ESボランティアの書き方|良い人回避と業務接続の実務

最終更新日:2026年8月19日

この記事でわかること

  • 企業がESボランティアで見ている3つのポイント
  • 「良い人アピール」の危険性と回避策
  • 添削者が見る「落選するボランティア」の5パターン
  • ボランティア活動別の選び方判断基準
  • 合格するボランティアの5ステップ構成
  • 単発ボランティアでも評価される魅せ方
  • 「無償の動機」を業務接続する変換テクニック
  • カウンター質問(なぜ有償の仕事?)への対策
  • 文字数別テンプレート(200字/400字)
  • 面接での深掘り想定

執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超の作成・添削依頼に対応してきた編集チームが、ESボランティアの書き方を体系的に整理している。良い人アピールの回避・活動別選び方・単発ボランティアの魅せ方・無償の動機の業務接続まで、就活メディアが踏み込まない実務ガイドとして構築した。

「ボランティア経験は書く価値があるか」「良い人アピールに見えないか心配」「短期の参加でも書ける?」——このキーワードで検索する就活生の悩みは、ボランティア特有の「無償性・善意性」がビジネスとどう接続するかの判断にある。

結論から言えば、企業がESボランティアで見ているのは「①主体性、②課題解決の思考プロセス、③社会性と価値観」の3点である。「良い人アピール」「無償の尊さ」を強調するのは逆効果で、ビジネスとの接続が薄まる。落選5パターン(良い人アピール・無償強調・事実列挙・受動的参加・業務接続なし)を避け、「動機→役割→行動→学び→活かし方」の5ステップで書けば通過ラインに乗る。単発ボランティアでも、事前準備と学びの深さで評価される。「なぜ有償の仕事を選ぶのか」というカウンター質問への準備も必須である。

本記事では、良い人アピールの回避・落選5パターン・活動別選び方・5ステップ構成・単発ボランティアの魅せ方・無償動機の業務接続・カウンター質問対策・文字数別テンプレ・面接接続まで実務的に整理する。ガクチカ全般は「ESガクチカの書き方」もあわせて参照してほしい。

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企業がESボランティアで見ている3つのポイント

結論:企業がボランティアを聞く目的は「①主体性、②課題解決の思考プロセス、③社会性と価値観」の3点である。ボランティア活動の内容や規模は評価軸ではない。「無償で自ら動く」ボランティア特有の性質から、主体性と価値観を読み取ろうとしている。

3つのポイントを整理する。

ポイント①:主体性

ボランティアは無償で報酬がないため、自分の意志で参加するしかない。だから「主体的に動ける人か」の判定材料になる。レッキーも「主体性と行動力:誰かに指示されたからではなく、自ら課題を見つけ、解決のために足を動かせる人物かどうか」と示している。

「授業の一環で参加した」「友人に誘われて始めた」だけで終わると、主体性の証明にならない。参加後に自分から動き出したエピソードを必ず盛り込みたい。

ポイント②:課題解決の思考プロセス

ボランティア現場では、人員不足・予算制約・関係者調整等の課題が頻発する。その課題にどう対応したかから、課題解決の思考プロセスを判定される。

「現在の作業ペースでは復旧が遅れると判断し、SNSで協力を呼びかけた」等、課題認識→仮説→行動→結果の流れが書けると、業務での問題解決力を推定できる材料になる。

ポイント③:社会性と価値観

「何のためにボランティアに参加したか」の動機から、その人の価値観と社会観が読み取れる。企業が社会貢献を掲げる場合、価値観の一致は志望動機の一貫性にもつながる。

ただし、価値観の強調が過剰になると「良い人アピール」に転じる。バランスが重要である。

「良い人アピール」の危険性と回避策

結論:ボランティアESで最も避けたいのは「良い人アピール」に見えることである。無償の尊さ・社会貢献の意義を強調しすぎると、ビジネスとの接続が薄まり評価が下がる。「無償だからこそ得られた学び」に軸を移し、業務転用可能な能力の証明に切り替えるのが回避策である。

