最終更新日:2026年7月28日
この記事でわかること
- レポートで使ってはいけない言葉の6カテゴリー分類
- NGレベル3段階(絶対NG/場面NG/推奨されない)の区分
- カテゴリー別30以上のNG表現と言い換え早見表
- なぜダメか(減点される理由)の明確化
- 理系・文系・看護・ビジネスレポート別の許容度
- Word置換機能を使ったNG表現の一括チェック方法
- 提出前チェックリスト(7項目)
執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成の依頼に対応してきた編集チームが、日々の添削で頻繁に指摘してきたNG表現について、業界内部の視点で中立的に整理している。
「『思う』『感じる』は使ってはいけないと聞いた」「レポートで避けるべき言葉が知りたい」——このKWで検索する書き手の多くは、レポート特有のNG表現があることを知り、減点を避けたいと考えている。実際、多くの学生が無意識に話し言葉や主観的表現を使ってしまい、書き手の努力に見合わない評価を受けている。
結論から言えば、レポートで使ってはいけない言葉は6つのカテゴリー(話し言葉/主観語/曖昧語/断定回避語/俗語/身内呼称)に整理できる。NGレベルも3段階(絶対NG/場面NG/推奨されない)で区分でき、それぞれに適切な言い換えがある。この体系を知るだけで、書き手の丁寧さが伝わるレポートが書ける。
この記事では、NG表現の6カテゴリー、NGレベル、30以上の具体例と言い換え、なぜダメかの理由、分野別許容度、Word置換活用術、提出前チェックリストまで、業界内部の視点で公平に整理する。
特に6カテゴリー分類とNGレベル3段階の区分は、業界内でも体系化された記事が少ない情報である。書き手の効率的なチェックを支える枠組みとして、実務的にも活用できる内容である。
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レポートで使ってはいけない言葉の6カテゴリー
結論:レポートで避けるべき言葉は6つのカテゴリーに整理できる。「話し言葉」「主観語」「曖昧語」「断定回避語」「俗語」「身内呼称」で、それぞれ避けるべき理由と言い換え方が異なる。
6カテゴリーを体系的に理解することで、書きながらでもNG表現を回避できるようになる。
各カテゴリーには特徴的なパターンがある。書き手のよくある癖もカテゴリーごとに異なる。以下、それぞれを詳しく整理する。
カテゴリー1:話し言葉
日常会話で使う口語的な表現である。書き言葉との区別が最も重要となる。
「すごく」「めっちゃ」「やっぱり」「〜みたい」「〜って」といった表現がこのカテゴリーに該当する。会話では自然でも、レポートでは減点対象となる。
話し言葉は書き手の日常的な言語習慣を反映するため、無意識に混入しやすい。特に若い世代の書き手ほど、話し言葉の混入頻度が高い傾向がある。書き終わった後の推敲で必ずチェックする必要がある。
SNSでのコミュニケーションが日常化した現代では、書き言葉と話し言葉の境界が曖昧になっている。意識的に区別する姿勢が、レポート作成には特に重要となる。
LINEやTwitterで日常的に使う表現が、無意識にレポートにも混入する。書き手が意識してレポート用の表現に切り替える必要がある。
カテゴリー2:主観語
書き手の主観的な感想や感情を示す表現である。レポートは客観的な分析が求められるため、避けるべきである。
「思う」「感じる」「驚いた」「気付いた」といった表現がこのカテゴリーに該当する。「考えられる」「示唆される」といった客観的な推論表現に置き換える。
主観語は書き手の内面的な体験を示す。感想文なら問題ないが、レポートは客観的な分析文であるため、内面表現は排除する必要がある。書き手の内面を伝えるのではなく、事実の分析を伝える意識が重要である。
