最終更新日:2026年8月19日
この記事でわかること
- 企業がES学業で見ている3つのポイント
- ガクチカとの明確な書き分け方
- 添削者が見る「落選する学業記述」の5パターン
- 合格する学業の5ステップ構成
- 文系/理系/研究職の書き分け戦略
- 専門用語を噛み砕く3ステップテクニック
- OpenES250字の黄金配分
- 文字数別テンプレート(100字/200字/250字/400字)
- ゼミなし・研究室なしの場合の書き方
- 面接での深掘り想定
執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超の作成・添削依頼に対応してきた編集チームが、ES「学業で取り組んだこと」の書き方を体系的に整理している。添削者視点の落選パターン・文理別書き分け・専門用語の噛み砕きテクニック・250字OpenES黄金配分まで、就活メディアが踏み込まない実務ガイドとして構築した。
「学業で取り組んだことに書くネタがない」「研究内容をどこまで詳しく書けば?」「ゼミに入っていない場合はどうする?」——このキーワードで検索する就活生の悩みは、研究内容の説明の難しさと、非研究職志望での書き方の判断にある。
結論から言えば、企業が学業設問で見ているのは「①学業への取り組み姿勢、②課題解決の思考プロセス、③志望職種との関連」の3点である。「何を学んだか」の内容よりも「どう取り組み、何を身につけたか」が評価軸となる。落選する5パターン(研究説明ばかり・抽象的・成果薄い・ガクチカと重複・入社後接続なし)を避け、「概要→動機→取り組み→成果→活かし方」の5ステップで書けば通過ラインに乗る。OpenES250字は文字数の8〜9割(200〜225字)を埋めることが必須である。
本記事では、添削者視点の落選5パターン・ガクチカとの書き分け・文理別戦略・専門用語の噛み砕き実務・250字黄金配分・文字数別テンプレ・ゼミなしの対処・面接接続まで実務的に整理する。ガクチカ全般については「ESガクチカの書き方」も参照してほしい。
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企業がES学業で見ている3つのポイント
結論:企業が学業設問を聞く目的は「①学業への取り組み姿勢、②課題解決の思考プロセス、③志望職種との関連(または汎用的な学び)」の3点である。「何を学んだか」の詳細説明は求められていない。就活攻略論も「何を勉強したのか」とか「何を研究したのか」ってことは重要じゃありません(中略)『どんな姿勢で』学び、『どんな成長をしたのか』ということを知るため」と指摘している。
3つのポイントを整理する。
ポイント①:取り組み姿勢
「大学時代を有意義に過ごしたか」を判定する。学業への向き合い方には、その人の姿勢が最も表れる。ゼミ・研究室・専門科目・卒論等、何かに真剣に取り組んだ経験があれば、業務でも同じ姿勢で取り組めると推定される。
逆に、学業を「単位取得の手段」としか捉えていないと感じられる記述は、業務適性の疑問を生む。
ポイント②:課題解決の思考プロセス
研究・学業では必ず課題にぶつかる。その課題に対してどう考え、どうアプローチしたかの思考プロセスから、業務での問題解決力を推定する。「文献を10本読み比較した」「教授と5回議論した」「グループで役割分担を組み直した」といった具体的な行動を示す。
キミスカも「学業に力を入れる中でぶつかった課題や工夫した点も、エントリーシートには必ず盛り込んでください。そこから課題解決能力や目標達成能力を伝えることができます」と示している。
ポイント③:志望職種との関連
研究職・技術職・専門職を志望する場合、学業内容の詳細が業務適性の直接的証明になる。逆に、営業・企画・総合職を志望する場合、学業内容そのものより「そこで身についた汎用能力」を強調する。
就活攻略論も「『研究職』や『技術職』など、”大学で学んだことが仕事に直結する場合”は別ですが、それ以外の場合は何を学んだのかはどうでも良い」と示している。志望職種で強調ポイントを切り替えたい。