良い人アピールの危険性と回避策を整理する。

良い人アピールが評価されない理由

キミスカ就活研究室も「基本的にボランティアは無償です。企業活動は利益を出すことが求められるので、『無償』や『人のため』を強調するのは得策ではありません」と示している。企業は利益を追求する組織であり、無償性の強調はビジネス感覚の欠如と受け取られる可能性がある。

「人の役に立って嬉しかった」「無償で人を助けることが尊い」といった感情表現で終わると、ビジネスセンスの疑問を生む。

回避策:能力証明への軸の移動

「良い人」ではなく「能力を発揮した人」として書く。「ボランティアで人助けをした」ではなく「ボランティアで課題解決力・行動力・調整力を発揮した」と、能力ベースの表現に変換する。

感情表現は最小限に抑え、行動と結果を中心に書く。1文だけ感情を入れると人柄が伝わるが、それ以上は避ける。

「思いやり系」職種は例外

医療・介護・教育・保育等、思いやりが業務に直結する職種では、良い人アピールも許容される。ただしその場合も「思いやり」を能力として証明する必要がある。「利用者の話を親身に聞き、信頼関係を構築した」等、行動として示す。

これらの職種以外では、思いやり・優しさの強調は控えめにする。

添削者が見る「落選するボランティア」5パターン

結論:添削の現場で見る落選パターンは「①良い人アピール、②無償の強調、③事実列挙のみ、④受動的参加の露呈、⑤業務接続なし」の5つに集約される。1つでも該当すると通過率が下がる。

5パターンを解剖する。

パターン①②:良い人アピール・無償強調

「人の役に立てて嬉しかった」「無償で活動する尊さを学んだ」——感情表現と無償強調で終わるパターン。前述の通り、ビジネス感覚の欠如を疑われる。

回避には、能力ベースの表現への変換が必要である。

パターン③:事実列挙のみ

「〇〇のボランティアに△回参加した」「□□の活動をした」といった事実の列挙で終わるパターン。ボランティアの回数や内容だけでは、能力の証明にならない。行動プロセスと学びが必要である。

事実の後に必ず「どう考え・どう動き・何を学んだか」を書く。事実は前提、能力証明が本題である。

パターン④⑤:受動的参加・業務接続なし

受動的参加は「授業の一環で」「友人に誘われて」「大学のプログラムで」といった、受動的なきっかけで終わるパターン。主体性の証明にならない。参加後に自分から動き出したエピソードで補う必要がある。

業務接続なしは、ボランティアで得た学びが業務にどうつながるかを書かないケース。「〇〇の経験を貴社の△△業務で□□の形で活かしたい」の1文を必ず入れる。

ボランティア活動別の選び方判断基準

結論:ボランティア活動別の選び方は「①主体性が書きやすい、②課題解決プロセスが語れる、③志望業界との相性が良い」の3判断基準で決める。複数のボランティア経験がある場合、この3基準で最も強いものを選ぶ。

選び方の3基準を整理する。

基準①②:主体性・課題解決プロセス

主体性が書きやすいボランティアは、災害支援・地域イベント運営・NPO長期活動等、自分から動いた場面が多い活動である。逆に、大学のプログラム参加型や単発の献血は、主体性の証明が難しい。

課題解決プロセスが語れるのは、運営側に回ったボランティアや、現場で問題が発生したボランティアである。「人員不足を解消した」「予算制約を工夫で乗り越えた」等のエピソードが理想である。

基準③:志望業界との相性

教育系ボランティアは教育業界、災害支援は建設・インフラ・行政、医療系は医療・介護業界と、活動と業界の相性は強い。相性が良ければ業務適性の直接証明になる。

相性が悪い場合(例:金融志望で環境ボランティア)は、活動で得た汎用能力(調整力・課題解決力等)を強調して業界と接続する。

避けるべき活動

受動的な単発活動(強制参加の街の清掃・献血等)は、主体性の証明が難しく、ボランティアとしては弱い。他に強い題材があれば、そちらを優先する。

ただし、他に題材がない場合は単発でも書ける(後述の「単発ボランティアの魅せ方」参照)。

合格するボランティアの5ステップ構成

結論:合格するボランティアは「①動機、②活動概要と役割、③具体的な行動、④学び・スキル、⑤志望企業での活用」の5ステップで構成する。この順で書くと、企業が求める3ポイントが自然に伝わる。

