最終更新日:2026年8月19日
この記事でわかること
- ESの資格欄で企業が見ている3つのポイント
- 資格の「書く価値」判定基準3つ
- 資格欄の書き方の基本ルール(正式名称・取得日・表記統一)
- 資格の並べ順3ルール(重要度順/業界関連順/難易度順)
- 業界別に響く資格マトリクス
- 「勉強中」「取得予定」の書き方
- 資格を志望動機・自己PRと連動させる方法
- 資格が全くない場合の対処
- 主要資格の正式名称一覧
- 資格記述でよくある失敗
執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超の作成・添削依頼に対応してきた編集チームが、ES資格欄の書き方を体系的に整理している。書く価値判定・業界別マトリクス・勉強中の書き方・志望動機との連動・資格なし対処まで、就活メディアが踏み込まない実務ガイドとして構築した。
「資格欄に何を書けばいい?」「取得中の資格も書ける?」「資格が少なくて不安」「業界に関係ない資格でも書くべき?」——このキーワードで検索する就活生の悩みは、資格の書き方の判定基準に迷うところにある。
結論から言えば、ESの資格欄で企業が見ているのは「①業界・職種への適性、②学習への姿勢、③正確な記述能力」の3点である。書く価値のある資格は「①難易度が一定以上、②業界関連性がある、③目標達成の証明になる」の3判定基準で選ぶ。並べ順は「重要度順・業界関連順・難易度順」の3ルール。「勉強中」「取得予定」も書ける。資格が全くない場合も、「学習中の内容」等で対処できる。「特になし」の一言だけは避けたい。
本記事では、企業が見る3ポイント・書く価値判定基準・基本ルール・並べ順3ルール・業界別マトリクス・勉強中の書き方・志望動機との連動・資格なし対処・主要資格の正式名称・失敗パターンまで実務的に整理する。ES対策全般は「ES志望動機の書き方」「ES学歴の書き方」も参考になる。
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ESの資格欄で企業が見ている3つのポイント
結論:企業が資格欄で見ているのは「①業界・職種への適性、②学習への姿勢、③正確な記述能力」の3点である。資格欄自体が合否を大きく左右することは少ないが、書き方の質が全体の印象に影響する。基本を守ることが最優先である。
3つのポイントを整理する。
ポイント①:業界・職種への適性
業界・職種と関連する資格は、業務適性の直接的な証明になる。金融業界なら簿記・証券外務員、IT業界ならITパスポート・基本情報技術者、貿易業界ならTOEIC・貿易実務検定等。
業界関連の資格があると、「志望業界への本気度」の証明にもなる。
ポイント②:学習への姿勢
資格取得までの学習継続力・目標達成力は、業務での成長ポテンシャルの証明になる。「短期間で〇〇の資格を取得」等、学習成果を数字で示せると強い。
業界関連でなくても、「継続的に学ぶ姿勢」の証明として資格は評価される。
ポイント③:正確な記述能力
資格名・取得日・級等の正確性が判定される。誤字脱字・正式名称の誤りは、基本的なビジネス文書作成能力の欠如として受け取られる。
資格欄も「正確に書く」ビジネス基本姿勢の表れである。
資格の「書く価値」判定基準3つ
結論:資格の書く価値は「①難易度が一定以上、②業界関連性がある、③目標達成の証明になる」の3判定基準で判断する。この3つのどれかを満たせば書く価値がある。全てを満たす資格は特に強い題材になる。
3判定基準を整理する。
基準①:難易度が一定以上
「1週間で取れる」等の簡易資格は書く価値が低い。「〇ヶ月以上の学習期間が必要」「合格率〇%以下」等、一定の難易度がある資格を書く。
難易度の目安は、TOEIC 600点以上、簿記2級以上、宅建、行政書士、基本情報技術者、証券外務員2種以上等。これ以下の資格は選択的に書く。
基準②:業界関連性がある
志望業界・職種と関連する資格は、業界関連性で書く価値が高い。難易度が中程度でも、業界関連なら書く価値がある。
