最終更新日:2026年8月19日
この記事でわかること
- 企業がES熱中していることで見ている3つのポイント
- ガクチカと熱中していることの明確な書き分け
- 添削者が見る「落選する熱中していること」の5パターン
- 熱中の「深さ」を証明する4指標
- 合格する熱中していることの5ステップ構成
- 業界別に響く熱中テーマの傾向
- 敬遠されがちなテーマ(ゲーム/アニメ/推し活)の対処法
- 150字ES(旭化成型)の凝縮テンプレ
- 文字数別テンプレ(150字/200字/400字)
- 面接での深掘り想定
執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超の作成・添削依頼に対応してきた編集チームが、ES「熱中していること」の書き方を体系的に整理している。添削者視点の落選パターン・熱中の深さを証明する4指標・敬遠テーマの対処法・150字凝縮テンプレまで、就活メディアが踏み込まない実務ガイドとして構築した。
「熱中していることに書くようなネタがない」「趣味レベルでいいのか」「ゲームやアニメだと落とされる?」——このキーワードで検索する就活生の悩みは、テーマ選びと深さの表現方法にある。
結論から言えば、企業が「熱中していること」で見ているのは「①興味関心の対象、②物事への取り組み姿勢、③仕事への熱中の再現性」の3点である。ガクチカと似ているが、ガクチカ=成果重視/熱中=動機・情熱重視という書き分けが必要である。熱中の「深さ」を証明するには「時間投下/頻度/自己投資/継続期間」の4指標を数字で示す。ゲーム・アニメ・推し活等の敬遠テーマも、切り取り方次第で通過ラインには乗る。旭化成等の150字ESは凝縮の技術が必須である。
本記事では、添削者視点の落選5パターン・ガクチカとの書き分け・4指標での深さ証明・5ステップ構成・業界別テーマ傾向・敬遠テーマの対処法・文字数別テンプレ・面接接続まで実務的に整理する。ガクチカの書き方全般は「ESガクチカの書き方」もあわせて参照してほしい。
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企業がES熱中していることで見ている3つのポイント
結論:企業が「熱中していること」を聞く目的は「①興味関心の対象、②物事への取り組み姿勢、③仕事への熱中の再現性」の3点である。趣味の内容そのものを評価するのではなく、そこから読み取れる人柄・価値観・行動特性が評価対象になる。
3つのポイントを整理する。
ポイント①:興味関心の対象
就活の未来も「熱中していること=興味を持って取り組んでいることであり、面白いと感じるものの対象や価値観が分かります」と示している。何に興味を持つ人かは、企業の社風・業務との相性判断に使われる。
企業は多様な社員を求めているため、志望業界と直結しない趣味でも問題ない。むしろ、業務と全く違う分野への熱中は、多面性の証明になる。
ポイント②:物事への取り組み姿勢
同じ趣味でも人によって取り組み方が違う。読書1つでも「隙間時間で本を読む人」と「寝食を忘れてのめり込む人」では、性格・行動パターンが違う。物事への取り組み方は、そのまま仕事への姿勢につながる。
「深く1つを追求するタイプ」「幅広く多くに触れるタイプ」「継続を大切にするタイプ」等、取り組み方の特徴が伝わる書き方を意識したい。
ポイント③:仕事への熱中の再現性
企業が最も見ているのは「同じ熱中が仕事でも再現できるか」である。就活の未来も「これまで何かに熱中した経験があるなら、少なくとも仕事にも熱中できる可能性があると判断され、高評価にもなりやすい」と示している。
逆に、熱中経験がない人は「仕事にも熱中できないのでは」と疑問視される。熱中の内容より、熱中できる能力そのものが評価される。
ガクチカと熱中していることの明確な書き分け
結論:「ガクチカ」と「熱中していること」は似ているが違う設問である。ガクチカ=「成果」を重視、熱中=「動機・情熱・プロセス」を重視する。両設問がある場合、同じテーマでも切り取り方を変える必要がある。
両者の違いを整理する。
ガクチカ:成果重視
ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」を通じて、目標達成の過程と得られた成果を評価する。「何を成し遂げたか」「どんな困難を乗り越えたか」が中心の書き方になる。
ガクチカの主役は「あなたの努力と成果」である。詳細は親記事「ESガクチカの書き方」で解説している。
熱中していること:動機・情熱重視
「熱中していること」は動機・情熱の質を評価する。「なぜ熱中しているのか」「どのように取り組んでいるのか」が中心の書き方になる。成果は必須ではない。
就活比較なびも「ガクチカが成果を重視するのに対し、熱中していることは動機やプロセスを重視する」と示している。この違いを認識せず同じ書き方をすると、両設問で同じ印象になる。
同じテーマを両設問で使う場合
例えば「登山」を両方に使う場合、ガクチカでは「日本三大急登制覇の目標達成」に焦点、熱中では「登山の何が私を惹きつけるのか」の情熱に焦点を当てる。同じテーマでも切り取り方で印象が大きく変わる。
両設問がある場合は、可能なら別テーマを選ぶ方が幅の広さを示せる。強いテーマが2つあれば、両方使うのが理想である。
添削者が見る「落選する熱中していること」5パターン
結論:添削の現場で見る落選パターンは「①好きの表明で終わる、②深さの証明がない、③動機が浅い、④業務接続なし、⑤敬遠テーマの無防備な提示」の5つに集約される。1つでも該当すると通過率が下がる。
5パターンを解剖する。
パターン①②:好きの表明・深さの証明なし
「私は〇〇が好きです。楽しいです」——「好きの表明」で終わるパターン。企業が求めているのは「なぜ好きか・どこまで深めたか」である。単なる好きの表明では小学生の作文と同じ印象になる。
深さの証明なしパターンは、時間投下・頻度・自己投資・継続期間の指標が全くないケース。「毎週3時間・2年間続けている」等、具体的な数字で深さを示す必要がある。
パターン③④:動機浅い・業務接続なし
動機が浅いパターンは「なんとなく好き」「友人に勧められて」で終わるケース。動機の質は熱中の質を決める。「〇〇の側面に強く惹かれた」「△△の体験を通じて没頭した」等、動機の具体性を出す。
業務接続なしは、熱中していることが業務とどうつながるかを書かないケース。志望業界と全く違う趣味でも、そこで得た姿勢・能力を業務に活かせる形で書く必要がある。
パターン⑤:敬遠テーマの無防備な提示
「ゲームに毎日6時間熱中」「アニメを1000本以上視聴」等、企業が敬遠しがちなテーマを何の工夫もなく書くパターン。テーマ自体が問題ではないが、書き方の工夫がないと娯楽性だけが強調される。
敬遠テーマは後述の対処法で切り取り方を工夫すれば通過ラインには乗る。
熱中の「深さ」を証明する4指標
結論:熱中の「深さ」を証明するには「①時間投下、②頻度、③自己投資、④継続期間」の4指標を数字で示す。この4指標のうち2つ以上を提示できれば、熱中の説得力は大きく向上する。
4指標を整理する。
指標①②:時間投下・頻度
時間投下は「累計・平均でどれだけ時間を費やしたか」。「毎日2時間」「週末は8時間」等の具体的な時間で示す。時間の絶対量が熱中の深さを直接示す。
頻度は「どれくらいの頻度で取り組んでいるか」。「週3回」「月10回」「毎日欠かさず」等の頻度表現。継続的な取り組みの証明になる。
指標③:自己投資
自己投資は「時間・金銭・労力をどれだけ投入したか」。「〇〇の講習に月1万円通っている」「△△の道具に□万円投資した」「〇〇の資格を取得した」等。投資の額と種類で本気度を示す。
自己投資は最も熱中の深さを示しやすい指標である。時間・お金・エネルギーを注いだ事実は、動機の強さの直接的証拠である。
指標④:継続期間
継続期間は「どれくらいの期間続けているか」。「中学から10年間」「大学入学以来3年半」等。継続の長さは熱中の本物さの証明になる。短期間の熱中は「一時的な興味」と見られる可能性がある。
期間が短い場合は、時間投下や頻度で補う。「大学入学からの1年間、毎日欠かさず取り組んでいる」等、短期間でも密度で示す。
合格する熱中していることの5ステップ構成
