型もある。
「厚生労働省の2024年調査によれば〜」「〇〇市の事例では〜」といった形で、具体から始める。読み手の関心を引きやすいが、抽象化の作業が別途必要となる。
先行研究の紹介から入る型
先行研究の紹介から始める型は、卒論・修論で多用される。
「〇〇(2020)は、Aについて△△と論じている。しかし本論では、別の視点からこれを検討する」といった形で、既存研究との差別化を示す。学術性が高い分野で有効である。
本論で減点される具体パターンとは何か
結論:本論の減点パターンは「根拠不足・脱線・引用過多・段落設計の欠陥・論理飛躍・繰り返し・分量不足」の7つに分類できる。
本論の質が評価の8割を占めるため、減点パターンを避けることは特に重要である。
ここでは、実際に指摘されやすい7つのパターンを整理する。
パターン1:根拠のない主張の連発
「〜と考える」「〜と思う」が連続し、根拠が提示されていない状態は最も基本的な減点要因である。
主張1つに対して、必ずデータ・引用・具体例などの根拠を1つ以上つける。感想文との違いはここにある。
パターン2:テーマからの脱線
序論で立てた問いと本論の内容がずれていく状態は、頻出の減点パターンである。
各段落の冒頭で「この段落は問いとどう関係するか」を意識する。書き終わった後、序論と本論を対照して確認する習慣が有効である。
パターン3:引用ばかりで自論がない
引用が本論の半分以上を占め、自分の分析や考察がない状態は「要約レポート」と見なされる。
引用は自論を補強するために使う。引用の後には必ず「これから何が言えるか」の自論を続ける。
パターン4:段落設計の欠陥
1段落に複数の論点が混在している、または段落が極端に長い/短いケース。
1段落1主張の原則を守り、200〜400字の範囲に収める。長すぎる段落は分割、短すぎる段落は統合する。
パターン5:論理飛躍
「AだからB」の間の説明が不足しているケースである。
読み手が「なぜそう言えるのか」を疑問に思う箇所があれば、その間を埋める説明を追加する。書き終わった後、他人の目で読み直すのが有効である。
パターン6:同じ内容の繰り返し
同じ主張を表現を変えて繰り返しているだけの状態は、字数稼ぎと見なされる。
各段落は必ず「1つ前の段落にはなかった内容」を追加していく。繰り返しは字数を稼ぐが評価を下げる。
パターン7:本論の分量不足
本論が全体の50%以下しかない状態は、構成不良として指摘される。
序論と結論が長すぎるケースが多い。15:70:15の3分割ルールを守り、本論に集中させる。
本論の分量不足は、構造的な問題よりも「テーマの掘り下げ不足」が原因のことが多い。1つのテーマを複数の角度から検討することで、自然に分量は増える。
どうしても本論が書けないときの選択肢はあるか
結論:テンプレート活用、大学のライティング・センター相談、代行サービスの参考資料利用など、複数の選択肢がある。
本論が書けない場合の主な原因は「構造設計の不足」「テーマ理解の不足」「時間不足」の3つである。
それぞれに対応する選択肢を整理する。
選択肢1:アウトラインを先に作る
本論が書けないときは、いきなり書き始めず、まずアウトライン(章・節・パラグラフの見出し)だけを作るのが有効である。
各パラグラフの主張を1文で書き並べ、全体の流れを可視化する。この段階で論理の穴が見えることが多い。
選択肢2:大学のライティング・センターに相談
多くの大学には、レポート指導を行うライティング・センターが設置されている。
中央大学、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学などの主要大学では、無料で本論の構成についても相談できる。書き始める前のアウトライン段階での相談が最も効果的である。
選択肢3:代行サービスの参考資料利用
時間が全くない場合、レポート代行サービスの「参考資料」として利用する選択肢もある。
業界標準の構成(序論・本論・結論)で作成された成果物を参考に、自分のレポートの型として学ぶことができる。レポートビズのような法人型のサービスでは、レポート1,000字あたり3,300円〜で本論を含む完成形が納品される。公式LINEから匿名で無料相談ができるため、まずは相談から始めるのが安全な道となる。ただし、代行サービスを本文の丸ごと提出用として使うことには学業上のリスクがあるため、あくまで「参考資料」としての利用にとどめるべきである。
レポートの本論に関するよくある質問(FAQ)
レポートの本論に関して、多くの相談者から寄せられる質問をまとめた。
Q1. 本論の見出しは「本論」と書くべきか?