例:金融志望なら簿記3級・FP3級でも書ける。IT志望ならITパスポートでも書ける。志望業界の入門資格として意義がある。
基準③:目標達成の証明になる
難易度・関連性が低くても、「目標達成の証明」として書ける。「学生時代に〇〇の資格取得を目標に掲げ、△△の期間で達成」等、目標達成プロセスの証明として書く。
ただし、目標達成の証明として書く場合は、単なる資格名の羅列ではなく、取得経緯を書く必要がある。
資格欄の書き方の基本ルール
結論:資格欄の基本ルールは「①正式名称を使う、②取得年月を明記、③級・スコアも明記、④表記を統一」の4つ。この4ルールを守れば、資格欄の基本的な質は担保される。
4つの基本ルールを整理する。
ルール①②:正式名称・取得年月
資格名は必ず正式名称で書く。「TOEIC」ではなく「TOEIC(R) Listening & Reading Test」、「簿記」ではなく「日商簿記検定〇級」等、公式表記を使う。
取得年月を明記する。「2020年3月 日商簿記検定2級 取得」の形式。年月の表記は、学歴欄と統一する(和暦か西暦)。
ルール③④:級・スコア・表記統一
級やスコアがある資格は、必ず明記する。「日商簿記検定2級」「TOEIC 800点」「英検2級」等。級・スコアの記載がないと、評価の判断ができない。
複数資格を書く場合、表記形式を統一する。「〇年〇月 資格名 取得」の形式で全て揃える。表記のバラつきは読みにくさを生む。
資格の並べ順3ルール
結論:資格の並べ順には「①重要度順(推奨)、②業界関連順、③難易度順」の3ルールがある。「重要度順」が最も推奨される。アピールしたい資格を上に置くことで、企業側の目に留まりやすい。
3ルールを整理する。
ルール①:重要度順(推奨)
最もアピールしたい資格を上に置く。志望業界と関連が深い資格・難易度の高い資格・独自性のある資格を上位に配置する。
企業側は上から読むため、上位に置いた資格の印象が強く残る。戦略的な配置が重要である。
ルール②:業界関連順
志望業界に関連する資格を上に、関連が薄い資格を下に置く。企業側に「業界への本気度」を示す配置になる。
金融志望なら「簿記→FP→TOEIC→その他」等の順序。業界関連順は、業界特化型のアピールに有効である。
ルール③:難易度順
難易度の高い資格を上に、低い資格を下に置く。「学習達成力」を強調したい場合に有効。ただし、難易度が低い資格でも業界関連なら上位に置いた方がよい場合もある。
難易度順は、資格の種類が多い場合に整理しやすい。
業界別に響く資格マトリクス
結論:業界別に響く資格が異なる。「金融=簿記・FP・証券外務員、IT=基本情報技術者・応用情報技術者、貿易・商社=TOEIC・通関士、法律=行政書士・宅建、公務員=公務員試験・簿記」を軸に、志望業界に合わせて資格を選ぶ。
業界別マトリクスを整理する。
金融・IT
金融業界は「簿記2級以上・FP2級以上・証券外務員2種以上・銀行業務検定・宅建(不動産金融)」等が響く。金融数字への理解を示す資格が強い。
IT業界は「基本情報技術者・応用情報技術者・ITパスポート・AWS認定・G検定(AI)」等が響く。実務直結の技術資格が特に評価される。
貿易・商社・法律
貿易・商社は「TOEIC 730点以上・通関士・貿易実務検定・英検1級・第二外国語資格(中国語検定・HSK等)」等が響く。語学力と貿易実務知識の証明。
法律関連は「行政書士・宅建・司法書士・法学検定・ビジネス実務法務検定」等が響く。法律業界志望の本気度の証明になる。
公務員・不動産・その他
公務員志望は「公務員試験合格・簿記・宅建・行政書士」等が響く。試験合格の証明が業務適性の直接的証明になる。
不動産業界は「宅建・不動産鑑定士・マンション管理士」等、業界必須資格が強い。営業・企画・広報等の職種問わず有効。
「勉強中」「取得予定」の書き方
結論:「勉強中」「取得予定」の資格も書ける。「①受験予定の明示、②学習期間の明示、③志望業界との関連性」の3ポイントで書く。学習中の資格は「今後の成長ポテンシャル」の証明になる。
3ポイントを整理する。
ポイント①②:受験予定・学習期間
