「卒論で減点されるNGパターンを一覧で知りたい」「教員が指摘する典型的なNGは何か」「提出前に自分の卒論のNGをセルフチェックしたい」——卒論執筆の終盤で、こうしたニーズが急増する。しかし、卒論のNGパターンを体系的に網羅した記事は少なく、書き方の各項目に散らばっているのが現状である。1本の記事で卒論全体のNGを俯瞰できれば、提出前チェックの効率は劇的に上がる。
本記事では、累計6,000件超の卒業論文・レポート添削を手がけてきたレポートビズ編集部の視点から、卒論のNG50選を10カテゴリで完全網羅する。テーマ・構成・引用・表現・表記・段落・図表・参考文献・AI利用・提出プロセスの10領域、それぞれ5つずつのNGパターンを整理する。あわせて、教員が最も嫌う3大NG、減点対象になりやすい順ランキング、Before/After実例10選、提出前セルフチェック30項目まで提供する。この記事を提出前に一読するだけで、卒論の完成度が確実に上がる。
特に強調しておきたいのは、NGを潰すことは減点回避だけでなく、卒論全体の質を底上げする効果があるという点である。細部への注意力が卒論全体の完成度を決めることを、教員は経験的に知っている。逆に、内容が優れていてもNGが多発する卒論は「詰めが甘い」という印象を強く与え、内容評価にまで影響する。本記事はNG項目の羅列ではなく、優先順位付きの実務チェック集として設計している。時間のない学生も、S・Aランクだけでも潰せば大きな効果が得られる。
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卒論NGの全体像|結論と全カテゴリ
結論から述べる。卒論のNGパターンは、大きく10のカテゴリに分類できる。①テーマ・目的、②構成、③引用・出典、④表現、⑤表記、⑥段落、⑦図表、⑧参考文献、⑨AI利用、⑩提出プロセスである。各カテゴリで最頻出のNGを5つずつ整理すると、合計50のNGパターンとなる。
全50のNGを一度に修正するのは負担が大きいため、優先度をつけて対処するのが実務的である。特に重要なのは、教員が最も減点しやすい上位カテゴリ(引用・出典、テーマ・目的、構成、AI利用)から潰していくことである。表記や段落などの細部は、時間がなくても最低限は整えられるが、テーマや構成の根本的なNGは執筆の早い段階で潰しておかないと後の修正が困難になる。
以下では、まず教員が最も嫌う3大NGを提示したうえで、10カテゴリ×5NGを順に解説する。最後に減点ランキング、Before/After実例、チェックリストを提供する。自分の卒論と照らし合わせながら読むことを推奨する。
教員が最も嫌う|3大NG
50のNGの中で、教員が最も減点対象としやすい3大NGを先に提示する。時間がない場合、まずここだけでも修正することを強く推奨する。
3大NG①|出典なしの引用・剽窃|他者の文章・データを引用しながら出典を明示しない、あるいは自分の言葉のように書くパターン。剽窃と判断されると、単なる減点ではなく卒業取り消しに至る可能性もある。最も厳しく扱われるNGである。
3大NG②|研究目的の不明確さ|何を明らかにする卒論なのかが読み手に伝わらないパターン。序論を読んでも研究目的が特定できない卒論は、以降の議論をどう評価すればよいか教員が判断できず、印象が大幅に下がる。
3大NG③|主張と根拠の不一致|「〇〇である」と主張するが、その根拠となる引用・データ・議論が対応していないパターン。論理的な整合性の欠如は、教員が最も評価を下げるNGの一つである。
この3大NGを潰したうえで、以下の10カテゴリの詳細NGに取り組むと、効率的に卒論の完成度を高められる。
①テーマ・目的のNG|5選
NG1|範囲が広すぎ|「日本の教育について」など、卒論1本で扱いきれない広範なテーマ。範囲を絞り、「◯◯県の高校における△△の実態」レベルまで具体化する。
NG2|範囲が狭すぎ・身近すぎ|「自分のバイト先の運営」など、学術的意義が薄いテーマ。個人体験を学術的テーマに接続する構造化が必要。
