卒論用ボールペンの選び方|5シーン別と5基準

「卒論の表紙にボールペンで題目を記入したいが、どのボールペンを使えばよいか」「教員に手書きで添削されて戻ってきた原稿に返信メモを書くとき、フリクションペンでよいのか」「口頭試問のメモ用に長時間書いても疲れないボールペンを探している」——卒業論文の提出プロセスでは、パソコンでの執筆だけでなく、ボールペンで文字を書く場面が意外に多く発生する。しかし、卒論に特化したボールペン選びの情報はネット上にほぼ存在せず、履歴書用や司法試験用の情報を流用している学生が大半である。

本記事では、累計6,000件超の卒業論文・レポート添削を手がけてきたレポートビズ編集部の視点から、卒論でボールペンが必要になる5シーン、選定の5基準、インク種類3分類の使い分け、太さの推奨値、NGボールペン5選、シーン別おすすめ製品5選、表紙・題目届の記入マナー、予備ペン準備の3-2-1ルールまで体系的に整理する。この記事を読み終える頃には、卒論提出の全プロセスでボールペン選びに迷わなくなる。

卒論は執筆本編がパソコン中心になったこともあり、「ボールペンで書く場面」への準備が疎かになりがちである。しかし提出プロセスをよく見ると、公式書類の記入、指導教員との紙上のやりとり、口頭試問時のメモ取りなど、ボールペンでのパフォーマンスが問われる場面は残り続けている。特に緊張場面である口頭試問や、法的効力を持つ宣誓書の署名では、ボールペン1本の書きやすさ・信頼性がその場の質を左右する。1本300円前後の小さな投資で、卒論提出プロセス全体の完成度が変わるとすれば、決して軽視できない選択である。

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卒論とボールペン|結論と全体像

結論から述べる。卒論では本文執筆はほぼパソコンで行うが、それとは別に「ボールペンで手書きする場面」が最低でも5つ存在する。表紙・題目届の記入、要旨提出書類の署名、教員添削への返信メモ、口頭試問時のメモ、そして分野によっては手書き提出必須の本文である。これらの場面ごとに適したボールペンの条件は異なる。

卒論用ボールペンを1本だけ選ぶなら、耐水性のある油性またはゲルインク、太さ0.5〜0.7mm、黒色、フリクションではないタイプが最も汎用性が高い。具体的には三菱鉛筆のジェットストリーム0.5mm、ゼブラのサラサクリップ0.5mm、パイロットのアクロボール0.7mmあたりが定番である。これらは公式書類にも使え、長時間書いても手が疲れにくく、コンビニでも入手可能で、価格も200〜500円台と手頃である。

ただし、シーンによっては複数種類を使い分けたほうが便利である。例えば表紙記入用には0.7mm太めのペンで文字をはっきり見せ、口頭試問メモには0.5mm細めで細かい書き込みに対応させる、といった具合である。以下では各シーンの詳細、選定基準、NG例、おすすめ製品を順に解説していく。

卒論でボールペンが必要な5シーン

卒論提出プロセスで、ボールペンが実際に必要となるシーンを5つに整理する。それぞれのシーンで求められる条件が異なる点に注意してほしい。多くの学生は「1本のボールペンで全部済ませたい」と考えがちだが、シーンごとに最適解が異なるため、2〜3種類を用意しておくのが実務的には合理的である。

シーン①|表紙・題目届の記入

卒論の表紙、題目届、提出票などの公式書類に、題目・氏名・学籍番号・指導教員名などを手書きで記入する場面である。長期保存される書類のため、耐水性・耐光性のあるインクで、はっきり読める太さのボールペンが求められる。0.7mm前後の黒インクが標準的な選択肢となる。

シーン②|要旨提出書類・宣誓書の署名

要旨集への掲載申請書、剽窃・盗作に関する宣誓書、著作権譲渡書などの署名が必要な書類である。法的な効力を持つ書類の場合、耐水性のある油性インクが望ましい。太さは0.5〜0.7mm、色は黒が原則である。青は許容される場合もあるが、公式書類は黒で統一するのが無難である。

