ES挫折経験の書き方|定義の再構築と6ステップ構成

最終更新日:2026年8月19日

この記事でわかること

  • 企業がES挫折経験で見ている3つのポイント
  • 挫折経験と失敗談の明確な違い
  • 添削者が見る「落選する挫折経験」の5パターン
  • 挫折の定義の再構築(大失敗ではなく目標との差の痛感)
  • 合格する挫折経験の6ステップ構成
  • 挫折エピソード選定の3判断基準
  • テーマ別のエピソード設計(部活/受験/アルバイト/ゼミ)
  • ガクチカと挫折経験が被る時の書き分け
  • 文字数別テンプレート(200字/400字)
  • 面接での深掘り想定

執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超の作成・添削依頼に対応してきた編集チームが、ES挫折経験の書き方を体系的に整理している。添削者視点の落選パターン・挫折の定義の再構築・エピソード選定3判断基準・ガクチカとの書き分けまで、就活メディアが踏み込まない実務ガイドとして構築した。

「大きな挫折なんて経験していない」「失敗談を書くとネガティブ評価されそう」「ガクチカと同じエピソードでよいのか」——このキーワードで検索する就活生の悩みは、多くが「挫折=劇的な失敗」という誤解に起因している。

結論から言えば、企業が挫折経験で見ているのは「①ストレス耐性、②課題解決力、③レジリエンス(立ち直る力)」の3点である。挫折とは「大きな失敗」ではなく「目標との差を痛感した経験」と再定義すれば、多くの就活生が書ける題材を持っている。落選5パターン(挫折で終わる・克服話なし・他責的・原因分析なし・学び薄い)を避け、「結論→前提(目標)→挫折内容→原因分析→立て直し→学び」の6ステップで書けば通過ラインに乗る。大きさよりも「立ち直り方」で評価される設問である。

本記事では、添削者視点の落選5パターン・挫折の定義の再構築・6ステップ構成・エピソード選定3判断基準・テーマ別設計・ガクチカとの書き分け・文字数別テンプレ・面接接続まで実務的に整理する。挫折経験が見つからない場合は「ES挫折経験なしの書き方」も参照してほしい。

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企業がES挫折経験で見ている3つのポイント

結論:企業が挫折経験を聞く目的は「①ストレス耐性、②課題解決力、③レジリエンス(立ち直る力)」の3点である。挫折の内容や大きさは評価軸ではない。「困難にどう向き合い、どう立ち直り、何を学んだか」を通じて、入社後の困難への対応力を推定する。

3つの評価観点を整理する。

ポイント①:ストレス耐性

社会人になると、プレッシャーや困難に直面する場面が多い。レバテックルーキーも「企業が挫折経験を聞く大きな理由の一つは、あなたのストレス耐性を測ることです。社会人になると、思うようにいかない状況や予想外の困難に直面することが多々あります」と示している。挫折後にどう振る舞ったかで、ストレス耐性を推定する。

「感情を引きずり続けた」「立ち直れなかった」で終わるエピソードは避けたい。挫折後の建設的な行動を示せると、ストレス耐性の高さが伝わる。

ポイント②:課題解決力

挫折後の対処プロセスから、課題解決力を判定する。「原因を分析し、改善策を考え、実行に移した」という思考と行動の流れが重要である。単に「頑張った」ではなく、具体的な分析と改善行動を示す。

この課題解決プロセスは、そのまま業務での問題解決能力の証明にもなる。

ポイント③:レジリエンス

レジリエンス(再起能力)は近年のビジネスで最も重視される能力の1つである。賢者の就活も「この失敗から立ち直る力は、『レジリエンス(再起能力)』といって、近年、アメリカの採用において重視されるようになってきた能力です。あなたの『再起能力』を企業は知りたいのです」と示している。

挫折の大きさより、立ち直りの速さと質で評価される。小さな挫折でも「学びを次に活かした」経験があれば、レジリエンスの証明になる。

挫折経験と失敗談の明確な違い

結論:「挫折経験」と「失敗談」は明確に違う。失敗談は「うまくいかなかった事実」の報告、挫折経験は「目標達成に本気で取り組んだが達成できず、そこから立て直した経験」を指す。この違いを認識しないと、単なる失敗談で終わり評価につながらない。

