卒論アンケート集め方|7チャネル比較と回答率UP10技法

最終更新日:2026年8月12日

この記事でわかること

  • 卒論アンケートが集まらない3つの原因
  • サンプルサイズの現実的な目安と必要日数
  • 配布チャネル7分類の比較(SNS/大学/知人/クラウドソーシング/コミュニティ/対面/メール)
  • 回答率を上げる10の具体的技法
  • 質問数と回答率の関係、謝礼の相場と設計
  • 属性の偏り対策
  • 実践5ステップと累計6,000件超の実態

執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論作成の依頼に対応してきた編集チームが、卒論アンケートの集め方について、業界内部の実態から実践的に整理している。

「卒論 アンケート 集め方」——このキーワードを検索する人は、卒論のアンケートを実施しようとして、あるいは既に実施を始めて、「回答が集まらない」という切実な悩みを抱えている。目標の半分も集まらず、卒論の締切だけが迫ってくる状況は、多くの学生が経験する典型的なつまずきである。SNSに投稿しても反応がない、友人に頼んでも回答してくれない、といった状況が続くと精神的にも辛くなる。

まず伝えたいのは、アンケートは「配れば集まる」ものではなく、集まるための設計と工夫が必要ということである。何も考えずにGoogleフォームを作ってSNSに投稿するだけでは、期待した回答は得られない。回答者の目線に立った設計と、複数の配布チャネルの組み合わせが、成否を分ける。この認識を持つだけで、行動が変わり、結果が変わる。

この記事では、集まらない原因、サンプルサイズの現実、配布チャネル7分類、回答率を上げる10の技法、質問数と回答率の関係、謝礼設計、属性の偏り対策、実践5ステップを、累計6,000件超の相談実績から得た知見をもとに整理する。「配って祈る」の姿勢から「集まる設計で臨む」の姿勢への転換を提示することを目的としている。この記事1本で、アンケート実施の全体像と回答率を上げる具体策が掴めるはずである。

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卒論アンケートが集まらない3つの原因

結論:アンケートが集まらない原因は「配布戦略の不足」「アンケート自体の質」「時間の見積もり不足」の3つに集約される。原因を見極めることで、対策が見える。1つずつ確認していきたい。

原因1:配布戦略の不足

SNSで1回投稿しただけで終わっているケースが最も多い。複数チャネルの活用ができていない。

1つのチャネルだけでは、届く範囲が限られる。複数のチャネルを組み合わせることで、初めて目標サンプルに近づける。SNSは瞬時に埋もれてしまうため、単発投稿では30〜50件程度が上限となる。

原因2:アンケート自体の質

質問数が多すぎる、質問が分かりにくい、所要時間が長すぎるなど、回答者が離脱する設計になっている。

回答者は「面倒だ」と感じた瞬間に離脱する。回答者目線での設計が不可欠である。自分では気づかない問題も、プレテストで浮き彫りになる。

原因3:時間の見積もり不足

「1週間で100人集まる」といった楽観的な想定が、多くの学生を苦しめる。現実には2〜4週間かかることが多い。

時間の余裕がないと、焦って質の低い配布になり、悪循環に陥る。締切から逆算して、余裕を持って始めたい。データ整理・分析の時間も含めると、締切の6〜8週間前には開始したい。「後で集めれば良い」の先延ばしが、多くの学生を苦しめる。

サンプルサイズの現実的な目安と時間感覚

結論:卒論のアンケートは、分析目的によって必要なサンプルサイズが異なる。まず自分の目標を明確にしたい。「とにかく多く」ではなく「何のために何名か」を意識する姿勢が重要である。

分析目的別の目安

  • 記述統計のみ:50〜100サンプル
  • 比較・検定を行う:100〜300サンプル
  • 回帰分析など高度な分析:200サンプル以上
  • クロス集計で属性別を見る:100サンプル以上(属性ごとに最低30名)

この目安は最低ラインである。「これ以下だと分析に耐えない」を意識して、下限を守りたい。属性別に分けて分析する場合、各セルに最低30名を確保することが望ましい。

必要日数の現実

  • 50サンプル:1〜2週間
  • 100サンプル:2〜3週間
  • 200サンプル:3〜4週間
  • 500サンプル以上:1ヶ月以上(または謝礼付き)