シーン③|教員添削への返信メモ

教員から手書きで添削された原稿に対して、返信メモや修正内容を書き込む場面である。教員の赤ペンと区別するため、青または黒の細めのボールペンが使いやすい。細かい書き込みが多いため、0.3〜0.5mmの細字が推奨される。読みやすさと視認性を両立させる必要がある。

シーン④|口頭試問時のメモ

卒論の口頭試問(発表と質疑応答)で、教員からの質問内容や指摘事項をメモする場面である。緊張状態でスムーズに書けることが重要なため、書き出しが軽く、長時間書いても疲れないボールペンが望ましい。ジェットストリームやアクロボールなどの低粘度油性インクが定番である。

シーン⑤|手書き提出必須の本文(希少ケース)

ごく一部の分野・研究室では、卒論の一部または全体を手書きで提出することが求められる場合がある。書道科、日本文学の一部、伝統的な工芸系分野などが該当する。この場合、長時間書き続けられる疲れにくさ、インクの耐久性、修正のしにくさ(あえて修正しない前提での本番書き)などが求められる。事前に指導教員に確認するのが必須である。

卒論用ボールペン選定|5基準

卒論用ボールペンを選ぶ際の判断基準を5つ整理する。この5基準を意識すれば、失敗のない選択ができる。

基準①|耐水性

公式書類は長期保存されるため、水濡れや手汗で滲まないことが重要である。油性インクまたは水性顔料インクを選ぶ。染料系の水性インクは水濡れで滲みやすいため、公式書類には不向きである。

基準②|太さ(0.5〜0.7mm)

公式書類の記入や署名には0.5〜0.7mmが標準的である。細すぎると文字が弱く見え、太すぎると狭い枠内に収まらない。0.3mm以下は細かい書き込み用、1.0mm以上はサイン用途に限定される。

基準③|インク種類

油性・ゲル・水性の3種類がある。それぞれ特性が異なるため、シーンに応じて選ぶ(次章で詳述)。公式書類は油性または水性顔料、日常的な書き込みはゲルまたは低粘度油性が便利である。

基準④|持ちやすさ・書きやすさ

長時間書いても疲れないグリップ形状、適度な重量感、スムーズなインク出しが重要である。特に口頭試問メモや手書き提出用では、この基準が最優先となる。実際に書き試してから選ぶのが望ましい。

基準⑤|入手しやすさとコスト

コンビニや大学生協で入手可能な定番製品を選ぶと、インク切れや紛失時にも安心である。価格は200〜500円台の製品が卒論用途には十分であり、高級ブランドを選ぶ必要はない。

インク種類|3分類の使い分け

ボールペンのインクは大きく油性・ゲル・水性の3種類に分けられる。それぞれの特性を理解して使い分けることが、卒論のシーンごとの最適解につながる。近年は各メーカーが技術改良を重ね、それぞれのインクの弱点を補う新製品を次々と投入しているため、10年前の知識のままで判断していると最新の最適解を見逃す可能性がある。

種類特性卒論での用途代表製品
油性(低粘度)耐水性◎、滲みにくい、書き味なめらか公式書類、表紙、口頭試問メモジェットストリーム、アクロボール
ゲル発色◎、スムーズ、乾燥やや遅い日常の書き込み、添削返信サラサクリップ、シグノ、エナージェル
水性顔料耐水性○、発色◎、滲みにくい公式書類、長期保存書類ユニボールシグノ、ハイテックC

油性インクは耐水性・耐光性ともに優れており、公式書類に最適である。ただし従来の油性インクはインクの出が悪く書き味が硬いという欠点があったが、近年の「低粘度油性インク」(ジェットストリームなど)は、書き味が非常になめらかで、長時間の記入にも耐えられる。卒論用途では低粘度油性がベストバランスと言える。

ゲルインクは発色の鮮やかさとスムーズな書き心地が特徴だが、乾くのが遅く、書いた直後に触れると滲む可能性がある。左利きの場合は特に注意が必要である。日常的な書き込みには最適だが、公式書類では油性の方が安心である。

