ESゼミなしの書き方|代替題材と不利回避の実務

最終更新日:2026年8月19日

この記事でわかること

  • 「ゼミなし」ESで本当に不利になる場面と、そうでない場面
  • ゼミに入っていない学生が多い実情
  • ゼミの代替題材5選(通常授業・自主研究・独学プロジェクト・卒業論文・海外プログラム)
  • 代替題材の選び方3判断基準
  • ゼミで得られるはずだった能力の補完方法
  • 合格する「ゼミなし」の書き方4ステップ
  • 学部の特殊性(ゼミ必修でない/存在しない)への対応
  • 文字数別テンプレート(100字/200字)
  • 面接での「なぜゼミに入っていない?」への応答準備
  • 「ゼミなし」を強みに転換する視点

執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超の作成・添削依頼に対応してきた編集チームが、ES「ゼミなし」の対処法を体系的に整理している。不利になる場面の区別・代替題材5選・補完方法・学部特殊性対応まで、就活メディアが踏み込まない実務ガイドとして構築した。

「ゼミに入っていない・ゼミが必修でない学部だ」「ES設問でゼミを聞かれたが書けない」「学業アピールの題材がない」——このキーワードで検索する就活生の悩みは、ゼミ経験の欠如がキャリア形成に与える影響への不安にある。実は、多くの場面で不利にはならない。

結論から言えば、「ゼミなし」ESが本当に不利になるのは「①学業アピールが必須の企業、②ゼミ経験を特別重視する企業」の2場面に限られる。それ以外の場面では、代替題材(通常授業・自主研究・独学プロジェクト・卒業論文・海外プログラム)で十分にアピールできる。代替題材選びには「①学びの深さ、②具体的な取り組み、③業務接続可能」の3判断基準を使う。ゼミで得られるはずだった能力(論理的思考・分析力・研究プロセス)は、他経験でも十分に補完できる。「特になし」の一言だけは絶対に避けたい。

本記事では、不利になる場面の区別・実情・代替題材5選・3判断基準・補完方法・4ステップ構成・学部特殊性対応・文字数別テンプレ・面接接続・強み転換視点まで実務的に整理する。ゼミがある場合の書き方全般は親記事「ESゼミの書き方」も参照してほしい。

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「ゼミなし」ESで本当に不利になる場面

結論:「ゼミなし」で本当に不利になるのは「①学業アピールが必須の企業、②ゼミ経験を特別重視する企業」の2場面に限られる。それ以外の場面(大多数)では、ゼミ経験の有無で合否は左右されない。

不利になる2場面と、そうでない場面を整理する。

場面①:学業アピールが必須の企業

コンサルティングファーム・シンクタンク・研究開発職等、学業アピールを特に重視する企業では、ゼミ経験がないと不利になる可能性がある。これらの企業では、深い専門性・研究プロセスの経験を求められる。

ただし、代替題材(卒業論文・独学プロジェクト等)で学業姿勢を証明できれば通過は可能である。

場面②:ゼミ経験を特別重視する企業

ES設問に「ゼミ経験を教えてください」と直接問う項目がある場合、当然ながら不利になる。ただしこの設問がある企業は少ない。

この場合、「ゼミには所属していないが、〇〇の活動で学業に取り組んだ」等、正直に書きつつ代替経験を提示する。

それ以外の場面:不利にならない

大多数の企業では、ゼミ経験の有無で合否は決まらない。ガクチカ・自己PR・志望動機の全体で学業への姿勢をアピールできれば、ゼミ経験の欠如は問題にならない。

企業が求めているのは「主体的に学ぶ姿勢」であり、その舞台がゼミである必要はない。

ゼミに入っていない学生が多い実情

結論:ゼミに入っていない大学生は多い。学部によってゼミが必修でない場合、そもそもゼミ制度がない場合、選択制で入らない場合等、様々な事情がある。企業側もこの実態を認識しており、ゼミ経験の有無を絶対条件とする採用は少ない。

実情を整理する。

ゼミ制度の多様性

大学によってゼミ制度は多様である。文系学部でもゼミが必修でない場合、理系学部で研究室配属が3年後半からの場合、通信制大学等でそもそもゼミ制度がない場合等、様々である。