受験予定を明示:「〇年〇月 △△資格 受験予定」の形式。具体的な受験時期を明示することで、単なる「勉強しているかも」ではなく明確な計画があることを示す。
学習期間を明示:「現在6ヶ月間学習中」「毎日2時間の学習を継続」等、学習の量を示すと、取り組みの本気度が伝わる。
ポイント③:志望業界との関連性
「志望業界に必要な〇〇資格を取得予定」等、志望業界との関連性を示す。単に資格を取ることが目的ではなく、業界での活躍のために取ることを明示する。
入社後も継続的に学ぶ姿勢の証明にもなる。
「勉強中」記載の実例
実例:「日商簿記検定2級 2026年11月受験予定(現在6ヶ月学習中)」の形式。受験予定+学習期間の組み合わせ。
「勉強中」だけの記載では弱い。具体的な計画と量を示すことで、印象が変わる。
資格を志望動機・自己PRと連動させる方法
結論:資格を志望動機・自己PRと連動させる方法は「①資格取得の動機と志望動機を接続、②資格取得プロセスを自己PRに使う、③複数資格の共通軸で人物像を示す」の3つ。資格欄だけでなく、他項目でも資格を活用できる。
3方法を整理する。
資格取得の動機と志望動機を接続
「〇〇業界に興味を持ち、△△の資格取得を目指した。この学びが貴社を志望する起点となった」等、資格取得の動機と志望動機を接続する。
「業界研究の一環で資格を取得」の流れは、志望度の本気度の証明になる。
資格取得プロセスを自己PRに使う
「〇〇の資格取得のため、△△の学習を継続、□□の期間で達成」等、資格取得プロセスを自己PRの題材にする。「継続力・目標達成力・自己管理力」の証明として書ける。
資格取得の背景に、自分ならではの工夫(独自の勉強法・時間管理等)があれば、差別化要素になる。
複数資格の共通軸で人物像を示す
複数の資格に共通する軸(例:全て金融系、全て語学系等)があれば、その軸で人物像を示す。「〇〇の分野への強い興味を持ち、△△・□□・◇◇の資格を取得」等。
共通軸は「一貫した興味・キャリア志向」の証明になる。
資格が全くない場合の対処
結論:資格が全くない場合、「①学習中の内容を書く、②免許類を書く、③『特になし』は避ける」の3つの対処法がある。空欄にせず、何かしらの記載をすることが最優先である。
3つの対処法を整理する。
学習中の内容を書く
資格取得はしていないが、学習中の内容があれば書ける。「独学でプログラミング学習(3年継続)」「毎日英語のニュース購読(2年継続)」等、資格ではない学びも記載可能。
資格欄の趣旨は「学習への姿勢の証明」なので、資格でなくても学習実績があれば書ける。
免許類を書く
普通自動車運転免許は多くの学生が持つ基本資格。書く価値がある。「〇年〇月 普通自動車第一種運転免許 取得」の形式。営業職等で必要になる場合がある。
他の免許(バイク・原付・危険物取扱者等)も持っていれば書ける。特殊免許は業界によっては強いアピールになる。
「特になし」は避ける
「特になし」の一言だけは避ける。学習への意欲を示せない。「〇〇の資格を〇年〇月に受験予定」等、少なくとも1つは記載する。
本当に何もない場合、今から取得を目指す資格を書く。「志望業界に必要な〇〇資格の取得を目指している」等の書き方。
主要資格の正式名称一覧
結論:主要資格の正式名称を「①語学系、②会計・金融系、③IT系、④法律・不動産系」の4カテゴリで整理する。ESでは必ず正式名称を使うため、略称ではなく公式名称を確認する。
4カテゴリ別の正式名称を整理する。
語学系・会計金融系
語学系:「TOEIC(R) Listening & Reading Test 〇〇点」「実用英語技能検定〇級」「TOEFL iBT 〇〇点」「中国語検定〇級」「HSK〇級」等。
会計金融系:「日商簿記検定〇級」「ファイナンシャル・プランニング技能検定〇級」「証券外務員〇種」「銀行業務検定 〇〇」等。
IT系・法律不動産系
IT系:「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」「情報処理安全確保支援士試験」「G検定(ジェネラリスト検定)」等。