結論:合格する「熱中していること」は「①結論、②きっかけ・動機、③取り組み内容、④得たもの・学び、⑤業務への接続」の5ステップで構成する。この順で書くと、企業が求める3ポイントが自然に伝わる。
5ステップを整理する。
ステップ①②:結論ときっかけ
ステップ①(結論):「私が熱中していることは〇〇である」と端的に。抽象的なテーマ名ではなく、具体的な活動名を書く。「読書」ではなく「歴史小説の読破」等、具体化する。
ステップ②(きっかけ・動機):「なぜそれに熱中しているか」を書く。「〇〇の体験がきっかけで始め、△△の側面に惹かれ続けている」等、動機の具体化が重要である。
ステップ③:取り組み内容
取り組み内容は5ステップの中心である。4指標(時間投下・頻度・自己投資・継続期間)を数字で示しつつ、具体的にどう取り組んでいるかを描写する。「〇〇を毎日30分・3年間継続」「△△の資格を取得して知識を深めた」等。
取り組みの独自性・工夫を1つは示したい。他の人と同じ取り組み方では差別化できない。
ステップ④⑤:得たもの・業務接続
ステップ④(得たもの):熱中を通じて得たスキル・知識・姿勢を書く。「〇〇の分析力が身についた」「△△の継続力を証明できる」等、業務に転用可能な能力を示す。
ステップ⑤(業務接続):「この熱中で得た〇〇を、貴社の△△業務で□□の形で活かしたい」と、未来への接続で締める。業務接続なしのESは、熱中が過去の思い出で終わってしまう。
業界別に響く熱中テーマの傾向
結論:業界ごとに響きやすい熱中テーマの傾向がある。金融・メーカーは「継続性・分析力」系、コンサル・広告は「探究心・多面性」系、営業・接客は「対人・社交」系、IT・エンジニアは「学習・技術」系が響く。ただし志望業界と直結しないテーマでも、切り取り方次第で通過できる。
業界別の傾向を整理する。
金融・メーカー(継続性・分析力系)
金融・メーカー・監査等の堅実性重視業界では、「継続力・分析力・地道な努力」を示せるテーマが響く。長期継続の趣味(楽器演奏・書道・スポーツ等)、データ分析系の趣味(投資研究・スポーツ観戦の統計分析等)、資格取得等が該当する。
時間投下と継続期間の指標で本気度を示すと響きやすい。
コンサル・広告(探究心・多面性系)
コンサル・広告・企画職では、「探究心・多面性・視点の多様さ」を示すテーマが響く。読書(幅広いジャンル)、映画鑑賞(監督や作品分析込み)、旅行(現地文化の探究)、ブログ運営等が該当する。
自己投資の指標(講座受講・書籍購入等)と、そこから得た多面的視点の証明が効果的である。
営業・接客・IT
営業・接客業では「対人・社交・コミュニケーション」系のテーマが響く。飲食店巡り(常連客獲得的な人間関係要素含む)、コミュニティ運営、SNS発信(フォロワー交流)等が該当する。
IT・エンジニア職では「学習・技術・改善」系のテーマが響く。プログラミング学習、Web開発、資格取得、技術ブログ執筆等。技術系の熱中は業務適性の直接的証明にもなる。
敬遠されがちなテーマ(ゲーム/アニメ/推し活)の対処法
結論:ゲーム・アニメ・推し活等の「娯楽性が強い」テーマも、切り取り方次第で通過ラインには乗る。「①分析的アプローチ、②コミュニティ運営、③自己成長要素、④社会的意義」の4つの切り口のどれかで書き直せば、単なる娯楽ではない印象になる。
4つの切り口を整理する。
切り口①:分析的アプローチ
ゲームなら「ゲームバランスの分析」「戦略パターンの研究」、アニメなら「作品構造の分析」「監督比較」等、分析的な視点で語る。キャリアパーク就職エージェントも「好きなゲームのジャンルやゲームタイトルを書いてみてください。あなたの好みや熱中する内容について採用担当者がイメージを持ちやすくなります」と示している。
分析的アプローチは、単なる娯楽ではなく知的活動として提示できる。
切り口②③:コミュニティ・自己成長
コミュニティ運営は「オンラインコミュニティの管理」「大会運営」「イベント企画」等、他者を巻き込む活動として書く。対人スキルの証明にもなる。
自己成長要素は「〇〇の知識が身についた」「△△のスキルを獲得した」等、成長の側面を強調する。「eスポーツで英語圏プレイヤーと交流し、英語力が向上」等の書き方も有効である。
切り口④:社会的意義