「ゼミがないのは自分だけ」ではない。多くの学生が同じ状況にある。

ゼミ以外の学びの選択肢

ゼミ以外に学びの選択肢は多い。通常授業・自主研究・独学プロジェクト・長期インターン・海外留学・資格取得等、学業以外の場面でも学びは可能。「ゼミ=唯一の学びの場」ではない。

むしろ「ゼミではなく〇〇に時間を投下した」ことがアピールになる場合もある。

「ゼミなし=学業を軽視」ではない

「ゼミなし=学業を軽視している」という誤解は避けたい。企業側も「学業への姿勢は、ゼミ以外でも証明できる」ことを理解している。他の場面での学業姿勢を示せばよい。

「ゼミなし」に負い目を感じる必要はない。堂々と代替題材を書けば十分である。

ゼミの代替題材5選

結論:ゼミなしの場合の代替題材は「①通常授業、②自主研究、③独学プロジェクト、④卒業論文、⑤海外プログラム」の5つがある。この5つのどれかで、必ず書ける題材が見つかる。

5つの代替題材を整理する。

代替①②:通常授業・自主研究

通常授業は最もアクセスしやすい代替題材。「〇〇の授業で△△を学び、□□の視点を身につけた」等、特定授業での学びを書く。詳細は「ES学業で取り組んだことの書き方」を参照。

自主研究は「自分でテーマを設定して深掘りした学び」。「〇〇に興味を持ち、独自に△△の研究を進めた」等、主体的な取り組みとして書ける。ゼミ以上の主体性の証明になる。

代替③④:独学プロジェクト・卒業論文

独学プロジェクトは「学業と直結する独自プロジェクト」。プログラミング学習・データ分析プロジェクト・ブログ運営等、実践的な学びとして書ける。IT・ベンチャー業界志望で特に響く。

卒業論文はゼミがなくても書ける学部が多い。「卒業論文で〇〇のテーマを研究」等、ゼミの代替として最も分かりやすい題材になる。

代替⑤:海外プログラム

海外プログラム(交換留学・海外インターン・国際ワークショップ等)も学業関連題材として書ける。「〇〇大学に交換留学し、△△の分野を研究」等、深い学びの証明になる。

海外プログラムは異文化理解・語学力等、ゼミにはない側面もアピールできる。

代替題材の選び方3判断基準

結論:代替題材の選び方は「①学びの深さ、②具体的な取り組み、③業務接続可能」の3判断基準で決める。この3つを満たす題材が、代替として最も強い。

3判断基準を整理する。

基準①:学びの深さ

ゼミの代替として選ぶ題材は、学びの深さが必要。「1回だけの授業」「表面的な独学」ではなく、「〇年継続」「△△まで掘り下げた」等、深さが示せるものを選ぶ。

ゼミと同等以上の深さを示せる題材が理想である。

基準②:具体的な取り組み

「〇〇に取り組み、△△の工夫をし、□□の成果を得た」等、具体的なプロセスが語れる題材を選ぶ。抽象的な「頑張った」で終わる題材は評価につながらない。

数字・固有名詞・具体的な行動が語れるほど、題材としての強度が高まる。

基準③:業務接続可能

「この経験を志望職種でどう活かせるか」が語れる題材が理想。志望業界との相性が良い題材だと、業務接続が自然に書ける。

ゼミ経験と同様に、汎用能力(論理的思考・分析力・PDCA等)への変換が可能な題材を選ぶ。

ゼミで得られるはずだった能力の補完方法

結論:ゼミで得られるはずだった能力(論理的思考・分析力・研究プロセス・チーム協働)は、他経験で十分に補完可能である。「論理的思考→自主研究や課題レポート、分析力→独学プロジェクト、チーム協働→グループワーク・サークル」等で補完する。