法律不動産系:「宅地建物取引士」「行政書士」「マンション管理士」「ビジネス実務法務検定〇級」「知的財産管理技能検定〇級」等。
運転免許・その他
運転免許:「普通自動車第一種運転免許」「普通自動二輪免許」「原動機付自転車免許」等。
その他業界系:「MOS(Microsoft Office Specialist)」「秘書検定〇級」「日本漢字能力検定〇級」「販売士検定〇級」等。
資格記述でよくある失敗
結論:資格記述でよく見る失敗は「①正式名称の誤り、②級・スコアの記載漏れ、③取得年月の記載漏れ、④無関係な資格の羅列、⑤学習中資格の中途半端な記述」の5パターン。それぞれの対処法を整理する。
5つの失敗と対処法を整理する。
正式名称誤り・級/スコア漏れ
正式名称の誤りは「簿記」「TOEIC」等の略称使用や、公式名称の誤記。公式サイトで確認して正確に書く。
級・スコアの記載漏れは「日商簿記検定 取得」等、レベル情報がないケース。必ず「〇級」「〇〇点」まで書く。
取得年月漏れ・無関係な資格羅列
取得年月の記載漏れは「〇級 取得」だけで年月がないケース。「〇年〇月 取得」を必ず添える。
無関係な資格の羅列は、志望業界と全く関係ない資格を大量に書くケース。3判定基準で書く価値のある資格に絞る。数より質を優先する。
学習中資格の中途半端な記述
「勉強中」だけの記述はNG。「〇年〇月受験予定」等、具体的な計画を必ず添える。単に「勉強中」だけでは、本気度が伝わらない。
受験予定日+学習期間+志望業界との関連の3要素を必ず含める。
記載例:資格欄の具体的パターン
結論:資格欄の記載例を3パターン(複数資格あり・少数資格あり・資格ほぼなし)で示す。自分の状況に近い例を参考にすると、書きやすい。実際のフォーマットに合わせて調整する。
3パターンを整理する。
複数資格ありの記載例
金融志望・複数資格あり例:「2024年11月 日商簿記検定2級 取得/2024年6月 ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 取得/2023年10月 TOEIC(R) Listening & Reading Test 780点 取得/2023年3月 普通自動車第一種運転免許 取得」(重要度順=業界関連順)。
4資格を業界関連順で整理。取得年月・級/スコアを全てに記載。
少数資格ありの記載例
少数資格例:「2024年6月 TOEIC(R) Listening & Reading Test 720点 取得/2022年8月 普通自動車第一種運転免許 取得/日商簿記検定2級 2026年11月受験予定(現在6ヶ月学習中)」。
取得済み2つ+学習中1つの構成。学習中資格には受験予定日と学習期間を明示。
資格ほぼなしの記載例
資格ほぼなし例:「2023年3月 普通自動車第一種運転免許 取得/ITパスポート試験 2026年10月受験予定(現在3ヶ月学習中)/独学でプログラミング学習(2年継続)」。
免許+受験予定+学習中の内容の3要素で構成。空欄よりは遥かに良い印象になる。
資格取得の学習プロセスをアピールする方法
結論:資格取得の学習プロセスを自己PRに活かす方法は「①目標設定→計画→実行の一連プロセス、②困難と対処、③得た能力の業務接続」の3構造で書く。単なる資格名の羅列より、取得プロセスの物語性が印象に残る。
3構造を整理する。
目標設定→計画→実行の一連プロセス
「〇〇の目標を設定し、△△の計画を立て、□□の実行で目標達成」の流れで書く。ビジネスでのPDCAサイクルと同じ構造で書けると、業務適性の証明になる。
目標→計画→実行の各段階を具体的に描写することで、学習能力の高さが伝わる。
困難と対処・得た能力の業務接続
困難と対処:「〇〇の分野でつまずいたが、△△の対策で克服」等、学習中の困難と対処を書く。困難を乗り越えた経験は、業務での問題解決力の証明になる。
得た能力の業務接続:「〇〇の資格取得を通じて、△△の能力を身につけ、貴社の□□業務で活かしたい」の締め。単に資格を取ったで終わらず、業務接続まで書く。
資格取得の優先順位付け(志望業界別)