この日数は「準備が整った状態で配布開始してから」の目安である。準備期間(質問設計・プレテスト・依頼文作成)にはさらに1〜2週間必要である。

これは「複数チャネルを活用した場合」の目安である。1つのチャネルだけだと、この2〜3倍の時間がかかることも珍しくない。特にSNS単体では、集まる速度が想定を大きく下回る。

「N=1000」への幻想は捨てる

市場調査会社のような大規模サンプルは、卒論では不要である。適切に集めた100〜300サンプルで、十分な議論ができる。

むしろ「サンプルサイズは大きければ大きいほど良い」の思い込みが、集める過程で無理を生む。目標を現実的に設定したい。卒論の評価は、サンプルサイズより「分析の深さ」「考察の質」で決まる。

配布チャネル7分類の比較

結論:配布チャネルは7つに大別できる。それぞれ「集まりやすさ」「属性の偏り」「手間」が異なる。複数を組み合わせることが定石である。1つのチャネルに固執するより、3〜4を並行させる姿勢が結果を出す。

チャネル1:SNS(X、Instagram等)

  • 集まりやすさ:中(拡散次第)
  • 属性の偏り:大(自分のフォロワー層に偏る)
  • 手間:少(投稿1回)

SNSは手軽だが、集まる回答者に属性の偏りが出やすい。単体では不十分で、他チャネルとの組み合わせが必要である。ハッシュタグや友人のリポストで拡散を狙う工夫も有効である。X(旧Twitter)なら夜21時前後の投稿が反応良い。

チャネル2:大学経由の配布

  • 集まりやすさ:高(公式ルート)
  • 属性の偏り:中(大学生に限定)
  • 手間:中(手続き必要)

教員経由で他ゼミへの依頼、講義でのアナウンスなど。公式ルートは信頼性が高く、回答率も上がる。教員の口添えがあると、学生の協力も得やすい。

チャネル3:知人紹介(雪だるま式)

  • 集まりやすさ:中〜高
  • 属性の偏り:大(自分の交友関係)
  • 手間:中(依頼メッセージ)

友人に依頼し、さらにその友人にも紹介してもらう「雪だるま式」の連鎖。承諾率が高く、確実に集まる。「あなたの友達にも紹介してほしい」の一言を加えることで、連鎖が広がる。

チャネル4:クラウドソーシング

  • 集まりやすさ:高(有料で確実)
  • 属性の偏り:小(全国から集まる)
  • 手間:中(費用と設定)

Yahoo!クラウドソーシング・Lancers・CrowdWorksなどで、謝礼を支払って回答を集める方法。近年の卒論では活用が増えている。数千円の予算で100名以上のデータが集まる。

チャネル5:特定コミュニティへの依頼

  • 集まりやすさ:中(依頼次第)
  • 属性の偏り:テーマに応じて調整可能
  • 手間:大(交渉必要)

研究テーマに合うコミュニティ(サークル・団体・NPO等)への依頼。属性を絞りたい場合に有効である。管理者への丁寧な依頼と、研究趣旨の説明が必要である。

チャネル6:対面での依頼

  • 集まりやすさ:高(その場で回答してもらえる)
  • 属性の偏り:場所依存
  • 手間:大(時間拘束)

キャンパス内・イベント会場などで、直接依頼して回答してもらう方法。時間はかかるが、確実に集まる。1日で20〜30名集めることも可能である。

チャネル7:メール・LINE個別依頼

  • 集まりやすさ:高(個別なら断りにくい)
  • 属性の偏り:大(送る相手次第)
  • 手間:大(1人1人送る)

個別に依頼するため回答率が高い。ただし1人1人に送るため、時間がかかる。50〜100名程度なら現実的な方法である。「あなたにお願いしたい」の一言が承諾率を上げる。

回答率を上げる10の技法

結論:回答率は「工夫次第」で2〜3倍変わる。以下の10の技法を組み合わせて、回答率を最大化したい。1つずつは小さな工夫でも、10個組み合わせると大きな差になる。

技法1:所要時間を明記する

「約3分で終わります」など、具体的な時間を書く。回答者は所要時間が分からないと躊躇する。「もう少し」の曖昧な表現は避けたい。

技法2:目的を明記する

「卒業論文のための調査です」と明記する。目的が分かると、協力してもらいやすい。学生の卒論と分かると、応援の気持ちで回答してくれる人も多い。

技法3:質問数を絞る(15問以内)

