最終更新日:2026年7月10日
この記事でわかること
- レポート例文の正しい使い方(コピペNGの理由)
- 序論・本論・結論の完成例文(各3パターン)
- SNS・環境問題・生成AI・少子高齢化のテーマ別例文
- 2,000字フルサンプルレポート1本
- 書き出し・つなぎ・締めのフレーズ集40例
- NG例文と改善後の例文(3パターン)
- 例文を見ても書けないときの選択肢
執筆:レポートビズ編集部
2021年5月の開業以来、累計6,000件超のレポート・卒論代行を対応してきた編集チームが、実際の作成現場で使われている書き方の型と例文を体系的にまとめました。
レポートを書き始めようとして手が止まる原因の多くは、「具体的な例文が見えない」ことにある。
書き方の理屈だけを学んでも、実際にキーボードを打つときの型が見えなければ、最初の一文が出てこない。
この記事では、序論・本論・結論の各パートの完成例文、SNS・環境問題などのテーマ別例文、2,000字のフルサンプルレポート1本、書き出しから締めまでのフレーズ集40例を、そのまま参考にできる形で網羅的に提供する。
レポートの書き方の「型」と例文の使い方
結論:レポート例文は「型」を学ぶために使うのが正解であり、そのままコピペするのは盗用として単位取り消しリスクがある。例文は自分のテーマに置き換えて「骨格」だけを借りるのが正しい使い方である。
例文を上手に活用できれば、レポート作成の時間は大幅に短縮できる。
ただし、使い方を間違えると盗用扱いになり、単位取り消しに発展するリスクもある。
まずは、レポート例文の正しい使い方を理解しよう。
レポート例文を活用する3つのメリット
レポート例文を活用することで、初心者でも一定水準以上のレポートが書けるようになる。
特に「書き方の理屈は分かったが、実際に手が動かない」段階の学生にとって、例文は最強のツールになる。
- 時間短縮:ゼロから書き方を考える必要がなくなる
- 型の習得:繰り返し例文を読むことで「型」が体に染み込む
- 心理的ハードル低下:「これでいいんだ」と安心して書き始められる
そのままコピペはNG|真似すべきは「型」
レポート例文は「型」を学ぶためのものであり、そのままコピペするのはNGである。
各大学は剽窃検出ツール(Turnitin等)を導入しており、コピペは高い精度で検出される。
- ネットの例文をそのまま貼り付けるのは盗用扱い
- 単位取り消し・退学処分に発展するケースもある
- 真似すべきは「文章の骨格・展開の型」だけである
例文を自分のテーマに置き換える3ステップ
例文を正しく活用する3ステップは以下のとおりである。
このプロセスを踏めば、盗用扱いにならず、自分のオリジナル文章としてレポートを完成させられる。
- Step1:例文の「骨格(構造・展開)」だけを抽出する
- Step2:自分のテーマ・データ・引用文献に置き換える
- Step3:語尾・表現を自分の言葉で書き直す
【例文】序論の書き方|3パターンの完成例文
結論:序論の書き方には「背景提示型」「問題提起型」「定義提示型」の3つの定番パターンがあり、テーマの性質に応じて使い分ける。ここでは各パターンの完成例文をそのまま参考にできる形で示す。
序論はレポート全体の10〜20%を占める導入部である。
2,000字のレポートなら200〜400字が目安となる。
序論に含めるべき3つの要素
序論には3つの必須要素を含める。
この3つを外さなければ、どんなテーマでも序論として成立する。
- テーマの提示:何について論じるかを明示
- 問題の背景:なぜ論じる必要があるかを説明
- 論述の目的:本レポートで何を明らかにするかを予告
パターン1:背景提示型の完成例文
背景提示型は時代背景や社会情勢から入るスタイルである。
社会問題系のテーマに適している。以下は「SNSの若者への影響」をテーマにした完成例文である。
近年、SNSの利用が急速に拡大しており、特に10代・20代の若者において生活の中心的な位置を占めるようになっている。総務省(2024)の「情報通信白書」によれば、10代のSNS利用率は96.5%に達し、1日あたりの平均利用時間は2時間を超える。一方で、SNSの過度な利用が心身の健康や学業に悪影響を及ぼす可能性も指摘されている。そこで本レポートでは、若者のSNS利用が学業成績に与える影響について、先行研究をもとに考察する。
- 時代背景 → 具体データ → 問題提起 → 論述の目的、の流れが基本形
- データは必ず一次資料から引用
- 「そこで本レポートでは〜考察する」で締めるのが定番
パターン2:問題提起型の完成例文
問題提起型は「なぜ〜なのか」という問いから入るスタイルである。
読み手の関心を強く引きつけられる。以下は「日本の長時間労働」をテーマにした完成例文である。
