最終更新日:2026年7月28日
この記事でわかること
- レポートで「つまり」を使ってよい場面と避けるべき場面
- 「つまり」の3つの用法(要約・言い換え・因果的帰結)
- 「つまり」「すなわち」「要するに」のレポート文脈での使い分け
- 「つまり」の言い換え表現の文脈別選択法
- 学業レポート・ビジネスレポート・看護レポート別の扱い
- 「つまり」の連発を防ぐ構造的アプローチ
- 「つまり」のNG例と修正例
執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成の依頼に対応してきた編集チームが、日々の添削で頻繁に扱ってきた「つまり」の使い方について、業界内部の視点で中立的に整理している。
「レポートで『つまり』を使ってもいいのか」「『つまり』と『すなわち』はどう違うのか」——このKWで検索する書き手は多い。「つまり」は日常会話で頻用されるため、書き言葉としての適切さに不安を感じる人が多いのが実情である。
結論から言えば、「つまり」はレポートで使ってよい書き言葉である。ただし、用法を見極めた上で使い、多用は避けるべきである。「つまり」を使うべき場面と、「すなわち」「要するに」に言い換えるべき場面が明確に分かれる。
この記事では、「つまり」の3つの用法、類義語との使い分け、判定フロー、分野別の扱い、連発を防ぐ構造的アプローチ、NG例と修正例まで、業界内部の視点で公平に整理する。
レポートが書けない、時間がない、締切が近い——そんなときは
レポート代行という選択肢があります
- 1,000字 3,300円〜の業界最安値水準
- 最短即日納品に対応
- 累計6,000件超・匿名OK・全国対応
レポートで「つまり」は使ってよいのか?
結論:「つまり」はレポートで使ってよい書き言葉である。ただし、卒論・修論など堅い学術文書では「すなわち」を選ぶほうが無難な場面もある。
「つまり」は書き言葉として広く認められており、レポートや論文でも問題なく使える。ただし、いくつかの注意点がある。
使ってよい場面と、避けるべき場面を整理する。
「つまり」は書き言葉として認められている
「つまり」は国語辞典にも書き言葉として掲載されており、学術論文でも頻繁に使われている。日本語学の専門的な研究でも「換言接続詞」の1つとして正式に扱われる語である。
石黒圭「換言を表す接続語について」(『日本語教育』110号)などの研究でも、「つまり」は「すなわち」「要するに」と並ぶ換言接続詞として位置づけられている。書き言葉として使えないという説は根拠がない。
実際に、CiNiiや医中誌Webで学術論文を検索すると、経営学・社会学・心理学・看護学・教育学など多くの分野で「つまり」を含む論文が確認できる。「つまり」を口語と誤解する原因は、日常会話でも頻用されるためだが、日常で使われる語がすべて口語というわけではない。書き言葉と話し言葉の両方で使える語も多く、「つまり」はその代表例である。
避けるべき「つまり」の使い方
「つまり」自体は問題ないが、多用や不適切な使い方は避けるべきである。特に3つのパターンに注意する。
1本のレポート内で「つまり」を10回以上使う、要約になっていないのに「つまり」で受ける、話し言葉的な省略として使うといった使い方は、文章の質を下げる。
特に注意すべきなのは、話し言葉的な省略で「つまり」を使うパターンである。「つまり、〜ってこと」「つまり、そういうこと」といった言い回しは口語的で、書き言葉としては不適切である。書き手が話しながら考える癖のまま文章を書くと、この種の使い方が紛れ込みやすい。書き終わった後に音読して不自然さを確認すると、この種の問題を発見できる。
卒論・修論では「すなわち」が無難
卒論・修論など特に堅い学術文書では、「つまり」よりも「すなわち」を選ぶほうが無難な場面がある。
「すなわち」のほうが「つまり」より学術的な響きがあり、指導教員によっては「つまり」を「すなわち」に赤字で修正するケースもある。分野の慣例に従うのが安全である。
ただし、これは絶対的なルールではなく、あくまで傾向である。学術論文でも「つまり」を使う書き手は多く、「つまり」自体が禁止されているわけではない。書き手の分野の指導教員が「つまり」を許容するかは、その教員の個人的な好みにも左右される。安全策として、卒論・修論のような重要な文書では「すなわち」を選ぶほうが無難、という判断になる。
「つまり」の3つの用法とは?