結論:今から資格取得を目指す場合の優先順位は「①志望業界必須の資格、②業界関連の中難易度資格、③汎用性の高い資格」の順で選ぶ。学業・アルバイト・就活準備の合間の限られた時間で、効率的に資格を取得する。
3ステップの優先順位を整理する。
志望業界必須・業界関連中難易度
志望業界必須の資格が最優先。「不動産業界=宅建」「税理士事務所=簿記1級」等、業界で必須とされる資格から取り組む。
次に業界関連の中難易度資格。「金融=FP2級」「IT=基本情報技術者」等、業界で評価される中程度の難易度の資格。
汎用性の高い資格
業界を問わず活かせる汎用資格。TOEIC・ITパスポート・簿記3級・MOS等、多くの企業で評価される資格を最後に検討する。
短期間で取得可能で、複数の業界で活かせる汎用資格は、就活の保険としても有効である。
資格欄を書く前の3チェック
結論:資格欄を書く前に「①正式名称・級/スコアが正確か、②業界関連の資格が上位に配置されているか、③志望動機との一貫性があるか」の3チェックで確認する。この3チェックを通過した記述のみを提出することで、通過率が上がる。
3チェックポイントを整理する。
チェック①②:正確性・並べ順
正確性:資格の正式名称・級/スコア・取得年月が全て正確か。公式サイトや取得証明書で確認する。誤りは基本能力の欠如として受け取られる。
並べ順:業界関連の資格が上位に配置されているか。企業側は上から読むため、上位の資格の印象が強く残る。戦略的な配置を意識する。
チェック③:志望動機との一貫性
資格と志望動機の一貫性があるか。「〇〇業界に興味を持って△△の資格を取得」の流れが自然か。無関係な資格ばかりだと、業界志望の本気度が疑われる。
業界関連資格が少ない場合は、「取得予定」の記載で補うのも選択肢である。
3チェック統合の実践例
3チェックを統合した実践例:「金融志望として日商簿記検定2級を上位に配置(業界関連順)、正式名称と取得年月を正確に記載(正確性)、志望動機で『簿記の学習を通じて金融業界への関心を深めた』と接続(志望動機との一貫性)」の流れ。各チェックが自然に繋がる構造になっている。
3チェックを通過することで、資格欄は他の応募者との差別化要素になる。単なる資格の羅列ではなく、戦略的なアピール機会として活用したい。
ES資格に関するよくある質問(FAQ)
ES資格欄について、よく寄せられる質問を7つに整理した。
Q1. 資格が1つもない場合はどうすればよいか
普通自動車運転免許があれば書く。それもない場合、学習中の内容や取得予定の資格を書く。「特になし」は避ける。
今から資格取得を目指すのも選択肢。ITパスポート・簿記3級等、比較的短期間で取得可能な資格を目指す。
Q2. 志望業界と関係ない資格も書くべきか
難易度が高い資格・目標達成の証明になる資格なら書く。関係のない資格でも「学習継続力・目標達成力」の証明になる。
ただし、業界関連資格を優先して上位に配置する。
Q3. TOEICは何点から書けるか
目安は600点以上。それ以下は書かない選択も検討する。ただし、TOEICが必要な業界(貿易・商社・国際系)を志望する場合は、点数に関わらず書く方がよい。
800点以上は強いアピール要素。900点以上は特に強い。
Q4. 高校時代の資格も書けるか
難易度が一定以上なら書ける。「英検2級以上」「漢検2級以上」等。高校時代の取得でも、大学入学前の努力の証明になる。
大学時代の資格を優先し、高校時代のものは補足として位置づける。
Q5. 資格の数はどれくらい書くべきか
3〜5個が目安。少なすぎると学習意欲が弱く見え、多すぎると1つあたりの印象が薄くなる。書く価値のある資格に絞る。
質の高い資格が2つあれば、無理に増やす必要はない。
Q6. 受験に失敗した資格も書けるか
合格していない資格は「取得」としては書けない。ただし「〇〇資格の学習継続中」等、学習の姿勢は書ける。
次回の受験予定があれば「〇年〇月受験予定」の形で書ける。
Q7. 更新が必要な資格の書き方
有効期限のある資格(TOEIC等の一部)は、最新スコアで書く。古すぎるスコアは信頼性が下がる。