両者の違いを整理する。

失敗談:単なる失敗の報告

Intern Streetの解説でも「単なる『失敗談』:目標に対する反省や後悔で話が終わってしまうもの。原因分析や具体的な次の行動がなく、『頑張りが足りなかった』などの精神論に終始するもの」と定義されている。失敗の事実だけで終わるものが失敗談である。

「テスト勉強を怠り、単位を落とした」「アルバイトで注文を間違えた」等の反省で終わるエピソードは、失敗談であり挫折経験ではない。

挫折経験:立て直しを含む経験

Intern Streetは「評価される『挫折経験』:目標達成のために明確な行動と工夫を行ったが、結果が出ず、そこから本質的な課題を学び取り、次に活かす行動に繋げたもの。つまり、失敗から立ち直るための行動と成長が含まれているもの」と示している。

挫折経験には「本気の取り組み+失敗+立て直しの行動」の3要素が必須である。この3要素が揃わないと、失敗談で終わってしまう。

「挫折経験ではない」失敗の見分け方

「自分の努力の結果として起きた失敗ではない」「立て直しの行動が語れない」「学びが業務に転用できない」のどれかに該当する場合、それは挫折経験としての価値が低い。別の題材を検討したい。

特に「自分の不注意による失敗」だけで終わるものは、挫折経験としては弱い。目標達成への本気度が伝わらない。

添削者が見る「落選する挫折経験」5パターン

結論:添削の現場で見る落選パターンは「①挫折で話が終わる、②克服話がない、③他責的、④原因分析が浅い、⑤学びが業務転用できない」の5つに集約される。1つでも該当すると通過率が下がる。

5パターンを解剖する。

パターン①②:挫折で終わる・克服話なし

「〇〇に挑戦したが、結果を出せなかった。悔しかった」——挫折の事実だけで終わるパターン。ゼロワンインターンも「挫折した話だけで終わり、克服のストーリーがない人がいますが、これはNGです」と警告している。

挫折の後の立て直し行動が必ず必要である。「その後、〇〇の改善に取り組んだ」「△△の学びを次に活かした」の記述で立て直しを示す。

パターン③④:他責的・原因分析浅い

他責的パターンは「〇〇が悪かった」「環境が厳しかった」等、外部要因のせいにする書き方。自分の不足を認められない印象を与える。自分の行動・判断の中に原因を見出す姿勢が必要である。

原因分析が浅いパターンは「準備不足だった」「頑張りが足りなかった」といった、精神論で終わるケース。「なぜ準備不足になったか」「どう頑張るべきだったか」まで具体的に分析する必要がある。

パターン⑤:学びが業務転用できない

「この経験で人生の教訓を得た」「大切なことを学んだ」等、抽象的な学びで終わるパターン。企業が知りたいのは業務に転用できる学びである。「〇〇の重要性を学び、入社後は△△の場面で活かしたい」と具体化する。

学びの部分に志望企業の業務名を入れると、企業研究の深さも同時に示せる。

挫折の定義の再構築

結論:「挫折」を「大きな失敗」と捉えると、多くの就活生が題材を持てなくなる。挫折を「目標との差を痛感した経験」と再定義すれば、日常の小さな出来事も挫折経験として使える。定義の再構築が第一歩である。

挫折の定義の再構築を整理する。

挫折の広い定義

挫折の狭い定義(大きな失敗・人生を左右する出来事)ではなく、広い定義(目標との差を痛感した経験)で捉える。PORTキャリアも「人生を左右するレベルの挫折は不要です。エピソードの選び方としては日常レベルで十分で、アルバイトで成果が出なかった、ゼミやグループワークで意見が通らなかったなどの経験を振り返りましょう」と示している。

「これは挫折と言えるのか?」と迷うレベルの経験でも、目標達成への本気の取り組みがあれば十分に挫折経験として成立する。

日常の中の挫折

日常の中の挫折例:「アルバイトで売上目標に届かなかった」「ゼミ発表で評価が低かった」「サークルの企画が思うように進まなかった」「資格試験で不合格になった」「グループワークで意見が通らなかった」等。

これらは全て「目標と結果の差」から挫折経験として書ける。日常を丁寧に振り返れば、必ず候補は見つかる。

挫折の大きさより立て直しで勝負

PORTキャリアも「挫折経験は『出来事の大きさ』ではなく『立て直し方』を見られています」と明示している。大きな挫折を無理に探すより、小さな挫折での立て直し行動を丁寧に書く方が評価される。