ガクチカとの明確な書き分け
結論:「学業で取り組んだこと」と「ガクチカ」が別項目で問われた場合、書き分けが必要である。学業は「学業に限定した取り組み」、ガクチカは「学業以外(または学業含む)全般の取り組み」で切り分ける。同じ内容を両方に書くと重複感が出る。
書き分けを整理する。
「学業」設問の範囲
学業設問は「大学の授業・ゼミ・研究・専門科目・資格取得など、学術的な取り組み」に限定する。アルバイト・サークル・部活動は含めない。この範囲の中で、最も熱を入れた取り組みを1つ選んで書く。
ゼミ・研究室が最も書きやすい題材。他には「専門科目の深掘り」「卒論のテーマ選定と取り組み」「資格取得の学習」「留学プログラム」等も対象になる。
ガクチカとの重複回避
両設問がある場合、学業=学術的取り組み、ガクチカ=それ以外(アルバイト・部活等)で切り分けるのが理想である。「学業にもガクチカにも同じゼミ経験を書く」のは避けたい。1つのエピソードで両設問に対応させると、他項目のアピールが薄くなる。
学業設問しかない場合は、ゼミ・研究・専門科目のどれかを選んで書く。
複数の学業経験がある場合
「ゼミ・研究・専門科目」の複数を並列に書くのは避ける。就活の教科書も「複数のことを同時に書いてしまうと、その文章で本当に伝えたい内容が何なのか、わかりにくくなってしまいます」と指摘している。1つに絞って深く書く方が印象に残る。
選定基準は「最も課題解決の思考プロセスを語れるもの」「志望職種との関連が語れるもの」の2軸である。
添削者が見る「落選する学業記述」5パターン
結論:添削の現場で見る落選パターンは「①研究内容の説明ばかり、②抽象的で成長が見えない、③成果が薄い、④ガクチカと丸かぶり、⑤入社後の活かし方がない」の5つに集約される。1つでも該当すると通過率が下がる。
5パターンを解剖する。
パターン①:研究内容の説明ばかり
「私は〇〇について研究しています。この分野は△△であり、□□の観点から重要です」——研究テーマの説明で250字を埋めるパターン。就活攻略論も「学んだ学業の内容や、ゼミや研究室でのテーマについて詳しく書かれていたところで興味は沸かない。=説明ばかりの文章はクソ!」と強く警告している。
研究テーマの説明は最小限(全体の20〜30%)に抑え、自分の姿勢と学びに文字数を割く。
パターン②③:抽象的・成果薄い
「多くのことを学びました」「勉強に励みました」といった抽象表現で終わるパターン。何を具体的にしたのかが伝わらない。行動の具体化(「週2回・6ヶ月継続」「文献20本精読」等)が必要である。
成果薄いパターンは「〇〇について理解が深まりました」で終わるケース。学びは具体的に「〇〇の重要性を痛感した」「△△の視点を得た」と言語化する。
パターン④⑤:ガクチカ重複・入社後接続なし
ガクチカと丸かぶりは、両設問がある場合の典型的失敗である。「学業=ゼミ、ガクチカ=同じゼミ」だと、アピール機会を1つ潰したことになる。範囲を分けて書き分ける。
入社後の活かし方がないケースは、学業経験が「過去の思い出」で終わる。必ず「この経験を貴社の〇〇業務で△△の形で活かしたい」と未来へ接続する。
合格する学業の5ステップ構成
結論:合格する学業記述は「①テーマの概要、②取り組んだ動機、③具体的な取り組みと工夫、④成果と学び、⑤入社後の活かし方」の5ステップで構成する。この順で書くと、企業が求める3ポイント(取り組み姿勢・思考プロセス・志望職種との関連)が自然に伝わる。
5ステップを整理する。
ステップ①②:概要と動機
ステップ①(概要):「〇〇ゼミで△△について研究している」と一言で結論。専門用語は避けて、誰にでも分かる表現にする。マイナビエージェントも「『〇〇法の判例研究を行うゼミ』『地域経済の活性化策を考えるゼミ』といったように、シンプルに表現してみましょう」と示している。
ステップ②(動機):「なぜそのテーマを選んだか」を書く。「以前から〇〇に関心があった」「△△の課題意識から」等、主体的に選んだ理由を示す。「先生に勧められた」等の受身動機は避ける。