結論:「つまり」には3つの主な用法がある。「要約」「言い換え」「因果的帰結」で、それぞれ適切な使い方も言い換えも異なる。用法を見極めて使うことが重要となる。
「つまり」は多義的な言葉であり、文脈によって担う役割が異なる。3つの用法を理解することで、適切な使い分けができる。
それぞれの用法を整理する。
用法1:要約の「つまり」
前述の複雑な内容を短くまとめて要約する用法である。「要するに」に近い意味を持ち、議論を収束させる場面で使う。
例:「本節では、A、B、Cの3つの観点から検討してきた。つまり、この現象は多面的な要因によって生じているといえる」。この用法は、複数の議論をまとめて結論に導く際に有効である。
要約の用法では、直前に展開してきた議論の要点を短くまとめる。書き手が議論の焦点を絞り、読み手に「ここまでの議論の核心は何か」を伝える機能を持つ。長いレポートや卒論では、この要約の一手が読み手の理解を大きく助ける。特に章末や節末で使うと、章全体の論点整理として機能する。
用法2:言い換えの「つまり」
前の表現を別の言葉で言い直す用法である。「すなわち」に近い意味を持ち、専門用語を分かりやすく説明する場面で使う。
例:「本研究の対象は、既存の枠組みに収まらない新興産業、つまり、AIやバイオテクノロジー、フィンテックといった分野である」。この用法は、抽象的な表現を具体化する際に有効である。
言い換えの用法では、直前の抽象的・概括的な表現を、より具体的な事例や別の言葉で説明する。専門用語を初めて出したときや、複雑な概念を紹介した直後に使うと、読み手の理解を助ける。ただし、言い換えの用法では「すなわち」のほうが厳密な同一性を示すため、学術文書ではむしろ「すなわち」が向く場面が多い。
用法3:因果的帰結の「つまり」
前述の議論から論理的な帰結を導く用法である。「したがって」に近い意味を持つが、より柔らかいニュアンスがある。
例:「先行研究では十分に扱われてこなかった。つまり、この領域には新たな研究の余地がある」。この用法は、議論の帰結を提示する場面で使うが、卒論・修論では「したがって」に置き換えるほうが無難な場合が多い。
因果的帰結の用法は、要約と言い換えの中間的な性格を持ち、意味がやや曖昧になりやすい。読み手が「これは要約なのか、結論なのか」で迷う可能性がある。厳密な因果関係を示したいなら「したがって」、緩やかな帰結を示したいなら「つまり」、と使い分けるとよい。学術論文では「したがって」を選ぶほうが論理関係が明確に伝わる。
「つまり」「すなわち」「要するに」はどう使い分けるのか?
結論:3つの換言接続詞は微妙にニュアンスが異なる。「つまり」は中間、「すなわち」は最も学術的、「要するに」は最も口語的である。文書の性格と用法に応じて使い分ける。
「つまり」「すなわち」「要するに」は換言接続詞として同じグループに属するが、それぞれ担う役割と適切な使用場面が異なる。
使い分けを整理する。
「すなわち」の特徴
「すなわち」は最も学術的な響きを持ち、厳密な言い換えを示す接続詞である。
「AすなわちB」の形で、AとBが同じ内容を指すことを厳密に示す用法が多い。数学的定義や、専門用語の正式な言い換えに使われる。「彼は私の母の弟の息子、すなわちいとこである」といった用法が典型例である。
「すなわち」は、学術論文で最も好まれる換言接続詞である。理系分野の論文では特に「AすなわちB」の形で概念定義を明確化する用法が多い。文系分野でも、社会学、経済学、法学などで頻繁に見られる。書き手が学術的な厳密さを示したい場面では、「つまり」よりも「すなわち」を選ぶことが評価につながる。
「要するに」の特徴
「要するに」は最も口語的な響きを持ち、要点を強調する接続詞である。
複雑な議論を短くまとめる用法が多く、「結論として」に近いニュアンスがある。ただし、レポートで多用すると軽い印象を与えるため、学術的な文書では控えめに使う。ビジネスレポートでは有効に使える場面が多い。