日本の労働者はなぜ長時間労働から抜け出せないのか。厚生労働省(2024)の「毎月勤労統計調査」によれば、日本の年間総実労働時間は依然として1,600時間を超え、先進諸国と比較して高い水準にある。働き方改革関連法の施行以降も、実質的な労働時間の短縮は限定的なものにとどまっている。この問いに答えるため、本レポートでは日本企業における長時間労働の要因を、労働文化と制度の両面から検討する。
- 問い(疑問文)から始める形が特徴
- 問いに対する現状データを提示
- 「この問いに答えるため〜検討する」で締める
パターン3:定義提示型の完成例文
定義提示型は専門用語や概念の定義から入るスタイルである。
読み手にとって馴染みの薄いテーマに適している。以下は「アカデミック・ライティング」をテーマにした完成例文である。
アカデミック・ライティングとは、学術的な文章を書く技術および書かれた文章そのものを指す(大阪公立大学, 2023)。授業で課されるレポートから始まり、卒業論文・修士論文・博士論文へと発展していく、大学における学びの根幹をなす技能である。しかし、日本の高校教育においてアカデミック・ライティングを体系的に学ぶ機会は限られており、多くの大学生が入学後にその作法に戸惑いを感じている。本レポートでは、大学初年次生を対象としたアカデミック・ライティング教育の現状と課題を、先行研究をもとに整理する。
- 概念の定義を明確に示す
- その概念の意義や重要性を補足する
- 「本レポートでは〜整理する」で締める
【例文】本論の書き方|PREP法の完成例文
結論:本論は「PREP法(Point→Reason→Example→Point)」で構成すると論理的な文章になる。以下では気候変動テーマとSNSテーマの2種類の完成例文を、実際に使える形で提示する。
本論はレポートの中核であり、全体の60〜80%を占める。
2,000字のレポートなら1,200〜1,600字が目安である。
本論の基本構造(PREP法)
本論の各段落はPREP法で構成する。
この型を守るだけで、論理的な段落構成が実現できる。
- P(Point/結論):段落の冒頭で主張を提示
- R(Reason/理由):主張の根拠を説明
- E(Example/具体例):一次資料の引用や具体的事例
- P(Point/結論):段落の最後で主張を再確認
PREP法の完成例文(気候変動テーマ)
以下は「気候変動が農業に与える影響」をテーマにしたPREP法の完成例文である。
1段落を約200字で構成した実践的なサンプルとなる。
気候変動は日本の農業生産に深刻な影響を及ぼしている。なぜなら、平均気温の上昇と極端気象の頻発が、作物の生育環境を根本的に変化させているためである。農林水産省(2024)の「地球温暖化影響調査レポート」によれば、コメの収穫量は高温障害の影響で全国平均5〜10%減少しており、リンゴやミカンの生育適地も北上している。こうしたデータは、気候変動が日本の農業に対して既に実害を与えている現実を裏付けるものである。したがって、気候変動対策は農業政策上の最優先課題として位置づけられるべきである。
- P:「気候変動は農業生産に深刻な影響〜」で主張提示
- R:「なぜなら〜ためである」で理由説明
- E:「農林水産省の調査によれば〜」で具体データ
- P:「したがって〜」で主張を再確認
PREP法の完成例文(SNSテーマ)
以下は「SNS利用と睡眠の質」をテーマにしたPREP法の完成例文である。
身近なテーマでも、データを裏付けに使えば説得力のある本論が書ける。
就寝前のSNS利用は睡眠の質を著しく低下させている。その理由は、スマートフォンから発せられるブルーライトがメラトニン分泌を抑制し、入眠を遅延させるためである。厚生労働省(2023)の「健康づくりのための睡眠指針」では、就寝前2時間以内のスマートフォン利用が睡眠潜時を平均24分延長させると報告されている。また、SNS特有の通知機能は覚醒度を高め、深いノンレム睡眠の獲得を妨げる要因となる。以上より、就寝前のSNS利用を控えることは、若者の睡眠の質を改善する具体的な対策として有効である。
- 身近なテーマでも一次資料を必ず引用
- 数値(24分など)を具体的に示すと説得力が増す
- 「以上より〜有効である」で締めるのが定番
パラグラフ・ライティングの例文
パラグラフ・ライティングは、伝えたい情報を段落の冒頭に置き、以降の文章で補足していく書き方である。
複雑な内容を扱うレポートで有効である。以下は「リモートワークの生産性」をテーマにした例文である。