5ステップを整理する。

ステップ①②:動機と活動概要

ステップ①(動機):「なぜそのボランティアに参加したか」を書く。「中学生のときテレビで熊本地震の報道を見たことがきっかけ」等、具体的なきっかけを示す。「なんとなく」「誘われて」は避ける。

ステップ②(活動概要と役割):「〇〇のボランティアで△△の役割を務めた」と、活動内容と自分の位置づけを書く。誰にでも分かる言葉で書き、専門用語は避ける。

ステップ③:具体的な行動

ステップ③は5ステップの中心である。ぶつかった課題と、自分がどう考え・どう動いたかを描写する。全体の40〜50%の文字数を割く。

「〇〇の課題に気づき、△△の仮説を立て、□□を実行した。結果〇〇の成果を得た」の思考と行動の連鎖を書く。数字で示せる成果は積極的に数字化する。

ステップ④⑤:学びと活用

ステップ④(学び・スキル):活動を通じて得た能力を書く。「課題発見力」「調整力」「行動力」等、業務に転用可能な能力を示す。感情表現は最小限に。

ステップ⑤(活用):「〇〇の経験を貴社の△△業務で□□の形で活かしたい」と、志望企業の業務名を入れて未来接続で締める。

単発ボランティアでも評価される魅せ方

結論:単発(1回きり)のボランティアでも、書き方次第で評価される。「①事前準備の深さ、②役割の明確化、③学びの具体性」の3ポイントで単発の弱さを補える。継続期間の短さは、密度で補完する発想が重要である。

単発ボランティアの魅せ方を整理する。

事前準備の深さ

Digmeeも「単発のボランティアでも、事前の計画や準備を通じて得た学びを具体的に示すことで、効果的にアピールすることが可能」と示している。「参加前に〇〇を学び、△△を準備した」等、事前準備を書けば継続の弱さを補える。

事前準備の期間と内容(調べた資料・作成した計画・練習した内容等)を具体化する。

役割の明確化

「参加した」ではなく「〇〇の役割を担った」と、自分の位置づけを明確に。「単なる一員」ではなく「特定の役割を持って動いた人」として提示する。

1日だけの参加でも、その中での役割・工夫は必ずあるはずである。行動を細かく思い出して言語化する。

学びの具体性

「多くのことを学んだ」ではなく、「〇〇の重要性を痛感し、△△の視点を得た」と、具体的な学びを示す。短期間でも深い気づきがあれば、期間の短さは問題にならない。

ただし、1回の参加で得た学びを誇張しないよう注意する。等身大の学びを丁寧に書く方が誠実に伝わる。

「無償の動機」を業務接続する変換テクニック

結論:ボランティアの「無償の動機」を業務接続するには「①能力ベース変換、②社会課題視点変換、③再現性視点変換」の3テクニックがある。無償性を否定するのではなく、無償だからこそ発揮された能力・視点を業務に転用する形で書く。

3変換テクニックを整理する。

能力ベース変換

「人助けをした」→「課題解決力を発揮した」、「無償で貢献した」→「自発的な行動力を発揮した」、「協力した」→「調整力と協働力を身につけた」等、無償の動機を能力の証明に変換する。

能力ベースに変換すれば、そのまま業務に転用できる形になる。

社会課題視点変換

ボランティアで直面した社会課題を、企業の事業領域と接続する。「災害支援で地域復興の重要性を実感し、貴社のインフラ事業で長期的な地域貢献に関わりたい」等、社会課題への理解を志望動機と結ぶ。

企業が社会貢献を掲げている場合、この変換は非常に有効である。

再現性視点変換

「ボランティアで発揮した〇〇を、同じ姿勢で仕事にも活かせる」と、能力の再現性を示す変換。無償の場面で発揮できた能力は、有償の業務でも発揮できる論理である。

「無償で自ら動けた自分は、有償の仕事ではさらに責任感を持って動ける」等の展開が有効である。

カウンター質問(なぜ有償の仕事?)への対策

結論:ボランティア経験を強くアピールすると、面接で「なぜNPO等ではなく、有償の企業を志望するのか?」のカウンター質問が来る可能性がある。ES提出前に、この質問への回答を準備しておく必要がある。「ボランティアと企業活動の相補性」を軸に答えるのが理想である。