水性顔料インクは、水性の書き味の良さと油性の耐水性を兼ね備えた新世代のインクである。発色が鮮明で滲みにくく、公式書類にも使える。ユニボールシグノやハイテックCなどが代表的で、細字が得意な製品が多い。

3種類のインクをどう使い分けるかは、シーンの重要度と書きやすさのバランスで決める。重要度が高い公式書類(表紙・宣誓書・題目届)は耐水性最優先で低粘度油性か水性顔料。日常の書き込み(添削返信、日々のメモ)は書きやすさ優先で低粘度油性かゲル。長時間書き続ける口頭試問メモは疲れにくさ優先で低粘度油性。この3つの用途に分けて考えれば、大半のシーンで最適な選択ができる。1本しか持たない場合は「低粘度油性」が最もバランスがよく、迷ったらジェットストリームかアクロボールを選べば失敗しない。

太さの推奨|用途別選択

ボールペンの太さ(ペン先の径)は、用途によって最適値が変わる。以下に卒論の各シーンでの推奨太さを整理する。

0.3mm|細かい書き込み用。教員添削への返信、狭い枠への記入、脚注の書き込みなど。文字が細く弱く見えるため、署名や表題には不向き。
0.4mm|やや細めの汎用。細かい書き込みと通常の記入の両方に対応。手帳やメモにも使いやすい。
0.5mm|最も汎用性の高い太さ。公式書類、表紙、添削返信、口頭試問メモ、日常筆記の全てに対応。迷ったらこれを選ぶ。
0.7mm|やや太めの標準。表紙・題目届の記入、署名など、はっきり見せたい場面に最適。履歴書などでも推奨される太さ。
1.0mm|太字、サイン用。卒論本文用としては太すぎるが、記名や署名には堂々とした印象を与える。

1本で済ませたい場合は0.5mm、2本用意するなら「表紙・署名用の0.7mm」「日常筆記・添削返信用の0.5mm」の組み合わせが実用的である。あまり複数の太さを持ち歩くと管理が煩雑になるため、2本までに絞るのが現実的である。

また、太さは書き手の筆圧とも関係する。筆圧が弱い人が0.3mmの細字を使うと文字がかすれやすく、逆に筆圧が強い人が1.0mmの太字を使うとインクの出過ぎで滲みやすい。自分の筆圧と相談しながら選ぶのが望ましく、大学生協や文具店で試し書きをしてから購入することを推奨する。手に馴染むかどうかは、実際に持って書いてみないと分からない部分が大きい。

NGボールペン|5選

卒論の公式書類・提出書類で使用を避けるべきボールペンを5つ挙げる。これらを使うと書類の効力が失われたり、教員からの印象を損なう可能性がある。

NG①|フリクションペン(消せるボールペン)

摩擦熱で消えるフリクションペンは、公式書類には絶対に使わない。夏場の高温や、コピー機の熱で文字が消えるリスクがある。書類の改ざん防止の観点からも公式書類での使用は禁止されるケースが多い。下書きやメモ用には便利だが、本番書きには使用しないこと。

NG②|激安の粗悪なボールペン

100円ショップの低価格製品の中には、インクがかすれる、途中でインクが出なくなる、玉が抜けるなどのトラブルが多い。公式書類記入中にトラブルが発生すると書き直しが必要になり、時間と精神的なダメージが大きい。信頼できるメーカー製を選ぶこと。

NG③|インク残量が少ないボールペン

公式書類記入直前に、必ずインク残量を確認する。記入途中でインクが切れると、色ムラのある書類ができ、書き直しになる可能性が高い。予備を1本用意するのも必須である。

NG④|黒以外のカラーボールペン

公式書類は黒が原則である。青は許容される場合もあるが、赤・緑・紫などのカラーは記入用としては使わない。カラーは教員添削への返信や自分用メモに限定する。

NG⑤|水性染料インク(滲みやすいタイプ)

従来型の水性染料インクは、水濡れで滲みやすく、長期保存中に劣化しやすい。公式書類には水性顔料または油性を選ぶこと。パッケージに「耐水性」「顔料」「油性」の表示があるかを確認する。

