ES長所短所の例文|強み弱みとの違いと言い換え30選

最終更新日:2026年8月19日

この記事でわかること

  • 企業がES長所短所で見ている3つのポイント
  • 「長所短所」と「強み弱み」の意味の違いと書き分け
  • 添削者が見る「落選する長所短所」5パターン
  • 使える長所30選と短所20選+言い換え一覧
  • 短所を強みに変換する4パターンの分類
  • 業界別の適合長所と避けたい短所
  • 文字数別テンプレート(50字/100字/200字/400字)
  • 長所と短所を一貫させる「軸」の設計
  • 面接での深掘り想定

執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超の作成・添削依頼に対応してきた編集チームが、ES長所短所の書き方を体系的に整理している。添削者視点の落選パターン・4パターンの短所変換方式・業界別NG短所・文字数別テンプレまで、就活メディアが踏み込まない実務ガイドとして構築した。

「長所と短所が思いつかない」「短所を書くと落とされそうで怖い」「強み弱みと長所短所は同じ意味?」——このキーワードで検索する就活生の悩みは、書き方以前に「概念の整理」と「戦略設計」の不足に起因することが多い。

結論から言えば、長所短所は「①社風とのマッチ度、②自己認識の深さ、③成長意欲」の3点を測る設問である。落選する5パターン(致命的短所選択・一貫性欠如・改善策なし・企業ミスマッチ・言い換えごまかし)を避け、短所を強みに変換する4パターン(裏返し変換・状況変換・段階変換・改善変換)を意識すれば、通過ラインには十分乗る。長所と短所は「同じ軸(価値観)から出た表裏一体」で書くのが最も評価される。

本記事では、添削者視点の5落選パターン・「長所短所」と「強み弱み」の違い・長所30選/短所20選と言い換え一覧・4パターンの変換方式・業界別NG短所・文字数別テンプレ・面接接続まで、就活メディアが踏み込まない実務領域を整理する。「心配性」等の特定短所の書き方は「ES短所の心配性の書き方」も参照してほしい。

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企業がES長所短所で見ている3つのポイント

結論:企業が長所短所を聞く目的は「①社風とのマッチ度、②自己認識の深さ、③成長意欲」の3点に集約される。この3点を意識せずに書くと、たとえ内容が魅力的でも評価につながらない。

3つの評価観点を順に整理する。

ポイント①:社風とのマッチ度

企業は長所短所から「自社の環境で活躍できる人か」を判断する。キャリアチケットの解説でも「エントリーシートで長所短所が聞かれるのは、企業の社風に合うかどうかを見極めるため」と示されている。チームワーク重視の企業に「個人主義」の長所を書けば、それだけで通過率が下がる。

マッチ度は「長所そのもの」より「長所の使い方」で判定される。同じ「行動力」でも、慎重な社風の企業では「計画的な行動力」と表現するなど、企業カルチャーに合わせた言い方の工夫が必要である。

ポイント②:自己認識の深さ

短所を正直に、かつ論理的に書けるかで自己認識の深さが分かる。「短所はありません」「時々優柔不断です」といった浅い書き方では、自己分析ができていないと判定される。ES対策の一環として、短所への向き合い方は自己分析の到達度そのものを示す。

自己認識の深さは、短所を書く際に「その短所によって具体的に何を失敗したか」を挙げられるかで測られる。抽象的な短所の羅列では自己認識の浅さがすぐ露見する。

ポイント③:成長意欲

短所を書く際、必ず「改善に向けた取り組み」も併記する。改善策のない短所は「弱みを放置する人」と判定される。逆に、具体的な改善行動があれば「弱みと向き合い成長できる人」として評価される。

Intern Streetの解説でも「企業が見ているのは、自身の課題を客観的に把握し、それを乗り越えようとする『向き合い方(成長意欲)』」と指摘されている。短所の書き方は成長意欲の証明機会と捉えたい。

「長所短所」と「強み弱み」の意味の違い

結論:「長所短所」と「強み弱み」は微妙に違う概念である。長所短所は「性格・人柄」、強み弱みは「発揮できる能力・スキル」を指す。ES設問で両方が問われた場合は、この違いを意識して書き分ける必要がある。