主観語を排除するだけで、レポートの学術性が明確に上がる。書き手の観察や分析を客観的な言葉で表現する技術を身につけたい。
主観語を客観語に置き換える作業は、書き手の思考の整理にもなる。「なぜそう感じたか」を言語化することで、レポートの分析の深さが増す。
カテゴリー3:曖昧語
意味が曖昧で、書き手の主張が不明確になる表現である。
「いろいろ」「さまざま」「たくさん」「かなり」「結構」といった表現がこのカテゴリーに該当する。具体的な数値や事例に置き換えることで、レポートの信頼性が上がる。
曖昧語は書き手の観察の解像度の低さを示してしまう。「たくさんある」より「120件確認された」のほうが、書き手の観察力と分析力を示せる。書き手の努力を伝えるためにも、曖昧語は具体化する意識が必要である。
ただし、すべての場面で数値化できるとは限らない。事例の具体的な描写や、参照文献の明示など、他の方法で解像度を上げる工夫も有効である。
カテゴリー4:断定回避語
断定を避けて逃げるような表現である。
「だろう」「かもしれない」「ではないだろうか」といった表現がこのカテゴリーに該当する。根拠に基づく推論なら「考えられる」、根拠に基づく断定なら「である」を選ぶ。
断定回避語は、書き手の自信のなさを示してしまう。根拠が十分にある主張は堂々と断定し、推論が必要な場面は明確に推論表現で示すことで、書き手の分析力が伝わる。
特に「〜と思われる」は、二重に主観的な表現になる。「思う」+「〜と受動的に判断される」の組み合わせで、書き手の責任回避的な姿勢を示してしまう。
「〜と思われる」を「〜と考えられる」に置き換えるだけで、レポートの印象は大きく変わる。書き手の分析の姿勢が明確になる。
カテゴリー5:俗語
若者言葉、流行語、業界の内輪言葉などである。
「ヤバい」「ワンチャン」「エモい」といった若者言葉、「バズる」「タイパ」といった流行語がこのカテゴリーに該当する。学術的な標準表現に置き換える。
俗語は書き手の年齢・世代・所属を露呈する。特に世代を超えて読まれる論文や公式文書では、読み手を選ばない標準的な表現を選ぶことが重要となる。
俗語や流行語は寿命が短い場合が多い。10年前の流行語が今読むと違和感を覚えるように、書き手のレポートも将来的に読み手にとって古い印象を与える可能性がある。
カテゴリー6:身内呼称
家族や身近な人物のくだけた呼び方である。
「お母さん」「おじいちゃん」「僕」「自分」といった表現がこのカテゴリーに該当する。それぞれ「母」「祖父」「私」「筆者」といった書き言葉に置き換える。
身内呼称は日常会話で使う親しみを込めた呼び方である。レポートでは客観的な立場を示すため、標準的な書き言葉に統一する必要がある。
特に事例研究レポートで家族について触れる場面では、注意が必要である。「私の母」「私の祖父」のように、書き手の身内であることを明示しつつ、標準表現を使う。
NGレベル3段階(絶対NG/場面NG/推奨されない)
結論:NG表現には3段階のレベルがある。「絶対NG(どんな場面でも使わない)」「場面NG(特定の場面で使わない)」「推奨されない(できれば避けたい)」で、対応の優先順位が異なる。
NGレベルを理解することで、優先すべき修正が見えてくる。
時間が限られている場面では、まず絶対NGレベルを排除し、次に場面NG、最後に推奨されないレベルを検討する順序が有効である。
レベル1:絶対NG
どんな場面でも使ってはいけない表現である。使用すると確実に減点対象となる。
「ヤバい」「めっちゃ」「〜みたい」「やっぱり」「僕」といった話し言葉・俗語の多くが該当する。書き終わった後の最終チェックで必ず排除する。
絶対NGレベルの表現は、指導教員やレポート採点者に「学生の質」を疑わせる原因となる。書き手の努力に見合わない評価を受ける可能性がある。
特に「めっちゃ」「ヤバい」といった表現が1本のレポートに混入すると、書き手の内容分析よりも印象が悪化することがある。学生の努力を無駄にしないためにも、絶対NGレベルの排除は最優先である。