シーン別おすすめ製品|5選

実際に卒論用途で推奨される定番ボールペンを5つ紹介する。いずれもコンビニ・大学生協で入手可能で、価格も200〜700円台と手頃である。

①三菱鉛筆 ジェットストリーム 0.5mm・0.7mm

低粘度油性インクの代表格。書き味が非常になめらかで、長時間書いても疲れにくい。耐水性も高く、公式書類・口頭試問メモ・添削返信の全てに使える万能ペン。150〜300円程度で入手可能。多色タイプもある。卒論用途で1本だけ選ぶならこれが最有力候補である。

②ゼブラ サラサクリップ 0.5mm

顔料ゲルインクの定番。発色が鮮やかで滲みにくく、公式書類にも使える。書き味もスムーズで、添削返信や日常筆記に最適。150〜250円程度と手頃。ただしゲルインクは油性より乾燥が遅いため、書いた直後の触れ方には注意する。

③ゼブラ ブレン 0.5mm・0.7mm

ブレの少なさを追求した油性ボールペン。書きやすさと安定性が両立されており、長時間の口頭試問メモや、緊張場面での署名にも安定して使える。300〜500円程度とやや高めだが、書き味の満足度は高い。

④パイロット アクロボール 0.7mm

低粘度油性インクの人気製品。ジェットストリームと並ぶ書き味のよさで、耐水性も高い。表紙・題目届の記入や署名に適した0.7mmは特に人気。150〜300円程度。

⑤三菱鉛筆 ユニボールシグノ 0.38mm・0.5mm

水性顔料インクの定番。発色が非常に鮮やかで、細字での書きやすさに定評がある。特に0.38mmは細かい書き込みに最適で、教員添削への返信メモや脚注記入に重宝する。150〜250円程度。

表紙・題目届の記入マナー

卒論の表紙や題目届の記入は、卒論の第一印象を決める重要な作業である。以下のマナーを守って記入することを推奨する。

まず、黒の油性または水性顔料インク、0.5〜0.7mmのボールペンを用意する。フリクション・カラー・鉛筆・シャープペンシルは使わない。次に、記入前に下書き用の別紙で練習し、字の大きさと配置を確認する。表紙は複製・スキャンされる可能性があるため、丁寧な楷書で書く。誤字を書いた場合は、修正液や修正テープは基本的に使わず、新しい表紙用紙をもらって書き直すのが望ましい。

氏名・学籍番号・題目・提出日・指導教員名の順に、指定されたレイアウトに従って記入する。学部・研究科によっては記入形式が細かく決まっている場合があるため、事前に規定を確認する。特に指導教員名は「先生」を付けるか付けないか、フルネームか姓のみかなど、規定に従って記入する。

記入後は、インクが完全に乾くまで(油性で数秒、ゲルで10〜30秒)紙に触れないこと。乾く前に触れると擦れて汚れ、印象が悪くなる。時間に余裕を持って記入することを心がけたい。

実務的なコツとして、表紙記入は「提出2〜3日前の余裕があるタイミング」で行うのがよい。提出当日の朝に慌てて書くと、字が乱れる・誤字が発生する・インクが滲むといったトラブルが起きやすい。予備の表紙用紙を1〜2枚多めにもらっておき、失敗しても書き直せるように備えておくと精神的にも余裕を持って作業できる。表紙は卒論の顔であり、指導教員だけでなく副査・審査委員も最初に目にする部分である。この一枚の完成度が卒論全体の印象を左右する。

フリクションペンがNGな理由|詳細解説

フリクションペンは公式書類での使用が禁じられているケースが多いが、その理由を理解しておくと、卒論以外の場面でも判断に迷わなくなる。

フリクションペンのインクは、摩擦熱で消える特殊なインクを使用している。約60°C以上で無色になる仕組みである。夏場の車内、コピー機の熱、直射日光下などで文字が消えるリスクがあり、長期保存書類には不向きである。また、書類の改ざんが容易に行えるため、公文書・公式書類での使用は禁止されるケースが多い。卒論の表紙・題目届・宣誓書などの公式書類は、フリクションで書くと再提出を求められる可能性が高い。