「派手な挫折エピソードがない」ことは全く問題ではない。定義を再構築して、自分の中の題材を掘り起こしたい。

合格する挫折経験の6ステップ構成

結論:合格する挫折経験は「①結論、②前提(目標と努力)、③挫折内容、④原因分析、⑤立て直しの行動、⑥学びと活かし方」の6ステップで構成する。この順で書くと、企業が求める3ポイント(ストレス耐性・課題解決力・レジリエンス)が自然に伝わる。

6ステップを整理する。

ステップ①②:結論と前提

ステップ①(結論):「私の挫折経験は〇〇である」と端的に。ビズリーチ・キャンパスも「まず『何に挑戦し、どんな挫折を経験したのか』を端的に述べます」と示している。冒頭で全体像を伝える。

ステップ②(前提):「どんな目標を持ち、どう努力していたか」を書く。挫折の重みを示すために、目標の高さと本気度を伝える。「〇〇を目指して1年間、毎日△△の練習を続けた」等、目標と努力を具体化する。

ステップ③④:挫折内容と原因分析

ステップ③(挫折内容):「しかし〇〇の結果になった」と、挫折の事実を具体的に書く。数字で示せるなら数字で。感情も一部含めると人柄が伝わる。

ステップ④(原因分析):「原因は〇〇にあったと分析した」と、自分の中に原因を見出す。「△△の準備不足・□□の思い込み」等、具体的な原因を挙げる。他責的な分析は避ける。

ステップ⑤⑥:立て直しと学び

ステップ⑤(立て直し):「原因を踏まえて、〇〇の改善に取り組んだ」と、具体的な立て直し行動を書く。ここが最も重要である。「△△の方法を変え、□□の助けを借り、〇〇の結果を得た」といった、行動の連鎖を描写する。

ステップ⑥(学びと活かし方):「この経験から〇〇の重要性を学んだ。入社後は△△の場面でこの学びを活かしたい」と、未来への接続で締める。

挫折エピソード選定の3判断基準

結論:挫折エピソード選定は「①目標が明確、②主体的な取り組みがあった、③立て直しの行動が語れる」の3判断基準で決める。3つ全てを満たすエピソードが、挫折経験として最も強い。

3判断基準を整理する。

基準①:目標が明確

挫折の前提として「目指していた具体的な目標」がある必要がある。「レギュラー入り」「大会入賞」「売上目標達成」「資格合格」等、明確な目標。目標が漠然としていると、挫折の重みが伝わらない。

目標が明確なほど、挫折の落差も明確になり、立て直し行動の価値も伝わる。

基準②:主体的な取り組み

目標達成のために自分から取り組んだ経験である必要がある。「言われたからやっていた」「なんとなく続けていた」レベルでは、挫折の意味が薄い。自分の意志で本気で取り組んだ経験を選ぶ。

主体性の証明として、取り組みの具体的な工夫(独自の練習法・自己流の学習法等)を1つは示したい。

基準③:立て直しの行動が語れる

挫折後に何らかの立て直し行動があったこと。「別の目標を立てた」「学び方を変えた」「後輩に引き継いだ」「関連分野で挑戦した」等、次に繋がる行動が必要である。

立て直し行動が語れないエピソードは、挫折経験としては書けない。別の題材を検討する。

テーマ別のエピソード設計

結論:挫折経験のテーマは「部活・受験・アルバイト・ゼミ研究・インターン」の5つから選びやすい。テーマごとに書きやすい設計ポイントが異なる。自分の経験に近いテーマの設計を参考にしたい。