採点者は複数のレポートを比較しながら評価するため、こうした細部の違いが評価差につながる。細部への配慮が、書き手の努力を正当に評価される道を開く。
レベル2:場面NG
特定の場面で使うべきでない表現である。文脈次第で使える場合もある。
「思う」「感じる」は主観語だが、書き手の立場を明示する場面(「筆者は〜と考える」)では使える。分野や文脈で判断が求められる。
場面NGレベルの表現は、使い方によって評価が分かれる。文脈を読む力と、書き手の判断が問われる部分である。
迷った場合は、より安全な言い換えを選ぶのが実務的である。「思う」を「考えられる」に置き換えれば、多くの場面で問題は生じない。
NG表現の判断に確信が持てない場合は、リスクを避ける方向に選ぶのが賢明である。安全な選択が、書き手の評価を守る。
レベル3:推奨されない
できれば避けたい表現である。使っても直ちに減点にはならないが、より上質な表現がある。
「いろいろ」「さまざま」「たくさん」といった曖昧語がこのレベルに該当する。具体的な数値や事例に置き換えることで、書き手の観察力を示せる。
推奨されないレベルの表現は、書き手の丁寧さの度合いに直結する。上位評価を目指す書き手は、これらの表現も可能な限り置き換える意識を持つとよい。
「いろいろ」「たくさん」といった曖昧語は、書き手の観察の解像度を示す指標となる。細部への配慮が、書き手の熟練度として伝わる。上位評価を目指す姿勢が、書き手の成長を後押しする。
話し言葉のNG表現と言い換え早見表
結論:話し言葉のNG表現は、代表的なものだけで10種類以上ある。それぞれ書き言葉的な表現に置き換える必要がある。
頻出する話し言葉のNG表現と、その言い換えを早見表で整理する。
この表は、書き終わった後の推敲で最初に参照する内容である。10種類のNG表現を頭に入れておくだけで、レポートの印象が大きく変わる。
| NG表現 | 言い換え |
|---|---|
| すごく | 非常に、極めて、著しく |
| めっちゃ | 非常に、著しく |
| やっぱり | やはり、結局 |
| 〜みたい | 〜のような、〜と類似する |
| 〜って | 〜という、〜と |
| 〜じゃない | 〜ではない |
| ちゃんと | 適切に、十分に |
| いっぱい | 多数の、多くの |
| だんだん | 徐々に、次第に |
| ちょっと | やや、多少 |
これらは無意識に使いがちな表現である。書き終わった後の推敲で必ず置き換えたい。
特に「すごく」「ちょっと」「だんだん」の3語は、意識せずに書いていると頻繁に混入する。書き終わった後の推敲でまずこの3語をチェックする習慣を持つとよい。
Wordの検索機能でこの3語を検索するだけで、多くの話し言葉が発見できる。数分の作業で書き言葉に統一できる。
主観語のNG表現と言い換え早見表
結論:主観語のNG表現は、書き手の感想や感情を示すため、レポートには不向きである。客観的な推論表現に置き換えることが重要となる。
頻出する主観語のNG表現と、その言い換えを早見表で整理する。
主観語の言い換えは、書き手の姿勢の変化を伴う。「私が感じたこと」から「客観的な分析」へと視点を切り替える意識が必要である。
| NG表現 | 言い換え |
|---|---|
| 思う | 考えられる、判断される |
| 感じる | 示唆される、推察される |
| 驚いた | 特筆すべきである、注目に値する |
| 気付いた | 確認された、明らかとなった |
| 面白い | 興味深い、注目すべき |
| すごい | 顕著な、特筆すべき |
| 楽しい | 意義深い、有意義である |
詳細は「驚いた」の言い換え、「考えられる」の言い換えを参照してほしい。
主観語の置き換えは、書き手の姿勢の変化を伴う。「私が感じたこと」から「事実の分析」へと視点を切り替える意識が、レポートの質を上げるカギとなる。