両者の違いを整理する。

長所短所:性格・人柄

長所短所は「その人の性格・人柄の特徴」を指す。「真面目」「責任感が強い」「几帳面」「協調性がある」といった、性格レベルの特徴が該当する。生まれつきや育ちで形成される性質に近い。

長所は「私は〇〇な性格だ」と自己紹介的に語れる特徴である。エピソードで裏付けるにしても、性格の一貫性を示す形になる。

強み弱み:発揮できる能力

強み弱みは「業務で発揮できる能力・スキル」を指す。「課題解決力」「関係構築力」「論理的思考力」「学習継続力」といった、行動として発揮される能力が該当する。経験を通じて磨かれるスキルに近い。

ガクシーインターンの解説でも「粘り強い」は長所です。その粘り強さを生かして、部活動で目標達成まで練習を続けたなら「継続力」や「課題に向き合う力」という強みになりますと、両者の関係が整理されている。

両者が同じ設問で問われた時の書き分け

「長所と強み」が別項目で問われた場合、長所に「性格の特徴」、強みに「その性格が発揮された時に生まれる能力」を書く。「長所:粘り強い性格」→「強み:諦めずに解決策を模索し続ける課題突破力」といった段階化である。

短所と弱みも同様に、「短所:優柔不断な性格」→「弱み:意思決定に時間がかかる傾向」と書き分ける。ただし多くの企業では長所短所と強み弱みは同義で使われるため、設問で明確に分けられていなければ厳密な区別は不要である。

添削者が見る「落選する長所短所」5パターン

結論:添削の現場で頻繁に見る落選パターンは「①致命的短所を選ぶ、②長所と短所の一貫性がない、③改善策がない、④企業とミスマッチ、⑤言い換えでごまかす」の5つに集約される。1つでも該当すると通過率が下がる。

5パターンを解剖する。

パターン①:致命的短所を選ぶ

「時間にルーズ」「約束を守れない」「人の話を聞けない」といった、社会人としての基本能力に欠ける短所を書くパターンである。これらは業務遂行そのものに影響するため、致命的な評価につながる。

「嘘つき」「無責任」「協調性がない」といった、人間性に関わる短所も避ける。短所は「業務で改善可能な性格特性」に留めるのが原則である。

パターン②:長所と短所の一貫性がない

「長所:大胆な行動力/短所:優柔不断」といった、正反対の性格を並べるパターンである。同一人物の中に矛盾する性質が同居することは稀であり、読み手には「取ってつけた印象」を与える。

長所と短所は「同じ軸から出た表裏一体」で書く。「長所:計画性/短所:柔軟性に欠ける」「長所:慎重/短所:決断に時間がかかる」といった対応関係が理想である。

パターン③④:改善策なし・企業ミスマッチ

短所を書きっぱなしで改善策のないパターンは、「弱みを放置する人」の印象を与える。「短所は〇〇です。以上」で終わるESは通過率が低い。必ず「現在、△△という改善に取り組んでいる」を添える。

企業ミスマッチは、志望企業の社風と正反対の長所を書くパターンである。ベンチャー志望で「慎重に確認を重ねる長所」を強調するのは違和感がある。企業の求める人物像を確認して調整したい。

パターン⑤:言い換えでごまかす

「私の短所は完璧主義な点です。ただし、これは徹底的に取り組む姿勢とも言えます」——短所を書いたつもりが即座に長所に切り替える、いわゆる「ごまかし言い換え」である。採用担当者はこのパターンを見飽きている。

短所は正直に書く。ただし「短所→具体的失敗→改善行動→現状の変化」の順で構造化すれば、正直に書いても評価につながる。無理な長所化は逆効果である。

使える長所30選と短所20選+言い換え一覧

結論:ESで使える長所と短所には定番がある。長所30選は業務適性に直結する性格特性を、短所20選は改善可能な性格特性を並べる。短所は「言い換え」で長所側の表現を確認し、一貫性の設計に活用したい。

使える長所と短所を整理する。

長所30選(4カテゴリ)

対人系(8個):協調性、傾聴力、共感力、信頼構築力、社交性、親切、寛容、コミュニケーション力。行動系(8個):行動力、主体性、実行力、リーダーシップ、挑戦心、決断力、機動力、突破力。思考系(7個):論理的思考力、慎重、計画性、分析力、俯瞰力、好奇心旺盛、学習意欲。継続系(7個):継続力、粘り強さ、忍耐力、責任感、真面目、几帳面、集中力。