NG3|新規性がまったくない|先行研究をなぞるだけで、独自の視点が皆無なテーマ。分野の型に合った新規性(手法・データ・対象・理論・改良のいずれか)を打ち出す。
NG4|既存研究への言及がゼロ|先行研究を調べずに書き始めるパターン。同じことがすでに研究されている可能性が高く、新規性を主張できない。
NG5|研究目的が明文化されていない|序論を読んでも「何を明らかにするのか」が分からないパターン。序論に「本研究の目的は〜を明らかにすることである」と明記する。
このカテゴリのNGは、卒論の根幹に関わるため執筆の早い段階で潰しておく必要がある。テーマ設定は本論に入る前の準備段階で決着させ、指導教員の承認を得たうえで執筆を始めるのが安全である。テーマや目的の変更は後の段階になるほど手戻りが大きくなり、締切前に致命的な問題として顕在化する。
②構成のNG|5選
NG6|章立ての破綻|章と章のつながりが論理的でない、章の順序が支離滅裂なパターン。序論→先行研究→方法→結果→考察→結論の骨格を守る。
NG7|序論の肥大化|序論だけで卒論全体の3割を占めるなど、前置きが長すぎるパターン。序論は全体の10〜15%以内が目安。
NG8|本論の薄さ|序論と結論に比べて本論の議論が薄いパターン。本論は全体の70〜80%を占めるべきで、ここが手薄だと卒論の主軸が失われる。
NG9|結論の肥大化と話題の広げすぎ|結論で新しい話題を持ち出す、本論で議論していない結論を書くパターン。結論は本論からの帰結に絞る。
NG10|目次と本文の不整合|目次にある章タイトルが本文の見出しと違う、ページ番号がズレているパターン。Wordの目次自動生成機能を活用する。
構成のNGは執筆の設計段階で決まってしまうため、後からの修正が難しい。執筆に入る前に章立てを紙に書き出し、各章の目的と分量配分を決めておくことで大半を予防できる。序論・本論・結論の分量比は10〜15%:70〜80%:10〜15%が黄金比とされる。この比率から大きくずれたら、構成の見直しを検討したい。
③引用・出典のNG|5選
NG11|コピペ・剽窃|他者の文章をそのまま自分の文章として使うパターン。剽窃検出ツールで容易に発見される。必ず引用の形式を守り、出典を明示する。
NG12|出典の未記載|「〇〇によれば」と書きながら、具体的な著者・書名・ページを示さないパターン。読み手が原典に当たれない引用は無効。
NG13|孫引き|Aの文献で紹介されていたBの見解を、Bの原典を確認せずにそのまま引用するパターン。誤伝の可能性がある。原典を必ず確認する。
NG14|引用過多で自分の議論がない|卒論の半分以上が他者の引用で埋まり、自分の議論がほぼないパターン。引用は自分の主張の根拠として使う。
NG15|主張と引用の不一致|「〇〇である」の根拠として引用しているが、引用先の文脈は違う主張を支持しているパターン。引用の文脈を正しく理解する。
引用・出典のNGは、学術倫理の根幹に触れるため最も厳しく扱われる。特にNG11のコピペは剽窃検出ツール(iThenticate、Turnitin、剽窃チェッカーなど)で高い精度で発見される時代であり、「バレなければよい」という発想は通用しない。引用ルールを守ることは、学術界の一員として最低限守るべきマナーであり、卒論はその訓練の場でもある。
④表現のNG|5選
NG16|話し言葉の混入|「〜だと思う」「ちょっと」「〜みたいな」「けど」など、話し言葉を本文に使うパターン。「〜と考えられる」「わずかに」「〜のような」「しかし」に統一する。
NG17|主観的表現の過剰|「私は〇〇だと思う」「〇〇と感じた」など主観的表現が本論に多用されるパターン。学術的な議論では客観的表現に置き換える。
NG18|曖昧な表現|「多い」「少ない」「かなり」「大きい」など、定量化されていない曖昧語のパターン。可能な限り数値・データで表現する。
NG19|文末の不統一(である調と敬体混在)|「である」と「です・ます」が混在するパターン。卒論は「である調」で統一する。