「本論」という見出しは付けず、具体的な論点を示す見出しを付けるのが標準である。
「本論」「序論」「結論」と直接書くと素朴な印象を与える。代わりに「〇〇の現状」「△△の要因分析」など具体的な章タイトルを付ける。学術論文では見出し名で論点を示すのが慣例である。
Q2. 本論が何字か指定されない場合、どのくらい書くべきか?
全体字数の70%を目安に書くのが標準である。
2,000字レポートなら本論は1,400字、4,000字レポートなら2,800字が目安となる。序論と結論を各15%に抑え、本論に集中させる。分量配分の詳細は本記事の「本論はレポート全体でどれくらいの分量を占めるべきか」を参照してほしい。
Q3. 本論に「私は」を使ってもよいか?
学術レポートでは「私は」を避け、「本論では」「本稿では」に置き換えるのが標準である。
「私は〜と考える」ではなく「〜と考えられる」「本論では〜と論じる」といった表現を使う。1人称を消すことで、客観性が高まる。ただし社会人リポートやビジネス文書では1人称を使う場合もある。
Q4. 本論で図表を入れてもよいか?
図表は本論の説得力を高めるため、積極的に活用すべきである。
データを提示する際、表や図を使うと本文が短くて済み、読み手も理解しやすい。ただし「図1」「表1」など通し番号と、キャプション(9〜10pt)を必ず付ける。図表挿入時のWord操作はWord使い方ガイドで解説している。
Q5. 本論と結論の境目はどう判断するか?
本論は「論証を進める部分」、結論は「論証を振り返る部分」で分ける。
新しい情報や論点が入っている限り本論、既に述べた内容の要約や含意の提示に入ったら結論である。境目が曖昧な場合は、「以上をまとめると」「本論では〜と論じてきた」といったつなぎ表現で移行を明示する。
Q6. 本論の書き出しはどう始めればよいか?
「本節では〇〇について検討する」「まず〇〇を整理する」といった宣言型が最も無難である。
読み手にこれから何が論じられるかを予告することで、以降の展開が理解しやすくなる。詳細は本記事の「本論の書き出しはどう始めるべきか」を参照してほしい。
Q7. 本論の例文が見たい場合はどこを参考にすべきか?
大学のライティング・ラボの配布資料や、学術論文の本文を参考にするのが最も効果的である。
信州大学ライブラリー、修道大学ライティング支援、慶應義塾大学のアカデミック・スキルズなど、公開されている大学配布資料は精度が高い。当サイトではレポート例文集でも本論のサンプルを扱っている。
まとめ|レポート本論の書き方
レポートの本論は、「章 → 節 → パラグラフの3階層で内部構造を設計し、パラグラフ単位で論証を積み上げる」という原則に集約される。
本論の質は、レポート全体の評価の8割を左右する。分量配分・論証構造・パラグラフ設計の3点を意識するだけで、本論のレベルは大きく上がる。
- 分量配分:序論15%・本論70%・結論15%の3分割ルール
- 内部構造:章 → 節 → パラグラフの3階層
- 論証の型:演繹・帰納・比較・時系列・因果の5つから選択
- パラグラフ:1段落1主張、トピック・センテンス+サポート・センテンス
- 引用と自論:3対7の配分ルール
- つなぎ表現:順接・逆接・添加・言換・例示・帰結の6カテゴリー
- 種別対応:説明型・論証型・実験型・書評型で本論の形が異なる
- 減点回避:根拠不足・脱線・引用過多・段落設計・論理飛躍・繰り返し・分量不足
より詳細な情報は、レポートの書き方完全ガイド、レポート例文集、参考文献の書き方、Word使い方ガイド、大学レポートの書き方もあわせて参照してほしい。
それでも本論の構成や執筆が難しい状況にある場合、レポートビズのような、業界標準の構成で作成できる法人型のサービスに相談してみるのも1つの選択肢となる。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは状況を伝えて自分に合った選択肢を確認するところから始めるのが安全な道となる。
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