推し活なら「イベント運営への貢献」「ファンコミュニティでの役割」、鑑賞系なら「作品文化への貢献」「批評活動」等、社会的な意義の側面を強調する。単なる消費者ではなく貢献者としての立場を示す。
ただし、これらの切り口は嘘の作り事にならないよう注意する。実際にそのように取り組んでいる事実がある場合に使う。
150字ES(旭化成型)の凝縮テンプレ
結論:旭化成等が採用する150字ESでは、5ステップを凝縮するのではなく「結論+具体的な取り組み+4指標」の3要素に絞る。150字は短いようで、書き方次第で十分に熱中の深さを伝えられる文字数である。
150字ESの設計を整理する。
150字の黄金配分
「結論30字+取り組み内容70字+4指標50字」の配分が理想。「私が熱中しているのは〇〇である(30字)」「△△の観点で□□に取り組み、〇〇の工夫を重ねている(70字)」「〇年間・週△回・累計□時間投下してきた(50字)」の構造。
150字では「業務接続」を省略してよい。深さの証明を最優先する。
150字の実例(150字以内)
実例:「私が熱中しているのは飲食店巡りである(20字)。口コミと友人推薦を組み合わせて店舗選定し、カテゴリ別のお気に入りベスト10を作成、独自のレビュー基準で分析している(75字)。大学入学から3年間で累計200店を訪問、月8店ペースを維持している(50字)」(145字)。
4指標(継続期間3年・累計200店・月8店・独自基準の投資)が全て具体的な数字で提示されており、熱中の深さが伝わる。
150字ESでの注意点
150字は前置き・接続詞を最小限に。「私は〜だと思います」等の冗長表現は削除し、事実と数字を密に詰める。文字数の制約が厳しい分、各単語の重みが増す。
下書きは200字程度で書き、そこから削って150字に収めるアプローチが効率的である。
文字数別テンプレート(150字/200字/400字)
結論:「熱中していること」の文字数別テンプレは「150字:結論+取り組み+4指標、200字:5ステップ凝縮、400字:5ステップ全展開+複数指標」の順で構造化する。文字数に応じて5ステップの詳細度と業務接続の有無を調整する。
文字数別テンプレを示す。
150字テンプレ
前述の3要素構成(結論30字+取り組み70字+4指標50字)で対応する。業務接続は省略。深さの証明が最優先である。
旭化成型の150字は、就活生が最も苦戦する文字数である。事前に何度も推敲する時間が必要である。
200字テンプレ
200字は5ステップの凝縮版。各ステップに30〜50字を割く。150字版に「得たもの・簡易な業務接続」を追加する形。「私が熱中しているのは〇〇(30字)。△△をきっかけに始めた(30字)。□□に取り組み、4指標で熱中を証明(80字)。〇〇の姿勢が身についた(30字)。貴社△△業務で活かしたい(30字)」。
200字は5ステップ全てを最短で入れる。バランス重視の書き方である。
400字テンプレ(標準)
400字は5ステップを全展開する。配分の目安は「結論50字・きっかけ80字・取り組み160字・得たもの60字・業務接続50字」。取り組み部分に160字を割き、4指標の全てを示しつつ独自の工夫を描写する。
400字は「熱中していること」の標準サイズで、5ステップが最も書きやすい文字数である。
面接での深掘り想定
結論:ESに書いた「熱中していること」は面接で必ず深掘りされる。「取り組みの詳細」「他分野との比較」「業務への活かし方」の3方向で質問される。ES時点で追加情報を準備しておく必要がある。
面接接続の3ポイントを整理する。
取り組みの詳細
「もっと具体的にどう取り組んでいるか」を聞かれる。ESの4指標に加えて、独自の工夫・分析視点・作品名/店名/場所名等の固有名詞を答えられる状態を作る。
「最も印象に残っている〇〇は?」等、具体的な事例を1つ即座に答えられると、熱中の本物さが伝わる。
他分野との比較
「他のことにも同じくらい熱中できるか」「これ以外の熱中経験は?」等、熱中の再現性を確認する質問が来る。1つの熱中だけでなく、他の熱中経験も準備しておくと安心である。