5テーマの設計ポイントを示す。

部活・受験

部活は「レギュラー入り目標→怪我や実力不足で挫折→役割転換や次年度への引継ぎで立て直し」の流れが書きやすい。目標が明確で、立て直しも実感しやすい。

受験は「志望校目標→不合格や成績伸び悩みで挫折→浪人や進学先での挑戦で立て直し」の流れ。大学受験は多くの就活生が経験するため、書き方の差別化が必要である。

アルバイト・ゼミ

アルバイトは「売上目標や新人指導での挫折→原因分析と改善→数字での結果向上」で書ける。数字が取りやすく、立て直しの効果を示しやすい。

ゼミは「研究テーマや発表での挫折→教授指導や自主学習で立て直し→次発表での改善」の流れ。学術的な取り組みの本気度を示せる。

インターン・その他

インターンは「業務目標→契約が取れない・成果が出ないで挫折→上司や先輩からの学び→改善後の成果向上」の流れ。実務経験の題材として説得力が高い。

その他(留学・資格取得・独学プロジェクト等)も、本気の取り組みと立て直しが語れれば十分に成立する。テーマの派手さより、6ステップの充実度が評価軸である。

ガクチカと挫折経験が被る時の書き分け

結論:ガクチカと挫折経験で同じエピソードを使うのは問題ない。ただし切り口を明確に変える必要がある。ガクチカ=「達成」に焦点、挫折経験=「困難」に焦点で切り分ければ、両方で使い回せる。

書き分けを整理する。

ガクチカ=達成に焦点

ガクチカは「何に力を入れ、どう取り組み、何を成し遂げたか」の達成部分に焦点を当てる。過程の描写と成果、そこから得た学びを軸に書く。

Digmeeも「同じ経験でも『達成』に焦点を当てるか、『困難』に焦点を当てるかで、企業へのアピールポイントは大きく変わります」と示している。

挫折経験=困難に焦点

挫折経験は「その活動の中で最も困難だった局面」に焦点を当てる。困難の内容・原因分析・立て直しの行動を軸に書く。

面接での対応

ガクチカと挫折経験で同じエピソードを使った場合、面接では「先ほどのお話と同じ活動ですが」と前置きされる。Digmeeも「同じ活動を深く掘り下げられることは、あなたの人生における優先順位の高さと軸の強さをアピールする絶好のチャンス」と示している。堂々と話す姿勢が重要である。

「ネタが1つしかなくて」と縮こまるのではなく、「1つのことを深く掘った」と胸を張りたい。

文字数別テンプレート(200字/400字)

結論:挫折経験の文字数別テンプレは「200字:6ステップ凝縮、400字:6ステップ全展開」の2パターンで対応する。文字数に応じて立て直し部分の詳細度を調整する。

2パターンのテンプレを示す。

200字テンプレ(6ステップ凝縮)

200字は各ステップに30〜40字を割く凝縮版。「私の挫折経験は〇〇である(30字)。△△の目標で1年間取り組んだが、□□の結果に終わった(50字)。原因は〇〇と分析した(30字)。以降、△△の改善に取り組み、□□の成果を得た(50字)。この経験から〇〇を学び、入社後△△に活かしたい(40字)」(200字)。

200字では立て直し部分に最も文字数を割く配分が理想である。

400字テンプレ(標準・6ステップ全展開)

400字は6ステップを全展開する。配分の目安は「結論50字・前提80字・挫折内容60字・原因分析60字・立て直し120字・学び30字」。立て直しに120字を割き、思考プロセスと具体的な行動を詳細に描写する。

400字は挫折経験の標準指定サイズであり、6ステップが最も書きやすい文字数である。

文字数配分の黄金比

200字も400字も、共通するのは「立て直し部分に最も文字数を割く」ことである。全体の30〜40%を立て直しの描写に使うと、企業が求める3ポイントが伝わりやすい。

挫折の内容や感情に文字数を使いすぎると、立て直し部分が薄くなる。バランスを意識したい。

面接での深掘り想定

結論:ESに書いた挫折経験は面接で必ず深掘りされる。「挫折時の感情」「立て直しの具体化」「学びの再現性」の3方向で質問される。ES時点で追加情報を準備しておく必要がある。

面接接続の3ポイントを整理する。

挫折時の感情

「挫折した時どう感じたか」と聞かれる。感情を隠さず正直に語ることで、人間性が伝わる。「悔しかった」「情けなかった」「自信を失った」等の感情を素直に。感情を認められる誠実さも評価対象である。

ただし、感情に浸りすぎず、そこからどう立ち直ったかへ話を繋ぐバランスが重要である。

立て直しの具体化

「立て直しの具体的な行動をもっと詳しく」と聞かれる。ESでは書ききれなかった行動の詳細を追加で答えられる状態を作る。「まず〇〇を始め、△△の助言を受け、□□の方法に切り替えた」といった、時系列の詳細を語れると理想である。