2年以内のスコアが理想。それ以上古い場合は、再受験を検討する。
Q8. 検定と資格の違いはあるか
ESの資格欄では区別せず、両方書ける。「〇〇検定」「〇〇資格」等の正式名称のまま書く。企業側もこの区別を厳密には気にしない。
民間資格・公的資格・国家資格の区別も、正式名称で明示できていれば十分である。
Q9. 3級レベルの資格を書くべきか
難易度は低いが、志望業界に関連するなら書く価値がある。「金融志望+簿記3級」「IT志望+ITパスポート」等は業界関連性で書ける。
ただし、可能なら2級以上を目指す方が印象が良い。学習中の場合は「〇級学習中、〇年〇月受験予定」の書き方がある。
まとめ|3判定基準と業界別マトリクスで、資格欄は業務適性の証明機会になる
ESの資格欄で企業が見ているのは「業界・職種への適性・学習への姿勢・正確な記述能力」の3点である。書く価値のある資格は「難易度が一定以上・業界関連性がある・目標達成の証明になる」の3判定基準で選ぶ。基本ルール(正式名称・取得年月・級/スコア明記・表記統一)を守れば、資格欄の基本的な質は担保される。並べ順は3ルール(重要度順=推奨・業界関連順・難易度順)から選ぶ。業界別マトリクスで志望業界に響く資格を優先する(金融=簿記・FP・証券外務員/IT=基本情報技術者/貿易・商社=TOEIC・通関士/法律=行政書士・宅建/公務員=公務員試験・簿記)。「勉強中」「取得予定」も3ポイント(受験予定・学習期間・志望業界との関連性)で書ける。資格を志望動機・自己PRと連動させる3方法(動機接続・取得プロセスを自己PR化・共通軸で人物像)を活用。資格が全くない場合も、運転免許・学習中の内容・取得予定資格で対処。「特になし」の一言は避ける。
- 企業が見るのは業界・職種への適性・学習への姿勢・正確な記述能力の3点
- 書く価値判定3基準:難易度一定以上/業界関連性/目標達成の証明
- 基本4ルール:正式名称/取得年月/級・スコア/表記統一
- 並べ順3ルール:重要度順(推奨)/業界関連順/難易度順
- 業界別マトリクス:金融=簿記・FP・証券外務員/IT=基本情報技術者/貿易・商社=TOEIC・通関士/法律=行政書士・宅建/公務員=公務員試験
- 「勉強中」の書き方3ポイント:受験予定/学習期間/志望業界との関連性
- 志望動機・自己PRとの連動3方法:動機接続/取得プロセスを自己PR化/共通軸で人物像
- 資格なしの対処:学習中の内容/運転免許/「特になし」は避ける
- 主要資格の正式名称は4カテゴリ(語学・会計金融・IT・法律不動産)で整理
- 失敗5パターン:正式名称誤り/級スコア漏れ/取得年月漏れ/無関係資格羅列/学習中資格の中途半端記述
- 書く前の3チェック:正確性/業界関連順の並べ/志望動機との一貫性
学歴関連の書き方については、「ES学歴の書き方」もあわせて参照してほしい。ES対策全般は「ES志望動機の書き方」「ESガクチカの書き方」「ES自己PRのアルバイト経験の書き方」も参考になる。資格取得を自己PRやガクチカと組み合わせて書くことで、ES全体の一貫性を強化できる。
資格の書き方に不安が残る場合、参考資料としての外部活用も選択肢となる。レポートビズのES作成・添削サービスのような、ES作成・添削を業として請け負うサービスに相談してみるのも1つの道である。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは現状の相談から始めるのが安全な出発点となる。ESの資格欄は一見単純に見えるが、書き方の工夫で他の応募者と差別化できる余地は大きい。
ただし、外部の作成物をそのまま提出することは推奨できない。あくまで参考資料として活用し、最終的なESは自分の言葉と自分の実体験で仕上げることが原則である。資格は事実を正確に書くことが何より重要である。3判定基準・業界別マトリクス・並べ順3ルールを活用して、資格欄を単なる羅列ではなく、志望業界への適性と学習姿勢を示す戦略的なアピール機会として活用したい。
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