この視点切り替えは、レポートを書き続けることで身につく。1本目より2本目、2本目より3本目と、書き手の技術が少しずつ向上していく。
曖昧語のNG表現と言い換え早見表
結論:曖昧語のNG表現は、書き手の主張を不明確にする。具体的な数値や事例、または明確な形容詞に置き換えることで、レポートの信頼性が上がる。
頻出する曖昧語のNG表現と、その言い換えを早見表で整理する。
曖昧語は書き手の観察の解像度を示す指標でもある。可能な限り具体的な数値や事例に置き換えることで、書き手の分析力が伝わる。
| NG表現 | 言い換え |
|---|---|
| いろいろ | 複数の、多様な(具体例を伴わせる) |
| さまざま | 複数の、多様な(具体例を伴わせる) |
| たくさん | 多数の、100件以上(具体数) |
| かなり | 著しく、明らかに |
| 結構 | 相当程度、明らかに |
| ある程度 | 一定の、限定的な |
| 多少 | わずかに、若干 |
曖昧語は「読み手に伝わる情報の解像度」を下げる。可能な限り具体的な情報に置き換えたい。
「たくさん」を「120件」に置き換えるためには、書き手が実際に数を数える必要がある。この作業を通じて、書き手自身の理解も深まる。
曖昧語の具体化は、レポート作成の質と書き手の学習の両方に寄与する。時間はかかるが、確実な効果がある作業である。
断定回避語・俗語・身内呼称のNG表現
結論:断定回避語、俗語、身内呼称も、それぞれ書き言葉的な表現に置き換える必要がある。特に俗語は、書き手の世代や業界を露呈するため、注意が必要である。
残りの3カテゴリーの言い換えを整理する。
これら3カテゴリーも、書き手が意識せずに使ってしまう場合が多い。書き終わった後の推敲で必ずチェックする。
断定回避語の言い換え
「だろう」「かもしれない」といった断定回避語は、根拠に応じて「考えられる」「である」に置き換える。
| NG表現 | 言い換え |
|---|---|
| だろう | と考えられる、と言える |
| かもしれない | 可能性がある、示唆される |
| ではないだろうか | と考えられる、と推察される |
| と思われる | と考えられる、と示唆される |
俗語の言い換え
若者言葉や流行語は、書き手の年齢・世代を露呈するため、必ず標準的な表現に置き換える。
| NG表現 | 言い換え |
|---|---|
| ヤバい | 深刻な、危機的な、極めて |
| エモい | 感情に訴える、情感豊かな |
| バズる | 急速に拡散する、話題となる |
| タイパ | 時間効率、時間対効果 |
| コスパ | 費用対効果 |
身内呼称の言い換え
家族や自分の呼び方は、書き言葉的な標準表現に統一する。
| NG表現 | 言い換え |
|---|---|
| お母さん | 母 |
| お父さん | 父 |
| おじいちゃん | 祖父 |
| おばあちゃん | 祖母 |
| 僕/俺 | 私、筆者 |
| 自分 | 私、筆者 |
分野別の許容度(理系/文系/看護/ビジネス)
結論:NG表現の許容度は分野によって微妙に異なる。理系は最も厳格、文系はやや柔軟、看護は事例の記述に配慮が必要、ビジネスは提案の説得力が優先される。
分野ごとの特徴を整理する。
分野の慣例を踏まえた上で、書き手の判断を発揮する姿勢が求められる。特に卒論・修論では指導教員の意向にも配慮したい。
理系レポートでの許容度
理系分野では、NG表現に対する許容度が最も低い。
簡潔で客観的な表現が求められるため、主観語や曖昧語は特に厳しく排除される。「思う」「感じる」といった主観語は絶対に避ける。詳細は大学レポートの書き方を参照してほしい。
理系の学術論文では、書き手の主観を完全に排除した記述が求められる。実験結果の記述や考察も、客観的な事実と論理に基づく分析でなければならない。
物理学、化学、工学などでは、書き手の主観が入り込む余地が本来ない。理系の指導教員は、こうした表現の混入に特に敏感である。