一方で、フリクションは下書き用・自習用としては非常に便利である。卒論の草稿へのメモ書き、教科書への書き込みなど、消せることのメリットを活かせる場面では積極的に活用してよい。ただし本番書きには絶対に使わない、というルールを徹底することが重要である。

また、フリクション以外にも「消せるボールペン」を謳う製品が近年増えているが、これらも同様の熱・摩擦による消色の仕組みを用いているため、公式書類には使わない方が安全である。「消せる」機能そのものが、公文書として求められる改ざん防止性と矛盾するためである。使い分けの原則としては、「消せるペンは下書き・練習用」「消せないペンは本番用」という明確な線引きを、卒論執筆開始時から徹底しておくとよい。筆箱の中でも消せるペンと消せないペンを別ゾーンで管理し、本番書きの際に間違えて消せるペンを掴むリスクを物理的に排除しておくのが、最も確実な運用である。

予備ペン準備|3-2-1ルール

卒論提出当日や口頭試問当日は、ボールペンのトラブルが発生しないよう、以下の3-2-1ルールを推奨する。

3本携帯|最低3本のボールペンを持参する。メイン1本、予備2本の構成で、インク切れ・紛失・トラブルに備える。
2種類|太さ0.5mmと0.7mm、または油性とゲルなど、異なる特性の2種類を用意する。用途に応じて使い分けられ、片方が使えなくなっても対応できる。
1本予備|カバンの奥や筆箱の別ポケットに、緊急用の1本を別途保管する。メインで使う3本とは別扱いで、いざという時のセーフティネットとする。

この3-2-1ルールは、卒論提出だけでなく、大学院入試・学会発表・就職試験など、その後の重要な場面でも役立つ準備術である。ボールペン1本のトラブルで人生の重要局面を台無しにしないため、多少過剰と感じるくらいの備えをしておくのがよい。

実際にレポートビズ編集部が過去に見てきたトラブル事例では、「口頭試問直前にメイン使用のボールペンがインク切れ」「表紙記入中にペン先の玉が抜けた」「筆箱ごと忘れて空手で試問会場に到着」といったものが実在する。いずれも予備を1本でも別に持っていれば防げるトラブルであり、3-2-1ルールを守れば発生確率をほぼゼロにできる。特にカバン内での分散配置は重要で、筆箱・胸ポケット・カバンの内ポケットのように、物理的に離れた場所に保管しておくと、片方を紛失しても対応可能である。

大学院・学会発表への継続活用

卒論で培ったボールペン選びの知識は、その後の学術・社会人生活でも役立つ資産となる。

大学院進学者は、修士論文・博士論文の執筆で同様のシーンに繰り返し直面する。指導教員との添削のやりとり、学会発表時のメモ、学会誌投稿時の署名など、卒論で身につけたボールペン運用がそのまま応用できる。特に学会発表では、他の研究者の発表を聴きながら質問メモを取ることが多く、書きやすさとメモの読み返しやすさが両立するボールペンの重要性が増す。

社会人になっても、契約書への署名、稟議書の記入、会議メモなど、ボールペンが必要な場面は続く。卒論用に選んだ定番ボールペン(ジェットストリーム、サラサ、アクロボールなど)は、社会人になっても使い続けられる汎用性がある。卒論を機に「自分の相棒ボールペン」を1本決めて、大学院・社会人へと使い続けていくのも一つの選び方である。長年使い慣れたペンは、緊張場面でも安定した書き心地を提供してくれる心理的な支えにもなる。

それでも判断に迷う場合の選択肢

ここまで体系的にボールペン選びを解説してきたが、実際に選ぶ際には迷う場面があるかもしれない。その場合の選択肢を3つ提示する。

①大学生協の文具コーナーで試し書きする|大学生協には主要メーカーの定番製品が揃っており、試し書きも可能である。実際に持って書いてみて、自分の手に合うものを選ぶのが最も確実である。
②指導教員や先輩に聞く|指導教員や研究室の先輩に、卒論・修論で使ったボールペンを聞くと、その研究室の慣行に合ったものを選べる。
③卒論全体の完成度で判断に迷う場合|ボールペン選びは細部の話だが、卒論全体の完成度で判断に迷う場合、レポートビズ編集部が累計6,000件超の指導実績をもとに、参考資料としての活用視点でサポートしている。公式LINEには1,700名超が登録しており、24時間相談を受け付けている。