カウンター質問への対策を整理する。

質問の意図を理解

この質問の意図は「本当に企業で働きたいか」の確認である。「ボランティアが好きなら、NPOに就職すればいい」という論理で試される。ここで動揺せず、明確な回答を用意する。

キミスカ就活研究室も「カウンター質問への対策も忘れないようにするのが肝心」と警告している。準備なしで臨むのは危険である。

回答の3パターン

パターン①(スケールの違い):「ボランティアは地域単位だが、企業活動は全国・世界規模で持続的な貢献が可能」。企業の規模とリソースを活かした社会貢献を志望する形。

パターン②(持続性の違い):「ボランティアは資金源の制約があるが、企業は利益から持続的に社会貢献できる」。事業性と社会性の両立を志望する形。

パターン③:能力発揮の違い

パターン③(能力発揮の違い):「ボランティアは限定的な役割だが、企業では専門性と組織力を活かして深い貢献ができる」。プロフェッショナルとしての貢献意欲を示す形。

3パターンから自分の志望動機と一貫する回答を選ぶ。ES提出前に必ず1つは用意しておきたい。

文字数別テンプレート(200字/400字)

結論:ボランティアESの文字数別テンプレは「200字:5ステップ凝縮、400字:5ステップ全展開」の2パターン。文字数に応じて行動部分の詳細度を調整する。

2パターンのテンプレを示す。

200字テンプレ

200字例:「中学時代のテレビ報道をきっかけに、大学で災害支援ボランティアに参加した(35字)。土砂の掃き出しや倒木の片付けなど30日間の活動で、人手不足に直面した際にSNSで協力を呼びかけ、15名の追加協力者を確保し作業効率を40%向上させた(90字)。課題を自ら発見し周囲を巻き込む力を身につけた(30字)。貴社の営業職で地域課題の発見と解決に活かしたい(40字)」(195字)。

200字では動機・行動・学び・活用の4要素を最短で入れる。役割の詳細説明は省略。

400字テンプレ

400字は5ステップを全展開する。配分の目安は「動機60字・活動概要と役割60字・具体的な行動160字・学び60字・活用60字」。行動部分に160字を割き、思考プロセスと具体的な行動を詳細に描写する。

400字はボランティア設問の標準サイズで、5ステップが最も書きやすい文字数である。

数字を積極的に使う

ボランティアESでは数字の使用が特に重要。「参加日数」「関わった人数」「呼びかけた人数」「達成した成果」等、数字で示せるものは全て数字化する。数字は成果の客観性を担保する。

数字がない場合は、時間軸(「〇ヶ月」「毎週」等)や規模(「〇名の高齢者」「△件の家庭」等)で代替する。

面接での深掘り想定

結論:ESに書いたボランティアは面接で必ず深掘りされる。「動機の背景」「困難と対処」「カウンター質問(なぜ企業か)」の3方向で質問される。ES時点で準備しておく必要がある。

面接接続の3ポイントを整理する。

動機の背景

「なぜそのボランティアに参加しようと思ったか」を深く聞かれる。ESに書いた動機の背景にある経験や価値観を語れる状態を作る。「中学時代の〇〇の経験があり、その時から△△への関心があった」等、深い動機を用意する。

動機が浅いと、面接での深掘りで信頼を失う。

困難と対処

「活動中に最も困難だったことは?」「予想外の事態はあったか?」を聞かれる。困難と対処のセットを1〜2個は用意しておきたい。

ボランティア現場では必ず困難が発生する。それをどう乗り越えたかが、業務での問題解決力の証明になる。

カウンター質問への応答

「なぜNPOではなく企業を選ぶのか」のカウンター質問への応答準備は必須である。前述の3パターン(スケール/持続性/能力発揮)から自分の志望動機と一貫する回答を用意する。

この質問への応答が、志望動機との一貫性の証明にもなる。

ボランティア活動別の書き方例

結論:ボランティア活動には代表的な5種類(災害支援・地域活動・教育支援・環境保護・国際交流)があり、それぞれ書き方の勘所が異なる。自分の活動に近い型を参考にすると、5ステップ構成が組みやすい。