「〇〇にも同じ姿勢で取り組んでおり、△△の経験もある」等、複数の熱中を示せると、熱中できる能力そのものが証明される。
業務への活かし方
「その熱中は仕事にどう活かせるか」を聞かれる。ESに書いた業務接続を、具体的な業務場面で語れる準備が必要である。「〇〇業務で△△の場面が来たら、この熱中で培った□□を活かしたい」と、業務名を具体的に。
志望企業の業務内容を事前に確認しておく。
熱中していることの見つけ方(ネタがないと感じる人向け)
結論:「熱中していることがない」と感じる場合、「①時間投下視点、②反復行動視点、③自己投資視点、④他人との会話視点」の4視点で自分の日常を振り返る。この4視点で必ず候補は見つかる。派手な熱中を探すのではなく、日常の中の小さな熱中を掘り起こす作業である。
4視点を整理する。
視点①②:時間投下・反復行動
時間投下視点:「1日/1週間で最も時間を使っていること」を探す。学業・アルバイト以外で、時間を投下しているものが熱中の候補である。SNS・動画視聴・ゲーム等でも、時間投下があれば熱中の種になる。
反復行動視点:「無意識に繰り返している行動」を探す。「毎朝コーヒーを豆から挽く」「毎日日記を書く」「毎週末カフェ巡り」等、意識せず続けている行動には情熱が隠れている。
視点③④:自己投資・他人との会話
自己投資視点:「お金を継続的に使っているもの」を探す。書籍購入・講座受講・道具購入・イベント参加費等、金銭投資が続いているものは熱中の候補である。
他人との会話視点:「他人と話すときに熱く語れる話題」を探す。人と話していて時間を忘れる話題があれば、それが熱中している対象である。無意識に会話が長くなる話題に、情熱の対象がある。
見つけたら4指標で深さを言語化
4視点で候補が見つかったら、前述の4指標(時間投下・頻度・自己投資・継続期間)で言語化する。「これは熱中と呼べるほどではない」と感じても、指標を数字で示せば十分に熱中として書ける。
「派手な熱中」ではなく「密度の高い日常」が熱中として評価される。日常を丁寧に振り返る作業を推奨する。
熱中していることを書く前の準備3ステップ
結論:熱中していることを書く前に「①テーマ候補の列挙、②4指標での比較、③1つに絞り込み」の3ステップで準備する。書き始める前の準備が、最終的な文章の質を大きく左右する。
3ステップを整理する。
ステップ①②:候補列挙・4指標比較
まず候補を3〜5個列挙する。前述の4視点(時間投下・反復行動・自己投資・他人との会話)で候補を洗い出す。この段階では絞らず、思いつく限り列挙する。
次に各候補を4指標(時間投下・頻度・自己投資・継続期間)で比較する。最も指標が揃うテーマが、書きやすい熱中である。
ステップ③:絞り込み基準
絞り込み基準は「①4指標が最も揃うテーマ、②業務接続が書きやすいテーマ、③敬遠テーマではないテーマ」の3点。この3点を全て満たすテーマが最強である。
3点全てを満たすテーマがない場合、優先順位は「4指標が揃う > 業務接続が書きやすい > 敬遠テーマではない」の順である。指標が揃えば、業務接続や敬遠テーマの問題はある程度カバーできる。
ES熱中していることに関するよくある質問(FAQ)
「熱中していること」について、よく寄せられる質問を7つに整理した。
Q1. 特に熱中していることがない場合は
「継続していること」から探す。派手な熱中でなくても、続けている習慣・趣味・活動があれば、それを熱中として書ける。日常の中で無意識に続けているものに、熱中の種がある。
「特にない」で終わらせるのは避ける。熱中経験の欠如は仕事への熱意の疑問を生む。
Q2. ゲーム・アニメを書いてよいか
問題ない。ただし前述の4切り口(分析的・コミュニティ・自己成長・社会的意義)のどれかで工夫する。単なる娯楽消費として書くと敬遠される可能性がある。
キャリアパーク就職エージェントも「就活で『趣味はゲーム』と伝えること自体に問題はありません。きちんと明確な理由をもってゲームを趣味と伝えることができれば評価は下がりにくい」と示している。
Q3. 絶対に避けるべきテーマは
ギャンブル(パチンコ・競馬等)、お酒、恋愛関係は避ける。キャリタス就活も「ギャンブルやお酒に関する内容など、企業に悪い印象を与える可能性のある趣味・特技は記載しないよう注意しましょう」と示している。