ステップ③:具体的な取り組みと工夫
「文献10本を精読して比較」「週2回のグループディスカッション」「教授との個別ミーティングを月2回」等、行動を数字入りで具体化する。ここが記述の中心である。全体の40〜50%の文字数を割きたい。
工夫した点も明示する。「グループで意見対立した際に、〇〇の方法で合意形成した」等、自分の思考と行動を示す。
ステップ④⑤:成果と入社後の活かし方
ステップ④(成果と学び):具体的な成果(発表評価・論文完成・受賞等)と、そこから得た学びを書く。学びは「〇〇の重要性を学んだ」「△△の視点を得た」と業務転用可能な表現にする。
ステップ⑤(入社後の活かし方):「この経験を貴社の〇〇業務で△△の形で活かしたい」と未来へ接続する。学業経験を業務に橋渡しする最重要ステップである。
文系/理系/研究職の書き分け戦略
結論:文系・理系・研究職で学業記述の戦略が異なる。文系=汎用能力を強調、理系(非研究職)=論理的思考と学習姿勢を強調、研究職=専門性を詳細に。志望職種と自分の学業内容の関係で書き方を調整する。
3類型の戦略を整理する。
文系志望(総合職・営業・企画)
文系志望では、研究テーマの詳細より「そこで身についた汎用能力」を強調する。「論理的思考力・チームでの合意形成力・情報収集力・プレゼン能力」等、業務全般で使える能力に焦点を当てる。
キミスカも「文系の場合は、学業やゼミの内容が業務内容と直接関係があることが少ないため、人柄と物事への取り組み方をメインに伝えることが重要」と示している。
理系(非研究職・SE等)
理系で非研究職を志望する場合、「論理的思考力・粘り強く問題を追う姿勢・学習継続力」を強調する。研究内容そのものより、そこで培った能力を業務にどう活かすかを重視する。
ただし、SE・エンジニア職志望なら、プログラミングや情報系の学習内容は詳細に書く価値がある。志望職種との関連性で判断する。
研究職・技術職・専門職
研究職・技術職・専門職を志望する場合、研究内容の詳細が業務適性の直接証明になる。「研究テーマの選択理由・具体的な手法・得られた結果」を丁寧に書く。専門用語も使ってよいが、非専門家にも伝わる補足を必ず入れる。
就活攻略論も「専門的な技術職や開発職の人だけは例外で、それらの職種の人は詳しい取り組んだ内容で250字埋めてください」と示している。
専門用語を噛み砕く3ステップテクニック
結論:研究の専門用語を採用担当者に伝えるには「①用語の一般化、②具体例の追加、③日常への落とし込み」の3ステップで噛み砕く。これで専門知識のない読み手にも研究内容が伝わる。
3ステップを整理する。
ステップ①:用語の一般化
専門用語を、非専門家にも通じる一般語に言い換える。「機械学習アルゴリズム」→「データから規則性を見つける計算手法」、「計量経済学」→「経済現象を統計的手法で分析する分野」等。
Hataractiveも「専門性が高い内容であれば、用語を噛み砕いて解説しましょう」と示している。
ステップ②:具体例の追加
「〇〇の研究とは、例えば△△といった応用が可能な分野」と、具体的な応用例を1つ添える。抽象度を下げることで、研究の意義が読み手に伝わる。
「マーケティング理論の応用」→「例えば、コンビニで見かける商品陳列の最適化にも応用できる理論」といった具体化が有効である。
ステップ③:日常への落とし込み
研究の意義を日常生活・社会課題と接続する。「食糧難の課題解決に貢献する」「都市の交通渋滞の緩和に応用可能」等、社会的意義を明示する。
この3ステップを経ると、専門的な研究でも読み手に「何を目指しているか」が伝わる記述になる。
OpenES250字の黄金配分
結論:OpenES学業欄の250字は、5ステップに「概要50字・動機40字・取り組み100字・成果と学び40字・活かし方20字」の配分が黄金比である。取り組み部分に最も文字数を割き、思考プロセスを丁寧に描写する。250字は最低200字(8割)以上を必須で埋める。
250字配分の詳細を示す。
文字数の下限と上限