15問を超えると回答率が急降下する。本当に必要な質問だけに絞る勇気が必要である。「これも聞きたい」を我慢することが、結果的に多くのデータを集めることにつながる。

技法4:進捗バーを表示する

Google フォーム等の進捗バー機能をONにする。「あと少し」が見えると、離脱を防げる。設定1つでできる簡単な工夫である。

技法5:スマホで回答しやすくする

回答者の8割以上がスマホで回答する。PCでの見え方だけでなく、スマホでのレイアウトを確認する。特に選択肢が多すぎると、スマホでは操作しにくい。

技法6:謝礼を用意する

Amazonギフト券の抽選など、謝礼があると回答率が上がる。金額は500〜1,000円が一般的である。抽選方式なら少ない予算でも効果を出せる。

技法7:複数回にわたる催促

1回の依頼で終わらせず、1週間後・2週間後に再度依頼する。2回目・3回目で回答してくれる人も多い。1回目の依頼を忘れていただけの人もいる。

技法8:締切を設定する

「◯月◯日まで」と締切を明示する。締切がないと、後回しにされて忘れられる。締切前日と当日に再度依頼することで、駆け込み回答も期待できる。

技法9:結果のフィードバック

「結果を後日共有します」と伝える。結果に興味を持ってくれる人は、協力してくれやすい。実際にフィードバックすることで、次回以降の協力も得やすくなる。

技法10:個別のお願いを重ねる

SNSでの一斉投稿より、個別のメッセージの方が回答率が高い。「○○さんにぜひ協力してほしい」の一言が効く。時間はかかるが、確実性が全く違う。

質問数と回答率の関係

結論:質問数が増えるほど回答率は下がる。20問を超えると、離脱率が急上昇する。「必要最小限」が回答率を最大化する秘訣である。

質問数と目安の完了率

  • 5問以下:90%以上完了
  • 6〜10問:80〜90%完了
  • 11〜15問:70〜80%完了
  • 16〜20問:60〜70%完了
  • 21問以上:50%以下(急降下)

これは目安であり、質問の内容・答えやすさによっても変わる。しかし「多いほど離脱する」傾向は変わらない。1問1問の重みを意識して、本当に必要な質問だけを残したい。

質問を絞るコツ

  • 研究の問いに直接答える質問だけに絞る
  • 「あったら良い」レベルの質問は削る
  • 属性は最小限に(年齢・性別・学年程度)
  • 自由記述は1〜2問まで

「あれもこれも聞きたい」を我慢することが、回答率を上げる最大の技法である。1問削るごとに、回答率は数%上がると考えても良い。

属性質問の位置

年齢・性別などの属性質問は、アンケートの最後に置く方が離脱率が下がる。冒頭に個人情報を求めると、警戒されて離脱する回答者が増える。

メインの質問で対象者を巻き込んでから、最後に属性を聞く流れが理想的である。

謝礼の相場と設計

結論:謝礼は「必須」ではないが、あると回答率が明確に上がる。金額と方式を工夫することで、少ない予算でも効果を出せる。「学生の卒論だから謝礼なし」でも工夫次第で集まる。

謝礼の相場

  • 抽選方式:Amazonギフト券500〜1,000円を10名程度
  • 全員配布:1人100〜500円相当
  • クラウドソーシング:1回答50〜200円

予算がある場合は謝礼を用意することで、確実性を高められる。研究室の予算やゼミ費が使える場合もあるため、指導教員に確認したい。

謝礼設計のコツ

  • 抽選方式は費用対効果が高い(全員に配布より安く済む)
  • デジタルギフト券が最も配りやすい
  • 謝礼の額は依頼文に明記
  • 抽選の場合は当選確率も示す