これらは全てレバテックルーキーの解説等でも定番として挙げられている「責任感、几帳面、計画性、真面目、継続力」等の特徴である。自分の性格に近いものを1つ選び、エピソードで裏付ける。

短所20選と言い換え一覧

短所と言い換え(長所側)を対応表で示す。心配性↔慎重、優柔不断↔柔軟性、頑固↔信念、せっかち↔行動力、完璧主義↔徹底性、飽き性↔好奇心、慎重すぎ↔リスク回避、抱え込み↔責任感、マイペース↔自分軸、断れない↔他者配慮、話しすぎ↔情報提供、緊張しやすい↔真剣さ、負けず嫌い↔向上心、心配性↔リスク管理、優しすぎ↔共感力、視野狭い↔集中力、譲れない↔こだわり、慎重すぎ↔堅実、遅い↔正確性、面倒くさがり↔効率重視。

言い換えは「同じ性質の別の見方」を理解するために使う。ES本文でそのまま「〇〇は△△とも言えます」と書くのは前述のNG(言い換えごまかし)になるので注意したい。

選ぶ際の3判断基準

長所短所を選ぶ判断基準は「①エピソードで裏付けられるか、②業界・職種と適合するか、③長所と短所の一貫性が保てるか」の3点である。この3点を満たすペアを選べば、書き始める前に成功率は大きく上がる。

特に①は最重要である。どんなに良い長所でも、裏付けエピソードがなければ書けない。エピソードから逆算して長所を選ぶ順序が理想である。

短所を強みに変換する4パターン

結論:短所を強みに変換する方法は4パターンある。「①裏返し変換、②状況変換、③段階変換、④改善変換」である。単純な言い換えではなく、変換方式を理解することで、より説得力のある短所提示が可能になる。

4パターンを解剖する。

パターン①:裏返し変換

短所の性質を反対側から見て、そのまま強みとして提示する変換である。「心配性」→「リスクを事前に洗い出す慎重さ」、「頑固」→「信念を貫く一貫性」といった変換方式。最もシンプルな変換であり、多くのケースで使える。

ただし、単純な裏返しだけでは前述の「言い換えごまかし」に近づく。必ず「その短所が発揮された失敗経験」と「改善に向けた行動」を組み合わせて提示したい。

パターン②:状況変換

「特定の状況下では短所だが、別の状況では強みになる」ことを提示する変換である。「せっかち」→「時間管理が厳しい状況では強みだが、周囲との調整が必要な場面では短所」といった書き方。状況依存性を明示することで、自己認識の深さが伝わる。

「〇〇の状況では強みですが、△△の状況では短所として表れることがある」と両面を書けると、成熟した自己分析が伝わる。

パターン③:段階変換

「以前は短所だったが、意識して取り組んだ結果、現在は改善して強みに近づいている」という時間軸の変換である。「大学入学時は優柔不断だったが、〇〇の経験を通じて、現在は情報を整理して判断できるようになった」といった書き方。

この段階変換は、成長意欲の証明として最も強力である。ただし「完全に克服した」ではなく「改善途上にある」の表現に留めると、正直さと成長意欲を両立できる。

パターン④:改善変換

「短所は現在もあるが、それを補うための具体的な工夫をしている」ことを提示する変換である。「今も心配性だが、事前チェックリストを作成することで、心配性を仕事の質向上に活用している」といった書き方。

「短所を消す」のではなく「短所を活かす仕組み」を提示することで、実践的な自己管理能力を示せる。この変換は特にビジネスシーンで評価されやすい。

業界別の適合長所と避けたい短所

結論:業界ごとに評価される長所と、避けたい短所には傾向がある。金融・メーカー・IT・商社・接客の5業界について、適合長所と避けたい短所を整理する。志望業界に合わせた選択で通過率が変わる。

業界別に整理する。

金融・メーカー

金融業界の適合長所は「誠実・慎重・責任感・数字への強さ」。避けたい短所は「大雑把・楽観的すぎる・時間ルーズ」。厳格な業務規律が求められるため、慎重さや責任感が重視される。