ES対策完全ハックの解説でも「短くても約200文字(8割)以上、225文字(9割)程度を目安にするとよい」と示されている。180字以下は「志望度が低い」と判定される可能性が高い。
上限は250字ぴったりを狙う。240〜250字の間に収めると、文字数コントロールの意識が伝わる。
配分パターンA(標準)
「概要50字+動機40字+取り組み100字+成果と学び40字+活かし方20字」の配分。取り組みに100字を割き、思考と行動を最も詳しく書く。動機と成果は簡潔に凝縮する。
この配分は非研究職志望に適している。取り組み姿勢と汎用能力を強調しやすい。
配分パターンB(研究職向け)
研究職・技術職向けは「概要80字+動機30字+取り組み80字+成果と学び40字+活かし方20字」の配分。概要(研究内容)を詳しく書き、専門性を示す。取り組みは手法の具体化を優先する。
研究職の場合、研究テーマそのものが評価対象になるため、概要の詳細度を上げてよい。
文字数別テンプレート(100/200/250/400字)
結論:学業設問の文字数別テンプレは「100字:概要+取り組み+学び、200字:5ステップ凝縮、250字:5ステップ標準、400字:5ステップ全展開+具体例」。文字数に応じて5ステップの詳細度を調整する。
4つのテンプレを示す。
100字・200字テンプレ
100字例:「経営戦略ゼミで、成長企業の共通点を分析する研究に取り組んだ。文献比較と企業データ分析を進めた結果、意思決定の前提が成果を左右することが分かった」(85字)。概要+取り組み+学びの3要素凝縮。
200字は5ステップを凝縮版で。各ステップに30〜40字を割く。動機と活かし方は短めに、取り組み部分を厚めにする。
250字テンプレ(OpenES標準)
250字はOpenES最頻出サイズ。前述の黄金配分(50/40/100/40/20)で書く。「経営戦略ゼミで成長企業の共通点を分析する研究に取り組んでいる(50字)。身近な企業でも施策の成果が分かれる点に疑問を持ったためである(40字)。文献でフレームを整理した上で、複数企業の公開データを同一指標で比較、論点メモを作成しチームで議論を重ねた(100字)。結果、施策そのものより意思決定の前提が成果を分けると分かった(40字)。この情報整理と合意形成の力を貴社の企画業務で活かしたい(20字)」(約250字)。
250字での構造は覚えてしまえば、他のESでも応用できる。
400字テンプレ
400字は5ステップを全展開する。取り組み部分に160〜180字を割き、思考プロセスと具体的な行動を詳細に描写する。動機・成果・活かし方も250字版より丁寧に書ける余裕がある。
400字では「困難だった局面」を1つ追加できる。「〇〇で行き詰まったが、△△の方法で乗り越えた」の1エピソードで、課題解決力の証明ができる。
ゼミなし・研究室なしの場合の書き方
結論:ゼミ・研究室に所属していない場合でも、学業設問は書ける。「①所属していない理由(ポジティブ)、②力を入れた学業内容」の2要素で埋める。空欄提出は絶対に避けたい。
ゼミなしの対処を整理する。
ゼミに入っていない理由
キャリアマインの解説でも「まずはゼミに入っていない理由について書きましょう。このとき、『興味のあるゼミが無かったから』などネガティブな内容を書くと、消極的な学生に見られ、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまう」と示されている。
ポジティブな理由(長期インターン・留学・資格取得・独学プロジェクト等の学外活動に注力)を示す。または「学部にゼミの選択制度がなかった」等、制度的な理由でもよい。
代替の学業内容
ゼミがない分は、「力を入れた専門科目」「独学で深めた分野」「取得した資格の学習過程」等を代替として書く。「〇〇の授業でGPA△△を維持」「△△の資格を独学で取得」等、具体的な行動と成果を示す。
代替内容も、5ステップ構成(概要→動機→取り組み→成果→活かし方)で書けば、ゼミ経験と同等の評価が得られる。
「学業に取り組んでいない」場合