「500円ギフト券を10名に抽選」と書くと、当選確率が計算できて回答者の納得感が上がる。透明性のある設計を心がけたい。

謝礼なしで集める工夫

  • 研究テーマへの共感を訴える
  • 結果のフィードバックを約束する
  • 個別の丁寧な依頼
  • 知人からの紹介で信頼を担保

特に「研究テーマへの共感」は強力である。回答者が「この研究が発展すれば社会が良くなる」と感じられれば、謝礼なしでも協力してくれる。依頼文の書き方次第で、共感を引き出せる。

予算がなくても工夫次第で回答は集まる。「共感」と「信頼」が謝礼の代わりとなる。学生同士なら「お互い様」の精神で協力を得やすい環境もある。

属性の偏り対策

結論:1つのチャネルだけで集めると、回答者の属性に偏りが出る。複数チャネルで補完することが、卒論の説得力を上げる。偏りの完全な排除は難しいが、意識するだけで大きく改善する。

よくある偏りのパターン

  • SNSのみ:自分のフォロワー層に偏る
  • 大学経由:同じ大学の学生に偏る
  • 知人紹介:似た属性の人に偏る
  • クラウドソーシング:副業志向の人に偏る

どのチャネルにも固有の偏りがある。「偏りゼロ」は不可能と理解した上で、複数チャネルで補完する姿勢が現実的である。

偏りを減らす方法

  • 3〜4チャネルの組み合わせ
  • 属性クォータ(男女比・年代比を目標設定)
  • 不足属性への追加依頼
  • 回答者の属性を分析で明示

属性クォータの設定は、社会調査でよく使われる手法である。「男女50%ずつ」「20代・30代・40代を各3分の1」など、目標比率を決めて集めることで、偏りを最小化できる。

偏りは「隠す」ではなく「明示する」

完全にランダムなサンプリングは卒論では困難である。限界を認め、卒論の考察で明示することが誠実な対応となる。

「本研究のサンプルは〜という偏りがあり、一般化には限界がある」と書くだけで、学術的な姿勢が伝わる。逆に、偏りを隠したまま「一般化できる」と主張すると、口頭試問で指摘されて評価が下がる。誠実さこそが卒論の評価を上げる。

実践5ステップ

結論:アンケート実施は5ステップで進めるとスムーズである。各ステップで手を抜かないことが、回答率を上げる鍵である。特にステップ1の計画段階で時間をかけたい。

ステップ1:計画(目標サンプル・チャネル・スケジュール)

目標サンプル数、配布チャネル、スケジュールを紙に書き出す。頭の中だけで進めると、抜け漏れが出る。

「200名を4週間で、SNS・大学経由・知人紹介・クラウドソーシングの4チャネルで」といったレベルまで具体化したい。曖昧な計画は、実行段階で行き詰まる。紙に書き出す作業こそが、思考を整理する最良の方法である。

ステップ2:配布(複数チャネルで同時展開)

3〜4チャネルで同時に配布開始する。「1つ試して次」ではなく、複数を並行することが効率的である。

チャネルごとにURLを分けると、後で「どのチャネルから何名集まったか」を把握できる。改善につながる情報となる。集まりの悪いチャネルを早期に見切って、他へリソースを振り替えることも可能である。

ステップ3:催促(1週間ごとに再依頼)

1週間ごとに再依頼を実施する。2回目・3回目で回答する人も多く、催促は回答率を大きく左右する。

催促の文面は毎回少し変える。「まだの方はぜひ」「あと1週間です」など、状況に応じた表現を使いたい。同じ文面の繰り返しは効果が下がる。

ステップ4:締切(明確な締切日を設定)

締切日を明示し、その1週間前と3日前に催促する。締切直前に回答が集中する傾向がある。

締切当日にも「本日締切です」と最終告知するのが効果的である。1日あれば10〜20件の追加回答も期待できる。締切効果は想像以上に強い。

ステップ5:整理(データクリーニング)

集まった回答を分析可能な形に整理する。重複回答・不完全回答の除外、コード化などを行う。

データクリーニングは意外と時間がかかる。回答収集期間中から並行して進めたい。不完全回答の扱い方針を事前に決めておくことも重要である。「50%以上未回答は除外」といった基準を設定しておきたい。

業界内部視点|「集まらない」学生の3パターン

結論:累計6,000件超の実績から、アンケートが集まらないと相談してくる学生は3パターンに分かれる。自分がどのパターンに近いかを把握することで、次の一歩が見える。