文系レポートでの許容度
文系分野では、やや柔軟な許容度がある。
書き手の立場を明示する場面では「私は〜と考える」といった主観語も使える。ただし話し言葉や俗語は避ける。分野の慣例に従うのが安全である。
文系分野では、書き手の解釈や論点の独自性が評価される。そのため、書き手の立場を明示する主観語は、適切に使えばプラス評価となる。
ただし文系でも、話し言葉や俗語は避ける。学術的な標準表現を守ることが基本である。
看護レポートでの許容度
看護レポートでは、事例研究の場面で慎重な使い分けが求められる。
患者の反応を記述する場面では「〜のように感じられた」といった表現が使われることもある。ただし基本は客観的な記述である。詳細は看護学校のレポートの書き方を参照してほしい。
看護レポートでは、患者の主観的な体験を記述する場面がある。この場合、「患者は〜と述べた」「〜のような表情を示した」といった客観的な観察の形で記述する。
患者の主観と書き手の主観を明確に区別する意識が重要となる。書き手の観察を通じて患者の主観を伝える形式が、看護研究の基本である。
ビジネスレポートでの許容度
ビジネスレポートでは、提案の説得力が優先される。
「コスパ」「タイパ」といった俗語は、業界内でも通用する場合があるため、読み手の想定に応じて判断する。ただし公式な報告書では標準表現に置き換える。詳細はビジネスレポートの書き方を参照してほしい。
MBA論文でも同様である。俗語や流行語は、10年後読んでも通用する標準表現に置き換えることで、レポートの陳腐化を防げる。
特に卒論や修論は、書き手のキャリアの中で長く参照される可能性がある。10年後読んでも古びない表現を選ぶ姿勢が重要である。
Word置換機能を使ったNG表現の一括チェック方法
結論:Wordの「検索と置換」機能を使うと、NG表現を効率的にチェック・修正できる。頻出のNG表現をリスト化しておき、書き終わった後に一括で確認するのが実務的である。
Wordの置換機能の使い方を整理する。
Wordの機能を活用することで、NG表現のチェックが効率化される。5〜10分の作業でレポート全体の質が上がる。
検索機能でNG表現を発見
「Ctrl+F」で検索ダイアログを開き、頻出NG表現を順番に検索する。
「思う」「感じる」「すごく」「めっちゃ」「やっぱり」「だろう」の6語を検索するだけで、多くのNG表現が発見できる。5〜10分の作業でレポート全体が整う。
これらの6語は、レポートで最も頻出するNG表現である。書き手が意識せずに書いていると、必ず混入している場合が多い。書き終わった後の推敲でまずこの6語を検索する習慣を持つとよい。
検索結果の件数を確認するだけで、書き手のNG表現の傾向がわかる。件数が多いカテゴリーを優先的に修正するのが実務的である。
件数が5件以上あるカテゴリーは、書き手の癖として認識する必要がある。次回以降のレポートでも同じ癖が出やすいため、意識的に排除する習慣を持つとよい。
置換機能で一括修正
「Ctrl+H」で置換ダイアログを開き、NG表現を一括で言い換えに変換する。
ただし文脈によって置き換える言葉が変わる場合があるため、「すべて置換」ではなく「次を検索」で1つずつ確認しながら置換するほうが安全である。
特に「思う」を「考えられる」に一括置換すると、「思うに」といった副詞的用法まで置換されてしまう可能性がある。文脈を確認しながら1つずつ置換する作業が確実である。
また、引用文の中の「思う」まで置換されてしまうと、剽窃やデータ改ざんと受け取られる可能性もある。「次を検索」で1つずつ確認する作業が必須である。
引用文の改変は学術的に重大なミスとなる。書き手の意図せぬ改変を防ぐためにも、慎重な作業が求められる。
NG表現リストを自分で作る
過去のレポートで指摘されたNG表現を、自分のリストとして蓄積する。