メーカーの適合長所は「粘り強さ・論理的思考力・改善志向・チーム協調性」。避けたい短所は「思いつきで動く・視野が狭い・独断的」。開発から製造までの長期プロジェクトを支える継続力が求められる。

IT・商社

IT業界の適合長所は「学習意欲・論理的思考力・変化への適応力・課題解決力」。避けたい短所は「保守的すぎる・慎重すぎる・新しいものを避ける」。技術の変化が速いため、学習と適応の姿勢が重視される。

商社の適合長所は「行動力・語学力への意欲・多様性への対応・機動力」。避けたい短所は「一人で完結したがる・変化を嫌う・単一文化志向」。多様な取引先と協業する仕事のため、開放性が求められる。

接客・サービス業

接客・サービス業の適合長所は「傾聴力・気配り・臨機応変な対応・笑顔と明るさ」。避けたい短所は「感情の起伏が激しい・人と話すのが苦手・マイペース過ぎ」。人と接する時間が長いため、対人能力とストレス耐性が重視される。

ガクシーインターンでも「営業職では、相手の課題を聞き出し、信頼関係を築き、粘り強く提案する力が重要です。長所としては『傾聴力』『行動力』『粘り強さ』『関係構築力』が使いやすい」と、業界と長所の適合が整理されている。

文字数別テンプレート(50字/100字/200字/400字)

結論:長所短所の文字数指定は「50字/100字/200字/400字」の4パターンが多い。文字数によって書き方の構造を変える必要がある。テンプレを覚えておけば、複数社への対応が効率化される。

4つの文字数別テンプレを示す。

50字テンプレ(結論凝縮型)

50字は「長所/短所の一言+要約エピソード」に絞る。「私の長所は、相手の状況を先読みして提案する力である。カフェバイトで顧客満足度を4.5に向上させた」(46字)といった書き方。エピソードの結果部分のみを凝縮して入れる。

50字では「なぜその強みなのか」の説明は不可能である。強みそのものと具体的な成果の1つを繋げる形が最短ルートである。

100字・200字テンプレ

100字は「長所+エピソードの要点+活かし方」の3要素。「私の長所は〇〇である。△△の経験で□□を発揮した。この力を貴社の◇◇業務で活かしたい」の3文構成が標準。

200字は100字の各要素を膨らませる。エピソード部分に80〜120字を割き、状況・行動・結果の3要素を明確化する。長所+エピソード詳細+活かし方の3段構成が理想である。

400字テンプレ(標準型)

400字は「長所80字・エピソード200字・短所60字・改善策40字・活かし方20字」の配分が黄金比である。長所と短所を両方書く指定の場合、6:4の分量配分にする。分量配分は「長所6:短所4のイメージ」とも言われる通り、長所側に多く割く。

短所を書く場合も、「短所→失敗経験→改善行動→現状」の4段構成を短く凝縮する。改善行動なしの短所は減点対象になる。

長所と短所を一貫させる「軸」の設計

結論:長所と短所は「同じ軸(価値観・行動パターン)から出た表裏一体」で書くのが最も評価される。「軸」を先に決めてから、その軸から出る長所と短所を対応させる設計が理想である。この軸の一貫性が、自己分析の深さの証明になる。

軸の設計を3ステップで示す。

ステップ①:軸の抽出

自分の行動パターンから軸を抽出する。「物事を丁寧に確認する傾向」「決断より先に情報収集する傾向」「他者に配慮する傾向」など、日常の行動に共通する傾向を1つ特定する。この傾向が「軸」となる。

軸は複数持てない。1つのESでは1つの軸に絞ることが原則である。

ステップ②:表と裏の展開

抽出した軸から、長所側と短所側を展開する。「丁寧に確認する傾向」→長所「ミスの少ない仕事の質」/短所「決断に時間がかかる」といった対応。読み手には「同じ人の中に一貫性がある」と伝わる。

展開表を作ってから書き始めると、一貫性の確認が容易になる。「軸→長所→短所」の3セットを1枚のメモに整理する作業を推奨したい。

ステップ③:エピソードの共通化

可能なら長所と短所のエピソードも同じ経験から抽出する。「アルバイトでの新人研修マニュアル作成経験」から、長所側では「丁寧な設計で研修時間を短縮」、短所側では「作成に時間がかかり店長に急かされた」といった、同一経験の両面を書く方法である。