本当に学業に力を入れていない場合、それを正直に書きつつ、代替として「学業以外で真剣に取り組んだこと」に接続する書き方もある。ただし、この場合はESの他項目(ガクチカ・自己PR)で強く自分を売り込む戦略が必要である。
空欄提出だけは絶対に避けたい。空欄は「自己分析ができていない・志望度が低い」と判定される最短ルートである。
面接での深掘り想定
結論:ES学業に書いた内容は面接で必ず深掘りされる。「研究の詳細説明」「困難だった局面」「業務への転用可能性」の3方向で質問される。ES時点で答えられる材料を準備しておく必要がある。
3ポイントを整理する。
研究の詳細説明
面接では「研究についてもう少し詳しく」と聞かれる。特に研究職・技術職の選考では、専門的な質問も飛ぶ。ES時点で、専門用語を使わずに5分間説明できる状態を作っておきたい。
非専門家の家族や友人に研究内容を説明し、理解してもらえるかで、噛み砕きの練習ができる。
困難だった局面
「研究で最も困難だった局面は?」「どう乗り越えたか?」と聞かれる。学業では必ず壁にぶつかる。「文献が英語で理解に時間がかかった」「グループで意見が分かれた」「実験結果が予想と違った」等、具体的な困難と対処を語れる状態を作る。
困難と対処のセットで、課題解決能力が証明できる。
業務への転用可能性
「その学びは業務でどう活かせるか?」「入社後、具体的にどんな場面で発揮できるか?」と聞かれる。ESに書いた「活かし方」の1文を、面接では詳細に語れる準備が必要である。
「〇〇業務で△△の場面が来た時、この学びを□□の形で活用したい」と、業務名を具体的に挙げて語れると理想である。
学業設問でよく使われる題材と選び方
結論:学業設問の題材候補には「①ゼミ・研究、②専門科目、③卒論・論文、④資格取得、⑤留学プログラム、⑥独学プロジェクト」の6種類がある。志望職種と自分の熱量から最適な題材を選ぶ。
6種類の題材と選び方を整理する。
ゼミ・研究・卒論
ゼミ・研究・卒論は最も書きやすい定番題材である。テーマ選定・研究プロセス・仲間との協働・成果まで、5ステップ構成に自然に乗る内容が多い。ゼミに所属していれば、まずこれを優先的に検討する。
複数のゼミ経験がある場合、最も熱を入れたテーマ1つに絞る。並列に書くと印象が薄まる。
専門科目・資格取得
専門科目は「特定分野を深く学んだ経験」として使える。統計学・会計学・法律・語学等、志望職種との関連が示しやすいものを選ぶ。「〇〇科目でA評価を取得。難易度が高い〇〇分野に力を入れて△△の工夫をした」等の書き方。
資格取得は数字で結果を示せる利点がある。TOEIC・簿記・宅建・IT系資格等、志望業界と関連する資格が理想である。
留学・独学プロジェクト
留学プログラムは、学業と国際経験の両面をアピールできる。「〇〇大学へ半年間留学。△△分野を英語で学び、□□の視点を得た」等、学習内容と得た能力を明示する。
独学プロジェクトは、大学のカリキュラム外で自主的に取り組んだ学習を指す。「独学でプログラミングを学び、〇〇のアプリを開発」等の主体的な学びも学業設問で書ける。
ES学業に関するよくある質問(FAQ)
ES学業について、よく寄せられる質問を7つに整理した。
Q1. 学業とガクチカ両方に同じゼミを書いてよいか
避けたい。両設問がある場合は、範囲を分けて書く(学業=学術取り組み、ガクチカ=それ以外)。同じエピソードを両方に使うと、アピール機会を1つ失う。
どうしても同じエピソードを使うしかない場合は、切り取り方を大きく変える(学業=思考プロセス、ガクチカ=人間関係の学び等)。
Q2. GPAが低くても学業を書いてよいか
GPAとは無関係に書ける。ワンキャリアの解説でも「GPAが低くてもアピールしてよい」と示されている。学業設問で見られるのは成績ではなく、取り組み姿勢と学びである。
GPAが問われていない限り、成績への言及は必須ではない。取り組み姿勢を中心に書く。
Q3. 卒論をテーマにしてよいか
問題ない。むしろ卒論は「1つのテーマに長期間取り組んだ経験」として書きやすい題材である。テーマ選定の理由・研究プロセス・得られた学びを5ステップで整理する。