書き手には固有の「使いがちな癖」がある。指導教員やレポート採点者から指摘された表現をリスト化し、書き終わった後にそのリストで検索する習慣を持つとよい。
過去のレポートを見返して、自分がどんな表現を多用しているかチェックするのも有効である。書き手の癖を客観的に把握することで、次回以降のレポートで改善できる。
指導教員に相談して、自分の癖をフィードバックしてもらうのも有効な手段である。第三者の視点から見ることで、自分では気付けない癖が発見できる。
提出前チェックリスト(7項目)
結論:レポート提出前には7項目のNG表現チェックを実施したい。この7項目を順番に確認するだけで、多くのNG表現を排除できる。
書き終わった後に実施すべきチェック項目を整理する。
チェックリストを使う習慣を持つことで、無意識のNG表現を体系的に排除できる。
チェック項目一覧
7項目のチェックリストを紹介する。書き終わった後に順番に確認する。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 1. 話し言葉 | 「すごく」「めっちゃ」「やっぱり」を検索 |
| 2. 主観語 | 「思う」「感じる」「気付いた」を検索 |
| 3. 曖昧語 | 「いろいろ」「たくさん」を検索 |
| 4. 断定回避語 | 「だろう」「かもしれない」を検索 |
| 5. 俗語 | 「ヤバい」「エモい」「バズる」を検索 |
| 6. 身内呼称 | 「お母さん」「僕」「自分」を検索 |
| 7. 一人称 | 「私」で統一されているか確認 |
詳細な語尾チェックについてはレポートの語尾も参照してほしい。
NG表現に関するよくある質問(FAQ)
NG表現の使い分けに関して、多くの相談者から寄せられる質問をまとめた。
特に「思う」の使用可否や、一人称の選び方に関する質問が多い。
Q1. 「思う」は絶対に使ってはいけない?
基本的には避けるべきである。
「思う」は主観語で、レポートには不適切である。「考えられる」「判断される」といった客観的な推論表現に置き換える。ただし書き手の立場を明示する「私は〜と考える」の形式は使える場合がある。
特に文系分野では、書き手の解釈を明示する場面で「私は〜と考える」の形式が有効である。ただし多用は避け、要所で使うのが原則である。
1本のレポートで「私は〜と考える」の形式は2〜3回に留めるのが理想的である。
Q2. 「〜と考えられる」も使ってはいけない?
使ってよい。
「〜と考えられる」は客観的な推論表現で、レポートで頻繁に使われる。ただし多用は避け、「示唆される」「推察される」といった類義語と使い分けたい。詳細は「考えられる」の言い換えを参照してほしい。
「〜と考えられる」を1本のレポートで10回以上使うと、単調な印象になる。5〜6回に留めるのが理想的である。
「示唆される」「推察される」「窺える」といった類義語との使い分けで、単調さを回避できる。
Q3. 一人称は「私」でよいか?
「私」または「筆者」が標準である。
「僕」「俺」「自分」はNGである。「私」または「筆者」で統一する。1本のレポート内でどちらか一方に決める。
「私」は柔らかい印象、「筆者」は堅い印象を与える。分野やレポートの性格に応じて選ぶとよい。
卒論・修論では「筆者」が主流である。学部レベルのレポートでは「私」も許容される場面が多い。
Q4. 「たくさん」を「多くの」に置き換えても曖昧では?
可能なら具体的な数値に置き換えるのが理想である。
「たくさん」→「多くの」でも書き言葉的にはなるが、「100件以上の」「約200名の」といった具体的な数値のほうが情報の解像度が高い。
具体的な数値を提示するためには、書き手が実際にデータを確認する必要がある。この作業を通じて、レポートの信頼性と書き手の理解が同時に上がる。
数値の確認作業は、レポート作成の重要な一部である。書き手の分析力を鍛える機会でもある。
Q5. 引用文の中のNG表現はどうすればよい?