依存性・浪費性・反社会性を連想させるものは、どんな切り口でも書かない方が安全である。
Q4. 志望業界と関係ないテーマでよいか
問題ない。むしろ関係ないテーマの方が多面性が伝わる。ただし「熱中で得た姿勢・能力を業務にどう活かすか」の接続は必要である。テーマは自由でも、業務接続は必須である。
志望業界と直結するテーマは業務適性の直接証明になるが、他の応募者と競合しやすい面もある。
Q5. 短期間しか熱中していない場合は
継続期間が短い場合は、時間投下・頻度・自己投資の3指標で補う。「大学入学からの半年間、毎日3時間投下」等、密度で示す。継続期間が短くても、密度が高ければ熱中の証明になる。
ただし、面接で「なぜ最近始めたのか」を聞かれる可能性は高い。始めた動機を用意しておく。
Q6. 複数の熱中を並列に書いてよいか
1つに絞るのが原則である。複数書くと1つあたりの深さが失われる。最も4指標で語れるテーマ1つに絞って書く。
複数持っている場合は、面接で追加として語る。ESでは1つに集中する。
Q7. 熱中と特技はどう違うか
熱中は「情熱を持って取り組んでいる対象」、特技は「他者と比較して優れているスキル」。熱中は動機重視、特技は能力重視である。ただしESでは両者が近い意味で使われることも多い。
設問が「熱中」なら情熱と取り組みプロセスを、「特技」なら能力とその証明をそれぞれ強調する。
まとめ|4指標と業界別テーマ選びで、熱中は仕事への再現性の証明機会になる
ES「熱中していること」は「興味関心の対象・物事への取り組み姿勢・仕事への熱中の再現性」の3点を測る設問である。ガクチカ=成果重視/熱中=動機・情熱重視で切り分ける。落選5パターン(好きの表明・深さの証明なし・動機浅い・業務接続なし・敬遠テーマの無防備な提示)を避け、「結論→きっかけ→取り組み→得たもの→業務接続」の5ステップで書けば通過ラインに乗る。熱中の「深さ」は時間投下・頻度・自己投資・継続期間の4指標を数字で示す。業界別に響くテーマ傾向を意識しつつ、志望業界と関係ないテーマでも切り取り方次第で通過できる。ゲーム・アニメ・推し活も4切り口(分析的・コミュニティ・自己成長・社会的意義)で書き直せば娯楽感を薄められる。150字ESは3要素凝縮、400字は5ステップ全展開で対応する。
- 企業が見るのは興味関心の対象・取り組み姿勢・熱中の再現性の3点
- ガクチカ=成果重視、熱中=動機・情熱重視で書き分ける
- 落選5パターン:好きの表明・深さの証明なし・動機浅い・業務接続なし・敬遠テーマ無防備
- 熱中の深さ4指標:時間投下・頻度・自己投資・継続期間
- 合格5ステップ:結論→きっかけ→取り組み→得たもの→業務接続
- 業界別傾向:金融メーカー=継続性/コンサル広告=探究心/営業接客=対人/IT=学習技術
- 敬遠テーマの4切り口:分析的・コミュニティ・自己成長・社会的意義
- 150字ESは結論+取り組み+4指標の3要素凝縮
- 文字数別テンプレ:150/200/400字で構造の詳細度を切り替え
- 面接では取り組み詳細・他分野比較・業務活かし方の3方向で深掘り想定
ガクチカの書き方全般については「ESガクチカの書き方」もあわせて参照してほしい。ES対策全般は「ES志望動機の書き方」「ES自己PRのアルバイト経験の書き方」「ES性格の例文」も参考になる。
「熱中していること」の書き方に不安が残る場合、参考資料としての外部活用も選択肢となる。レポートビズのES作成・添削サービスのような、ES作成・添削を業として請け負うサービスに相談してみるのも1つの道である。公式LINEから匿名で無料相談ができるので、まずは現状の相談から始めるのが安全な出発点となる。
ただし、外部の作成物をそのまま提出することは推奨できない。あくまで参考資料として活用し、最終的なESは自分の言葉と自分の実体験で仕上げることが原則である。面接での深掘りに耐えるためにも、熱中していることは自分の本物の情熱に根ざした内容で書きたい。
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