パターンA:単一チャネル依存タイプ(全体の約5割)

SNSだけ、または知人だけに依頼して行き詰まっている学生。相談者の約半数がこのパターンである。

このタイプは、3〜4チャネルの組み合わせに切り替えることで、状況が大きく改善する。「SNSがダメだった」ではなく「他のチャネルも試したか」を自問したい。

パターンB:アンケート設計不備タイプ(全体の約3割)

質問数が多すぎる、質問が分かりにくいなど、アンケート自体に問題がある学生。

このタイプは、まず質問数を減らす・分かりやすくする改善が必要。開始途中でも修正する勇気が重要である。「途中修正で数字がずれる」を恐れて放置するより、修正して質を上げる方が結果的に良い。

パターンC:時間不足タイプ(全体の約2割)

締切まで残り1週間で焦っている学生。時間的に厳しい状況である。

このタイプは、クラウドソーシング活用や、個別依頼の集中実施など、短期間で集める方法にシフトする必要がある。同時に、サンプルサイズの目標を現実的に下げることも検討したい。

よくある失敗と対処法

結論:失敗パターンを事前に知ることで、遠回りを回避できる。以下の4つは特に多い失敗である。先人の失敗から学ぶ姿勢を持ちたい。

失敗1:SNSに1回投稿しただけ

「投稿すれば集まる」と思い込んでの失敗。1投稿では埋もれてしまう。

対処:複数チャネル併用、複数回投稿、個別依頼の追加。SNSの1投稿でリーチできるのは、フォロワーの1〜2割程度である。

失敗2:質問数が多すぎる

30問・40問と積み上げた結果、離脱率が高い。「あれもこれも」の欲張り設計。

対処:研究の問いに直接関わる質問だけに絞る。15問以内が理想。「あったら良い」レベルの質問は勇気を持って削除したい。

失敗3:締切が曖昧

「随時ご協力ください」だと、後回しにされて忘れられる。

対処:「◯月◯日◯時まで」と明確に締切を設定する。締切前の駆け込み効果を活用したい。

失敗4:属性偏りの放置

回答者の8割が同じ大学、といった偏りに気づかず進めてしまう。

対処:途中で属性チェック、不足属性への追加依頼、偏りを卒論で明示。回答途中でも属性の分布を確認する習慣を持ちたい。

選択肢の1つとしてのレポートビズ|参考資料としての活用

結論:アンケート実施は自分で行う必要があり、代行できない領域である。ただし、質問設計や結果分析の書き方で迷った時、参考資料の活用は有効な選択肢となる。実施は自分で、書き方は参考資料で、という切り分けが現実的である。

アンケートの配布と回収は、研究者本人の重要な作業である。他人が代わりに集めたデータは、卒論には使えない。「自分のデータ」を持つことが、卒論の価値と信頼性を担保する。

レポートビズのような法人型サービスは、業界内で「代行」と呼ばれることが多いが、当社では「参考資料としての活用」という位置づけを推奨している。プロが作成した参考文の構成を「見本」として活用することで、アンケート結果の分析結果の書き方が明確になる場合がある。特に「クロス集計の書き方」「グラフの見せ方」の構造面で参考にできる。

ただし、代行への丸投げは推奨しない。口頭試問で「なぜこの結果が出たか」を必ず自分の言葉で説明する必要があり、これは代行では絶対に身につかない部分である。回答者に対する責任という意味でも、実施は自分で行うべき領域である。

「卒論アンケート集め方」に関するよくある質問(FAQ)

「卒論アンケート集め方」について、当社に寄せられる代表的な質問をまとめた。実際の相談で頻出する疑問である。多くの学生が同じ悩みを抱えているという事実は、それだけで少し安心につながる。

Q1. 何名集めれば良いですか?

分析目的による。記述統計のみなら50〜100名、比較・検定なら100〜300名、回帰分析なら200名以上が目安である。

指導教員と相談して、自分の卒論に必要なサンプル数を確定させたい。「多ければ多いほど良い」ではなく「目的に応じた必要最小限」を目指したい。

Q2. 半分も集まらず焦っています

まず配布チャネルを増やしてみたい。SNSだけならクラウドソーシング・大学経由・知人紹介も追加する。同時に、質問数を絞れないか見直したい。

焦って「もっと積極的にSNSに投稿」を繰り返しても、成果は比例しない。チャネル自体を増やす発想への転換が必要である。

Q3. 謝礼は必ず必要ですか?