この構造だと、面接での深掘り対応も安定する。ES時点で軸・長所・短所・エピソードが1本の線でつながる設計が理想である。

面接での深掘り想定

結論:ESに書いた長所短所は、面接で必ず深掘りされる。「具体例をもっと詳しく」「その短所で他にどんな失敗があったか」「短所は克服できたか」の3種類の質問を想定し、答えられる状態で提出したい。

面接接続の3ポイントを整理する。

長所の深掘り想定

面接では「その長所が発揮された他の場面は?」「入社後、その長所は具体的にどう活かせるか?」「その長所が裏目に出た経験は?」といった質問が想定される。ES時点で3つは追加エピソードを準備しておきたい。

「1つしか例がない長所」は、面接で深掘りされると答えられず信頼性を失う。日常の複数場面で発揮される長所を選ぶことが重要である。

短所の深掘り想定

短所の深掘りは「その短所で最近失敗した具体例は?」「改善策は本当に効果があるか?」「入社後、その短所は業務にどう影響するか?」といった質問が飛ぶ。特に「最近の失敗」を聞かれた時に答えられないと、短所の自己認識の浅さが露見する。

短所は必ず「直近3ヶ月以内の失敗経験」を1つ、詳細に語れる状態にしておきたい。

一貫性の深掘り

面接官は「長所と短所の一貫性」を確認する質問もする。「長所〇〇と短所△△は、どういう共通点から生まれた特性か?」といった、軸を問う質問である。前述の「軸の設計」ができていれば、この質問にも即答できる。

ESと面接の応答がブレると、一貫性の欠如で減点される。ES提出前に「自分の軸は何か」を1文で言語化しておきたい。

エピソードの選び方と5W1Hでの膨らませ

結論:長所短所を裏付けるエピソード選びは「①長所短所が発揮された明確な場面である、②結果まで語れる、③再現性がある」の3条件で決める。エピソードは5W1Hで詳細化することで、短い文字数でも密度の高い記述になる。

エピソード選定と膨らませの実務を整理する。

エピソード選定の3条件

①長所短所が明確に発揮された場面:抽象的に「頑張った」ではなく、「〇〇の判断が求められた場面で△△と行動した」といった具体的な場面。②結果まで語れる:成果・変化・学びのどれかを結論として持つこと。③再現性がある:1回だけの偶然ではなく、同じ状況で再び発揮できると示せる場面。

3条件を満たすエピソードが1つあれば、200字〜400字のESには十分対応できる。

5W1Hによる膨らませ

エピソードを5W1H(いつ・どこで・誰と・何を・なぜ・どのように)で詳細化する。「アルバイトで工夫した」→「大学2年時、駅前のカフェでピーク時間帯の混雑解消のために、他の3名のスタッフとタスク分担を再設計した」といった詳細化である。

5W1Hが揃うと、読み手はエピソードを立体的にイメージできる。50〜100字程度は自然に膨らむ。

エピソードが弱い時の対処

「派手な経験がない」と感じる場合は、日常の小さな判断に注目する。「毎日の勉強計画」「家族との連絡調整」「サークルでの役割分担」といった、目立たない日常の中にも長所短所が発揮される場面はある。

派手さより「本人の行動と思考が明確に見えるエピソード」が評価される。特別な体験を無理に探すより、日常を掘る方が効率的である。

ES長所短所に関するよくある質問(FAQ)

長所短所について、よく寄せられる質問を7つに整理した。

Q1. 長所が本当に思いつかない

「自分では気づかない長所」は他人の目で見えることが多い。家族・友人・アルバイト先の先輩などに「私の長所は何?」と直接聞くのが最短ルートである。厚生労働省のマイジョブ・カード等の無料診断ツールも有効である。

長所リスト(30選)から「これは自分に当てはまるかも」と感じるものを3〜5個選び、エピソードを書き出す作業からも見つかる。

Q2. 短所として書いてはいけないものは?

「時間ルーズ・約束を守れない・人の話を聞けない・嘘つき・無責任・協調性がない」といった、社会人の基本能力に関わる短所は避ける。改善可能な性格特性(心配性・優柔不断・完璧主義など)に留めるのが原則である。

また、身体的特徴(体力がない・体が硬い等)も業務適性の判断材料にならないため書かない。

Q3. 長所と自己PRの違いは?