5種類の活動別の書き方を整理する。

災害支援・地域活動

災害支援では「復旧作業の物理的な貢献+人手不足等の課題解決」の組み合わせが書きやすい。「土砂の掃き出しや倒木片付けの物理作業に加え、人手不足時にSNSで協力者を募集」等、身体的貢献と頭脳的貢献の両面を示す。

地域活動(祭り運営・清掃活動等)では「役割の明確化+関係者調整」が書きやすい。「テント設営の力仕事と、広告デザインの企画両方を担当」等、幅の広さを示す。

教育支援・環境保護

教育支援(学習指導・子ども食堂等)では「指導方法の工夫+受益者の変化」が書きやすい。「子どものレベルに応じた教え方でやる気を引き出し、全員がプログラムを完成できた」等、指導成果を示す。

環境保護(清掃活動・自然保全等)では「継続的な取り組み+意識啓発」が書きやすい。「毎月の清掃活動を1年継続、参加者を10名から30名に拡大」等、量的成果を数字化する。

国際交流

国際交流(留学生支援・海外ボランティア等)では「異文化理解+言語能力活用」が書きやすい。「留学生のオリエンテーションで、英語での案内と文化的な配慮の両立を意識」等、多面的な取り組みを示す。

国際系ボランティアは、グローバル志向の企業(商社・メーカーの海外部門等)との相性が良い。

ボランティアESの書き方でよくある失敗

結論:ボランティアESの書き方でよく見る失敗には「①感想文になる、②専門用語の乱用、③自慢話に見える、④他の応募者と差別化できない、⑤面接準備不足」の5パターンがある。それぞれに対処法がある。

5つの失敗と対処法を整理する。

失敗①②:感想文・専門用語乱用

感想文パターンは「〇〇を経験できて良かった」「△△の大切さを実感した」等、感想と気づきで終わるケース。感想は最小限に、行動と成果を中心に書く。

専門用語の乱用は、NPO名や活動名だけを書いて内容が伝わらないケース。就活塾キャリアアカデミーも「自分達にしか分からない様な言葉で書かないということです。誰にでも分かる様に一般的な言葉を使って上手く説明するのが重要」と指摘している。誰にでも分かる言葉に置き換える。

失敗③④:自慢話・差別化不足

自慢話に見えるパターンは、成果の強調が過剰になるケース。「私が〇〇を成し遂げた」の連発は避け、「チームで〇〇を成し遂げた中で、私は△△の役割を担った」等、チーム内での位置づけを明示する。

差別化不足パターンは、他の応募者と同じ内容になるケース。「災害支援に参加した」だけでは差別化できない。「30日間の活動」「SNSで15名の追加協力者確保」等、具体的な数字と独自の工夫で差別化する。

失敗⑤:面接準備不足

面接準備不足パターンは、ESに書いた内容の深掘りに耐えられないケース。特にカウンター質問(なぜ企業か)への準備不足は致命的である。ES提出前に、動機の背景・困難と対処・カウンター質問への回答を必ず用意しておく。

ボランティアESは特に面接での深掘りが厳しい設問である。準備なしで臨むのは危険である。

ESボランティアに関するよくある質問(FAQ)

ESボランティアについて、よく寄せられる質問を7つに整理した。

Q1. ボランティア経験がない場合は不利か

不利ではない。ビズリーチ・キャンパスも「ボランティア経験がないと不利になるのでは…と心配する就活生は少なくありませんが、これも結論から言うと問題ありません」と示している。ボランティア以外の経験(アルバイト・ゼミ・部活等)でも同じ能力を証明できる。

ボランティアはあくまで能力証明の題材の1つ。他の題材で十分にアピールできれば問題ない。

Q2. 短期(1〜2回)のボランティアでも書いてよいか

書ける。ただし前述の「単発ボランティアの魅せ方」の3ポイント(事前準備・役割明確化・学びの具体性)で継続の弱さを補う必要がある。

他に強い題材がある場合は、そちらを優先する。単発ボランティアは補助的な位置づけになる。

Q3. 大学の授業の一環でも書いてよいか

書けるが、受動性の弱さを補う必要がある。「授業の一環で参加したが、その後自主的に〇〇の活動を始めた」等、参加後の主体的な行動を追加すれば評価される。

「授業だから参加しただけ」で終わると、主体性の証明にならない。

Q4. 「良い人アピール」に見えないか心配

感情表現を最小限に抑え、能力ベースで書けば良い人アピールに見えにくい。「人の役に立って嬉しかった」の表現を避け、「〇〇の課題解決力を発揮した」「△△の調整力を身につけた」等の能力ベース表現に切り替える。