「要するに」は、話し言葉での「要は〜」と近い響きを持ち、書き手の主観的な要約感が強く出る。「本節では〜」「以上のことから〜」といった中立的な表現に比べ、書き手が読み手に対して「要点はこれです」と直接語りかけるような印象がある。ビジネス報告書や解説記事では効果的だが、学術論文では書き手の主観性が強すぎると評価されることがある。
使い分けマトリクス
用法と文書の性格別に、3つの換言接続詞を使い分けるマトリクスを示す。
迷ったときは、この表を参照すると適切な選択がしやすい。特に卒論・修論を書いている段階では、「用法」と「文書」の交差点を意識するだけで、接続詞選択の質が大きく上がる。
| 用法\\文書 | 卒論・修論 | 大学レポート | ビジネスレポート |
|---|---|---|---|
| 要約 | 要するに、以上のことから | つまり、要するに | 要するに、結論として |
| 言い換え | すなわち | すなわち、つまり | つまり、言い換えれば |
| 因果的帰結 | したがって、ゆえに | したがって、つまり | したがって、そのため |
「つまり」を使うべき場面と避けるべき場面
結論:「つまり」を使うべき場面は、複雑な議論を短く整理する場面、専門用語を平易に言い換える場面、暫定的な結論を示す場面である。避けるべき場面は、単なる言葉の繰り返し、話し言葉的な省略、要約になっていない引用である。
「つまり」を使うかどうかは、直前の議論との関係で判断する。以下の3ステップで判定するとよい。
ステップ1:直前の内容を要約・言い換えできるか
「つまり」の後には、直前の議論を要約・言い換えする内容が来る。直前の内容と切り離された新情報が続くなら、「つまり」は不適切である。
例:「Aは複雑な問題である。つまり、Bも重要である」→ AとBが独立した内容なら、「つまり」は不適切。「Aは複雑な問題である。加えて、Bも重要である」が正しい。
この判定は書き手が意識していないと見逃しやすい。「つまり」を書くとき、書き手は無意識に「何か接続詞が必要だから入れる」と考えていることがある。しかし、「つまり」は前の内容を要約・言い換える機能を持つため、この機能を果たしていないと使い方として不適切になる。書き終わった後に「つまり」を1つずつ検証する作業が有効である。
ステップ2:要約が本当に短くなっているか
「つまり」の後は、直前の議論より短く簡潔になるべきである。前より長くなる要約は要約と言えない。
「つまり」で受けた文が、直前の文よりも長く複雑になっているケースは、要約になっていない。この場合は「つまり」を消すか、内容そのものを整理し直す必要がある。
要約は圧縮の操作である。3行の議論を1行にまとめる、複雑な概念を1つのキーワードで表す、といった圧縮が要約の本質である。「つまり」の後で圧縮が起きていないなら、それは要約ではなく単なる情報の追加である。この場合、「つまり」ではなく「加えて」「さらに」といった添加の接続詞のほうが適切となる。
ステップ3:類義語のほうが適切ではないか
「つまり」の代わりに「すなわち」「要するに」「したがって」のほうが適切な場合がある。用法を見極めて選ぶ。
厳密な言い換えなら「すなわち」、要点の強調なら「要するに」、因果の帰結なら「したがって」を選ぶ。「つまり」は中間的な選択肢であるため、より意味が明確な類義語のほうが適切な場合が多い。
「つまり」は使い勝手が良い反面、意味の幅が広く曖昧になりやすい。明確な意味を持つ類義語(すなわち・要するに・したがって)を使い分けることで、書き手が意図した論理関係を読み手に正確に伝えられる。「つまり」を選んだときは、より明確な類義語がないか一度確認する習慣が有効である。
「つまり」の言い換え表現は文脈別にどう選ぶ?