立て直しに関わった人(先輩・友人・指導者等)の名前や具体的なアドバイス内容も答えられると、話の厚みが増す。

学びの再現性

「その学びは入社後どう活かせるか」を聞かれる。ESに書いた「活かし方」を、具体的な業務場面で語れる準備が必要である。志望企業の業務内容を事前に確認しておく。

「〇〇業務で△△の場面が来たら、この学びを□□の形で活用したい」と、業務名を具体的に挙げて語れると理想である。

挫折経験の書き方でよくある失敗と対処法

結論:挫折経験の書き方でよく見る失敗には「①挫折の内容が薄い、②目標が漠然としている、③立て直しの主体性が見えない、④成長の証拠がない、⑤志望業界と接続しない学び」の5つがある。それぞれに対処法がある。

5つの失敗と対処法を整理する。

失敗①②:挫折内容薄い・目標漠然

挫折内容が薄いパターンは「大変でした」「うまくいきませんでした」等の抽象表現で終わるケース。具体的な失敗の場面と数字(順位・成績・人数等)で描写する。

目標が漠然としているのも同様の問題。「頑張ろうと思った」ではなく「〇〇の目標を掲げ、△△の期限で達成を目指した」と、具体的な目標設定を書く。

失敗③④:立て直しの主体性・成長の証拠

立て直しの主体性が見えないパターンは「先輩に助けられて」「時が経ったら」といった、他者や時間任せの立て直し。「自分から〇〇の行動を起こした」「△△の判断で方針を変えた」と、主体的な行動を明示する。

成長の証拠がないパターンは「学びました」で終わるケース。学びの後に「その後、△△の場面で成長が確認できた」等、成長を裏付ける後日談を1文加えるだけで説得力が変わる。

失敗⑤:志望業界と接続しない学び

学びが「人生の教訓」で終わり、業務との接続がないパターン。「〇〇の重要性を学び、貴社の△△業務で□□の形で活かしたい」と、必ず志望企業の業務名を入れて未来へ接続する。

業務接続がある挫折経験は、志望動機との一貫性も生まれる。ES全体の説得力が高まる。

挫折経験を語る際の言葉選び

結論:挫折経験を書く際の言葉選びは印象を大きく左右する。「①ネガティブ語をポジティブ語に変換、②感情語と分析語のバランス、③抽象語を具体語に置き換え」の3ポイントで、同じ内容でも受け取り方が変わる。

3つの言葉選びのポイントを整理する。

ネガティブ語のポジティブ変換

「失敗した」「ダメだった」「諦めた」といったネガティブな言葉を、正確な表現に変換する。「結果を出せなかった」「目標に届かなかった」「方針転換を決断した」等、事実に即した中立的な表現の方が印象が良い。

「悔しかった」「情けなかった」等の感情語は、少量なら人柄が伝わる要素になるが、多用すると暗い印象を与える。1文程度に抑える。

感情語と分析語のバランス

挫折の場面で感情語を1文入れると人柄が伝わる。「悔しさを感じた」等。ただしそれ以降は分析語(「原因を〇〇と分析した」「△△の見直しが必要だと判断した」)に切り替える。

感情語ばかりだと成長性が伝わらず、分析語ばかりだと人間味が薄まる。両者のバランスが重要である。

抽象語を具体語に置き換え

「頑張った」「努力した」「大きな困難」等の抽象語は、具体的な行動と数字に置き換える。「毎日3時間、6ヶ月続けた」「文献20本を精読した」「週2回のミーティングを重ねた」等、行動の具体化で説得力が生まれる。

抽象語の連発は「他人の経験でも成立してしまう」印象を与える。自分だけの経験に置き換える工夫が必要である。

ES挫折経験に関するよくある質問(FAQ)

ES挫折経験について、よく寄せられる質問を7つに整理した。

Q1. 挫折経験がない場合はどうすればよいか

挫折の定義を広く捉え直す。「大きな失敗」ではなく「目標との差を痛感した経験」で考えれば、多くの人が題材を持てる。日常のアルバイト・ゼミ・部活の中で「悔しかった」「思うようにいかなかった」経験を掘り起こす。