よくある質問|FAQ

Q1|卒論の表紙をフリクションで書いてしまいました。どうすればよいですか

すぐに指導教員または学務課に確認し、表紙の再提出が可能かを聞くこと。多くの場合、油性または水性顔料インクでの書き直しを求められる。時間があれば新しい表紙用紙を入手して書き直す。時間がない場合は、フリクションのままでも受理されるケースもあるため、まず相談することが大切である。

Q2|青のボールペンで書いてもよいですか

公式書類は原則として黒だが、青も許容される場合が多い。ただし、卒論表紙・宣誓書などの重要書類は黒で統一するのが無難である。学部の卒論規定に「黒のボールペン」と明記されている場合は必ず黒を使う。

Q3|高級ボールペン(モンブランなど)を使うと評価が上がりますか

評価には影響しない。教員が見るのは書類の内容と丁寧さであり、ボールペンのブランドではない。むしろ書きなれない高級ペンで書きにくくなるより、使い慣れた定番ペンで丁寧に書く方が良い結果につながる。

Q4|左利きです。おすすめのボールペンはありますか

左利きの場合、書いた直後に手で擦って滲むリスクが高い。乾きが速い油性インク(ジェットストリーム、アクロボールなど)がおすすめ。ゲルインクは乾燥が遅いため要注意である。書き終わった直後は少し時間を置いてから紙を動かすようにするとよい。

Q5|下書き用にフリクションを使ってもよいですか

下書き用としては全く問題ない。フリクションは消して修正できるため、表紙の下書きや配置確認に便利である。本番書きに使わないというルールを守れば、下書き用途では積極的に活用してよい。

Q6|表紙の記入で失敗しました。修正液を使ってよいですか

公式書類での修正液・修正テープの使用は避けるのが望ましい。可能な限り新しい表紙用紙をもらって書き直す。時間がない場合は、二重線で消して押印(または署名)し、正しい記入をする方法もあるが、これも規定によっては認められない。まず学務課に相談することを推奨する。

Q7|パソコンで書けば表紙にもボールペンは不要ですか

表紙自体をパソコンで作成・印刷する大学も増えているが、氏名欄・署名欄などは手書きが必要なケースが依然として多い。また、口頭試問メモ、宣誓書の署名など、パソコンでは対応できない場面が必ず残る。ボールペンは1本以上必ず用意しておくこと。

まとめ|ボールペン選びも卒論の完成度の一部

本記事では、卒論用ボールペンについて、必要な5シーン、選定5基準、インク3分類、太さの推奨、NG5選、シーン別おすすめ製品5選、表紙記入マナー、フリクションNGの理由、予備準備の3-2-1ルール、大学院・社会人への継続活用、FAQまでを体系的に整理してきた。

ボールペン選びは卒論の本文執筆に比べれば細かい話に見えるが、表紙・題目届・宣誓書などの公式書類は卒論の第一印象を決める重要な要素であり、口頭試問時のメモは質疑応答の質を左右する。パソコン中心の執筆時代だからこそ、手書きで書く場面のクオリティが際立つ。定番のボールペンを1〜2本用意し、本記事のルールに従って使い分けるだけで、卒論提出プロセス全体の完成度が上がる。

本記事のポイントを整理すると、以下の3点に集約される。第一に、卒論用ボールペンは「低粘度油性・0.5〜0.7mm・黒・信頼できるメーカー製」を基本とする。第二に、フリクションペンは公式書類には絶対に使わず、下書き用に限定する。第三に、提出当日・口頭試問当日は3-2-1ルール(3本携帯・2種類・1本予備)でトラブルに備える。この3点だけを覚えておけば、卒論提出プロセスでボールペン起因のトラブルはほぼ発生しない。

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