リモートワークは業種によって生産性への影響が異なる。ITエンジニアや翻訳者などの個人作業中心の職種では、通勤時間の削減や集中環境の確保により、生産性が向上する傾向が見られる。総務省(2024)の「テレワーク実施状況調査」でも、IT関連職の78%が「生産性が上がった」と回答している。一方、営業職や医療従事者など対面業務が中心の職種では、コミュニケーション減少や設備制約により、生産性が低下するケースが報告されている。このように、リモートワークの効果は業種特性によって明確に分かれる。
- 段落冒頭のトピックセンテンス(1文目)が重要
- 2文目以降でトピックを補足・展開
- 1段落1主題の原則を守る
【例文】結論の書き方|3パターンの完成例文
結論:結論の書き方には「要約型」「展望型」「提言型」の3パターンがあり、レポートの性質に応じて使い分ける。以下では各パターンの完成例文を提示する。
結論はレポート全体の10〜20%を占める締めくくり部分である。
2,000字のレポートなら200〜400字が目安となる。
結論に含めるべき3つの要素
結論には3つの必須要素を含める。
ここで新しい情報を追加するのはNGで、あくまで本論の内容を要約する。
- 本論で明らかになったポイントの要約
- テーマに対する自身の結論の明示
- 残された課題や今後の展望(任意)
パターン1:要約型の完成例文
要約型は本論の内容をコンパクトにまとめるスタイルである。
最もオーソドックスな結論の書き方となる。以下は「SNS利用と学業」をテーマにした完成例文である。
以上より、若者のSNS利用が学業成績に与える影響について、次の3点が明らかになった。第一に、1日3時間以上のSNS利用は学業成績と負の相関を示す。第二に、就寝前のSNS利用は睡眠の質を低下させ、翌日の学習効率を下げる。第三に、SNSの通知機能は学習中の集中力を分散させる。本レポートでは、若者のSNS利用が学業成績に対して主に負の影響を及ぼすことを、先行研究のデータをもとに論じた。
- 「以上より」で始めるのが定番
- 第一に、第二に、第三に、と論点を整理
- 「本レポートでは〜論じた」で締める
パターン2:展望型の完成例文
展望型は本論の要約に加えて今後の課題を示すスタイルである。
研究的な色合いを持たせたいレポートに適している。以下は「気候変動と農業」をテーマにした完成例文である。
本レポートでは、気候変動が日本の農業に与える影響について、コメ・果樹の生育変化を中心に検討してきた。平均気温の上昇と極端気象の頻発により、農業生産の減少と栽培適地の北上が既に進行している。今後は、品種改良や栽培技術の革新に加え、栽培適地の変化に応じた地域再編の議論が不可欠である。特に、地域ごとの経済的・社会的影響を含めた総合的な適応策の検討が、次の研究課題として重要になるだろう。
- 要約 → 今後の展望・課題、の流れが基本
- 「今後は〜」「次の研究課題として〜」等のフレーズを活用
- ゼミ・研究系レポートで特に相性が良い
パターン3:提言型の完成例文
提言型は本論の要約に加えて具体的な提言をおこなうスタイルである。
政策・実務系のレポートに適している。以下は「長時間労働の是正」をテーマにした完成例文である。
本レポートでは、日本企業における長時間労働の要因を、労働文化と制度の両面から検討した。長時間労働の背景には、集団主義的な労働文化と、労働時間管理制度の不備の両方が存在することが明らかになった。したがって、労働時間の実効的な短縮には、労働基準法の運用強化と並行して、成果主義の導入や管理職教育の見直しが必要である。企業単位での取り組みに加え、業界横断的な労働慣行の再構築が、長時間労働の是正に向けた具体的な提言として有効であると考えられる。
- 要約 → 提言、の流れが基本
- 「したがって〜必要である」「〜として有効である」等のフレーズを活用
- 実務・政策系のレポートで相性が良い
【テーマ別】そのまま使える完成例文集
結論:大学レポートで頻出のSNS・環境問題・生成AI・少子高齢化の4テーマについて、それぞれ導入部の完成例文を提示する。自分のレポートに合わせて置き換えることで、書き出しの型がすぐに固まる。
大学レポートで頻繁に扱われるテーマには、ある程度の型がある。
ここでは4つの主要テーマについて、そのまま参考にできる導入部の例文を紹介する。
SNSに関するレポート例文
SNSは大学レポートで最も頻出するテーマのひとつである。
以下は「SNSと若者のコミュニケーション」を扱う場合の導入部例文である。
SNSは現代の若者にとって、対面コミュニケーションと並ぶ主要な意思疎通手段となっている。総務省(2024)の情報通信白書によれば、10代のSNS利用率は96.5%に達し、1日平均2時間以上を利用している。この変化は、若者のコミュニケーションのあり方そのものを根本的に変えつつある。本レポートでは、SNSの普及が若者の対面コミュニケーション能力に与える影響について、先行研究をもとに考察する。