能力別の補完方法を整理する。

論理的思考・分析力の補完

論理的思考:自主研究・課題レポート・独学での学習等、自分で考えて整理する経験があれば補完できる。「〇〇の分析を通じて論理的思考力を身につけた」等の書き方。

分析力:データ分析の独学プロジェクト、通常授業でのケーススタディ、独自のブログ運営でのアクセス解析等で補完できる。「〇〇のデータを△△の視点で分析」等。

研究プロセス・チーム協働の補完

研究プロセス(仮説→検証→結論):卒業論文・独学プロジェクト・長期インターン等で補完できる。研究に近いプロセスの経験があれば書ける。

チーム協働:サークル・グループワーク・アルバイト・ボランティア等、複数人での活動があれば補完できる。「〇名のチームで△△を達成」等の書き方。

補完の1原則:ゼミ相当の質を示す

代替題材で補完する場合、「ゼミと同等以上の質」を示す必要がある。「授業で少し学んだ」より「授業をきっかけに独自に〇年間深く研究」等、質の高さを示す。

「ゼミの代わりに軽めの経験」ではなく「ゼミ以上に本気で取り組んだ経験」として書くのがコツである。

合格する「ゼミなし」の書き方4ステップ

結論:ゼミなしの場合の書き方は「①ゼミなしの正直な明示、②代替題材の提示、③代替題材での具体的な取り組み、④得たものと業務接続」の4ステップで構成する。「特になし」の一言は絶対に避ける。

4ステップを整理する。

ステップ①②:正直な明示と代替提示

ステップ①(正直な明示):「大学ではゼミには所属していない(または、〇〇学部はゼミが必修でないため所属していない)」と正直に書く。隠す必要はない。

ステップ②(代替題材の提示):「代わりに〇〇の活動で学業に注力した」と、選んだ代替題材を1つ明示する。3判断基準で選んだ最強の題材を1つに絞る。

ステップ③:代替題材の具体的取り組み

代替題材の具体的な取り組みを書く。全体の40〜50%の文字数を割く。「〇〇のテーマに興味を持ち、△△の書籍と資料で独自に研究、□□の視点を得た」等、ゼミ相当の深さで書く。

ここでゼミ以上の質を示すことで、ゼミなしのハンデをカバーする。

ステップ④:得たものと業務接続

「代替題材から得た能力+業務への活かし方」で締める。「〇〇の能力を身につけ、△△業務で□□の形で活かしたい」の1文。

ゼミで得られる能力と同等の能力(論理的思考・分析力等)を、代替題材で得たことを明確に示す。

学部の特殊性への対応(ゼミ必修でない/存在しない)

結論:学部にゼミが必修でない、またはそもそもゼミ制度がない場合の対応は「①学部の実情を簡潔に説明、②その学部で選んだ学びの経路、③その学びで得た能力」の3構造で書く。学部特有の事情を丁寧に説明することで、ゼミなしの不利は完全に解消できる。

3構造を整理する。

学部の実情を簡潔に説明

「〇〇学部ではゼミが必修でないため、独自の学びの経路を選択」等、学部の実情を1文で説明する。企業側は全ての学部の事情を知らないため、簡潔な説明が親切である。

「〇〇大学の△△学部にはゼミ制度がないため」等、大学の特殊性を伝えるのも有効。

選んだ学びの経路

「代わりに〇〇の授業(または自主研究・独学プロジェクト等)で学業に取り組んだ」と、選んだ学びを明示する。学部の特殊性を「主体的な選択」に転換する。

「ゼミがない中で自分の学び方を作った」姿勢は、自律性の証明にもなる。

その学びで得た能力

「その学びで〇〇の能力を身につけた」と、能力を明示する。論理的思考・分析力・自主性等、業務転用可能な能力として言語化する。

学部特殊性の説明→代替題材→得た能力の流れで、ゼミなしの不利を完全に解消できる。

文字数別テンプレート(100字/200字)

結論:「ゼミなし」の文字数別テンプレは「100字:正直な明示+代替題材+一言、200字:4ステップ全展開」の2パターン。ゼミ欄が小さい場合は100字、独立設問なら200字で対応する。

2つのテンプレを示す。

100字テンプレ

100字例:「大学ではゼミに所属していないが、経済学の授業で学んだ市場分析に興味を持ち、独自に地域経済の分析研究を3年間継続している」(70字)。正直な明示+代替題材+継続の3要素凝縮。

100字では詳細を省略し、代替題材の説得力を最優先する。

200字テンプレ

200字例:「大学ではゼミに所属していないが、経済学の授業で学んだ市場分析に興味を持ち独自研究に取り組んだ(50字)。地域経済のデータを3年間分析し、独自のフレームワークで地域特性を可視化する研究を進めた(70字)。この情報整理力と分析力を、貴社のマーケティング業務で活かしたい(45字)」(165字)。4ステップ全展開。