思いやり系職種以外では、感情表現は1文以下に留めるのが安全である。

Q5. 業界と関連しないボランティアでもよいか

問題ない。業界と直結しなくても、ボランティアで発揮した汎用能力(調整力・課題解決力・行動力等)を業界と接続すれば評価される。「〇〇の経験で得た△△を貴社の業務で□□に活かしたい」の形で接続する。

業界と直結するボランティアの方が有利だが、汎用能力の証明も十分に評価される。

Q6. ガクチカとボランティアで同じエピソード可か

可能だが、切り口を変える必要がある。ガクチカでは「目標達成の過程」を、ボランティアでは「無償で発揮した能力と社会性」を、それぞれ強調する。

両設問がある場合は、可能なら別エピソードの方が幅の広さを示せる。

Q7. NPO志望のように見えないか心配

カウンター質問(なぜ企業か)への回答を準備しておけば問題ない。前述の3パターン(スケール/持続性/能力発揮)で企業志望の一貫性を示せば、NPO志望との誤解は解ける。

面接での応答が説得力を持てば、ボランティア経験は志望度の高さの証明にもなる。

まとめ|良い人回避と業務接続で、ボランティアは主体性の証明機会になる

ESボランティアは「主体性・課題解決の思考プロセス・社会性と価値観」の3点を測る設問である。落選5パターン(良い人アピール・無償強調・事実列挙・受動的参加・業務接続なし)を避け、「動機→役割→行動→学び→活用」の5ステップで書けば通過ラインに乗る。無償性の強調は逆効果で、能力ベースの表現に変換する必要がある。単発ボランティアも事前準備・役割明確化・学びの具体性の3ポイントで魅せ方は可能である。無償の動機は「能力ベース/社会課題視点/再現性視点」の3変換で業務接続する。カウンター質問(なぜ企業か)への回答も準備必須である。文字数別テンプレ(200/400字)、面接では動機の背景・困難と対処・カウンター質問の3方向で深掘り想定を。

  • 企業が見るのは主体性・課題解決プロセス・社会性と価値観の3点
  • 良い人アピールと無償強調は逆効果、能力ベース表現に変換
  • 落選5パターン:良い人アピール・無償強調・事実列挙・受動的参加・業務接続なし
  • 活動選び3基準:主体性が書きやすい・課題解決プロセス語れる・志望業界との相性
  • 合格5ステップ:動機→活動概要と役割→具体的な行動→学び・スキル→志望企業での活用
  • 単発でも3ポイント(事前準備・役割明確化・学びの具体性)で評価される
  • 無償動機の3変換:能力ベース/社会課題視点/再現性視点
  • カウンター質問3パターン:スケール/持続性/能力発揮の違い
  • 文字数別テンプレ:200字は5要素凝縮、400字は5ステップ全展開
  • 面接では動機の背景・困難と対処・カウンター質問への応答準備が必須

ガクチカの書き方全般については「ESガクチカの書き方」もあわせて参照してほしい。ES対策全般は「ES志望動機の書き方」「ES自己PRのアルバイト経験の書き方」「ES長所短所の例文」も参考になる。

ボランティアESの書き方に不安が残る場合、参考資料としての外部活用も選択肢となる。レポートビズのES作成・添削サービスのような、ES作成・添削を業として請け負うサービスに相談してみるのも1つの道である。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは現状の相談から始めるのが安全な出発点となる。

ただし、外部の作成物をそのまま提出することは推奨できない。あくまで参考資料として活用し、最終的なESは自分の言葉と自分の実体験で仕上げることが原則である。面接での深掘りに耐えるためにも、ボランティア経験は自分の実体験に根ざした内容で書きたい。

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