結論:「つまり」の言い換え表現は用法に応じて選ぶ。要約なら「要するに」「以上のことから」、言い換えなら「すなわち」「言い換えれば」、因果的帰結なら「したがって」「ゆえに」が定番である。
「つまり」の言い換えは、単なる同義語の置き換えではない。文脈と用法に応じて、最適な表現を選ぶ必要がある。
用法別の言い換え表現
3つの用法ごとに、適切な言い換え表現は異なる。表を参照して、文脈に合ったものを選ぶ。
特に、要約の用法では「以上のことから」「まとめると」といった前置き型の表現が有効である。「つまり」1語で処理するより、これらのフレーズを使うと、書き手が丁寧に議論を整理している印象を与えられる。長いレポートや卒論では、この丁寧さが評価につながる。
| 用法 | 主な言い換え表現 | 使用例 |
|---|---|---|
| 要約 | 要するに、以上のことから、まとめると | 複雑な議論を短くまとめる場面 |
| 言い換え | すなわち、言い換えれば、換言すれば | 専門用語を分かりやすく言い直す場面 |
| 因果的帰結 | したがって、ゆえに、それゆえ | 議論の論理的帰結を示す場面 |
堅さのレベルで選ぶ
「すなわち」「換言すれば」「ゆえに」は堅め、「つまり」「言い換えれば」「したがって」は中間、「要するに」「まとめると」はやや柔らかい。文書の性格に合わせる。
卒論・修論では「すなわち」「したがって」が定番、大学レポートでは「つまり」「したがって」でよい、ビジネス文書では「要するに」「そのため」が読みやすい、といった具合に使い分ける。
また、同じ文書の中でも、章によって使い分ける手もある。序論では平易な「つまり」で読み手を引き込み、本論では厳密な「すなわち」で議論を深め、結論では「したがって」で論理的帰結を示す、といった配分も可能である。文書内での接続詞のコントロールは、書き手の熟練度を示す要素でもある。
学業・ビジネス・看護レポートでの「つまり」の扱い
結論:「つまり」は分野を問わず使えるが、分野ごとに好まれる用法が異なる。学業では厳密な言い換え、ビジネスでは要点整理、看護では患者情報の整理に使うことが多い。
「つまり」の扱いは、文書の種類によって微妙に異なる。それぞれの分野で好まれる使い方を整理する。
学業レポート・卒論・修論での扱い
学業レポートでは、「つまり」を厳密な言い換えの用法で使うのが向く。特に卒論・修論では「すなわち」に置き換えたほうが評価されるケースがある。
指導教員によっては「つまり」を「すなわち」に赤字修正することがある。分野の慣例(社会学、経営学、心理学、看護学など)で好まれる接続詞を、自分の分野の代表的な論文から抽出しておくと安全である。詳細は大学レポートの書き方を参照してほしい。
特に理系の卒論・修論では、概念定義の場面で「すなわち」を使うことが定着している。「Xは〇〇と定義される。すなわち、△△である」といった定式化は、学術的な厳密さを保つ上で有効である。文系でも社会学や経済学など理論志向の強い分野では、「すなわち」が好まれる傾向がある。書き手の分野に応じた選択を意識するとよい。
ビジネスレポート・報告書での扱い
ビジネスレポートでは、「つまり」を要点整理のために使うのが定番である。「要するに」に置き換えるとより読みやすくなる場面が多い。
忙しい読み手を想定するビジネス文書では、「つまり」で始まる要約文の直後に結論や提言を置くと、読み手が要点を掴みやすい。詳細はビジネスレポートの書き方を参照してほしい。
ビジネス文書では、「結論ファースト」の原則が重視される。「つまり〜」の代わりに、文書の冒頭に「結論:〜」を置くほうが実務的にはより効果的な場合もある。「つまり」は文中や章末で要点を整理する用途に絞り、結論そのものは別途明示するのがよい。ビジネスレポートでは、読み手の時間を最短で結論に導く工夫が求められる。
看護レポート・事例研究での扱い
看護レポートでは、「つまり」を患者情報や看護観察の整理に使う場面がある。ただし、SOAPやアセスメントの中では控えめに使うのが無難である。