NG20|接続語の過剰使用|「そして」「また」「しかし」を1文ごとに使うパターン。接続語は必要な箇所にのみ配置する。
表現のNGは、書き手の学術的トレーニングの深さを示すシグナルとして教員が意識している。話し言葉や主観的表現が多発する卒論は「学問的文章の型が身についていない」と判断されやすい。逆に、である調で客観的に書けている卒論は、内容が同じでも数段階評価が上がることがある。表現の型は書き手のプロ意識を映す鏡であり、細部まで整えたい。
⑤表記のNG|5選
NG21|半角全角の混在|「2024年」と「2024年」、「(注)」と「(注)」など、半角全角が卒論内で混在するパターン。原則として数字・英字は半角、和文中のカッコ・句読点は全角で統一する。
NG22|句読点の不統一|「、。」と「,.」が混在するパターン。学部規定に従い、どちらかに統一する。
NG23|漢字とひらがなの表記揺れ|「〜する事」と「〜すること」、「行なう」と「行う」など、同じ語の表記が揺れるパターン。表記統一辞書を作って対処する。
NG24|カタカナ表記のズレ|「コンピュータ」と「コンピューター」、「サーバ」と「サーバー」など、カタカナ末尾の長音がズレるパターン。工学系はJIS規格を参照。
NG25|固有名詞の誤字・表記ズレ|人名・地名・組織名の誤字、大文字小文字のズレ(iPhone→Iphone)など。特に引用元著者名の誤字は重大なミス。
表記のNGは、Wordの検索置換機能を使えば提出前の1時間程度で大半を潰せる。特に半角全角の混在と表記揺れは機械的に検出できるため、面倒でも必ず実施したい。教員は表記の統一具合を「詰めの甘さ」の判断材料として意識しており、ここでの好印象は内容評価にも波及する。
⑥段落のNG|5選
NG26|1文だけの段落連続|1文で改行し、それを何段落も続けるパターン。論証不足に見え、幼稚な印象を与える。1段落は200〜600字が適正。
NG27|長すぎ段落|1段落が800字を超えるパターン。トピック単位で分割する。
NG28|複数トピックの混在|1段落に「先行研究」「批判」「新提案」など複数のトピックが混ざるパターン。1段落=1トピックが原則。
NG29|接続ワードの欠如|段落間に論理関係を示す接続表現がなく、独立段落が並ぶパターン。必要な接続ワードを配置する。
NG30|字下げの忘れ|段落冒頭の全角スペース1マスを忘れるパターン。Wordの段落設定で自動化する。
段落分けは細かい話に見えて、教員が卒論を読む際の負担を大きく左右する。1段落=1トピック原則を守り、段落冒頭にトピックセンテンスを置き、200〜600字の適正長を意識するだけで、読みやすさは劇的に向上する。段落単位で読み返して「この段落で何を言いたいか」が1文で言えるかを検証する習慣をつけたい。
⑦図表のNG|5選
NG31|図表のタイトル・番号なし|「図1 〇〇の推移」のようなタイトルと番号がないパターン。すべての図表にタイトルと番号を付ける。
NG32|本文で図表への言及なし|図表を挿入したまま、本文で「図1に示すように」と言及しないパターン。本文と図表は連動させる。
NG33|図表番号のズレ|「図1」の次が「図3」になっているなど、番号が飛ぶパターン。Wordの相互参照機能で自動化する。
NG34|画質の粗さ・可読性不足|スクリーンショットが粗く文字が読めない、グラフの軸ラベルが小さすぎるパターン。印刷時の可読性を確認する。
NG35|出典の未記載|他者の図表を転載したのに出典を明示しないパターン。図表下に「出典:〇〇(2020)」を必ず記載する。
図表は本文の議論を視覚的に補強する重要な要素であり、教員も熱心にチェックする。特にNG32の「本文で言及なし」は、図表があるのに本文で活用されていないという矛盾した状態で、教員から必ず指摘される。図表を挿入するときは、本文で「図1に示すように、〇〇は△△の傾向がある」と明示的に言及することを習慣づけたい。
⑧参考文献のNG|5選