そのまま引用する。
引用文は原文をそのまま使うのが原則である。NG表現が含まれていても、書き手の判断で書き換えてはいけない。ただし引用を書き手の地の文と区別する必要がある。
引用文はかぎ括弧「」で囲む、または引用ブロックとして区別する。書き手の地の文と混在すると、剽窃と受け取られる可能性もあるため、明確な区別が重要である。
引用の書き方については、大学のガイドラインに詳しい規定がある場合が多い。書き始める前に確認しておくとよい。
Q6. 「コスパ」はビジネスレポートで使える?
公式な報告書では避ける。
ビジネスの内輪では通じるが、公式な報告書では「費用対効果」に置き換える。読み手が経営陣や外部関係者の場合は、標準表現を選ぶ。
特に取締役会向けの資料や外部提出用の報告書では、俗語の使用は書き手の判断力を疑われる原因となる。
ビジネス文書では、読み手の想定に応じた表現選択が重要である。内部向けの資料では多少の俗語も許容されるが、公式文書では避けるべきである。
Q7. AIツールにNG表現の検出を頼んでよい?
推敲補助としては問題ない。
「このレポートで話し言葉や主観語をチェックして」と指示すれば、AIがNG表現を検出してくれる。ただしAIの検出漏れもあるため、書き手による最終確認は必須である。詳細はレポート代行とAIの関係を参照してほしい。
AIは表面的なNG表現は発見できるが、文脈上の適切さまでは判断できない場合がある。書き手が最終的な判断を行う必要がある。
特に文脈依存の表現(「思う」を客観的な意味で使っている場合など)は、AIでも判定が難しい。書き手による確認は必須である。
まとめ|NG表現を排除して質の高いレポートを書くために
NG表現を排除して質の高いレポートを書くために最も重要なのは、6カテゴリー(話し言葉/主観語/曖昧語/断定回避語/俗語/身内呼称)の分類を理解し、書き終わった後の推敲で必ずチェックすることである。特にWordの検索機能を活用した一括チェックは、5〜10分の作業でレポートの質を大きく上げる。
1本のレポートで完璧を目指す必要はない。書き終わった後の推敲を毎回丁寧に行うことで、徐々にNG表現の混入頻度が下がっていく。学生時代の作文の癖を抜くには、複数のレポートを通じた地道な努力が必要である。
NG表現の推敲は、書き手の学術的な成長のプロセスの一部である。1本のレポートを書くたびに、書き手の表現力が少しずつ磨かれていく。継続することで、書き手の質が確実に向上する。
NG表現は書き手が意識せずに使ってしまう場合が多い。日常会話や学生時代の作文の癖から抜け出すには、書き終わった後の推敲を習慣化する必要がある。1本のレポートで完璧を目指すのではなく、繰り返し推敲する中で徐々に癖を修正していく姿勢が有効である。
細部への配慮が、書き手の丁寧さを示す。指導教員や査読者は、こうしたNG表現の有無を見て書き手の学術的な素養を判断することがある。細かい部分だが、書き手の評価に直結する要素である。
- NG表現は6カテゴリー(話し言葉/主観語/曖昧語/断定回避語/俗語/身内呼称)に整理できる
- NGレベルは3段階(絶対NG/場面NG/推奨されない)に区分できる
- 話し言葉「すごく」「めっちゃ」は書き言葉「非常に」「著しく」に置き換える
- 主観語「思う」「感じる」は「考えられる」「示唆される」に置き換える
- 曖昧語は具体的な数値や事例に置き換えるのが理想
- Word置換機能でNG表現を効率的にチェックできる
- 分野(理系/文系/看護/ビジネス)によって許容度が異なる
より詳細な情報は、レポートの書き方完全ガイド、レポートの語尾、「驚いた」の言い換え、「考えられる」の言い換え、「むしろ」の使いこなし、大学レポートの書き方、看護学校のレポートの書き方もあわせて参照してほしい。
どうしてもNG表現の推敲で時間が足りず、レポート作成で行き詰まった場合、レポートビズのような、レポート添削の実績を持つ業者に相談してみるのも1つの選択肢となる。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは現状の相談から始めるのが安全な道となる。
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