SOAPの「A(アセスメント)」でSとOの情報を統合する際に「つまり」を使うと、看護的な判断が明確になる場合がある。ただし多用は避け、必要な場面に絞る。詳細は看護学校のレポートの書き方を参照してほしい。
看護研究や事例研究では、患者の状態変化を統合的に解釈する場面で「つまり」が有効となる。「A氏はSでは〇〇と訴え、Oでは△△の所見が見られた。つまり、□□の看護問題が生じている可能性が高い」といった書き方は、看護的推論のプロセスを明示する上で機能する。ただし、看護記録では推論の根拠を明示することが最重要であり、「つまり」だけで飛躍した結論を導くのは避けたい。
「つまり」の連発を防ぐ構造的アプローチ
結論:「つまり」の連発を防ぐには、類義語との使い分け、要約対象の絞り込み、段落構造の見直しが有効である。
1本のレポート内で「つまり」を何度も使うと、要約の効果が弱まり、単調な印象を与える。連発を防ぐ3つのアプローチを紹介する。
アプローチ1:類義語との使い分け
「つまり」「すなわち」「要するに」「したがって」「以上のことから」を場面に応じて使い分ける。
1本のレポート内で、換言接続詞のバリエーションを2〜3種類使い分けると、単調さが避けられる。ただし、意味の違いを踏まえて選ぶ必要がある。
実務的なコツとして、レポートを書く前に「今回は『つまり』『すなわち』『したがって』の3つを使い分ける」といった方針を決めておくとよい。すべての類義語を使おうとすると、かえって統一感が失われる。3〜4つのバリエーションに絞って計画的に使い分けることで、文章に適度な変化とリズムが生まれる。
アプローチ2:要約対象を絞る
「つまり」を使いすぎる書き手は、要約すべきでない箇所でも要約しようとしていることが多い。要約対象を絞る意識が重要である。
要約は、複数の議論を統合するときや、章の終わりで論点を再確認するときに使う。1つの文ごとに要約する必要はない。「つまり」を使う頻度が多い場合、そもそも要約が不要な場面で使っている可能性を疑う。
「つまり」を使う適切な粒度は、段落〜章のレベルである。1文の直後に「つまり」で要約するのは、多くの場合冗長になる。文単位ではなく段落単位や節単位で「つまり」を使う意識を持つと、使用頻度が自然に落ち着く。書き終わった後に「つまり」の位置を確認し、段落末や節末に置かれているか、それとも文の直後に置かれているかを見直すとよい。
アプローチ3:段落構造で要約を代替
「つまり」で要約する代わりに、段落の最後に結論文を配置する構造で代替できる。
各段落の最後に「以上より、〜と言える」「〜が本節の結論である」といった結論文を置くと、「つまり」を使わなくても要約が伝わる。段落構造そのものが要約の役割を果たす。
この構造化は、パラグラフライティングの基本原則にも合致する。1段落=1トピックの原則で書くと、段落末の結論文が自然にそのトピックの要約となる。「つまり」で無理に要約する必要がなくなり、読み手も段落を追うだけで論点が把握できる。長いレポートほど、この段落構造による要約が有効となる。
「つまり」のNG例と修正例
結論:「つまり」のよくあるNGパターンは、要約になっていない使用、連発、話し言葉的な省略である。修正例を参照して、適切な使い方を身につけたい。
編集部の添削経験から、よく指摘するNG例と修正例を整理する。
NG例1:要約になっていない
「つまり」の後が要約になっていないケースが最も多いNGパターンである。
NG例:「Aは重要である。つまり、Bも同じくらい重要である」→ AとBが独立した情報なら、「つまり」ではなく「加えて」が適切。修正例:「Aは重要である。加えて、Bも同じくらい重要である」。
このNGパターンは、書き手が「つまり」を「話題転換」や「新しい情報の追加」に使ってしまうことから生じる。「つまり」は前の内容の要約・言い換え専用の接続詞であり、新情報の導入には使えない。書き手が「つまり」を使いたくなったとき、直前の内容の要約になっているか、それとも新情報を追加しているのかを一度立ち止まって確認すると、このNGを防げる。