- 関連キーワード:Instagram、TikTok、X(旧Twitter)、SNS疲れ、SNS依存
- 引用元:総務省情報通信白書、内閣府調査、教育研究論文
- 切り口:学業への影響、健康への影響、対人関係への影響、消費行動への影響
環境問題に関するレポート例文
環境問題も大学レポートで頻出のテーマである。
以下は「気候変動と再生可能エネルギー」を扱う場合の導入部例文である。
気候変動対策は、21世紀の国際社会が直面する最重要課題のひとつである。IPCC(2023)の第6次評価報告書によれば、産業革命以降の世界平均気温は約1.1℃上昇しており、このまま推移すれば2030年代前半に1.5℃の閾値を超える可能性が高い。この状況下で、再生可能エネルギーへの転換は温室効果ガス削減の主要な手段として注目されている。本レポートでは、日本における再生可能エネルギーの導入状況と、その拡大に向けた課題について検討する。
- 関連キーワード:カーボンニュートラル、再エネ、SDGs、パリ協定、GX
- 引用元:IPCC報告書、環境省白書、経済産業省エネルギー白書
- 切り口:政策、技術、経済的影響、地域社会への影響
生成AIに関するレポート例文
生成AIは2023年以降、急速に頻出テーマ化している。
以下は「生成AIが教育に与える影響」を扱う場合の導入部例文である。
ChatGPTの登場以降、生成AIは教育の現場に大きな変化をもたらしている。文部科学省(2024)の「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」では、生成AIの教育利用に関する基本的な考え方が示された。一方で、レポート課題への安易な利用や思考力の低下などの懸念も指摘されている。本レポートでは、生成AIの教育利用がもたらす可能性とリスクを、大学教育の視点から考察する。
- 関連キーワード:ChatGPT、Claude、Gemini、LLM、プロンプト、AI倫理
- 引用元:文科省ガイドライン、経産省報告書、大学個別のAIポリシー
- 切り口:学習効果、思考力、倫理、著作権、就労への影響
少子高齢化に関するレポート例文
少子高齢化は日本社会の構造的課題として頻出テーマとなっている。
以下は「少子高齢化と社会保障」を扱う場合の導入部例文である。
日本は世界に先駆けて超高齢社会に突入している。内閣府(2024)の「高齢社会白書」によれば、2024年時点で65歳以上の人口比率は29.1%に達し、2040年には35.3%まで上昇する見込みである。この人口構造の変化は、社会保障制度の持続可能性を根本から揺るがす要因となっている。本レポートでは、少子高齢化が公的年金制度に与える影響と、その対応策について検討する。
- 関連キーワード:2025年問題、団塊世代、労働力不足、年金、介護
- 引用元:高齢社会白書、厚生労働白書、社人研の将来推計
- 切り口:年金、医療、介護、労働力、地方創生
【フルサンプル】2,000字レポートの完成例文
結論:以下では「大学生のSNS利用時間と学業の関係」をテーマにした2,000字レポートの完成例文を、表紙・序論・本論・結論・参考文献のフルセットで提示する。実際に提出できる水準の完成品を参考にして、自分のレポートの「型」を掴んでほしい。
ここまでの例文はパート別のサンプルだった。
次は、1本のレポートとして完成した2,000字のフルサンプルを紹介する。
テーマ:「大学生のSNS利用時間と学業の関係」
フルサンプルのテーマは「大学生のSNS利用時間と学業の関係」である。
この程度のテーマ設定・分量が、大学1〜2年生の講義レポートで最も一般的な水準となる。
- 想定文字数:約2,000字
- 構成:序論(約300字) / 本論(約1,400字) / 結論(約300字)
- 引用文献:3本
表紙・序論の完成例
表紙にはレポートの基本情報を漏れなく記載する。
序論では背景データと問題提起を組み合わせている。
【表紙】
「情報社会論」レポート
大学生のSNS利用時間と学業の関係
2026年7月10日提出
担当教員:〇〇〇〇 先生
経済学部 経営学科 2年
学籍番号:2024xxxxx
氏名:〇〇〇〇【序論】
近年、大学生のSNS利用時間は増加の一途をたどっている。総務省(2024)の情報通信白書によれば、20代のSNS利用時間は1日平均2時間34分と、10年前(2014年)の約1.8倍に達している。一方で、SNSの過度な利用が学業に悪影響を及ぼすことも指摘されるようになった。そこで本レポートでは、大学生のSNS利用時間と学業成績の関係について、先行研究をもとに整理したうえで、SNSの適切な利用のあり方を検討する。