必須ではない。ただし、あると回答率が明確に上がる。予算がなければ、研究への共感と丁寧な依頼で補うことができる。

抽選方式なら3,000〜5,000円程度の予算でも実施できる。友人に依頼する場合は、代わりに何か手伝う(お返しをする)姿勢も有効である。

Q4. 属性が偏ってしまいました

不足属性への追加依頼と、偏りを卒論で明示する対応が誠実である。「限界を認めた上で議論する」姿勢が学術的に評価される。

完全に偏りを排除するのは、卒論レベルでは困難である。「本研究の限界」として明示することで、むしろ研究者としての姿勢が伝わる。

Q5. クラウドソーシングは信頼できますか?

近年は卒論での活用も増えている。ただし「真面目に回答しているか」を確認するチェック質問(注意チェック項目)を入れることが推奨される。

例えば「この質問には『2』を選んでください」といった項目を1問挿入することで、雑な回答者を除外できる。指導教員に活用の可否を確認しておきたい。

Q6. 締切間近ですが間に合いますか?

1〜2週間あれば、クラウドソーシング活用と個別依頼の集中で、50〜100名は集められる可能性がある。

ただし、サンプルサイズを下げる勇気も必要である。少ないサンプルでも、限界を明示すれば卒論として成立する。無理に集めて質を下げるより、少なくても丁寧な分析を目指したい。

Q7. 何度も催促しても嫌がられませんか?

1週間おきの催促は一般的に許容される。丁寧な言葉で「まだの方はぜひ」と依頼すれば、多くは嫌がられない。

ただし、明確に断られた人へは追加送信しない配慮も必要である。「もし可能なら」の柔らかい表現を使うことで、相手も断りやすくなり、関係を保てる。

まとめ|集まる設計と複数チャネルの組み合わせ

「卒論アンケート集め方」は「配れば集まる」ではなく「集まるための設計と工夫が必要」ということが本質である。単一チャネル・多すぎる質問数・時間不足の3つが、集まらない主な原因である。10の技法を組み合わせて、回答率を最大化したい。工夫すればするほど、結果は変わる。

累計6,000件超の相談実績から見えた実態は、集まらない学生の多くが「1つのチャネルだけ試して諦める」パターンにあるという事実である。3〜4チャネルを組み合わせ、複数回の催促、丁寧な依頼——これらを実行するだけで、状況は大きく変わる。「集まらない」の状態は、多くの場合「まだ手を打ち尽くしていない」だけの状態である。

  • 集まらない原因は3つ(配布戦略・アンケート質・時間)
  • 目標は50〜300名が現実的、必要日数は2〜4週間
  • 配布チャネルは7分類から3〜4を組み合わせる
  • 回答率を上げる10の技法を活用する
  • 質問数は15問以内、20問超で急降下
  • 謝礼は必須ではないが効果は明確
  • 属性偏りは複数チャネルで補完、明示で対応
  • 実践5ステップ(計画→配布→催促→締切→整理)

より詳細な情報は、卒論データ収集|5手法の使い分けと実践5ステップ完全版卒論調査方法|量的×質的の使い分けと研究デザイン5選卒論インタビュー|3形式の使い分けと実践5ステップ完全版卒論便利ツール|カテゴリ別15選と用途別ベスト組み合わせ卒論4月|新学期スタート10タスクと10ヶ月フルスケジュールもあわせて参照してほしい。

アンケートは、卒論の中で最も「工夫の余地」がある作業である。同じ研究テーマでも、集め方次第で成否が分かれる。レポートビズのような法人型サービスも「参考資料としての活用」という位置づけであり、アンケートの実施と回収は代行できない領域である。集まる設計と複数チャネルの組み合わせ——このアプローチが、質の高いアンケート調査を可能にする。まず今日、自分のアンケートの質問数を数え、15問を超えていないか見直してみてほしい。それが、回答率を上げる第一歩となる。丁寧な設計と粘り強い配布が、卒論の質を大きく左右する。

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