NG36|書誌情報の不完全|著者名・書名・出版社・年・ページなど、必要な書誌情報が欠けているパターン。分野の標準形式で完全に記載する。
NG37|本文引用と参考文献リストの不整合|本文で引用した文献がリストにない、あるいは逆にリストにあるが本文で引用されていないパターン。両者は完全一致が必須。
NG38|並べ方の不統一|アルファベット順・五十音順・引用順のいずれかに統一されていないパターン。一つの規則で通す。
NG39|URLだけの記載|Webサイトの参照でURLのみ書き、著者・タイトル・閲覧日を書かないパターン。「著者名『タイトル』サイト名、URL、閲覧日」を完全に記載する。
NG40|閲覧日の未記載|Webサイト参照で閲覧日が抜けているパターン。Web情報は変化するため、閲覧日は必須。
参考文献リストは卒論の学術的信頼性を示す重要な要素であり、教員がまずチェックするポイントの一つである。ここでの不備は「学術的作法が身についていない」という印象を強く与える。Zotero・EndNote・Mendeleyなどの文献管理ソフトを使うと、書誌情報の完全記載と本文引用との整合性チェックが格段に効率化できる。時間があれば文献管理ソフトの導入も検討したい。
⑨AI利用のNG|5選
NG41|生成AIの文章をコピペ|ChatGPT・Claude・Geminiなどが生成した文章をそのまま本文に使うパターン。剽窃と同等に扱われる。
NG42|AI利用の未開示|大学規定で開示が求められているのに、AI利用を明示しないパターン。学術倫理違反となる。
NG43|引用元の未確認|NotebookLMなどが提示した引用元を確認せず、そのまま本文に反映するパターン。誤読の可能性がある。
NG44|AI生成の存在しない文献の引用|ChatGPTなどが捏造した架空の文献を、確認せずに参考文献リストに載せるパターン。発覚すると重大な問題となる。
NG45|機密PDF・個人情報のAIへのアップ|調査対象者の個人情報、研究倫理審査対象データなどをAIツールにアップロードするパターン。倫理違反となる可能性がある。
2024年以降、多くの大学が生成AI利用に関するガイドラインを策定した。ガイドラインは毎年更新される可能性があるため、必ず最新版を確認すること。特にNG44の「架空文献の引用」は、ChatGPTが自信満々に存在しない論文の書誌情報を作り出すことがあるために発生する。参考文献リストに載せる前に、CiNii・Google Scholarなどで実在を確認する習慣を身につけたい。この確認1つで、致命的な問題を未然に防げる。
⑩提出プロセスのNG|5選
NG46|締切遅れ|1分でも遅れると受理されないケースがある。締切24時間前を自分の締切と設定する。
NG47|表紙記入ミス|題目・氏名・学籍番号・指導教員名の誤字、フリクションペンでの記入など。表紙は油性ボールペンで丁寧に記入。
NG48|ファイル形式のミス|指定形式(PDF・docx・plainなど)と違う形式で提出するパターン。学部の提出規定を必ず確認。
NG49|ファイルのバックアップなし|USBメモリの破損、パソコンのクラッシュで卒論全体が失われるパターン。クラウド・USB・メールの3重バックアップが原則。
NG50|提出後の連絡見落とし|受理確認メールを確認しない、修正指示に気づかないパターン。提出後1週間はメール・学務システムを毎日確認する。
提出プロセスのNGは、内容の質とは関係なく発生するため、非常にもったいない失点となる。特にNG49のバックアップなしは、卒論締切前日にパソコンが故障して全データを失うといった悲惨な事例が実在する。執筆開始時からGoogle Drive・OneDrive・USB・自分宛メールの複数箇所に定期的にバックアップを取る習慣をつけたい。バックアップは1回作るだけでなく、章単位で更新し、常に最新版が複数箇所に存在する状態を保つのが理想である。
減点対象になりやすい順|ランキング
50のNGを、教員が実際に減点しやすい順(重大度が高い順)にランキングする。時間がない場合、上位から順に対処するのが効率的である。