200字は4ステップを全展開し、ゼミ以上の質を示す余裕がある。

面接での「なぜゼミに入っていない?」への応答準備

結論:面接で「なぜゼミに入っていないか」を聞かれる可能性がある。答え方は「①主体的な選択の明示、②時間投下の代替先、③今後の姿勢」の3要素で構成する。「ゼミに興味がなかった」等のネガティブ回答は避ける。

3要素の応答準備を整理する。

主体的な選択の明示

「ゼミに入らなかった」ではなく「〇〇の学び方を選んだ」と、主体的な選択として答える。「特定分野に集中したい」「独自の研究方法を試したかった」「時間を〇〇に投下したかった」等。

受動的な理由(「ゼミの選考に落ちた」「面倒だった」等)は避ける。主体的な意思決定として答える。

時間投下の代替先

「ゼミの時間を〇〇に投下した」と、代替の時間投下先を明示する。ES代替題材と一貫させる。「自主研究に週10時間」「長期インターンに月120時間」等、具体的な時間で示す。

時間の総量が同等以上であることを示せると、ゼミ経験の欠如を補える。

今後の姿勢

「入社後も、ゼミで得られるはずだった〇〇を、業務で身につけたい」等、今後の姿勢を示す。「専門性を業務で深めていきたい」等の表現。

過去の選択を正当化するだけでなく、未来への姿勢も同時に示すのが理想である。

「ゼミなし」を強みに転換する視点

結論:「ゼミなし」を単なる欠如ではなく、強みとして提示することも可能である。「①主体的な学び方の選択、②自律性、③時間の集中投下」の3視点で、ゼミなしを積極的にアピールできる。ただし過度な自慢話に見えないよう注意する。

3視点を整理する。

主体的な学び方の選択・自律性

主体的な学び方の選択:「ゼミという既存の枠組みに従うのではなく、自分に合った学び方を選択」の姿勢。組織依存でない自律的な学習姿勢の証明になる。

自律性:ゼミがない中で自分でカリキュラムを組んで学んだ経験は、自律性の直接的な証明になる。ベンチャー・自由度の高い企業で響く。

時間の集中投下

「ゼミの時間を他の活動(インターン・独学プロジェクト等)に集中投下」できた。集中投下は成果の最大化に繋がる。「〇〇に集中したから△△の成果を得られた」の書き方。

「集中と選択」の姿勢は、ビジネスでも重要な能力である。

3視点統合の実践例

3視点統合例:「ゼミという既存の学びの枠組みではなく、自分に必要な学び方を主体的に選択(主体的選択)、自分でカリキュラムを組んで独自に研究を進め(自律性)、そこに時間を集中投下することで深い学びを得た(時間の集中投下)」の流れ。ゼミなしを強みに転換する構造。

3視点を統合すると、ゼミなしの学生の強みが最大化される。ただし事実ベースで書き、自慢話にならないよう注意する。

代替題材別の書き方例

結論:代替題材5選それぞれの書き方例を示す。「卒業論文・独学プロジェクト・海外プログラム」の3つが、ゼミの代替として特に強い。他の応募者との差別化のポイントも異なる。

代替題材別の書き方例を整理する。

通常授業・自主研究の書き方

通常授業例:「大学ではゼミに所属しなかったが、〇〇学の授業で市場分析に強い興味を持ち、追加で△△の授業も履修、消費者行動の分析力を深めた。この分析力を貴社のマーケティング業務で活かしたい」(95字)。

自主研究例:「大学ではゼミに所属しなかったが、自主的に地域経済の研究を3年間継続。独自のデータ収集と分析で〇〇の傾向を発見、レポートにまとめた。この主体的な研究姿勢を貴社の調査業務で活かしたい」(100字)。

独学プロジェクト・卒業論文

独学プロジェクト例:「ゼミに所属せず、独学のプログラミング学習に注力した。3年間で3つのデータ分析ツールを完成、GitHubで公開している。この主体的な学習姿勢を貴社のエンジニア職で活かしたい」(90字)。

卒業論文例:「ゼミには所属していないが、卒業論文で〇〇のテーマに取り組んだ。1年かけて資料収集・分析・執筆を進め、△△の視点を提示。この研究プロセスを貴社の企画業務で活かしたい」(90字)。