卒論が完成前でも、「現在取り組んでいる研究」として書ける。
Q4. 資格取得の学習でもよいか
問題ない。特にゼミ・研究室に所属していない場合の代替として最適である。「〇〇の資格取得を目指し、6ヶ月間毎日2時間の学習を継続した」等、具体的な行動と成果を示す。
資格取得は数字で結果を示せるため、成果部分が書きやすい。
Q5. 得意科目を聞かれたらどう書くか
得意科目の設問は、学業設問より短い場合が多い。「科目名+なぜ得意か+その科目で学んだこと+活かし方」の4要素で書く。
単に「英語が得意」ではなく、「英語が得意で、TOEIC800点を取得。〇〇の学習法で継続した」と具体化する。
Q6. 研究職以外でも研究内容を詳しく書くべきか
詳しく書きすぎる必要はない。総合職・営業・企画志望なら、研究内容は簡潔に(概要50字程度)にし、取り組みと学びを厚めに書く。企業の業務と直結しない研究内容は、詳細説明の価値が低い。
研究職・技術職志望の場合は、研究内容の詳細度を上げる。
Q7. 学業設問と自己PRの一貫性は必要か
必要である。学業で示した「学び」と、自己PRで示した「強み」に一貫性があると、自己認識の深さが伝わる。学業で「情報整理力」を語ったなら、自己PRでも同系統の強みを提示するのが理想である。
ES全項目で「自分の軸」が一貫していることが重要である。
まとめ|文理別戦略と5ステップで、学業設問は取り組み姿勢の証明機会になる
ES学業設問は「取り組み姿勢・課題解決の思考プロセス・志望職種との関連」の3点を測る設問である。落選5パターン(研究説明ばかり・抽象的・成果薄い・ガクチカと重複・入社後接続なし)を避け、「概要→動機→取り組み→成果→活かし方」の5ステップで書く。文系は汎用能力を、非研究職の理系は論理的思考と学習姿勢を、研究職・技術職は専門性を強調する戦略で書き分ける。OpenES250字は最低200字(8割)以上を必須で埋め、取り組み部分に100字を割く黄金配分で書く。ゼミなしの場合も5ステップ構成で書けば十分に評価される。専門用語は3ステップ(一般化・具体例・日常への落とし込み)で噛み砕く。
- 企業が見るのは取り組み姿勢・思考プロセス・志望職種との関連の3点
- ガクチカとの書き分け:学業=学術取り組み、ガクチカ=それ以外
- 落選5パターン:研究説明ばかり・抽象的・成果薄い・ガクチカ重複・活かし方なし
- 合格5ステップ:概要→動機→取り組み→成果→活かし方
- 文理別戦略:文系=汎用能力、理系=論理思考と学習姿勢、研究職=専門性
- 専門用語は3ステップ(一般化・具体例・日常落とし込み)で噛み砕く
- OpenES250字は最低200字必須、黄金配分は50/40/100/40/20
- 文字数別テンプレは5ステップの詳細度で調整(100/200/250/400字)
- ゼミなしは「所属していない理由(ポジティブ)+代替の学業内容」で埋める
- 面接では研究詳細説明・困難局面・業務転用の3方向で深掘り想定
ガクチカ全般の書き方は「ESガクチカの書き方」もあわせて参照してほしい。ES対策全般は「ES志望動機の書き方」「ES自己PRのアルバイト経験の書き方」「ES長所短所の例文」も参考になる。
学業設問の書き方に不安が残る場合、参考資料としての外部活用も選択肢となる。レポートビズのES作成・添削サービスのような、ES作成・添削を業として請け負うサービスに相談してみるのも1つの道である。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは現状の相談から始めるのが安全な出発点となる。
ただし、外部の作成物をそのまま提出することは推奨できない。あくまで参考資料として活用し、最終的なESは自分の言葉と自分の学業経験で仕上げることが原則である。面接での深掘りに耐えるためにも、学業内容は自分で説明できる状態で提出したい。
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