Sランク(最重要、卒業取り消し級)|NG11コピペ・剽窃、NG41AIコピペ、NG42AI利用未開示、NG44架空文献の引用
Aランク(大幅減点)|NG5研究目的の不明確、NG12出典未記載、NG15主張と引用の不一致、NG6章立て破綻、NG46締切遅れ
Bランク(明確な減点)|NG1テーマ広すぎ、NG3新規性なし、NG13孫引き、NG14引用過多、NG16話し言葉、NG19文末不統一、NG31図表タイトルなし、NG37参考文献との不整合
Cランク(印象低下)|NG21半角全角混在、NG22句読点不統一、NG26〜30段落系NG、NG34図表画質、NG38参考文献並べ方
Dランク(細部)|NG24カタカナ表記ズレ、NG30字下げ忘れ、NG48ファイル形式ミス
S・Aランクだけでも潰しておけば、卒論の最悪の事態(不受理・卒業取り消し・大幅減点)は避けられる。B以下は時間の許す限り修正するのが理想である。
Before/After実例|10選
代表的なNGのBefore/After実例を10個紹介する。
①研究目的の明確化|Before「本研究では〇〇について考える」→ After「本研究の目的は、〇〇における△△の要因を明らかにすることである」
②話し言葉の修正|Before「〜だと思うし、ちょっと〜な感じがする」→ After「〜と考えられ、わずかに〜の傾向がある」
③主張と引用の対応|Before「〇〇である。山田(2020)も同様である」→ After「山田(2020)は〇〇と指摘している。このことから、本稿でも〇〇と結論づける」
④段落分けの改善|Before(1段落1200字) → After(トピック単位で3段落に分割)
⑤半角全角の統一|Before「2024年に10人」→ After「2024年に10人」
⑥参考文献の整備|Before「山田による」→ After「山田太郎『日本経済史論』岩波書店、2020年、120-125頁」
⑦図表番号の対応|Before(図1が本文で言及されていない) → After「図1に示すように〜」と本文で言及
⑧AI利用の開示|Before(開示なし) → After「本論文の先行研究整理にNotebookLMを補助的に使用した」
⑨目次と本文の一致|Before(目次と本文の見出しが微妙に違う) → After(Word自動生成の目次で完全一致)
⑩フリクションペン修正|Before(表紙をフリクションで記入) → After(油性ボールペン0.7mmで書き直し)
提出前セルフチェック|30項目
提出前に以下の30項目をチェックすることを強く推奨する。各項目3分程度で確認でき、合計1.5時間程度で全体を点検できる。
【S・Aランク項目】①研究目的が序論に明記されている ②主張と引用が対応している ③剽窃・コピペがない ④出典が完全記載されている ⑤章立てが論理的である ⑥AI利用が適切に開示されている ⑦架空文献が引用されていない ⑧締切から24時間以上余裕がある
【Bランク項目】⑨テーマが適切な範囲に絞られている ⑩新規性が明確である ⑪先行研究への言及がある ⑫本論が全体の70〜80%を占める ⑬結論に新論点がない ⑭話し言葉が混入していない ⑮主観的表現が本論にない ⑯文末が「である調」で統一 ⑰図表にタイトル・番号がある ⑱本文で図表に言及している ⑲参考文献と本文が一致している
【C・Dランク項目】⑳半角全角が統一されている ㉑句読点が統一されている ㉒漢字ひらがな表記が統一されている ㉓段落が200〜600字に収まる ㉔1段落=1トピックである ㉕字下げが徹底されている ㉖図表の画質が十分である ㉗参考文献の並べ方が統一 ㉘URLに閲覧日がある ㉙表紙が油性ボールペンで記入 ㉚バックアップが3重に取られている
それでも判断に迷う場合の選択肢
50のNGすべてを自力でチェックするのは負担が大きい。判断に迷う場合の選択肢を3つ提示する。
①指導教員に相談|判断に迷うNGは指導教員に個別確認する。研究室の慣行に沿った判断が得られる。