詳細は「ES挫折経験なしの書き方」で解説している。

Q2. 挫折経験と失敗談は同じか

違う。失敗談は「失敗の事実」だけの報告、挫折経験は「本気の取り組み+失敗+立て直し」の3要素が必須。ES挫折経験の設問では、必ず立て直し部分を書く。

設問が「失敗経験」と書かれていても、挫折経験と同じ扱いで書けば通過ラインに乗る。

Q3. ネガティブな内容を書いてよいか

挫折経験自体はネガティブな出来事だが、書き方でポジティブな評価につなげられる。ネガティブな感情を隠す必要はないが、必ず立て直しの前向きな行動で話を締める。

挫折の暗さより、立て直しの明るさで評価される。バランスを意識する。

Q4. 高校時代の挫折でもよいか

大学時代の挫折を優先する。大学時代のエピソードの方が、詳細を具体的に語れる。ただし「高校で挫折した経験を活かして大学で〇〇を成し遂げた」といった、大学まで繋がる話なら高校時代を含めてもよい。

単に「高校時代の挫折話」で終わるものは避ける。

Q5. 挫折の大きさは重要か

大きさよりも立て直し方が重要である。PORTキャリアも「挫折経験は『出来事の大きさ』ではなく『立て直し方』を見られています」と示している。大きな挫折を無理に探す必要はない。

小さな挫折でも、立て直しが濃く語れれば十分に評価される。

Q6. ガクチカと同じエピソードで書いてよいか

問題ない。切り口を変えれば同じエピソードで両設問に対応できる。ガクチカ=達成に焦点、挫折経験=困難に焦点で切り分ける。むしろ「1つのことに本気で取り組んだ」証明にもなる。

可能なら別エピソードの方が、幅広さの証明になる。強い挫折経験が別にあるなら、そちらを使う。

Q7. 挫折を成長で締めくくらないと落ちるか

成長・学びで締めくくる方が評価は高い。ただし、無理に「完全に克服した」ではなく、「〇〇を学び、△△を意識するようになった」といった、現在進行形の成長として書くのが自然である。

「まだ完全ではないが、この経験を活かして努力を続けている」の表現も誠実さが伝わる。

まとめ|定義の再構築と6ステップで、挫折経験はレジリエンスの証明機会になる

ES挫折経験は「ストレス耐性・課題解決力・レジリエンス」の3点を測る設問である。挫折を「大きな失敗」ではなく「目標との差を痛感した経験」と再定義すれば、多くの人が題材を持てる。落選5パターン(挫折で終わる・克服話なし・他責的・原因分析浅い・学びが業務転用できない)を避け、「結論→前提→挫折内容→原因分析→立て直し→学び」の6ステップで書けば通過ラインに乗る。エピソード選定は「目標明確・主体的取り組み・立て直し語れる」の3基準で決める。ガクチカと同じエピソードでも切り口を変えれば両方で使える。文字数は立て直し部分に最も割く配分が黄金比である。面接では挫折時の感情・立て直しの具体化・学びの再現性の3方向で深掘り想定を。

  • 企業が見るのはストレス耐性・課題解決力・レジリエンスの3点
  • 挫折経験と失敗談の違い(失敗+立て直しの3要素が必須)
  • 落選5パターン:挫折で終わる・克服話なし・他責的・原因分析浅い・学びが業務転用できない
  • 挫折の再定義:大きな失敗ではなく目標との差の痛感
  • 合格6ステップ:結論→前提→挫折内容→原因分析→立て直し→学び
  • エピソード選定3基準:目標明確・主体的取り組み・立て直し語れる
  • テーマ別設計(部活/受験/アルバイト/ゼミ/インターン)
  • ガクチカと被る時は達成/困難で切り分ける
  • 文字数別テンプレ(200/400字)、立て直しに最も文字数を割く
  • 面接では挫折時の感情・立て直しの具体化・学びの再現性の3方向で深掘り想定

挫折経験が見つからない場合は「ES挫折経験なしの書き方」も参照してほしい。ES対策全般は「ES志望動機の書き方」「ESガクチカの書き方」「ES自己PRのアルバイト経験の書き方」も参考になる。

挫折経験の書き方に不安が残る場合、参考資料としての外部活用も選択肢となる。レポートビズのES作成・添削サービスのような、ES作成・添削を業として請け負うサービスに相談してみるのも1つの道である。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは現状の相談から始めるのが安全な出発点となる。

ただし、外部の作成物をそのまま提出することは推奨できない。あくまで参考資料として活用し、最終的なESは自分の言葉と自分の実体験で仕上げることが原則である。面接での深掘りに耐えるためにも、挫折経験は自分の実体験に根ざした内容で書きたい。

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