海外プログラム

海外プログラム例:「ゼミに所属せず、大学2年時に〇〇大学に1年間交換留学した。現地で△△の分野を研究、異文化環境での学びと語学力を身につけた。この多角的な視点を貴社のグローバル業務で活かしたい」(95字)。

海外プログラムは異文化理解・語学力の側面も同時にアピールできる強い題材である。

「ゼミなし」の書き方でよくある失敗

結論:「ゼミなし」の書き方でよく見る失敗には「①言い訳になる、②他の題材が弱すぎる、③ゼミの欠如を過度に気にしすぎる、④志望動機との一貫性欠如」の4パターンがある。それぞれに対処法がある。

4つの失敗と対処法を整理する。

失敗①②:言い訳・他題材の弱さ

言い訳になるパターンは「ゼミの選考に落ちて」「入るタイミングを逃して」等、理由を言い訳のように書くケース。主体的な選択として書く。

他の題材が弱すぎるパターンは、代替題材の記述が薄いケース。ゼミ以上の質を示すつもりで、代替題材を丁寧に書く。

失敗③④:過度に気にする・志望動機との矛盾

過度に気にしすぎるパターンは、ゼミなしのことを何度も言及するケース。1〜2回の言及で十分。過度な言及は逆に印象を悪くする。

志望動機との矛盾は、代替題材でアピールする能力と志望動機の求める能力がずれるケース。ES全体の一貫性を確認する。

「ゼミなし」を書く前の3チェック

結論:「ゼミなし」を書く前に「①主体的な選択として書けているか、②代替題材の質が担保されているか、③志望動機との一貫性があるか」の3チェックで確認する。この3チェックを通過した記述のみを提出することで、通過率が上がる。

3チェックポイントを整理する。

チェック①②:主体的選択・代替題材の質

主体的選択:「ゼミに入らなかった」ではなく「〇〇の学び方を選んだ」と書けているか。受動的な表現は書き直す。

代替題材の質:選んだ代替題材が3判断基準(学びの深さ・具体性・業務接続)を満たしているか。弱い題材は書き直しを検討する。

チェック③:志望動機との一貫性

代替題材で得た能力と志望動機の求める能力が一貫しているか。「〇〇の代替題材で得た△△を、貴社の□□業務で活かしたい」の流れが自然か。

接続が難しい場合は、代替題材の選択自体を再検討する。

3チェック統合の実践例

3チェックを統合した実践例:「独自の学び方を主体的に選択(主体的選択)、独学プロジェクトで3年間深く取り組み(代替題材の質)、その分析力を貴社のマーケティング業務で活かしたい(志望動機との一貫性)」の流れ。各チェックが自然に繋がる構造になっている。

3チェックを通過することで、「ゼミなし」のES記述は他の応募者と差別化できる質になる。

ESゼミなしに関するよくある質問(FAQ)