②研究室の過去卒論を参照|過去卒論のスタイル・NG対処法を参照し、研究室の標準に合わせる。
③第三者の添削でチェック|自分では気づけないNGを、第三者の視点で指摘してもらう。レポートビズでは、累計6,000件超の指導実績をもとに、参考資料としての卒論のNGチェックを提供している。公式LINEには1,700名超が登録しており、24時間相談を受け付けている。
よくある質問|FAQ
Q1|50のNGすべてに該当していますが、間に合いますか
S・Aランクの最重要NGだけでも1日で潰せる。残り時間に応じて、B→C→Dの順に対処する。全てが完璧でなくても、上位ランクを潰せば大幅な減点は避けられる。
Q2|NGを1つも犯さない卒論は書けますか
完璧な卒論はほぼ不可能である。目標は「重大なNGを潰し、些細なNGを最小化する」ことである。細部の完璧を追求するより、上位ランクの潰し込みに時間を使うべきである。
Q3|指導教員が「気にしなくてよい」と言うNGがあります
指導教員の判断が最優先である。研究室の慣行によっては本記事のNGが該当しない場合もある。ただし副査は違う判断をする可能性もあるため、迷ったら安全側に倒すのが無難である。
Q4|剽窃検出ツールで引っかからないコピペはOKですか
絶対にNGである。剽窃はツールで発覚するかどうかではなく、学術倫理上の問題である。教員の目視で気づかれる可能性もある。必ず自分の言葉で書き、引用は出典明示付きで行う。
Q5|文系と理系でNGは違いますか
基本的な50のNGは共通するが、比重が異なる。文系では表現・引用・参考文献の重要性が高く、理系では図表・データの正確性・数式の表記が重要となる。分野の慣行を踏まえて優先度を調整する。
Q6|Cランク・Dランクは無視してもよいですか
無視するのは避けたい。C・DランクのNGが累積すると「詰めが甘い卒論」という全体印象になり、内容評価にも影響する。細部への注意力は卒論全体の完成度を示す指標として教員が意識している。
Q7|チェックを他人に頼んでもよいですか
読み手として第三者にチェックを依頼するのは推奨される。ただし、書き直しを他人にやってもらうのは代筆となりNGである。「チェック依頼」と「代筆依頼」は明確に線引きする。
まとめ|NG対処は優先度と時間配分がすべて
本記事では、卒論のNG50選を10カテゴリで完全網羅し、教員が最も嫌う3大NG、減点対象になりやすい順ランキング、Before/After実例10選、提出前セルフチェック30項目までを提供してきた。
50のNGすべてを完璧に潰すのは現実的ではないが、S・Aランクの重大NGだけでも対処すれば、卒論の最悪の事態は避けられる。特に、剽窃・出典未記載・研究目的の不明確・AI利用の未開示は、単なる減点ではなく卒業取り消しにつながるリスクがあるため、絶対に潰しておくべきである。C・Dランクの細部NGは時間の許す限り修正し、卒論全体の完成度を高めていく——これが実務的な優先順位である。
本記事のポイントを整理すると、以下の3点に集約される。第一に、卒論NGは10カテゴリ×5NG=50個に体系化でき、優先順位を付けて対処するのが実務的である。第二に、S・Aランク(剽窃・出典・研究目的・AI利用など)は絶対に潰しておくべきで、これだけで最悪の事態は避けられる。第三に、提出前30項目チェックリストで機械的に確認することで、見落としを最小化できる。この3点を守れば、卒論の完成度は確実に上がる。
もしNGチェックや卒論全体の完成度で判断に迷う場合、累計6,000件超の指導実績を持つレポートビズ編集部が参考資料としての活用視点でサポートしている。公式LINEには1,700名超が登録しており、納期100%達成の実績とともに、卒論執筆に伴走する体制を整えている。NGを潰す作業は地味だが、卒論の完成度を決める最重要工程である——本記事を提出前チェックの助けとして活用いただきたい。
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