NG例2:「つまり」の連発
1つの段落や隣接する段落で「つまり」を何度も使うと、要約の効果が失われる。
NG例:「つまりAである。つまりBである。つまりCである」→ 修正例:「Aである。すなわちBである。以上より、Cといえる」で類義語との組み合わせで解消する。
「つまり」の連発は、書き手が「要約すれば伝わる」と考えて多用してしまうパターンから生じる。しかし、要約を重ねても内容が明確になるわけではなく、むしろ読み手には「何が最終的な結論なのか」が分からなくなる。3回連続で「つまり」が出てくる場合、実は最初の「つまり」の時点で議論が完成しているケースが多い。以降の要約は削除するか、別の役割の接続詞に置き換える必要がある。
NG例3:要約が長すぎる
「つまり」の後が直前の内容より長くなっている場合、要約になっていない。
NG例:「Aは複雑だ。つまり、Aには〇〇の要素があり、△△の側面があり、□□の背景もあり、××の影響もある」→ 直前より長くなっているため要約になっていない。修正例:内容を整理し直すか、「つまり」を削除する。
このパターンは、書き手が「Aは複雑だ」と書いた後に、その複雑さの具体例を説明したくなって「つまり」でつなげてしまうケースである。しかし、それは要約ではなく展開である。この場合は「つまり」ではなく「具体的には」「たとえば」を使うのが正しい。修正例:「Aは複雑だ。具体的には、Aには〇〇の要素があり、△△の側面もある」。要約と展開は逆方向の操作であることを意識するとよい。
「つまり」の使い方に関するよくある質問(FAQ)
「つまり」の使い方に関して、多くの相談者から寄せられる質問をまとめた。
Q1. 「つまり」はレポートで使えるか?
使える。
「つまり」は書き言葉として認められており、大学レポートや論文でも問題なく使える。ただし、卒論・修論など特に堅い文書では「すなわち」を選ぶほうが無難な場面がある。
Q2. 「つまり」と「すなわち」はどう違うか?
「すなわち」のほうが厳密で堅い。
「すなわち」は同一性を厳密に示す用法で、「AすなわちB」でAとBが同じ内容を指す場合に使う。「つまり」はより中間的で、要約や柔らかい言い換えに広く使える。学術文書では「すなわち」のほうが向く場面が多い。
Q3. 「つまり」と「要するに」はどう違うか?
「要するに」のほうが口語的で、要点を強調する。
「要するに」は複雑な議論を短くまとめる用法で、「結論として」に近いニュアンスがある。ビジネス文書では有効に使えるが、学術文書では控えめに使うのが無難である。「つまり」は中間的で幅広く使える。
Q4. 「つまり」を「したがって」に言い換えてよいか?
用法による。
「つまり」が因果的帰結の用法で使われている場合、「したがって」に言い換えられる。ただし、要約や言い換えの用法では、「したがって」は不適切である。用法を見極めて判断する。
簡単な見分け方として、直前の内容と直後の内容の関係を確認する。「A→B」の関係が「AだからB」(因果)なら「したがって」、「A=B」の関係が「AとはB」(同一)なら「すなわち」、「A→B」の関係が「AをまとめるとB」(要約)なら「要するに」、といった判別ができる。この判別を意識すると、類義語の使い分けが自然にできるようになる。
Q5. 1本のレポートで「つまり」を何回まで使ってよい?
3〜5回程度に留めるのが目安である。
4,000〜6,000字程度のレポートなら、「つまり」の登場は3〜5回程度が適正である。それ以上使うと、要約の効果が弱まり、文章が単調になる。書き終わった後にWordで検索して回数を確認する習慣が有効である。
卒論・修論のような長文(20,000〜80,000字)では、「つまり」の使用は10〜20回程度が目安となる。分量に比例して増えるが、10万字あたり25〜35回程度に収まっていれば適正である。それ以上多いと過剰、それ以下だと要約が不足している可能性がある。
Q6. 段落の冒頭で「つまり」を使ってよいか?