「ゼミなし」について、よく寄せられる質問を7つに整理した。

Q1. ゼミ欄が独立している場合の対応

「ゼミ」の独立設問がある場合、正直に「ゼミには所属していないが、〇〇の活動で学業に取り組んだ」と書く。4ステップ構成で代替題材を丁寧に書く。

空欄は絶対に避ける。

Q2. 学部でゼミが必修でない場合の書き方

学部の実情を簡潔に説明する。「〇〇学部ではゼミが必修でないため、独自の学びの経路を選択した」等、事情を1文で伝える。

学部の特殊性は不利ではない。むしろ「自分で学び方を選んだ」主体性の証明になる。

Q3. 通常授業だけでも書けるか

書ける。「〇〇の授業で△△を深く学び、□□の分析力を身につけた」等、特定授業の深い学びを書く。詳細は「ES学業で取り組んだことの書き方」を参照。

複数授業を横断した学びの書き方もある。

Q4. 卒業論文はゼミの代替になるか

強い代替題材になる。ゼミがなくても卒業論文がある学部は多い。「卒業論文で〇〇のテーマを研究」等、研究プロセスの経験として書ける。

ゼミなし+卒業論文ありの場合、卒業論文を主軸にすると強い記述になる。

Q5. コンサル業界志望でゼミなしは不利か

やや不利になる可能性があるが、対策は可能。独学プロジェクト・自主研究・卒業論文等で論理的思考・分析力の証明を丁寧に。ゼミ以上の質を示せば通過は可能である。

「ゼミではなく〇〇に時間を投下」の主体的な選択として書ければ、逆に評価される場合もある。

Q6. 代替題材が複数ある場合はどうする

1つに絞る。複数書くと1つあたりの深さが失われる。3判断基準で最も強い1つを選ぶ。

面接で追加として語る場合は、複数持っていることが有利になる。ESでは1つに集中する。

Q7. 面接で不利にならないか心配

ES時点で代替題材を丁寧に書き、面接での応答準備(3要素:主体的な選択・時間投下先・今後の姿勢)を整えていれば、不利にはならない。

むしろ主体的な選択の証明として、ゼミなしを積極的にアピールできる。

Q8. 大学院進学予定でゼミなしの場合

大学院進学予定なら、大学院での研究計画をアピール要素にできる。「学部ではゼミに所属していないが、大学院で〇〇の研究に取り組む予定」等、今後の学業姿勢を示す。

大学院進学の動機と志望動機を接続すれば、深い学びへの姿勢の証明になる。

Q9. 3年生前半でゼミ選考前の場合

「今後ゼミに所属予定」でよい。「〇〇分野のゼミへの所属を予定しており、△△の研究に取り組む予定」等、未来の予定を書ける。

予定と併せて、現時点までの学びも書ければ充実した記述になる。

まとめ|代替題材と補完方法で、ゼミなしは十分にカバーできる

「ゼミなし」ESが本当に不利になるのは「学業アピールが必須の企業・ゼミ経験を特別重視する企業」の2場面に限られる。大多数の場面では、ゼミ経験の有無で合否は決まらない。代替題材5選(通常授業/自主研究/独学プロジェクト/卒業論文/海外プログラム)のどれかで、必ず書ける題材が見つかる。3判断基準(学びの深さ・具体性・業務接続)で最強の1つに絞る。ゼミで得られるはずだった能力(論理的思考・分析力・研究プロセス・チーム協働)は、代替題材で同等以上の質で補完できる。合格の書き方は4ステップ(正直な明示・代替題材の提示・具体的取り組み・得たものと業務接続)で構成。学部の特殊性(ゼミ必修でない/存在しない)は3構造(実情の説明・選んだ学び・得た能力)で対応。文字数別テンプレ(100/200字)、面接応答3要素(主体的選択・時間投下先・今後の姿勢)、強み転換3視点(主体的な学び方・自律性・時間の集中投下)で対応。「特になし」は絶対に避けたい。

  • 本当に不利になる2場面:学業アピール必須企業/ゼミ経験を特別重視する企業
  • ゼミ制度は多様、企業側もゼミなし学生の存在を認識
  • 代替題材5選:通常授業/自主研究/独学プロジェクト/卒業論文/海外プログラム
  • 代替題材選び3判断基準:学びの深さ/具体性/業務接続
  • 能力の補完:論理的思考=自主研究/分析力=独学/チーム協働=サークル・グループワーク
  • 合格4ステップ:正直な明示→代替題材の提示→具体的取り組み→得たものと業務接続
  • 学部特殊性対応3構造:実情の説明/選んだ学び/得た能力
  • 文字数別テンプレ:100字は3要素凝縮、200字は4ステップ全展開
  • 面接応答3要素:主体的な選択/時間投下先/今後の姿勢
  • 強み転換3視点:主体的な学び方の選択/自律性/時間の集中投下

ゼミがある場合の書き方全般については、親記事「ESゼミの書き方|研究テーマ伝達と業務接続の実務」もあわせて参照してほしい。学業関連の他項目は「ES学業で取り組んだことの書き方」も参考になる。ES対策全般は「ES志望動機の書き方」「ESガクチカの書き方」も併用したい。

「ゼミなし」の書き方に不安が残る場合、参考資料としての外部活用も選択肢となる。レポートビズのES作成・添削サービスのような、ES作成・添削を業として請け負うサービスに相談してみるのも1つの道である。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは現状の相談から始めるのが安全な出発点となる。

ただし、外部の作成物をそのまま提出することは推奨できない。あくまで参考資料として活用し、最終的なESは自分の言葉と自分の実体験で仕上げることが原則である。面接での深掘りに耐えるためにも、代替題材は自分の実体験に根ざした内容で書きたい。

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