長所は「性格の特徴」の説明、自己PRは「その強みが業務でどう発揮されるか」のアピールである。unistyleの解説でも「長所」で資質を提示し、「自己PR」でその再現性を示すエピソードを語ることで、あなたの入社後の活躍イメージを明確に伝えられますと示されている。

両者が別項目で問われる場合、長所は性格レベル、自己PRは能力レベルで書き分ける。

Q4. 短所を「特にありません」と書いてよいか

絶対に避ける。自己認識の不足を示すだけでなく、成長意欲の欠如も伝わる。どんな人にも短所はあるという前提で、正直に書きたい。

「短所がない」ではなく「短所への向き合い方」が評価対象である。

Q5. 長所と短所を複数書いてよいか

1つずつに絞るのが原則である。複数書くと1つあたりの深さが失われる。エンカレッジの解説でも「長所はいくつあってもいいように思えますが、面接で話すのは、長所・短所原則ひとつずつに留めましょう」と示されている。

「積極性があり、計画性があり、リーダーシップもあり」と欲張ると、結局どれも印象に残らない。

Q6. 心配性を短所にしてよいか

心配性は短所として使いやすい定番である。「石橋を叩いて渡る慎重さ」に裏返し変換ができるため、多くの業界で受け入れられやすい。詳細は「ES短所の心配性の書き方」を参照してほしい。

ただし、金融・監査法人・研究職などの「慎重さが強く求められる業界」では、短所として弱すぎる可能性もある。

Q7. ESと面接で違うことを言ってよいか

絶対に避ける。ESと面接の一貫性は、面接官が最も重視するチェックポイントである。ES提出前に「自分の軸は何か」を明確化し、面接でも同じ軸から一貫した長所短所を語れる状態を作りたい。

異なる長所短所を語ると、それだけで自己分析の未熟さが露見する。

まとめ|軸の設計と一貫性で、長所短所は自己認識の証明機会になる

ES長所短所は、「社風マッチ・自己認識・成長意欲」の3点を測る設問である。落選する5パターン(致命的短所・一貫性欠如・改善策なし・企業ミスマッチ・言い換えごまかし)を避け、短所を強みに変換する4パターン(裏返し・状況・段階・改善)を使い分ける。長所と短所は同じ軸から出た表裏一体として設計するのが最も評価される。長所30選と短所20選を参考にしつつ、志望業界の適合性を確認して選択したい。文字数別テンプレ(50字/100字/200字/400字)を覚えて、複数社への対応を効率化する。面接での深掘りを前提に、ES時点で追加エピソードと軸の言語化を済ませておく。

  • 企業が見るのは社風マッチ・自己認識・成長意欲の3点
  • 長所短所=性格、強み弱み=業務能力の微妙な違い
  • 落選5パターン:致命的短所・一貫性欠如・改善策なし・ミスマッチ・言い換えごまかし
  • 長所30選(対人8/行動8/思考7/継続7)から選ぶ
  • 短所20選と言い換え一覧で表裏の対応を確認
  • 変換4パターン:裏返し・状況・段階・改善
  • 業界別の適合と避けたい短所を確認して選択
  • 文字数別テンプレ:50字/100字/200字/400字で構造を切り替え
  • 長所と短所は同じ軸から出た表裏一体として設計
  • 面接では長所・短所・一貫性の3方向で深掘りされる

特定の短所(心配性など)の書き方は「ES短所の心配性の書き方」もあわせて参照してほしい。志望動機や自己PRの書き方は「ES志望動機の書き方」「ES自己PRのアルバイト経験の書き方」を参照してほしい。

ES長所短所の書き方に不安が残る場合、参考資料としての外部活用も選択肢となる。レポートビズのES作成・添削サービスのような、ES作成・添削を業として請け負うサービスに相談してみるのも1つの道である。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは現状の相談から始めるのが安全な出発点となる。

ただし、外部の作成物をそのまま提出することは推奨できない。あくまで参考資料として活用し、最終的なESは自分の言葉と自分の性格分析で仕上げることが原則である。面接での一貫性を保つためにも、長所短所は自分の中で消化した状態で提出したい。

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