使える。ただし前の段落を要約する場合に限る。
「つまり、〜」で段落を始める場合、前の段落の内容を要約・言い換える機能を果たす必要がある。前の段落と関係のない新情報を始める場合は「つまり」は不適切で、「本節では〜」といった別の書き出しを使う。
段落冒頭で「つまり」を使うのは、書き手にとってやや高度なテクニックである。段落間の要約関係を明示できると、読み手にとって非常に読みやすくなる。一方で、段落間の関係が曖昧なまま「つまり」を使うと、読み手が混乱する。段落間の要約関係を確信できる場合のみ使うのが安全である。
Q7. AIツールに「つまり」の言い換えを提案してもらってよい?
推敲補助としての使用なら問題ない。
言い換え表現の提案や、文章の推敲としてAIを使うことは、多くの大学のガイドラインで許容される。ただし、本文丸ごとの生成は不正行為となる。詳細はレポート代行とAIの関係を参照してほしい。
AIを補助的に使う場合の実務的なコツは、書いた文章を「もっと学術的に」「もっと簡潔に」といった指示で推敲させることである。単に「言い換えて」と依頼するより、目的を明示したほうが的確な提案が得られる。
まとめ|レポートで「つまり」を適切に扱うために
レポートで「つまり」を適切に扱うために最も重要なのは、「つまり」の3つの用法を理解し、類義語との使い分けを意識することである。用法に応じた選択ができるだけで、文章の質が大きく向上する。
「つまり」は書き言葉として問題なく使えるが、多用は避け、「すなわち」「要するに」「したがって」といった類義語と組み合わせて使いこなす柔軟性が求められる。要約・言い換え・因果的帰結の3用法を区別しながら、文書の性格に合わせて選ぶ意識が重要である。
- 「つまり」はレポートで使える書き言葉である
- 「つまり」には要約・言い換え・因果的帰結の3用法がある
- 「すなわち」は堅め、「つまり」は中間、「要するに」はやや柔らかい
- 文書の性格と用法に応じて類義語を使い分ける
- 「つまり」の後は必ず要約か言い換えになる必要がある
- 1本のレポートでの使用は3〜5回程度に留める
- 連発を防ぐには類義語の使い分け・要約対象の絞り込みが有効
より詳細な情報は、レポートの書き方完全ガイド、レポートで『そして』を言い換える、レポートで『まず』を使いこなす、大学レポートの書き方、ビジネスレポートの書き方、看護学校のレポートの書き方もあわせて参照してほしい。
どうしても文章の推敲で時間が足りず、レポート作成で行き詰まった場合、レポートビズのような、レポート添削の実績を持つ業者に相談してみるのも1つの選択肢となる。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは現状の相談から始めるのが安全な道となる。
Voice
レポート代行をご利用いただいたお客様の声
東京福祉大通信の20単位パック、分割納品で完走
社会福祉士養成課程の20単位、一括で依頼しました。
- ご依頼者
- 40代/社会人(東京福祉大学通信)
- 分量
- 20単位
- 納期
- 1ヶ月以降
- 金額
- 132,000円
英語レポート、留学生として本当に助かりました
日本の大学に留学中。英語レポートをネイティブクオリティで対応してもらえました。
- ご依頼者
- 20代/留学生(大学2年生)
- 分量
- 1,500 words
- 納期
- 1週間以内
- 金額
- 13,200円
※ 対応してきた典型的なご利用ケースを基にした参考事例です。
AI不使用 / 全件チェック
生成AIに頼らず、すべて人の手で執筆しています
レポートビズは生成AIによる自動生成を行わず、経験豊富なライターが一件ずつ執筆しています。 納品前には4種類のAI検知ツールと剽窃チェックを全件に実施し、 問題のないものだけをお届けしています。
- GPTZero基本チェック
- User Local国産AI判定
- Isgenクロス検証
- MyDetector最終確認
+ 剽窃(コピペ)チェックも全件実施
※ AI検知ツールの判定は、提出先の環境やツールのバージョンにより変動する場合があります。
Report-Biz
どうしても手が回らないときは
レポートビズは2021年5月の開業から累計6,000件超のご相談に対応してきました。 国立大学出身者・難関私大出身者を中心としたライターが、文系18分野・理系16分野に対応します。 納品物は参考資料・下書きとしてご活用いただくことを前提としたサービスです。
レポート代行の詳細 / 料金表 / お客様の声(50件超)